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第302回 ハンデ戦後のラジオNIKKEI賞の傾向とは?

2009/7/2(木)

今週末は札幌競馬場で函館スプリントS、福島競馬場でラジオNIKKEI賞が行われる。今回注目したいのは後者のラジオNIKKEI賞。同レースは06年に別定戦からハンデ戦に変わったが、ソングオブウインド(菊花賞)、スクリーンヒーロー(JC)と、本競走の2着馬から後のG1馬が出ている。ハンデ戦になってからはわずか3回分のデータしかないが、今秋以降に飛躍を目指す3歳馬たちの激戦を占ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 ハンデ戦後のラジオNIKKEI賞の結果(06年以降)

着順
人気
馬名
性齢
ハンデ
前走成績
06年
1
5
タマモサポート
牡3
54
青葉賞7着
2
2
ソングオブウインド
牡3
54
夏木立賞1着
3
12
ステラマドレード
牝3
51
500万1着
07年
1
2
ロックドゥカンブ
牡3
52
マカオJCT1着
2
14
スクリーンヒーロー
牡3
54
エーデルワイスS4着
3
4
イクスキューズ
牝3
56
NHKマイルC17着
08年
1
8
レオマイスター
牡3
53
エーデルワイスS10着
2
6
ノットアローン
牡3
57
白百合S5着
3
1
ダイバーシティ
牡3
53
500万1着

上の表1はハンデ戦となった06年以降の、ラジオNIKKEI賞上位3頭の結果。わずか3年、好走馬9頭の一覧表だが、明らかな傾向はいくつかわかる。まず、ハンデ戦になったことで非常に難しくなったこと。3連単の配当を見ると、06年が95,770円、07年が296,850円、そして昨年が143,290円。ほぼ10万馬券が約束されているような高配当が連発していることからもわかるだろう。関東と関西の差はほぼなし。牝馬も十分戦える。そして、3年連続で前走1着の馬が3着以内に好走している点に注目したい。

「夏は格より調子」という格言もあるように、前走1着で勢いに乗っている馬はこのレースに限らず注目される。ただ、06年以降、本競走に出走した前走1着馬の成績は【1.1.2.9】。勝率7.7%、連対率15.4%、複勝率30.8%と、トータルで見るとそれほど高い数字ではない。単勝回収率も38%、複勝回収率も103%と、むやみに買っていては損をしてしまう。この手のタイプの取捨には、慎重にならなければいけない。

■表2 過去3年のラジオNIKKEI賞好走馬(1)

着順
人気
馬名
芝成績
芝1800m以上
06年
2
2
ソングオブウインド
【1.1.0.0】
【1.1.0.0】
3
12
ステラマドレード
【2.3.1.4】
【1.0.0.1】
07年
1
2
ロックドゥカンブ
【2.0.0.0】
【2.0.0.0】
08年
3
1
ダイバーシティ
【2.0.0.0】
【2.0.0.0】

そこで前走1着の成績で、本競走で3着以内に入った馬を上の表2にまとめてみた。ダイバーシティ、ロックドゥカンブに関しては、デビュー後2連勝と負けなしでの参戦。ソングオブウインドもデビュー以来、芝の成績は【1.1.0.0】、ダートを含めても複勝率100%という抜群の安定感。その分、当日は人気になってしまうが、まだ全く底を見せていないようなタイプの馬が、ここで好走を果たしている。残る1頭のステラマドレードは何度も敗戦があり、上記の3頭とは違うが、芝1800m以上のレースに関しては【1.0.0.1】という成績。ここで狙える昇級馬に関しては、単に前走で勝っているだけではなく、「まだ底を見せていない」というハードルを設定したほうがよさそうだ。

■表3 過去3年のラジオNIKKEI賞好走馬(2)

着順
人気
馬名
注目実績
勝利距離
通算成績
06年
1
5
タマモサポート スプリングS4着(0.5) 2000m
【2.1.0.4】
07年
2
14
スクリーンヒーロー スプリングS5着(0.5) 1800m
【2.2.1.4】
3
4
イクスキューズ フローラS3着(0.1) 1500〜1800m
【3.1.3.3】
08年
1
8
レオマイスター NZT5着(0.2) 1200〜1600m
【2.1.1.5】
2
6
ノットアローン 若葉S1着(0.1) 1800〜2000m
【3.1.1.6】

上の表3は残りの好走馬5頭。表2の該当馬以外ということで、前走1着ではないという大ざっぱなくくりだが、一つにまとめてみた。注目したいのは06年の優勝馬タマモサポートと、07年2着馬スクリーンヒーローの過去の成績。前者は同年のスプリングSで4着(勝ち馬から0.4秒差)、後者はスプリングSで5着(勝ち馬から0.5秒差)の実績があった。同レースは、コーナーを4回通る小回りの芝1800mであり、本競走と強い結びつきがあると考えることができる。昨年8番人気で優勝したレオマイスターには、同年のNZTで5着(0.2秒差)という実績。イクスキューズ、ノットアローンにも表で示した実績があった。まとめると、同年の芝1600〜2000mの重賞で掲示板、あるいはOP特別で1着という実績を持つ馬に注目すべきだろう。

 また、表3の該当馬5頭中レオマイスターを除く4頭には、1800m以上(芝・ダート問わず)での勝ち鞍があり、通算2勝以上を全馬がマークという共通項があった。

【結論】

それでは今年のラジオNIKKEI賞を占っていこう。収得賞金900万円の馬は抽選対象で、週半ばの時点では出走馬が読みにくい状況だが、出走予定馬は以下のようになっている。

■表4 今年のラジオNIKKEI賞出走予定馬(1)

馬名
ハンデ
収得賞金
前走成績
芝成績
芝1800m以上
イコピコ
57
1850万円
白百合S1着
【3.0.1.2】
【2.0.0.2】
ストロングガルーダ
56
1500万円
エーデルワイスS1着
【3.0.0.2】
【0.0.0.1】
アドマイヤメジャー
54
900万円
500万1着
【2.0.1.2】
【2.1.0.1】
ウインヴェロシティ
54
900万円
香住特別1着
【2.1.1.2】
【2.1.1.2】
ケイアイドウソジン
53
900万円
ロベリア賞1着
【2.0.2.2】
【2.0.2.1】
シャイニーデザート
52
900万円
500万1着
【1.0.0.3】
【0.0.0.1】
シングンレジェンド
53
900万円
500万1着
【2.1.0.4】
【2.1.0.3】
スーパーシズクン
52
900万円
500万1着
【2.1.0.5】
【2.1.0.4】
メイショウコウセイ
53
900万円
500万1着
【1.1.0.1】
未経験
ワシャモノタリン
52
900万円
早苗賞1着
【2.0.1.1】
【2.0.1.1】
※フルゲート16頭。収得賞金900万円の馬は抽選対象。

まずは前走1着の出走予定馬を上の表4にまとめた。収得賞金から出走確実なのはイコピコとストロングガルーダになるが、芝の通算成績を見ると、互いに着外を経験。格では上位でも、過去の好走馬のように「底を見せてない」とはいいにくいタイプだ。その他の収得賞金900万円の馬たちも、芝の通算成績で目立つ馬はいない。あえて挙げれば【1.1.0.1】のメイショウコウセイだが、芝1800m以上を経験していない点が引っ掛かる。こうなると、今年はもう一つのタイプから中心馬を選ぶしかない。

■表5 今年のラジオNIKKEI賞出走予定馬(2)

馬名
ハンデ
収得賞金
前走成績
注目実績
勝利距離
通算成績
マイネルエルフ
56
1200万円 NHKマイルC4着 スプリングS6着(0.5) 1800m
【1.3.1.5】
ミッキーペトラ
55
1500万円 ユニコーンS12着 弥生賞2着(0.4) 1800m
【1.3.0.3】
モエレエキスパート
55
1260万円 皐月賞15着 弥生賞3着(0.5) 1000〜1500m
【4.1.3.2】
イネオレオ
55
900万円 白百合S3着 青葉賞5着(0.3) 2000〜2400m
【2.0.3.2】
グローリールピナス
51
900万円 アネモネS4着   1400m
【2.1.2.3】
サトノロマネ
54
900万円 プリンシパルS9着   1600m
【2.1.2.5】
サニーサンデー
53
900万円 プリンシパルS17着   1600m
【2.0.2.3】
ストロングリターン
55
900万円 葵S4着 毎日杯6着(0.3) 1600m
【2.2.1.2】
ストロングロビン
53
900万円 エーデルワイスS8着   1400m
【2.1.1.5】
ドリームハッチ
52
900万円 ユニコーンS13着   1600〜1800m
【2.1.0.4】
ロードロックスター
55
900万円 エーデルワイスS5着 京都新聞杯3着(0.3) 1800〜2000m
【2.0.3.3】
※フルゲート16頭。収得賞金900万円の馬は抽選対象。

2008/8/10 函館1R サラ2歳未勝利1着 12番 マイネルエルフ

上の表5では、表4に該当しなかったその他の馬を記した。結論から言うと、何頭か面白そうな馬はいるものの、ピッタリとデータにあてはまる馬がいない。マイネルエルフはスプリングSで勝ち馬から0.5秒差の6着という実績が強調材料だが1勝馬。弥生賞2着のミッキーペトラも1勝馬で勝ちみに遅い。同レース3着のモエレエキスパートは勝利距離が1500mまで。イネオレオは勝利距離と勝ち鞍数はOKだが、芝2400mの青葉賞での実績なのがどうか。ストロングリターンは、勝利距離が1600mまで。ロードロックスターも勝利距離と勝ち鞍数はOKだが、芝2200mの京都新聞杯の実績であるのがどうかだ。

以上の6頭の候補馬を挙げてみたが、いずれも一長一短で取捨が難しい。が、あえて順番をつけるとすれば、本競走と関連性が強いと思われるスプリングSで0.5秒差の競馬をし、NZT4着、NHKマイルC4着の実績があるマイネルエルフ。レオマイスターは勝利距離が1600mまでで勝利していることから、この点にのみ減点材料を抱えるストロングリターン、重賞実績が芝2000mにより近いことから、イネオレオよりロードロックスター。ストロングリターンとロードロックスターは、抽選に通ることが前提になるが、この3頭を推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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