第300回 GTシーズンの締めくくり・宝塚記念を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第300回 G1シーズンの締めくくり・宝塚記念を分析する

2009/6/25(木)

今週は宝塚記念。既に夏競馬が開幕しているが、G1戦線としては春を締めくくる一戦となる。ウオッカこそ回避してしまったものの、それでも安田記念2着のディープスカイ、春の天皇賞1、2着のマイネルキッツ、アルナスラインが駒を進めてきた。今回は、この宝塚記念をデータから分析してみたい。分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1
10
4
3
0
3
40.0%
70.0%
70.0%
2
10
2
1
1
6
20.0%
30.0%
40.0%
3
10
1
1
2
6
10.0%
20.0%
40.0%
4
10
0
1
2
7
0.0%
10.0%
30.0%
5
10
1
0
0
9
10.0%
10.0%
10.0%
6
10
1
2
0
7
10.0%
30.0%
30.0%
7
10
0
0
1
9
0.0%
0.0%
10.0%
8
10
0
1
1
8
0.0%
10.0%
20.0%
9
10
0
0
2
8
0.0%
0.0%
20.0%
10
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
11
10
1
0
1
8
10.0%
10.0%
20.0%
12
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
13
6
0
0
0
6
0.0%
0.0%
0.0%
14
5
0
0
0
5
0.0%
0.0%
0.0%
15
4
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0.0%
16
2
0
0
0
2
0.0%
0.0%
0.0%
17
2
0
0
0
2
0.0%
0.0%
0.0%
18
1
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%

まず人気別成績では過去10年、1番人気が連対率70。連対を外した3頭は、8歳のタップダンスシチー(05年)に3歳牝馬のウオッカ(07年)、そして有馬記念以来の休養明けだったシンボリクリスエス(03年)。後述するが、3歳や8歳という年齢、そして休養明けは減点が必要で、このようなマイナス材料のない1番人気馬なら信頼に値すると考えたい。

■表2 年齢別成績

脚質
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3歳
7
0
0
1
6
0.0%
0.0%
14.3%
4歳
41
7
5
1
28
17.1%
29.3%
31.7%
5歳
42
1
4
4
33
2.4%
11.9%
21.4%
6歳
26
1
0
3
22
3.8%
3.8%
15.4%
7歳以上
23
1
1
1
20
4.3%
8.7%
13.0%

年齢別では、4歳馬が群を抜いた好成績。5歳馬も5連対を記録しており、4、5歳で連対馬20頭中17頭を占めている。また「7歳以上」の好走はすべて7歳馬で、8歳以上は8頭が出走して馬券圏内はない。高齢馬に手を出す場合でも7歳が上限となる。

■表3 脚質別成績(06年の京都代替開催を除く)

脚質
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
逃げ
10
2
0
2
6
20.0%
20.0%
40.0%
先行
33
3
5
5
20
9.1%
24.2%
39.4%
中団
45
4
0
2
39
8.9%
8.9%
13.3%
後方
35
0
4
0
31
0.0%
11.4%
11.4%
マクリ
3
0
0
0
3
0.0%
0.0%
0.0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表3は、京都で代替された06年を除く脚質別成績。「先行」が8連対、そして3着も5回と多くの好走馬を出している。中団〜後方も計8連対だが、「後方」からの馬は2着止まり。連単系の馬券なら、1着候補は中団より前の馬、逆に直線一気が予想されるような馬は2〜3着候補にすると多少は買い目を絞れるだろう。

■表4 馬番別成績(06年の京都代替開催を除く)

馬番
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1番
9
1
1
3
4
11.1%
22.2%
55.6%
2番
9
0
1
0
8
0.0%
11.1%
11.1%
3番
9
2
0
0
7
22.2%
22.2%
22.2%
4番
9
0
3
0
6
0.0%
33.3%
33.3%
5番
9
1
0
1
7
11.1%
11.1%
22.2%
6番
9
1
0
2
6
11.1%
11.1%
33.3%
7番
9
0
0
0
9
0.0%
0.0%
0.0%
8番
9
0
0
1
8
0.0%
0.0%
11.1%
9番
9
1
3
0
5
11.1%
44.4%
44.4%
10番
9
1
0
1
7
11.1%
11.1%
22.2%
11番
9
1
0
0
8
11.1%
11.1%
11.1%
12番
8
0
0
0
8
0.0%
0.0%
0.0%
13番
5
0
0
0
5
0.0%
0.0%
0.0%
14番
5
0
0
0
5
0.0%
0.0%
0.0%
15番
4
1
0
0
3
25.0%
25.0%
25.0%
16番
2
0
0
1
1
0.0%
0.0%
50.0%
17番
2
0
1
0
1
0.0%
50.0%
50.0%
18番
1
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%
偶数
61
2
4
5
50
3.3%
9.8%
18.0%
奇数
65
7
5
4
49
10.8%
18.5%
24.6%

同じく、06年の京都開催を除いた馬番別成績が表4。内〜中に好走馬が多いが、これはフルゲートになった年がほとんどない影響もある。ただ、複数の連対馬を出しているのは1、3、4、9番で、9番以外は4番枠以内。一応、内枠有利と考えたい。
馬番ではもうひとつ、偶数番と奇数番で大きな差が出ていることも注目点で、成績が良いのは奇数番。奇数番は基本的にゲート「先入れ」になるため有利とは思えないのだが、「出目」を気にする方なら偶数番より奇数番重視が良さそうだ。

■表5 前走着順別成績

前走
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1着
34
5
5
5
19
14.7%
29.4%
44.1%
2着
22
4
2
1
15
18.2%
27.3%
31.8%
3着
14
1
1
1
11
7.1%
14.3%
21.4%
4着
14
0
0
0
14
0.0%
0.0%
0.0%
5着
9
0
1
0
8
0.0%
11.1%
11.1%
6〜9着
23
0
0
1
22
0.0%
0.0%
4.3%
10着以下
23
0
1
2
20
0.0%
4.3%
13.0%

前走の着順別では、1着馬が10連対、2着馬が6連対で、連対馬20頭中16頭が前走1〜2着馬。残る4頭中3頭も3〜5着で、前走で掲示板を外している馬は苦しい。

■表6 前走3着以下の好走馬(施行時期変更の00年以降)

馬名
前走
芝2200m実績
レース
04
シルクフェイマス
6
2
天皇賞(春)
5
3
京都記念1着
リンカーン
3
3
天皇賞(春)
1
13
すみれS1着
05
ハーツクライ
3
2
天皇賞(春)
8
5
京都新聞杯1着
06
ナリタセンチュリー
10
2
天皇賞(春)
10
12
京都記念1着
バランスオブゲーム
9
3
安田記念
9
17
セントライト記念1着
07
アドマイヤムーン
3
1
QE2世C
3
京都記念1着
08
インティライミ
11
3
金鯱賞
4
7
京都新聞杯1着

表5に関連して、前走3着以下からの好走馬を列挙したのが表6である(施行時期が繰り上がった00年以降)。まず、前走が海外遠征だったアドマイヤムーン以外は好走しても2着以下であり、前走連対馬以外は買うとしても馬単や3連単の2〜3着候補になる。また、7頭中6頭に宝塚記念と同じ芝2200mでの重賞勝ちがあり、残るリンカーンもオープンのすみれSを制していた。前走3着以下の馬なら、既に芝2200mへの適性を証明していることが好走への必須条件だ。

■表7 前走レース別成績(好走馬輩出レースのみ、施行時期変更の00年以降)

前走レース
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
天皇賞(春)
29
4
6
1
18
13.8%
34.5%
37.9%
金鯱賞
33
2
3
3
25
6.1%
15.2%
24.2%
安田記念
13
2
0
1
10
15.4%
15.4%
23.1%
QE2世C
1
1
0
0
0
100.0%
100.0%
100.0%
目黒記念
25
0
0
2
23
0.0%
0.0%
8.0%
有馬記念
2
0
0
1
1
0.0%
0.0%
50.0%
駒草賞
1
0
0
1
0
0.0%
0.0%
100.0%
天皇賞(春)1着馬
5
3
2
0
0
60.0%
100.0%
100.0%
天皇賞(春)2着馬
5
1
1
0
3
20.0%
40.0%
40.0%
金鯱賞1着馬
7
2
2
1
2
28.6%
57.1%
71.4%
安田記念2着馬
2
2
0
0
0
100.0%
100.0%
100.0%

前走レース別(施行時期が変更された00年以降)成績では、天皇賞(春)組が好成績。これに金鯱賞と安田記念が続き、国内のレースで連対馬を出しているのはこの3競走のみである。3着まで見ても、02年3着のローエングリン以外はすべて前走G1・G2の出走馬。G3以下をステップにした馬は苦戦必至だ。加えて、有馬記念組の3着1回(05年ゼンノロブロイ)以外はすべて4月末以降のレース。今年は順調なステップを踏んだ馬ばかりのメンバーだが、来年以降へ向けては覚えておきたいデータだ。

また、表5から特に「前走連対馬」が注目になるが、今年の主要3ステップ競走の連対馬では、天皇賞(春)1、2着のマイネルキッツ、アルナスライン、金鯱賞1着のサクラメガワンダー、そして安田記念2着のディープスカイが出走を予定している。そこで、それぞれの着順に限定した成績も調べると(表下部)、いずれも連対率40%を超える好成績。安田記念は勝ち馬(3戦着外)を併せても【2.0.0.3】で連対率40%となる。

■表8 安田記念組の好走馬

馬名
宝塚記念
安田記念
中〜長距離実績
99 グラスワンダー
2
1
1
2
有馬記念1着
02 ダンツフレーム
1
1
2
2
皐月賞2着、ダービー2着
05 スイープトウショウ
11
1
10
2
秋華賞1着、オークス2着
※99年は施行時期変更前

表7の前走別では、駒草賞以外はG2以上という共通点がひとつ。そしてもうひとつ、安田記念以外は芝2000m以上という共通点もある。そこで、この共通点から外れる安田記念組の好走馬を見ると、いずれも中〜長距離でのG1好走実績を持っていた。安田記念組なら、中距離以上でもG1実績のある馬が狙いになる。

【結論】

宝塚記念は1番人気の連対率が70%。連対を外した3頭は年齢や出走間隔に問題のあった馬で、大きな減点がなければ1番人気の信頼性は非常に高い。年齢別では4歳が断然。前走レース別では天皇賞(春)、金鯱賞、安田記念に注目。特にこれらのレースの連対馬は安定した成績を残している。

2009/6/7 東京11R 安田記念(G1)2着 6番 ディープスカイ

先にも触れた通り、宝塚記念は前走連対馬、特に主要3ステップ競走(天皇賞・春、金鯱賞、安田記念)の連対馬が好成績を残すレース(表5、表7)。今年、その3競走をステップに出走を予定しているのは、マイネルキッツ、アルナスライン、サクラメガワンダー、ディープスカイの4頭だ。このうち、表2の年齢別成績から注目される4歳馬はディープスカイ1頭。安田記念ではウオッカの2着に敗れたものの、表8にある通り安田記念組は2着馬が10年で3勝。また、安田記念組のチェック項目・「中〜長距離G1実績」もダービー制覇、ジャパンC2着で問題なくクリアする。年齢や前走レースなどで減点材料を持たない1番人気馬は信頼に値する成績を残しており(表1)、1番人気に推されそうなのも好材料だ。

2009/5/3 京都10R 天皇賞(春)(G1)1着 2番 マイネルキッツ 2着 4番 アルナスライン

これに次ぐのは天皇賞(春)を制したマイネルキッツ。表7の通り00年以降の天皇賞(春)優勝馬は連対率100%。年齢別で6歳馬の成績が今ひとつ(表2)の分、ディープスカイには一歩譲るものの、配当妙味を考えればこちらを軸に取る手もある。
残る2頭、アルナスラインサクラメガワンダーでは、6歳のサクラメガワンダーより、5歳のアルナスラインがやや上位だろうか。今年は別路線組の前走連対馬が不在のメンバー構成だけに、この4頭が他の出走馬を一歩リードしていると言えそうだ。

なお、前走3着以下ではドリームジャーニーやスクリーンヒーロー、そしてカンパニーあたりが上〜中位人気を占めそうだが、表6のチェックポイントとなる芝2200m戦はいずれも未勝利で積極的には狙いづらい。前走3着以下で芝2200mの重賞勝ちがあるのは、インティライミとコスモバルクの2頭。コスモバルクは好走例のない8歳馬(表2本文)だが、インティライミは好走のある7歳馬、そして昨年の本競走では実際に前走3着以下(金鯱賞7着)から巻き返して3着に入った実績も持っている。もし先の4頭に1頭つけ加えるならこの馬になりそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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