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第318回 今年は堅いか!? 4年目のキーンランドCを探る

2009/8/27(木)

今週は札幌競馬場でキーンランドC、新潟競馬場で新潟記念が行われる。いずれもサマーシリーズにあたるレースで、前者はスプリントシリーズの4戦目。後者は2000シリーズの最終戦と、終盤に入った。今回はキーンランドCに注目してみたい。本競走は06年に重賞昇格を果たし、今年で4回目。まだ過去3年のデータしかないが、何か特徴的な傾向が見つからないだろうか。それを探してみたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去3年のキーンランドC好走馬

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
札幌芝成績
同年実績
08年
1
16
タニノマティーニ UHB杯5着 函館SS12着
【1-0-0-1】
TV愛知3着
2
2
ビービーガルダン 札幌日刊1着 TVh杯1着
【2-1-0-1】
 
3
1
キンシャサノキセキ 函館SS1着 高松宮記念2着
未出走
 
07年
1
4
クーヴェルチュール アイビスSD1着 バーデンバ1着
【1-0-0-1】
 
2
2
アグネスラズベリ 函館SS1着 CBC賞3着
【1-1-0-0】
 
3
3
ワイルドシャウト 函館SS4着 CBC賞2着
未出走
 
06年
1
4
チアフルスマイル クイーンS5着 米子S5着
【3-0-1-3】
谷川岳S1着
2
1
シーイズトウショウ 函館SS2着 CBC賞1着
未出走
 
3
2
ビーナスライン 函館SS1着 フリーウ11着
【1-0-1-2】
 

まずは過去3年の本競走の好走馬を見ていこう(表1参照)。昨年はシンガリの16番人気タニノマティーニが優勝し大波乱の決着。その前の07年、06年も4番人気の馬が勝利を果たしており、まだ1番人気の優勝はない。しかし、そのタニノマティーニを除く好走馬はいずれも4番人気以内の馬。上位人気馬同士の組み合わせで決まっており、波乱傾向とはまだ言えない。

上位人気馬がよく来るということは、近走の実績が信頼できるということ。過去3年の好走馬9頭中、前走準OPの札幌日刊スポーツ杯を勝ち昇級戦だったビービーガルダン以外の8頭は、同年にOPクラスの芝1400m以下のレースで一度は3着以内に好走していた。できれば近2走での実績であることが望ましいが、タニノマティーニは同年のテレビ愛知OPで3着、チアフルスマイルは谷川岳Sで1着の実績。OPクラス経験馬に関しては、最低限この実績を問うことにしてみる。さらに付け加えると、タニノマティーニは05年の富士Sで2着、チアフルスマイルは同年の京都牝馬Sで2着、前年の愛知杯で2着の実績。ビービーガルダンを除くその他は、函館スプリントSやCBC賞で連対の実績。つまり、OPクラス経験馬は、過去に古馬の芝重賞で連対実績があったとも言える。

次に注目したいのはこれまでの札幌芝コースの実績。表1の好走馬9頭のうち、同コース未出走だったキンシャサノキセキ、ワイルドシャウト、シーイズトウショウ以外の6頭は、距離を問わず札幌芝コースで勝ち鞍を挙げていた。つまり、これまでに札幌芝コースを経験していた場合は、最低1勝は挙げている必要があるというわけだ。札幌競馬場の芝コースは、洋芝で独特の力が要求される場所。コース適性・経験を図る意味で、注意すべきファクターではないだろうか。

■表2 持ち時計No.1のキーンランドC出走馬の成績(過去3年)

馬名
タイム
記録日
レース名
08年 キンシャサノキセキ 1.07.1 2008/3/30 高松宮記念2着
07年 クーヴェルチュール 1.07.3 2007/6/17 バーデンバーデンC1着
06年 シーイズトウショウ 1.06.7 2005/5/21 テレビ愛知OP1着

次に注目したいのが、出走馬の持ち時計。上の表2は各年の出走馬の中で、1200mの持ち時計がNo.1だった馬を列挙した。06年はシーイズトウショウ、07年はクーヴェルチュール、08年はキンシャサノキセキだったのだが、いずれも本競走で3着以内に好走を果たしたのだ。札幌芝コースは他場に比べて時計が出るコースではないし、しかも今年は連続開催。理屈的には速い時計が要求されるレースではないはずだが、不思議とレース結果に直結している。持ち時計No.1の馬に限り、今年も注目してみたいところだ。

【結論】

以上の少ないファクターになるが、今年の出走予定メンバーをふるいにかけるとどうなるだろうか。実際に見ていくことにしよう。今年のキーンランドC出走予定馬は以下のとおり。

■表3 今年のキーンランドC出走予定馬

順位
馬名
前走成績
2走前成績
札幌芝成績
時計
1
ジョリーダンス Vマイル5着 阪神牝馬S1着
【0-2-0-0】
1.07.7
2
タニノマティーニ UHB杯6着 函館SS2着
【2-1-0-2】
1.07.6
3
プレミアムボックス CBC賞1着 谷川岳S5着
【0-0-0-1】
1.07.7
4
シンボリグラン アイビスSD6着 京都金杯11着
【0-0-0-2】
1.07.5
5
ウエスタンダンサー UHB杯8着 函館SS15着
【0-0-0-2】
1.07.9
6
ビービーガルダン マイラーズC8着 高松宮記念16着
【2-2-0-1】
1.08.0
7
アーバニティ 高松宮記念14着 オーシャンS1着
【0-0-0-1】
1.08.7
8
グランプリエンゼル 函館SS1着 NHKマイル3着
【2-0-0-0】
1.08.5
9
トレノジュビリー UHB杯7着 CBC賞取消
【1-0-0-1】
1.06.9
10
ピサノパテック UHB杯1着 バーデンバ5着
【1-1-0-0】
1.07.1
11
ゲットフルマークス ユニコーンS15着 NHKマイル12着
【1-0-0-1】
1.09.7
12
エーシンエフダンズ UHB杯12着 函館SS8着
【0-0-0-2】
1.08.6
13
アポロドルチェ アイビスSD2着 バーデンバ8着
未出走
1.08.3
14
タケデンノキボー シルクロード9着 ニューイヤ14着
未出走
1.08.2
15
ウエスタンビーナス UHB杯2着 アイビスSD4着
【0-1-0-2】
1.07.9
16
モルトグランデ UHB杯3着 函館SS9着
【0-0-1-1】
1.07.2
※フルゲート16頭。(17)サチノスイーティー、(18)ドラゴンウェルズ以下は除外対象(8/26現在)。

出走順位に基づくと上記(表3参照)の16頭が出走可能(8/26現在)。まず、同年にOPクラスの芝1400m以下のレースで一度は3着以内という条件から外れるのは、ウエスタンダンサー、ゲットフルマークス、シンボリグラン、タケデンノキボー。残る12頭の中で、過去に古馬の芝重賞で連対実績がないのは、トレノジュビリー、ピサノパテック、エーシンエフダンズ、ウエスタンビーナス、モルトグランデ。

さらに残る7頭の中で、札幌芝コースで勝ち鞍があるのは、タニノマティーニビービーガルダングランプリエンゼル。つまりこの3頭が最後まで残った有力馬となる。タニノマティーニとビービーガルダンは昨年の本競走の連対馬で、グランプリエンゼルは札幌芝1200mで施行された今年の函館スプリントS勝ち馬。わかりやすい実績馬なので高配当は見込めそうにないが、この3頭が最有力と判断したい。あとは、札幌芝コース未経験という点以外は減点がない、アポロドルチェが絡むかどうか。

2008/8/31 札幌9R キーンランドカップ(Jpn3)1着 5番 タニノマティーニ2009/7/51 札幌9R 函館スプリントステークス(G3)1着 6番 グランプリエンゼル

最後に今年のメンバーの中で、芝1200mの持ち時計No.1の馬は何かというと、トレノジュビリー。今年5月のテレビ愛知OP優勝時に記録した1分06秒9が最も速い。同馬は過去に重賞連対実績がない点ではじいたが、CBC賞を感冒で出走を取り消すなど最近は順調さを欠いた。当日の状態次第だが、重賞未経験なので注目馬に加えておくことにする。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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