第296回 4、5歳馬が滅法強いエプソムC|競馬情報ならJRA-VAN

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第296回 4、5歳馬が滅法強いエプソムC

2009/6/11(木)

6週連続のG1も終了し、来週からは1回札幌、2回福島、3回阪神が開幕。いよいよ2歳戦のスタート、そして3歳馬も古馬との対戦が始まる。今週はその意味で、一年の区切りの週。その最後の週は東京競馬場でエプソムC、中京競馬場でCBC賞が組まれている。今回は、3回東京の最終日を飾るエプソムCに焦点を当てていこう。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 エプソムCの年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
4歳
4-3-4-43/54
7.4%
13.0%
20.4%
143%
120%
5歳
6-3-2-40/51
11.8%
17.6%
21.6%
102%
70%
6歳
0-1-2-34/37
0.0%
2.7%
8.1%
0%
53%
7歳以上
0-3-2-29/34
0.0%
8.8%
14.7%
0%
250%

まずエプソムCで特徴的なのは、年齢の若い馬の活躍が多いこと。表1はエプソムCの年齢別成績(過去10年)で、過去10年の勝ち馬は全て4、5歳馬。実は第1回エプソムC(1984年)から勝ち馬は全て4、5歳馬。ここまではっきり年齢で結果が分かれるレースも珍しい。6歳以上は苦戦傾向で、好走しても2、3着までだ。

■表2 過去10年のエプソムCの結果(1)

着順
人気
馬名
全芝複
芝1800m複
東京芝複
08年
1
4
サンライズマックス
63.6%
100.0%
0.0%
2
1
ヒカルオオゾラ
71.4%
100.0%
0.0%
3
12
グラスボンバー
43.2%
50.0%
50.0%
07年
1
5
エイシンデピュティ
66.7%
100.0%
50.0%
2
2
ブライトトゥモロー
62.5%
53.8%
100.0%
3
1
サイレントプライド
85.7%
0.0%
100.0%
06年
1
7
トップガンジョー
52.6%
20.0%
75.0%
2
3
グラスボンバー
44.4%
60.0%
57.1%
3
1
マチカネキララ
85.7%
100.0%
100.0%
05年
1
4
スズノマーチ
50.0%
50.0%
0.0%
2
3
グランリーオ
44.4%
25.0%
56.3%
3
7
ダイワレイダース
57.1%
50.0%
50.0%
04年
1
3
マイネルアムンゼン
46.2%
57.1%
57.1%
2
2
ダンツジャッジ
62.5%
100.0%
0.0%
3
1
ワールドスケール
66.7%
100.0%
75.0%
03年
1
1
マイネルアムンゼン
56.3%
66.7%
60.0%
2
3
ローマンエンパイア
55.6%
0.0%
50.0%
3
18
エーピーグリード
40.6%
58.3%
61.5%
02年
1
4
ジョウテンブレーヴ
42.1%
66.7%
20.0%
2
7
エアスマップ
50.0%
45.8%
75.0%
3
10
ジェミードレス
52.6%
40.0%
60.0%
01年
1
5
アドマイヤカイザー
47.1%
83.3%
50.0%
2
7
トーヨーデヘア
55.6%
0.0%
50.0%
3
14
バンブーマリアッチ
34.4%
27.3%
40.0%
00年
1
1
アメリカンボス
61.5%
75.0%
66.7%
2
12
ダイワテキサス
57.6%
77.8%
42.9%
3
5
レガシーハンター
58.8%
75.0%
50.0%
99年
1
11
アメリカンボス
62.5%
50.0%
75.0%
2
9
シグナスヒーロー
41.2%
100.0%
29.4%
3
14
リワードニンファ
57.1%
66.7%
0.0%

表2は過去10年のエプソムCの結果(1)で、好走馬のさまざまな(出走前時点での)実績を記載したもの。左から過去の芝全レースでの複勝率1800mの複勝率東京芝の複勝率となっている。そしていずれの項目も50%を超える数字にはマークしてある。すると過去10年の好走馬30頭中26頭は2つの項目で複勝率50%以上をクリアしていたことがわかる。好走するために上記の実績は必須と言えるだろう。

■表3 過去10年のエプソムCの結果(2)

着順
人気
馬名
主な実績
08年
1
4
サンライズマックス 中日新聞杯1着
2
1
ヒカルオオゾラ  
3
12
グラスボンバー 福島記念1着
07年
1
5
エイシンデピュティ オーストラリアT1着
2
2
ブライトトゥモロー 新潟大賞典1着
3
1
サイレントプライド 新潟大賞典2着
06年
1
7
トップガンジョー スプリングS3着
2
3
グラスボンバー 福島記念1着
3
1
マチカネキララ エイプリルS1着
05年
1
4
スズノマーチ 弥生賞2着
2
3
グランリーオ  
3
7
ダイワレイダース 芙蓉S1着
04年
1
3
マイネルアムンゼン 新潟大賞典1着
2
2
ダンツジャッジ アメリカJCC1着
3
1
ワールドスケール 中山金杯2着
03年
1
1
マイネルアムンゼン セントライト記念3着
2
3
ローマンエンパイア 京成杯1着
3
18
エーピーグリード 白富士S1着
02年
1
4
ジョウテンブレーヴ マイラーズC1着
2
7
エアスマップ オールカマー1着
3
10
ジェミードレス クイーンC3着
01年
1
5
アドマイヤカイザー 毎日王冠2着
2
7
トーヨーデヘア NHKマイルC2着
3
14
バンブーマリアッチ 愛知杯1着
00年
1
1
アメリカンボス エプソムC1着
2
12
ダイワテキサス 中山記念1着
3
5
レガシーハンター 京阪杯3着
99年
1
11
アメリカンボス  
2
9
シグナスヒーロー 日経賞2着
3
14
リワードニンファ ターコイズS1着

表3は過去10年のエプソムCの結果(2)で、今度は好走馬の具体的なレースの実績を記載してみた。すると好走馬30頭中27頭は重賞で3着以内、もしくはオープン特別で優勝した実績を持っていた。昨年は2着に重賞初挑戦のヒカルオオゾラが入ったが、過去10年で見ると同馬のような好走馬はほとんどいない。素直に格重視で考えたいレースだ。

■表4 過去10年のエプソムC好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走
重賞実績(左回り)
08年
1
4
サンライズマックス 新潟大賞典8着 中日新聞杯1着
3
12
グラスボンバー 新潟大賞典10着 エプソムC2着
07年
2
2
ブライトトゥモロー 新潟大賞典1着 新潟大賞典1着
3
1
サイレントプライド 新潟大賞典2着 新潟大賞典2着
06年
2
3
グラスボンバー 新潟大賞典7着 新潟記念2着
04年
1
3
マイネルアムンゼン 新潟大賞典1着 新潟大賞典1着
03年
2
3
ローマンエンパイア 京王杯SC6着 ※京成杯1着
02年
1
4
ジョウテンブレーヴ 都大路S8着 東京スポーツ杯3歳S1着
2
7
エアスマップ アメリカJCC9着 新潟記念2着
01年
1
5
アドマイヤカイザー 都大路S12着 毎日王冠2着
2
7
トーヨーデヘア オアシスS8着 NHKマイルC2着
00年
1
1
アメリカンボス 新潟大賞典2着 エプソムC1着
2
12
ダイワテキサス 新潟大賞典13着 関屋記念1着
※東京競馬場で開催。

ここからは過去の好走馬を4つのグループに分けてみる。まず表4が左回りコースの重賞で連対実績があった馬。昨年の勝ち馬サンライズマックスを含めて13頭が該当する。好走馬の数はこのグループが最も多く(1着5回2着6回3着2回)、左回りコースの重賞で好走した実績は大きな武器になる。

■表5 過去10年のエプソムC好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走
2走前
3走前
同年の芝成績(複勝率)
08年
2
1
ヒカルオオゾラ 朱雀S1着 卯月S2着 摂津特別1着
1-2-0-0(100%)
07年
1
5
エイシンデピュティ オーストラリアT1着 心斎橋S1着 なにわS7着
2-0-1-0(100%)
06年
3
1
マチカネキララ オーストラリアT3着 エイプリルS1着 ノベンバーS1着
1-0-1-0(100%)
05年
2
3
グランリーオ フリーウェイS1着 金峰山特別1着 甲斐駒特別3着
3-0-1-0(100%)
3
7
ダイワレイダース アメジストS1着 石清水S3着 奥多摩S3着
1-0-1-0(100%)
03年
1
1
マイネルアムンゼン 府中S1着 鹿野山特別1着 両国特別2着
2-1-1-2(66.7%)
99年
1
11
アメリカンボス 京王杯SC16着 晩春S1着 船橋S5着
3-0-1-2(66.7%)
3
14
リワードニンファ ターコイズS1着 秋華賞13着 大倉山特別1着
0-0-0-0(0%)

表5は近3走以内に1勝以上上げている馬、もしくは同年の芝複勝率が50%以上の馬をまとめてみた。しかし該当馬8頭中6頭は近3走以内に1着が2回、かつ同年の芝複勝率が50%以上に当てはまる。そのため両方の条件でクリアしていた方がいいだろう。このグループは基本的に上がり馬。実際、好走馬の前走レースを見ると、準オープン、もしくはオープン特別が多いことがわかる。それでも勝ち馬は3頭誕生しているので、十分警戒が必要なグループだ。

■表6 過去10年のエプソムC好走馬(3)

着順 人気 馬名 前走 同年の主な実績
05年
1
4
スズノマーチ 新潟大賞典6着 エイプリルS1着
04年
2
2
ダンツジャッジ 安田記念8着 アメリカJCC1着
3
1
ワールドスケール メトロポリタンS3着 中山金杯2着
01年
3
14
バンブーマリアッチ 愛知杯4着 白富士S2着
99年
2
9
シグナスヒーロー エイプリルS2着 中山金杯3着

表6は同年に芝2000m以上の重賞で3着以内、もしくは芝2000m以上のオープン特別で連対した馬。勝ち馬は06年スズノマーチ1頭だけなので、基本的に2、3着候補になる。

■表7 過去10年のエプソムC好走馬(4)

着順
人気
馬名
前走
芝1800m実績
06年
1
7
トップガンジョー 都大路S3着 スプリングS3着
03年
3
18
エーピーグリード 新潟記念15着 ディセンバーS1着
02年
3
10
ジェミードレス 都大路S2着 紫苑S2着
00年
3
5
レガシーハンター 都大路S4着 京阪杯3着

最後はエプソムCと同距離の芝1800mの実績に着目。表7は1800mの重賞で3着以内かオープン特別で連対した馬をまとめてみた。表6のグループと同様に、こちらも勝ち馬は1頭だけ(06年トップガンジョー)。またこのグループで好走した馬は7、18、10、5人気と人気薄が多い。人気がなくても芝1800mの実績があるなら要注意だ。

<結論>

それでは今年のエプソムCを展望していきたい。出走予定馬は下の表8の通り。

■表8 今年のエプソムC出走予定馬

順位
馬名
全芝複
芝1800m複
東京芝複
主な実績
1
シンゲン
61.5%
100.0%
71.4%
新潟大賞典1着
2
カンファーベスト
48.7%
54.5%
0.0%
関屋記念1着
4
マストビートゥルー
53.6%
66.7%
0.0%
大阪城S1着
5
ダイシングロウ
44.4%
60.0%
0.0%
小倉記念2着
6
ホッコーパドゥシャ
41.9%
36.8%
50.0%
福島民報杯1着
7
トウショウウェイヴ
53.3%
66.7%
100.0%
 
9
ニルヴァーナ
36.8%
57.1%
0.0%
小倉日経OP1着
10
アーネストリー
70.0%
100.0%
0.0%
 
10
チョウサンディ
37.5%
33.3%
0.0%
 
12
ヒカルオオゾラ
70.0%
100.0%
50.0%
エプソムC2着
13
キャプテンベガ
60.9%
16.7%
50.0%
東京新聞杯2着
14
ショウナンラノビア
75.0%
0.0%
100.0%
ヴィクトリアM3着
15
メイショウレガーロ
38.9%
60.0%
33.3%
京成杯2着
16
トーセンクラウン
41.9%
40.0%
26.7%
 
17
ナスノストローク
26.2%
18.2%
28.6%
バレンタインS1着
19
ミストラルクルーズ
54.5%
83.3%
50.0%
七夕賞2着
20
ライムキャンディ
50.0%
0.0%
60.0%
クイーンC2着
21
エリモエクスパイア
55.6%
60.0%
50.0%
天皇賞(春)2着
※フルゲート18頭。(3)スマイルジャック、(7)カルナバリート、(18)フジサイレンスは回避の見込み。
(22)トウショウパワーズ以下は徐外対象(6/10午後現在)。

まずは表2と表3でチェックした項目を今年の出走馬に照らし合わせてみたい。過去の芝全レースの複勝率、芝1800mの複勝率、東京芝の複勝率のうち2項目で50%以上を超えている馬は10頭。この10頭の中で重賞3着以内、もしくはオープン特別で優勝実績がある馬は、シンゲンを筆頭に8頭が該当する。ここで浮上した馬を今年のエプソムC有力馬として、次に表4〜7で分析した実績を持っているのか見ていこう。

■表9 今年のエプソムC有力馬(1)

馬名
年齢
重賞実績(左回り)
シンゲン
6
新潟大賞典1着
マストビートゥルー
6
 
ヒカルオオゾラ
5
エプソムC2着
キャプテンベガ
6
東京新聞杯2着
ショウナンラノビア
6
ヴィクトリアM3着
ミストラルクルーズ
6
 
ライムキャンディ
4
クイーンC2着
エリモエクスパイア
6
ダイヤモンドS2着

まずは表4で見たように、左回りコースの重賞で連対実績を持っている馬を探していこう。今年は該当馬が多いが、シンゲン、スマイルジャック、ヒカルオオゾラ、キャプテンベガ、ショウナンラノビア、ライムキャンディ、エリモエクスパイアが該当した。

■表10 今年のエプソムC有力馬(2)

馬名
年齢
前走
2走前
3走前
同年の芝成績(複勝率)
シンゲン
6
新潟大賞典1着 白富士S1着 中日新聞杯6着
2-0-0-0(100%)
マストビートゥルー
6
オーストラリアT2着 大阪杯9着 大阪城S1着
2-1-0-2(60%)
ヒカルオオゾラ
5
マイラーズC6着 武蔵川S1着 エプソムC2着
1-0-0-1(50%)
キャプテンベガ
6
都大路S2着 ダービー卿CT4着 中山記念6着
0-2-0-2(50%)
ショウナンラノビア
6
ヴィクトリアM3着 卯月S1着 仲春特別1着
2-0-1-0(100%)
ミストラルクルーズ
6
金鯱賞10着 オールカマー9着 新潟記念4着
0-0-0-1(0%)
ライムキャンディ
4
金鯱賞11着 バレンタインS3着 ターコイズS16着
0-0-1-1(50%)
エリモエクスパイア
6
目黒記念10着 オーストラリアT10着 天皇賞(春)2着
0-0-0-2(0%)

次に近3走と同年の芝複勝率をチェック。表5のグループでは多くの馬が近3走以内に1着2回、かつ同年の芝複勝率が50%以上だった。よってここでもその実績を持っている馬だけをピックアップしたい。ここで該当するのはシンゲンショウナンラノビア

2009/5/9 新潟11R 新潟大賞典(G3)1着 9番 シンゲン ■表11 今年のエプソムC有力馬(3)

馬名
年齢
同年の主な実績
シンゲン
6
新潟大賞典1着
マストビートゥルー
6
 
ヒカルオオゾラ
5
 
キャプテンベガ
6
 
ショウナンラノビア
6
 
ミストラルクルーズ
6
 
ライムキャンディ
4
 
エリモエクスパイア
6
 

表11では表6で見た同年の主な実績を見ていく。同年に芝2000m以上の重賞で3着以内、もしくはオープン特別で連対があるのは新潟大賞典を快勝したシンゲンのみ。

2009/3/7 阪神10R 武庫川ステークス1着 2番 ヒカルオオゾラ ■表12 今年のエプソムC有力馬(4)

馬名
年齢
芝1800m実績
シンゲン
6
 
マストビートゥルー
6
大阪城S1着
ヒカルオオゾラ
5
エプソムC2着
キャプテンベガ
6
カシオペアS2着
ショウナンラノビア
6
 
ミストラルクルーズ
6
 
ライムキャンディ
4
 
エリモエクスパイア
6
 

最後に芝1800mの実績を持っている馬を見ていこう。まず目を引くのが昨年のエプソムC2着ヒカルオオゾラ。当該コースの実績なので、これは信頼できるだろう。あとはマストビートゥルーキャプテンベガが芝1800mのオープン特別で連対した実績を持っている。

表9〜12で名前が上がったのはシンゲン、マストビートゥルー、ヒカルオオゾラ、キャプテンベガ、ショウナンラノビア、ライムキャンディ、エリモエクスパイア。7頭と多くなってしまったが、勝ち馬は第1回エプソムCから4、5歳馬しかいないことを踏まえると、1着候補はヒカルオオゾラライムキャンディしかいない。この2頭を第一の推奨馬として、残るシンゲン、マストビートゥルー、キャプテンベガ、ショウナンラノビア、エリモエクスパイアは2、3着候補としておこう。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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