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第319回 今年の3歳馬のレベルは!?

2009/8/31(月)

今年の3歳馬はハイレベルかもしれない。芝路線に目を向けると、まず6月のCBC賞でエイシンタイガーが2着に好走。そして、7月にはグランプリエンゼルが函館スプリントSを勝利。8月に入ると、北九州記念でレディルージュが2着、そしてブエナビスタが札幌記念で惜しい2着に入った。すでに古馬混合戦の重賞で4頭の連対馬がいるが、これは例年の同時期の3歳馬と比べて優秀な成績だ。そしてダート路線は、オープンクラスで3歳馬が古馬と対戦する機会は少ないが、新設されたレパードSでトランセンドが好時計で圧勝し、ダート路線もハイレベルではないかと予想される。しかし、重賞での好走馬が多いから、3歳馬全体がハイレベルと言うのは早計で、やはり全体的な成績やクラスごとの成績を分析してみないとそのレベルはわからない。よって以下では、今年の3歳馬の成績を詳細に過去の同時期の3歳馬と比較していきたい。データは過去3年のデータを中心に、集計期間は3回阪神初日(6月中旬)から3回新潟4日目(札幌記念の週)までとした。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 古馬混合戦の3歳馬の成績(過去3年)

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
09年
全成績
100-108-72-795
9.3%
19.3%
26.0%
71%
78%
50-57-32-413
9.1%
19.4%
25.2%
62%
71%
ダート
50-51-40-382
9.6%
19.3%
27.0%
80%
86%
08年
全成績
89-84-73-811
8.4%
16.4%
23.3%
94%
78%
44-50-44-467
7.3%
15.5%
22.8%
75%
72%
ダート
45-34-29-344
10.0%
17.5%
23.9%
118%
84%
07年
全成績
94-83-88-754
9.4%
17.7%
26.5%
82%
81%
49-49-45-414
8.8%
17.6%
25.7%
72%
82%
ダート
45-34-43-320
10.2%
17.9%
27.6%
95%
78%
※07年は3回阪神初日〜3回新潟2日目まで。

表1は、古馬混合戦の3歳馬の成績(過去3年)。集計期間は、下級条件において3歳馬が古馬と対戦し始める3回阪神初日(6月中旬)から3回新潟4日目(札幌記念の週)まで。ただし07年は、馬インフルエンザによる影響のため、3回新潟2日目までとしているので注意していただきたい。まず今年の3歳馬の全成績は、1着100回2着108回3着72回。過去3年で1、2着馬の数は最も多く、連対率も19.3%と高い数字をマークしている。しかし、複勝率26%は目立った数字ではなく、全体的にはほぼ例年並みの数字に収まっている。
芝・ダート別に見ると、好走馬の数はほぼ互角だが、勝率、複勝率はダート組が上回っており、芝よりダートの方がやや優秀な成績。しかし、07年と08年も、芝よりダートの好走率が総じて高く、このデータからは今年の3歳のダート路線組が強いとは言えないだろう。

■表2 古馬混合戦における3歳馬のクラス別成績(過去3年)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
09年
500万下
75-81-62-700
8.2%
17.0%
23.7%
67%
76%
1000万下
24-23-9-80
17.6%
34.6%
41.2%
105%
95%
1600万下
0-2-1-10
0.0%
15.4%
23.1%
0%
31%
OPEN特別
0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3
1-1-0-3
20.0%
40.0%
40.0%
82%
78%
G2
0-1-0-1
0.0%
50.0%
50.0%
0%
55%
G1
0-0-0-0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
08年
500万下
73-70-61-701
8.1%
15.8%
22.5%
99%
78%
1000万下
13-11-9-82
11.3%
20.9%
28.7%
74%
74%
1600万下
0-0-1-7
0.0%
0.0%
12.5%
0%
18%
OPEN特別
3-2-1-3
33.3%
55.6%
66.7%
118%
240%
G3
0-1-1-16
0.0%
5.6%
11.1%
0%
26%
G2
0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0%
G1
0-0-0-0
0.0%
0.0%
0.0%
0
0%
07年
500万下
75-63-72-639
8.8%
16.3%
24.7%
84%
78%
1000万下
16-17-13-82
12.5%
25.8%
35.9%
69%
91%
1600万下
1-1-1-2
20.0%
40.0%
60.0%
68%
196%
OPEN特別
2-0-1-2
40.0%
40.0%
60.0%
316%
128%
G3
0-2-1-7
0.0%
20.0%
30.0%
0%
87%
G2
0-0-0-0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G1
0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※07年は3回阪神初日〜3回新潟2日目まで。

2009/7/5 札幌9R 函館スプリントステークス(G3)1着 6番 グランプリエンゼル

次に、表2では古馬混合戦における3歳馬のクラス別成績をまとめてみた(過去3年)。周敬期間は表1と同様に、3回阪神初日から3回新潟4日目まで。まず今年の500万下での3歳馬は、ほぼ例年並みの数字。07年、08年と比較して、勝率、連対率、複勝率はほとんど差がない。しかし、1000万下は突出して優秀な成績で、勝率17.6%、連対率34.6%、複勝率41.2%は、過去3年間でいずれも最高の値をマーク。また単・複回収率も優秀で、今年は1000万下で3歳馬の好走が多いようだ。1600万下以上のクラスは、出走回数が少ないため、現時点では判断しづらいところ。今年の1600万下を勝利した3歳馬はまだいないが、1000万下の優秀な成績から今後すぐに1600万下を勝利する3歳馬が現れてくるだろう。重賞では、グランプリエンゼル、レディルージュ、ブエナビスタの3頭が好走している。

■表3 500万下、1000万下における3歳馬の成績(09年6月20日〜8月23日)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
500万下
全成績
75-81-62-700
8.2%
17.0%
23.7%
67%
76%
38-41-26-354
8.3%
17.2%
22.9%
64%
67%
ダート
37-40-36-346
8.1%
16.8%
24.6%
71%
86%
1000万下
全成績
24-23-9-80
17.6%
34.6%
41.2%
105%
95%
11-12-6-48
14.3%
29.9%
37.7%
64%
98%
ダート
13-11-3-32
22.0%
40.7%
45.8%
159%
92%

現時点で、特に出走回数が多いのは、500万下と1000万下。そのため、この2クラスに絞って今年の3歳馬の特徴を少し探ってみたい。表3では、500万下、1000万下における3歳馬の成績(09年6月20日〜8月23日)をまとめてみた。500万下は全体的に平凡な数字で、芝・ダートともに似たような数字。しかし、1000万下は全体的に優秀な数字で、特にダートの成績の良さが目立つ。連対率は40%を超えており、単回収率は159%をマーク。芝の成績が悪いわけではないが、1000万下の成績の良さを支えているのは、ダート戦で好走した馬のようだ。

■表4 500万、1000万下における3歳馬の距離別成績(09年6月20日〜8月23日)

クラス
距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
500万下
1000〜1300m
24-29-22-234
7.8%
17.2%
24.3%
72%
86%
1400〜1600m
8-2-6-72
9.1%
11.4%
18.2%
73%
50%
1700〜2000m
37-47-31-358
7.8%
17.8%
24.3%
62%
71%
2100〜2400m
3-3-1-25
9.4%
18.8%
21.9%
40%
145%
2500m〜
3-0-2-11
18.8%
18.8%
31.3%
130%
72%
1000万下
1000〜1300m
5-3-3-31
11.9%
19.0%
26.2%
70%
64%
1400〜1600m
4-3-2-11
20.0%
35.0%
45.0%
114%
88%
1700〜2000m
13-15-2-31
21.3%
45.9%
49.2%
141%
99%
2100〜2400m
1-1-1-4
14.3%
28.6%
42.9%
42%
122%
2500m〜
1-1-1-3
16.7%
33.3%
50.0%
40%
275%

次に表4では、500万下、1000万下における3歳馬の距離別成績(09年6月20日〜8月23日)をまとめた。500万下は、芝・ダートで特徴が見られなかったが、距離で見ても、特に大きな傾向はみられない。1000万下は、短距離が不振で、1400m以上での好走率が高い。今年の古馬混合戦の重賞で好走したエイシンタイガー、グランプリエンゼル、レディルージュは芝1200m戦だったため、下級条件でも芝の短距離で3歳馬の活躍が多いと推測できそうだが、実際は1400m以上の層が厚いようだ。特に1700〜2000mの中距離戦の成績が素晴らしく、連対率は45.9%をもマークしている。

■表5 今年の1000万下を勝利した3歳馬一覧(09年6月20日〜8月23日)

馬名
レース(日付)
芝路線
パールシャドウ ルスツ特別1着(8/23)
ワールドコンパス 月岡温泉特別1着(8/15)
セイクリッドバレー 信濃川特別1着(8/8)
ファイアーフロート 藻岩山特別1着(8/2)
ミクロコスモス 大倉山特別1着(8/1)
サトノエンペラー 松前特別1着(7/26)
アグネスナチュラル TVh賞1着(7/25)
ドリームゼニス 五頭連峰特別1着(7/18)
メジロチャンプ サロベツ特別1着(7/11)
アドマイヤメジャー 三田特別1着(7/11)
ヤマニンウイスカー HTB賞1着(6/21)
ダート路線
キングバンブー フィリピンT1着(8/23)
クリノビリオネア 真駒内特別1着(8/22)
プリモローズ 1000万下1着(8/9)
アドバンスウェイ 瀬波温泉特別1着(8/9)
エーシンモアオバー 千歳特別1着(8/8)
フサイチセブン アカシヤ特別1着(8/2)
デイトユアドリーム 苗場特別1着(8/1)
トランセンド 麒麟山特別1着(7/26)
マルカフリート ウトナイ特別1着(7/18)
チュニジアンブルー オーロラ特別1着(7/11)
ショウサンウルル 皆生特別1着(7/5)
フサイチセブン 層雲峡特別1着(6/27)
テスタマッタ 出石特別1着(6/20)

2009/8/23 新潟11R レパードステークス1着 10番 トランセンド

つまり今年の3歳馬は全体的には例年並みだが、1000万下の層が厚く、とりわけダートの活躍馬が目立つのが特徴なようだ。最後にその層の厚い1000万下を勝利した3歳馬をリストアップしてみた(表5参照)。今年の6月20日〜8月23日の間に、1000万下を勝利した3歳馬は合計で24頭(芝戦11頭、ダート戦13頭)。この1000万下勝ち馬をリストアップしたのは、この中に秋のG1で好走する馬がいるかもしれないため。振り返れば、昨年の菊花賞1着馬オウケンブルースリ、3着馬ナムラクレセントはともに夏に1000万下を勝ち上がった馬。またダートでも3歳馬にしてジャパンCDを勝利したアロンダイトは、夏に1000万下を勝利した馬だった。すでにダート路線はテスタマッタとトランセンドが秋のG1で期待できるような走りを見せているが、芝路線でも3連勝中のアドマイヤメジャーなど秋のG1で好走する馬がこの中に隠れているかもしれない。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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