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第301回 3連単の買い目数を考える

2009/6/29(月)

宝塚記念が終わり、これで上半期のG1はすべて終了。ひと息ついたところで、今回は馬券そのものについて考えてみたい。一般的に馬連よりも3連複、3連複よりも3連単の方が的中させるのは難しい券種である。ただし、的中した時の平均配当は難易度が高い券種ほど大きい。そんなことは競馬をやっている人ならば誰しもがわかっていることだが、果たしてどれぐらい難しいものなのか。とあるデータに基づき、ふと考えてみた。今回はそれをご紹介させていただきたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 馬連の総組合せ数に対する買い目数の割合

頭数
組合せ
1点
2点
3点
4点
5点
6点
7点
10点
14頭立て
91
1.10%
2.20%
3.30%
4.40%
5.50%
6.60%
7.70%
11.00%
15頭立て
105
0.95%
1.90%
2.86%
3.81%
4.76%
5.71%
6.67%
9.50%
16頭立て
120
0.83%
1.67%
2.50%
3.33%
4.17%
5.00%
5.83%
8.33%
17頭立て
136
0.74%
1.47%
2.21%
2.94%
3.68%
4.41%
5.14%
7.35%
18頭立て
153
0.65%
1.31%
1.96%
2.62%
3.27%
3.90%
4.58%
6.64%

上の表1は馬連の総組み合わせ数に対する買い目数の割合を表にまとめた。なぜこのような表を作ったのかというと、自分が買った馬連の組み合わせ数は、全通りに対して、何%ぐらい押さえたことになるのかというのを調べるためだ。馬券の組み合わせ数は、当然ながらそのレースの出走頭数によって異なる。まず、馬連を考えた場合、14頭立てのレースならば91通り、15頭立てならば105通り、16頭立てならば120通り、17頭立てならば136通り、18頭立てならば153通りとなる。14頭立てぐらいでは「少頭数」という印象はないが、18頭立ての時に比べると総組み合わせ数に大きな違いが出てくる。14頭立てでは18頭立ての時より60近く組み合わせ数が少ない。

そして、例えば18頭立てのレースで馬連5点を買った場合、総組み合わせ数に対する買い目の割合は3.27%。全組み合わせに対して、3.27%押さえたことになる。一方、14頭立てのレースで馬連5点を買った場合、同割合は5.50%。総組み合わせ数が違うので、同じ買い目数でも同割合は大きく違ってくる。コスト意識を考えれば、18頭立てで馬連5点を買うならば、14頭立ての時は同割合が3.30%の馬連3点に絞るべきだ、という考えがあってもおかしくない。

しかし、通常、馬連を中心に馬券を買っている人で、同割合を意識し、出走頭数によって買い目の数を調整している人は果たしてどれぐらいいるだろうか。おそらくほとんどいないのではないだろうか。買い目の数は、出走頭数よりも中身(メンバー)に左右されるだろうし、競馬専門紙やスポーツ新聞の本紙予想の推奨買い目を見ても、14頭立てと18頭立てぐらいでは買い目の数はそう変わっていない。また、その買い目によってオッズの違いがあるし、必ずしも均等買いするとは限らない。オッズを見て、購入金額に強弱をつけることもできる。

■表2 3連複の総組合せ数に対する買い目数の割合

頭数
組合せ
5点
10点
15点
20点
25点
30点
40点
50点
14頭立て
364
1.37%
2.75%
4.12%
5.50%
6.87%
8.24%
10.10%
13.70%
15頭立て
455
1.10%
2.20%
3.30%
4.40%
5.50%
6.60%
8.80%
10.10%
16頭立て
560
0.90%
1.79%
2.68%
3.57%
4.46%
5.36%
7.14%
8.92%
17頭立て
680
0.74%
1.47%
2.21%
2.94%
3.68%
4.41%
5.88%
7.35%
18頭立て
816
0.61%
1.23%
1.84%
2.45%
3.06%
3.68%
4.90%
6.13%

次に上の表2では3連複の総組み合わせ数に対する買い目数の割合をまとめてみた。3連複は馬連に比べて飛躍的に組み合わせ数が広がる。14頭立てのレースならば364通り、15頭立てならば455通り、16頭立てならば560通り、17頭立てならば680通り、18頭立てならば816通りとなる。果たして3連複は、一般的に一人が1レースあたりどれぐらいの買い目を買っているのかはわからないが、馬連の平均買い目数よりも確実に多いことだろう。例えば、17頭立てのレースで3連複20点を買った場合、同割合は2.94%。全買い目の2.94%を押さえたこということは、馬連に置き換えると17頭立てで4点買った場合と同じ。また、18頭立てで馬連5点を買った場合の同割合は、3連複に置き換えると25〜30点の間の同割合。3連複はそれなりに配当が大きいし、馬連での同割合と同じぐらいの割合を求めても、買い過ぎという印象はない。もちろん、3連複でも5点とか馬連並に絞って的中できれば言うことはない。では、3連単ではどうだろうか。

■表3 3連単の総組合せ数に対する買い目数の割合

頭数
組合せ
10点
20点
30点
40点
50点
60点
70点
100点
14頭立て
2184
0.46%
0.92%
1.37%
1.83%
2.29%
2.75%
3.21%
4.58%
15頭立て
2730
0.37%
0.73%
1.10%
1.47%
1.83%
2.20%
2.56%
3.66%
16頭立て
3360
0.30%
0.60%
0.89%
1.19%
1.49%
1.79%
2.08%
2.98%
17頭立て
4080
0.25%
0.50%
0.74%
0.98%
1.22%
1.47%
1.71%
2.45%
18頭立て
4896
0.20%
0.41%
0.61%
0.82%
1.02%
1.23%
1.43%
2.05%

上の表3は3連単の総組み合わせ数に対する買い目数の割合。14頭立てのレースでは2184通り、15頭立てでは2730通り、16頭立てでは3360通り、17頭立てでは4080通り、18頭立てでは4896通りと、3連複の6倍の組み合わせ数。難易度は一気に上昇する。例えば、18頭立てで3連単40点を買った場合、同割合はわずか0.82%。40点買っても、押さえている組み合わせ数は、全通りの1%も満たしていない。これだけ見ても、3連単を当てようとする行為がいかに難しいかというのがおわかりになろう。また、仮に15頭立てで3連単30点を買って的中させたとしよう。その場合、同割合は1.10%。つまり、3連複に置き換えれば5点買い、馬連に置き換えると14頭立てのレースで、1点買いで的中させたことと等しい価値があることになる。16頭立てで3連単20点(同割合0.60%)を買って当たったならば、18頭立てのレースを馬連1点(同割合0.65%)買いで当てたのと近い感覚というわけだ。

■表4

頭数
馬連・割合
3連単買い目数
14頭立て
5.50%
120点
15頭立て
4.76%
130点
16頭立て
4.17%
140点
17頭立て
3.68%
150点
18頭立て
3.27%
160点

マークカード

それぐらい3連単は難しい馬券。3連複並の点数で当てようとすること自体が至難の業。馬連1点買いで勝負しているのと同じことをしているケースだって多々ある。だから、「3連単を100点買って勝負!」という声を聞いて、「買い過ぎだ」と思う方。ちょっと待っていただきたい。18頭立てのレースで3連単を100点買った場合でも同割合は2.05%。同頭数で馬連5点を買った場合と同じぐらいの割合(3.27%)を求めるならば、3連単では160点(表4参照)買わなければいけないのだ。同様に、17頭立てで馬連5点を買った場合と同等の割合を3連単で買うならば150点、以下16頭では140点、15頭立てでは130点、14頭立てでも120点押さえる必要があるのだ。そう考えると、3連単で100点買うことは、決して買い過ぎという行為ではないのではないだろうか。

だからといって、「3連単はたくさん点数を買うべきだ」ということを、ここで言いたいのではない。実際問題として、馬券は100円単位からしか売っていない。3連単で100点以上買うことが前提だと、1レースで最低1万円以上の軍資金が必要となってくる。毎レースそのお金を容易できるファンは多くないだろうし、リスクが大きいことをわかっていながら、3連単でも点数を絞らなければいけない現実がある。

よって、3連単に限っては100円単位ではなく、いわゆる「10円馬券」の発売があるとどれだけありがたいか。10円単位で馬券を買うことができれば、容易に買い目を100点以上広げることができる。現時点、あらゆる券種の中で、3連単の売り上げが圧倒的に多いので、JRAさんがそこに踏み込む可能性は薄いかもしれない。それならば、馬連の控除率を単勝・複勝並に下げるなどできないものだろうか。3連単に偏った売り上げのバランスを変えることで、結果的にトータルの売り上げ増につながる可能性もあると思うのだが…。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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