第317回 初年度から大物を輩出!ネオユニヴァース産駒を分析!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第317回 初年度から大物を輩出! ネオユニヴァース産駒を分析!

2009/8/24(月)

今春の牡馬クラシックを制したアンライバルド(皐月賞)とロジユニヴァース(日本ダービー)はいずれも父がネオユニヴァース。同馬自身も現役時代に03年皐月賞、日本ダービーの2冠を制していたことから産駒の活躍が期待されていたが、いきなり初年度から2頭の大物を輩出。今年の産駒が2年目となる。産駒のデータはまだ十分とは言えないが、ここで一度同産駒の特徴・傾向を分析しておくことにする。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

2003/6/1 東京10R 東京優駿(日本ダービー)(G1)1着 13番 ネオユニヴァース

■表1 ネオユニヴァース産駒の芝・ダート成績

1着
2着
3着
4着
5着
着外
勝率
連対率
複勝率
40
44
33
33
26
300
8.4%
17.6%
24.6%
ダート
16
25
21
21
20
154
6.2%
16.0%
24.1%
※09年8月16日のレース終了まで(以下同じ)の集計。

まずはネオユニヴァース産駒のデビューからここまで(本年8/16開催終了日まで)の基本成績(JRA)から見ていこう(表1参照)。芝が40勝に対し、ダートが16勝。自身の現役時代の競走成績を考えるとある程度予想されたことだが、ダートよりも芝の勝ち鞍の方が多くなっている。すでに2頭のクラシックホースを誕生させているだけに産駒は芝向きであることは明らかだ。ただし、勝率、連対率、複勝率を見てみると、芝とダートでそう大きな違いはない。ダート路線ではまだ大物は誕生していないが、アドバンスウェイ(レパードS4着)のようにダート重賞で上位争いができる馬が出てきてもおかしくはなさそうだ。

■表2 ネオユニヴァース産駒の距離別成績(芝)

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m 0-1-0-5
0.0%
16.7%
16.7%
0%
18%
1200m 2-3-2-71
2.6%
6.4%
9.0%
8%
37%
1400m 3-3-2-44
5.8%
11.5%
15.4%
33%
44%
1500m 0-0-1-8
0.0%
0.0%
11.1%
0%
30%
1600m 6-10-4-82
5.9%
15.7%
19.6%
31%
58%
1800m 11-14-13-80
9.3%
21.2%
32.2%
64%
71%
2000m 16-10-10-57
17.2%
28.0%
38.7%
84%
89%
2200m 1-2-1-4
12.5%
37.5%
50.0%
40%
75%
2400m 1-1-0-5
14.3%
28.6%
28.6%
110%
85%
2500m 0-0-0-3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2600m以上 0-0-0-0
-
-
-
-
-

次に距離別成績を見ていこう。まずは芝から(表2参照)。最も勝ち鞍を挙げているのが芝2000mで16勝。続いて11勝を挙げている芝1800m。ともに連対率は20%、複勝率は30%を超えている。一方、その他の距離になるとガクンと勝ち鞍が減る。3番目に多いのが芝1600mの6勝だが、2着が10回もあることを考えると、得意距離とは言い難い。そしてマイル以下になるとさらに成績が落ちてくる。実際、芝短距離のレースが多い夏の新馬戦では、勝ち上がり率が悪く、現時点でもこの成績となると、短距離は不向きと考えられる。その分、芝中距離の適性はかなり高いというわけだ。芝2000m以上の距離では、ロジユニヴァースがダービーを勝っているように芝2400mまでは全く問題なさそう。ただ、芝2500mではまだ連対がない。ネオユニヴァース自身も距離も3000m以上のG1では結果が残せなかったことを考えると、今後芝2500m以上の距離で勝ち鞍を量産できるかはわからない。今後注意して見てみたいところだ。

■表3 ネオユニヴァース産駒の距離別成績(ダート)

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m 1-2-1-10
7.1%
21.4%
28.6%
57%
44%
1150m 0-0-0-6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1200m 1-0-1-29
3.2%
3.2%
6.5%
58%
19%
1300m 0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1400m 1-3-3-32
2.6%
10.3%
17.9%
13%
373%
1600m 2-5-1-10
11.1%
38.9%
44.4%
44%
236%
1700m 4-5-5-51
6.2%
13.8%
21.5%
19%
35%
1800m 7-10-10-53
8.8%
21.3%
33.8%
108%
104%
2100m 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2400m以上 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次にダートの距離別成績(表3参照)。ダートも芝と同様、1700〜1800mでの勝利が多くなっている。1600mはダートも2着の方が多いが、連対率は38.9%とかなり高い。1400m以下の短距離は不向きで、特に1200mの成績はひどい。ダートも中距離でこそ狙いが立つと言えそうだ。

■表4 ネオユニヴァース産駒の距離延長・短縮の成績(芝・ダート)

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
今回延長 4-5-6-45
6.7%
15.0%
25.0%
90%
101%
今回短縮 4-6-5-69
4.8%
11.9%
17.9%
17%
202%
500m以上延長 0-0-0-6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
500m以上短縮 0-0-0-8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

距離に関するデータをもうひとつ示そう。上の表4は前走からの距離延長・短縮時における成績(芝・ダート)。短距離が不向きで中距離が得意という傾向から、やはり距離延長での成績の方が若干良いようだ。上位入線の回数はほぼ互角だが、勝利率、連対率、複勝率では距離延長がすべて上回っている。ただ、500m以上の極端な距離延長での好走はまだない。短縮でも同様。

■表5 ネオユニヴァース産駒のコース別成績(芝)

コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
中山芝2000m 7-2-2-12
30.4%
39.1%
47.8%
123%
90%
札幌芝1800m 4-1-1-8
28.6%
35.7%
42.9%
344%
117%
中山芝1800m 3-4-3-10
15.0%
35.0%
50.0%
44%
87%
東京芝1400m 3-1-1-10
20.0%
26.7%
33.3%
115%
65%
京都芝1800m 3-1-0-9
23.1%
30.8%
30.8%
126%
50%
新潟芝1400m 0-0-0-14
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
札幌芝1200m 0-0-0-14
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次にコース別成績を見ていこう。まずは芝から(表5参照)。これまで最も勝ち鞍を挙げているのは中山芝2000mで7勝。その内2勝が弥生賞(ロジユニヴァース)、皐月賞(アンライバルド)の重賞であるが、その他の馬による好走例もあることから、非常に適性が高いと言えるだろう。2位は札幌芝1800m、3位は中山芝1800m。こちらもすでに重賞勝ちがあるコースだ。一方、複数回出走があり結果が出ていないのが、新潟芝1400mと札幌芝1200m。

■表6 ネオユニヴァース産駒のコース別成績(ダート)

コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
東京ダ1600m 2-5-1-10
11.1%
38.9%
44.4%
44%
236%
中山ダ1800m 2-4-3-15
8.3%
25.0%
37.5%
185%
145%
札幌ダ1700m 2-3-2-20
7.4%
18.5%
25.9%
38%
48%
阪神ダ1800m 2-2-3-21
7.1%
14.3%
25.0%
15%
60%
新潟ダ1800m 2-1-3-7
15.4%
23.1%
46.2%
268%
103%
東京ダ1400m 0-1-1-9
0.0%
9.1%
18.2%
0%
61%
阪神ダ1200m 0-0-0-11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次にダートでのコース別成績(表6参照)。1位は東京のマイル戦。すでに表3の結果から明らかだが、JRAでダート1600mが施行されるのは東京競馬場しかない。したがって、1600mでの成績はそのまま東京ダート1600mの成績になる。2着の方が多いが、連対率の高さは見逃せない。その他のベスト5は1700〜1800m。一方、不振なのは東京の1400mと阪神の1200mだ。

■表7 ネオユニヴァース産駒の人気別成績(芝・ダート)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気 20-24-7-34
23.5%
51.8%
60.0%
51%
73%
2番人気 20-16-7-25
29.4%
52.9%
63.2%
123%
105%
3番人気 6-9-10-31
10.7%
26.8%
44.6%
63%
80%
4番人気 3-5-13-40
4.9%
13.1%
34.4%
38%
80%
5番人気 1-5-1-1-36
2.3%
14.0%
16.3%
26%
55%
6番人気 2-2-3-47
3.7%
7.4%
13.0%
61%
56%
7番人気 1-1-1-43
2.2%
4.3%
6.5%
40%
21%
8番人気 1-2-7-41
2.0%
5.9%
19.6%
60%
119%
9番人気 2-1-1-44
4.2%
6.3%
8.3%
166%
66%
10番人気 0-1-1-32
0.0%
2.9%
5.9%
0%
56%
11番人気 0-2-0-46
0.0%
4.2%
4.2%
0%
62%
12番人気 0-1-2-24
0.0%
3.7%
11.1%
0%
166%
13番人気 0-0-0-32
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気 0-0-0-25
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気 0-0-1-32
0.0%
0.0%
3.0%
0%
372%
16番人気 0-0-0-14
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気 0-0-0-3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気 0-0-0-5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次に人気別成績(芝・ダート)を見ていただこう。1番人気から最低人気まですべての成績を示してみたが、ここで興味深いのは1番人気での成績。着別度数は【20-24-7-34】だが、実は2番人気の場合とほとんど変わっていない。実際の出走回数に大きな違いがあれば意味がない比較だが、勝率、連対率、複勝率もほぼ同じとなっている。したがって、やや違和感のある数字。2番人気の成績としては普通かもしれないが、1番人気としては成績が悪い。今年のクラシックを振り返ると、皐月賞では1番人気のロジユニヴァースが14着に大敗し、3番人気のアンライバルドが優勝。日本ダービーでも1番人気のアンライバルドが12着に大敗し、2番人気のロジユニヴァースが優勝。1番人気に支持された際には両馬とも結果を残せなかった。たまたまかもしれないが、「1番人気に推されるともろい面がある?」という仮説が、これを見て頭に浮かんだ。

もう一つ気になる点が、人気薄での好走が少ないということ。100回以上出走回数があって、これまで13番人気以下で3着以内に好走したケースがわずか1回(3着)。いくらなんでも少なすぎるような印象だ。同産駒は人気薄での激走、大変身が見込みにくいタイプなのかもしれない。

■表8 ネオユニヴァース産駒の母父別成績(芝・ダート)

母父
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
トニービン 5-5-8-41
8.5%
16.9%
30.5%
26%
91%
Cape Cross 5-0-0-1
83.3%
83.3%
83.3%
361%
156%
Sadler's Wells 4-0-1-7
33.3%
33.3%
41.7%
150%
66%
ダンシングブレーヴ 3-4-1-8
18.8%
43.8%
50.0%
55%
116%
Capote 3-1-1-5
30.0%
40.0%
50.0%
513%
151%
Mr.Prospector 3-1-0-2
50.0%
66.7%
66.7%
105%
118%
Marquetry 3-0-1-3
42.9%
42.9%
57.1%
105%
101%
ブライアンズタイム 3-0-0-16
15.8%
15.8%
15.8%
163%
38%
Green Desert 3-0-0-13
18.8%
18.8%
18.8%
324%
65%
Copelan 2-2-0-1
40.0%
80.0%
80.0%
162%
126%
カーネギー 2-2-0-15
10.5%
21.1%
21.1%
45%
29%
Nijinsky 2-2-0-1
40.0%
80.0%
80.0%
158%
122%
2009/5/31 東京10R 東京優駿(日本ダービー)(G1)1着 1番 ロジユニヴァース

最後に同産駒の母父別成績(芝・ダート)をご覧いただきたい。ここからも興味深い特徴が読み取れる。2位のケープクロスの代表馬はロジユニヴァース。自身は現役時代、欧州のマイルG1で活躍をしたが、産駒には今年の英国クラシック2冠を制したシーザスターズやG1・7勝でJCにも2度出走したウィジャボードを輩出。3位のサドラーズウェルズ(アンライバルドの母父)は、言わずと知れた世界競馬の至宝だ。そして、1位がトニービン、4位がダンシングブレーヴということで、かなり似通った傾向。つまり欧州の芝中長距離G1に縁がある血統が上位にズラリと並んでいるのだ。こうした点からも産駒の距離適性がうかがえる。今後日本のG1で活躍する馬も、母父が同様の系統が多くなる予感を抱かせる。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN