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第306回 夏のスプリント決戦 アイビスサマーダッシュ分析

2009/7/16(木)

夏競馬が本格的に開幕する今週は、新潟競馬場の直線芝コースを舞台にアイビスサマーダッシュが行われる。ここ2年の優勝馬はサマースプリントシリーズを制覇、そして秋のスプリンターズSへ向けても注目の欠かせないこの一戦をデータから分析してみよう。分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した。なお、本競走は01年に創設、06年に施行時期の変更が行われており、過去8年、または過去3年のデータを集計している。

■表1 性別成績

性別
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
72
2
4
5
61
2.8%
8.3%
15.3%
セン
2
0
0
0
2
0.0%
0.0%
0.0%
43
6
4
3
30
14.0%
23.3%
30.2%

このレースに特徴的なのは、「夏は牝馬」と言われるとおりに牝馬が圧倒的な好成績を収めていること。優勝馬8頭中6頭が牝馬で、05年以降は4連勝。また、06年には牝馬による上位独占もあり、取捨を迷った際には牝馬優先で考えたい。

■表2 人気別成績

人気
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1
8
1
2
1
4
12.5%
37.5%
50.0%
2
8
3
1
0
4
37.5%
50.0%
50.0%
3
8
0
2
0
6
0.0%
25.0%
25.0%
4
8
0
1
2
5
0.0%
12.5%
37.5%
5
8
0
1
2
5
0.0%
12.5%
37.5%
6
8
1
0
2
5
12.5%
12.5%
37.5%
7
8
2
0
0
6
25.0%
25.0%
25.0%
8
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
9
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
10
8
0
1
1
6
0.0%
12.5%
25.0%
11
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
12
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
13
6
1
0
0
5
16.7%
16.7%
16.7%
14
4
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0.0%
15
4
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0.0%
16
3
0
0
0
3
0.0%
0.0%
0.0%
17
2
0
0
0
2
0.0%
0.0%
0.0%
18
2
0
0
0
2
0.0%
0.0%
0.0%

2007/7/15 新潟11R アイビスサマーダッシュ(Jpn3)1着 13番 サンアディユ

人気別では1番人気が1勝2着2回で連対率37.5%と重賞としては平均よりやや下程度の成績だが、2番人気は連対率50%の好成績。一方で3〜5番人気には勝利がなく、6〜7番人気が計3勝。中位人気以下にも警戒が必要だ。また、一昨年は13番人気のサンアディユが優勝、昨年は10番人気のシンボリグランが2着好走と、ここ2年は2桁人気馬が上位に絡む活躍を見せている。こういった人気薄も候補に入れた馬券作戦に妙味がありそうだ。

■表3 年齢別成績

脚質
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3歳
12
2
1
4
5
16.7%
25.0%
58.3%
4歳
21
2
3
1
15
9.5%
23.8%
28.6%
5歳
27
2
1
2
22
7.4%
11.1%
18.5%
6歳
33
2
3
1
27
6.1%
15.2%
18.2%
7歳
17
0
0
0
17
0.0%
0.0%
0.0%
8歳
4
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0.0%
9歳以上
3
0
0
0
3
0.0%
0.0%
0.0%

年齢別では3〜6歳までが各2勝。しかし出走数に差がある分、連対率では25.0%の3歳、23.8%の4歳が一歩リード。特に3歳は複勝率58.3%を記録しており、「3連」系の馬券では要注目の存在になる。逆に7歳以上の高齢馬は好走がなく苦戦が続いている。

■表4 馬番別成績

馬番
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1番
8
0
0
1
7
0.0%
0.0%
12.5%
2番
8
1
0
1
6
12.5%
12.5%
25.0%
3番
8
0
0
1
7
0.0%
0.0%
12.5%
4番
8
0
0
1
7
0.0%
0.0%
12.5%
5番
8
1
2
1
4
12.5%
37.5%
50.0%
6番
8
0
1
0
7
0.0%
12.5%
12.5%
7番
8
2
0
0
6
25.0%
25.0%
25.0%
8番
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
9番
8
0
0
1
7
0.0%
0.0%
12.5%
10番
8
0
2
0
6
0.0%
25.0%
25.0%
11番
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
12番
8
1
2
1
4
12.5%
37.5%
50.0%
13番
6
2
0
0
4
33.3%
33.3%
33.3%
14番
4
0
0
1
3
0.0%
0.0%
25.0%
15番
4
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0.0%
16番
3
0
1
0
2
0.0%
33.3%
33.3%
17番
2
0
0
0
2
0.0%
0.0%
0.0%
18番
2
1
0
0
1
50.0%
50.0%
50.0%

■表5 枠番別成績

枠番
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1枠
11
0
0
1
10
0.0%
0.0%
9.1%
2枠
12
1
0
2
9
8.3%
8.3%
25.0%
3枠
12
0
1
0
11
0.0%
8.3%
8.3%
4枠
14
1
1
1
11
7.1%
14.3%
21.4%
5枠
16
2
2
1
11
12.5%
25.0%
31.3%
6枠
16
0
0
0
16
0.0%
0.0%
0.0%
7枠
18
2
2
2
12
11.1%
22.2%
33.3%
8枠
18
2
2
1
13
11.1%
22.2%
27.8%

「外枠有利」、または「内枠不利」と言われる新潟の直線芝1000m戦。このレースで複数の連対馬を送り出しているのは5、7、10、12、13番で、「馬番別」(表4)だけを見ると「中枠有利」のようにも思える。しかし18頭立てとなったのはここ2年のみ。表5の枠番別成績にある通り、やはり中〜外枠に好走馬が多い傾向にある。

■表6 アイビスサマーダッシュ好走馬(施行時期変更後)

馬名
性齢
馬番
前走
前々走
レース
レース
06 サチノスイーティー
牝3
13
7
1
1000万特
8
1
500万特
4
1
マリンフェスタ
牝3
10
3
2
バーデン
6
4
1000万特
1
2
レイズアンドコール
牝5
14
6
3
1000万特
5
1
1000万特
4
1
07 サンアディユ
牝5
13
13
1
京葉S
10
12
ガーネット
5
16
ナカヤマパラダイス
牡4
16
1
2
CBC賞
7
2
1600万特
2
1
クーヴェルチュール
牝3
3
5
3
バーデン
2
1
桜花賞
17
12
08 カノヤザクラ
牝4
18
2
1
CBC賞
5
5
テレビ愛知
2
12
シンボリグラン
牡6
5
10
2
函館スプリント
10
7
谷川岳
6
4
アポロドルチェ
牡3
1
6
3
バーデン
1
1
ユニコーン
6
3

冒頭にも触れた通り、このレースは06年に施行時期が約ひと月繰り上げられており、好走馬の詳細については過去3年で見ていきたい。牝馬(好走馬9頭中6頭)、3歳馬(同4頭)が好成績という点はここまでに挙げたデータ通り。また、開幕週の施行となって馬場の内外で差がなさそうにも思えるが、2桁馬番が3連勝、そして好走馬9頭中6頭を占めているように「外優勢」だ。

また、前走がダートだったサンアディユ(過去8回でも前走ダート出走馬の好走はこの馬1頭)を除く8頭は、いずれも前走が芝1200m戦、そして表にはないが6月以降に出走していたことで共通している。昨年は1番人気のエイムアットビップが桜花賞(4月、芝1600m)以来で16着大敗。休養明けの馬、スプリント路線以外からの転戦馬は減点が必要だろう。

加えて、8頭のうち前走がオープン特別や条件戦だった5頭は過去2戦のうちに1度は連対(4頭は優勝)し、さらに前走も5着以内(条件戦組は1着)。重賞組以外なら、近走で好調さを示していることが条件だ。

■表7 前走重賞組好走馬の主な実績(施行時期変更後)

馬名
前走
主な実績
レース名
07 ナカヤマパラダイス CBC賞
7
2
08 カノヤザクラ CBC賞
5
5
セントウルS2着
シンボリグラン 函館スプリント
10
7
CBC賞1着

一方、重賞組3頭に共通するのは、既に重賞連対実績を持っていたこと。また、前走着順もひと桁に収めている。表6本文で記した通り、順調に使われていることが好走条件になるレースだけに、いくら実績のある重賞組でも直前に大敗を喫しているような馬は巻き返せていない。

【結論】

牝馬が圧倒的な好成績を残すアイビスサマーダッシュ。年齢別では3〜4歳優勢で7歳以上の高齢馬は不振。直線芝1000m戦らしく内枠はやや不振傾向にある。また、前走が条件戦やオープン特別なら近走好調であること、重賞組なら既に重賞連対実績を持っていることが好走条件だ。

今年の登録馬で表3の「6歳以下」、表6、7の「前走条件戦1着、オープン特別5着以内、重賞ひと桁着順」「6月以降出走」「前走芝1200m(以下)」をクリアできる馬を列挙すると、アポロフェニックス、アルティマトゥーレ(牝)、ウエスタンビーナス(牝)、エイシンタイガー、クールシャローン(牝)、シャウトライン、ジェイケイセラヴィ(本稿執筆段階では抽選対象)、ブラックバースピン(回避の想定)の8頭になる。

2009/6/27 福島11R テレビユー福島賞1着 14番 アルティマトゥーレ

さらに表6、7の「条件戦、オープン特別組ならここ2走のいずれかで連対」「重賞組は重賞連対実績」でふるいをかけると、残るのはアルティマトゥーレ(牝)、エイシンタイガー、クールシャローン(牝)、シャウトライン、ジェイケイセラヴィ(抽選対象)、ブラックバースピン(回避想定)で、出走が予想されるのは4〜5頭。このあたりを中心に馬券を組み立てるのがよさそうだ。
中では表1から注目の牝馬、そして芝のオープン・条件戦組の好走馬5頭中4頭が前走1着(表6)というデータから、アルティマトゥーレが筆頭に挙げられるだろうか。ただ、この馬は5歳馬。表3の3〜4歳優勢のデータも考慮すれば、上記の中でこれに該当するエイシンタイガー(3歳牡馬)も互角とみていいだろう。ただし、枠順も重要な予想ファクターとなる一戦だけに(表4〜6)、ここまでのデータを参考にしつつ枠順確定後に再検討することをお勧めしたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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