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第294回 3たびダービー馬が激突!! 安田記念での勝敗の行方は?

2009/6/4(木)

日本ダービーが終わり、今春の東京競馬場のG1は今週の安田記念を残すのみとなった。同レースの展望は、筆者が昨年(第190回データde出〜た 日本馬VS香港馬! 安田記念を占う!)に引き続いての連闘(?)。昨年は最後の軸馬選びでミスを犯してしまったが、有力馬として推奨した馬たちで上位を独占。データの出し方・考え方に関しては正しかったと判断したい。したがって、今年もその考え方は基本的には変えない。予想の的中を第一に考える。内容的には重複し、また、先週日曜日のような激しい道悪になった場合は無意味なものになる怖さはあるが、どうかお付き合いいただきたい。データは過去10年の本競走を参考。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の安田記念好走馬

着順
人気
馬名
性齢
前走成績
芝1600m・連対率
東京芝・連対率
08年
1
2
ウオッカ
牝4
ヴィクトリアM2着 【4-2-0-0】100% 【1-1-0-1】66.7%
2
5
アルマダ
セ7
チャンピオンズM2着 【4-3-0-0】100% 未経験
3
9
エイシンドーバー
牡6
マイラーズC3着 【2-2-1-6】36.4% 【1-0-0-2】33.3%
07年
1
2
ダイワメジャー
牡6
ドバイDF3着 【3-3-0-2】75.0% 【2-0-0-5】28.6%
2
3
コンゴウリキシオー
牡5
マイラーズC1着 【1-0-0-0】100% 【0-0-0-1】0%
3
9
ジョリーダンス
牡6
ヴィクトリアM5着 【2-3-0-2】71.4% 【2-1-0-2】60.0%
06年
1
3
ブリッシュラック
セ7
チャンピオンズM1着 【6-5-1-11】47.8% 【0-0-0-1】0%
2
10
アサクサデンエン
牡7
ドバイDF15着 【5-2-3-5】46.7% 【6-0-1-3】60.0%
3
8
ジョイフルウイナー
セ6
チャンピオンズM3着 【1-0-1-2】25.0% 未経験
05年
1
7
アサクサデンエン
牡6
京王杯SC1着 【4-2-3-4】46.2% 【5-0-1-2】62.5%
2
10
スイープトウショウ
牝4
都大路S5着 【1-0-0-3】25.0% 【0-1-0-0】100%
3
5
サイレントウィットネス
セ6
チャンピオンズM2着 【0-1-0-0】100% 未経験
04年
1
6
ツルマルボーイ
牡6
産経大阪杯6着 【0-0-0-4】0% 【1-1-0-1】66.7%
2
4
テレグノシス
牡5
京王杯SC2着 【2-1-1-7】27.3% 【4-2-0-2】75.0%
3
5
バランスオブゲーム
牡5
産経大阪杯4着 【0-0-0-2】0% 【1-0-0-1】50.0%
03年
1
4
アグネスデジタル
牡6
かきつばた記念4着 【1-0-2-2】20.0% 【1-0-0-3】25.0%
2
6
アドマイヤマックス
牡4
京阪杯3着 【1-0-0-0】100% 【1-0-0-0】100%
3
1
ローエングリン
牡4
マイラーズC1着 【2-1-0-0】100% 【2-1-0-1】75.0%
02年
1
7
アドマイヤコジーン
牡6
高松宮記念2着 【3-0-0-2】60.0% 【2-0-0-1】66.7%
2
2
ダンツフレーム
牡4
京王杯SC4着 【2-0-0-1】66.7% 【0-1-0-1】50.0%
3
4
ミレニアムバイオ
牡4
マイラーズC1着 【6-0-1-1】75.0% 未経験
01年
1
9
ブラックホーク
牡7
京王杯SC3着 【5-2-2-3】58.3% 【2-2-3-2】44.4%
2
15
ブレイクタイム
牡4
オアシスS2着 【0-1-0-1】50.0% 【0-0-0-1】0%
3
7
メイショウオウドウ
牡6
マイラーズC2着 【0-1-1-1】33.3% 【0-1-0-2】33.3%
00年
1
10
フェアリーキングプローン
セ5
チェアマンズSP2着 【1-1-0-0】100% 未経験
2
6
ディクタット
牡5
京王杯SC6着 未経験 【0-0-0-1】0%
3
3
キングヘイロー
牡5
京王杯SC11着 【2-1-0-1】75.0% 【2-0-0-5】28.6%
99年
1
4
エアジハード
牡4
京王杯SC2着 【1-1-0-1】66.7% 【3-1-0-1】80.0%
2
1
グラスワンダー
牡4
京王杯SC1着 【1-0-0-0】100% 【3-0-0-2】60.0%
3
3
シーキングザパール
牝5
高松宮記念2着 【4-3-4-12】30.4% 【1-6-3-9】36.8%

上の表1は過去10年の安田記念で3着以内に好走した馬の一覧。今年は前走成績に加え、出走時時点での芝1600mでの総合成績と連対率、東京芝コースの総合成績と連対率を示してみた。そして、連対率が70%以上のところには赤色60%以上の場合には青色に文字がなっている。昨年1着のウオッカ、2着のアルマダは芝1600mの連対率は100%という距離巧者。同馬らを含め、好走馬全30頭中ちょうど半分の15頭は、距離・コースのいずれかの連対率が70%以上だった。また、60%以上まで範囲を広げれば、30頭中20頭までが該当することになる。ただし、このデータはあくまでも最後のスパイス的な要素。次の表2以降に示すデータが最も重要だ。

■表2 過去10年の安田記念の好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走成績
芝2000m以上のG1実績
08年
1
2
ウオッカ ヴィクトリアM2着 07年日本ダービー1着
07年
1
2
ダイワメジャー ドバイDF3着 06年天皇賞(秋)1着
06年
1
3
ブリッシュラック チャンピオンズM1着 04年香港C2着
05年
2
10
スイープトウショウ 都大路S5着 04年秋華賞1ほか
04年
1
6
ツルマルボーイ 産経大阪杯6着 03年天皇賞(秋)2着ほか
03年
1
4
アグネスデジタル かきつばた記念4着 01年天皇賞(秋)1着ほか
02年
2
2
ダンツフレーム 京王杯SC4着 01年日本ダービー2着ほか
99年
2
1
グラスワンダー 京王杯SC1着 98年有馬記念1着

上の表2では、過去10年の安田記念好走馬の、とある実績(条件)を満たしている馬に注目している。その条件とは過去に芝2000m以上のG1で連対経験がある馬。今回と同じ、東京芝のレースである天皇賞(秋)を中心に、芝2000m以上のG1で連対実績がある馬の好走例が多いことがわかる。昨年の優勝馬ウオッカは、前年の日本ダービー1着の実績が決め手に。逆転の発想を用いれば、同馬がその後、天皇賞(秋)を制したのは自然な流れとも言えるだろう。同馬を含め計8頭が該当し、5勝、2着3回と、上位に来れば連対圏内まで入るのが濃厚という点が強み。また、04年1着のツルマルボーイ以外は、前走5着以内の実績。出走レースにかかわらず前走成績が悪くなく、過去に芝2000m以上のG1で連対経験がある馬は非常に有力と言える。

■表3 過去10年の安田記念の好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走成績
備考
05年
1
7
アサクサデンエン 京王杯SC1着 マイラーズC3着
04年
2
4
テレグノシス 京王杯SC2着 ジャックルマロワ賞3着

続く表3も連軸候補として注目できる。それは前走京王杯SCで連対を果たし、なおかつ過去1年以内に芝1600mのG2以上で3着以内の実績がある馬。上記の2頭はこの実績を満たしている。前哨戦の京王杯SCは主力のステップレースながら、あまり本番に結びつかない傾向があるが、この実績を満たしている馬ならば連続好走が期待できる。

■表4 過去10年の安田記念の好走馬(3)

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
3走前成績
05年
3
5
サイレントウイットネス チャンピオンズM2着 QSジュビリーC1着 チェアマンズSP1着
02年
1
7
アドマイヤコジーン 高松宮記念2着 阪急杯1着 東京新聞杯1着
01年
1
9
ブラックホーク 京王杯SC3着 高松宮記念2着 阪急杯2着
00年
1
10
フェアリーキングプローン チェアマンズSP1着 センテナリーC2着 ボーヒニアST2着
99年
1
4
エアジハード 京王杯SC2着 谷川岳S2着 富士S1着

表4の5頭の共通項は、今年1月以降に、古馬牡馬混合のG2以上のレースを含み準OPクラス以上の芝・ダ1000〜1600mですべて3着以内に好走(ただし、2戦以上消化)というもの。表2では芝中距離で強力な実績を要求されるが、ここではスプリント路線で実績がある馬の取捨に役立つ。アドマイヤコジーンやブラックホークなどのように、近走で芝1400m以下を使っている馬は敬遠されやすいが、そこで大崩れしてない馬には一発がある。以上、表2から表4までの該当馬で、過去10年の勝ち馬10頭を網羅。本競走の本命馬は、これらいずれかの実績を持つ馬から選ぶのがベストだ

■表5 過去10年の安田記念好走馬(4)

着順
人気
馬名
備考
06年
2
10
アサクサデンエン 05年安田記念1着
3
8
ジョイフルウイナー QSジュビリーC1着
00年
2
6
ディクタット スプリントC1着ほか
3
3
キングヘイロー 高松宮記念1着
99年
3
3
シーキングザパール モーリスドギース賞1着

ここからは連下候補を探す作業。まずは、過去1年以内に芝1600m以下のG1レースで勝ち鞍がある馬。過去10年では上の表5で示した5頭が該当する。日本のG1だけでなく、海外のレースでもOKだ。

■表6 過去10年の安田記念好走馬(5)

着順
人気
馬名
前走成績
備考
08年
2
5
アルマダ チャンピオンズM2着 チェアマンズT1着
3
9
エイシンドーバー マイラーズC3着 07年京王杯SC1着
07年
2
3
コンゴウリキシオー マイラーズC1着  
3
9
ジョリーダンス ヴィクトリアM5着 阪神牝馬S1着
04年
3
5
バランスオブゲーム 産経大阪杯4着 03年毎日王冠1着
03年
2
6
アドマイヤマックス 京阪杯3着 01年東スポ杯2歳S1着
3
1
ローエングリン マイラーズC1着  
02年
3
4
ミレニアムバイオ マイラーズC1着  
01年
2
15
ブレイクタイム オアシスS2着  
3
7
メイショウオウドウ マイラーズC2着 00年マイルCS3着

そして過去10年の残りの好走馬は上の表6の通り。まず、該当馬10頭に共通しているのが、前走5着以内の実績。ヒモ候補とはいえ、最近の好調度が問われ、前走大敗からの一変は難しくなっている。できれば連対を果たしているのがベスト。さらにプラスαとして、エイシンドーバーのように過去に東京芝2000m以下の重賞で勝ち鞍があるか、ジョリーダンスのように今年に芝1600m以下の重賞で勝ち鞍があるか、あるいはメイショウオウドウのように過去1年以内に芝1600mのG1で3着以内の実績があるといい。この実績がなかったのは、コンゴウリキシオー、ローエングリン、ミレニアムバイオ、ブレイクタイムの4頭。このうち3頭は前走マイラーズCの勝ち馬。ブレイクタイムの前走オアシスSはダートのマイル戦という特殊ローテーだった。このポイントに注目し、買える馬を探していきたい。

【結論】

それでは今年の安田記念を占っていこう。出走予定馬は下の表7の通り。

■表7 今年の安田記念出走予定馬

順位
馬名
性齢
前走成績
芝1600m
東京芝
1
アルマダ
セ8
チャンピオンズM9着 【4-4-0-3】72.7% 【0-1-0-0】100%
1
サイトウィナー
セ6
チャンピオンズM1着 【5-3-1-3】66.7% 未経験
3
ウオッカ
牝5
ヴィクトリアM1着 【6-2-0-0】100% 【4-2-1-1】75.0%
4
ディープスカイ
牡4
産経大阪杯2着 【1-2-1-0】75.0% 【2-3-1-0】83.3%
5
カンパニー
牡8
マイラーズC2着 【3-1-0-6】40.0% 【0-0-1-8】0%
6
スーパーホーネット
牡6
マイラーズC1着 【3-3-1-6】46.2% 【3-0-0-4】42.9%
7
ローレルゲレイロ
牡5
高松宮記念1着 【1-4-1-4】50.0% 【1-1-0-2】50.0%
8
コンゴウリキシオー
牡7
都大路S4着 【1-1-0-7】22.2% 【0-1-0-4】20.0%
9
トウショウカレッジ
牡7
京王杯SC2着 【1-0-2-2】20.0% 【1-2-1-1】60.0%
10
マルカフェニックス
牡5
根岸S15着 【0-0-1-2】0% 未経験
11
スズカコーズウェイ
牡5
京王杯SC1着 【4-2-3-2】54.5% 【2-0-2-0】50.0%
12
ライブコンサート
セ5
都大路S1着 【5-3-3-2】61.5% 【1-2-1-0】75.0%
13
タマモサポート
牡6
都大路S8着 【2-0-2-5】22.2% 【1-0-1-3】20.0%
14
アブソリュート
牡5
マイラーズC5着 【4-0-0-1】80.0% 【3-1-1-1】66.7%
15
ファリダット
牡4
京王杯SC3着 【1-0-1-1】33.3% 【0-0-1-1】0%
16
スマイルジャック
牡4
京王杯SC7着 【1-2-2-1】50.0% 【0-2-2-1】40.0%
17
リザーブカード
牡6
京王杯SC13着 【2-4-2-9】35.3% 【3-2-0-5】50.0%
19
ホッカイカンティ
牡4
谷川岳S1着 【1-1-0-2】50.0% 【2-0-0-2】50.0%
※フルゲート18頭。(17)オースミグラスワンは回避、(20)ショウナンラノビア以下は除外対象(6/3午前現在)。

■表8 今年の安田記念の有力馬(1)

馬名
前走成績
備考
ウオッカ ヴィクトリアM1着 08年天皇賞(秋)1着
ディープスカイ 産経大阪杯2着 08年日本ダービー1着

本命候補となるのは、上記の表2〜4で示した条件に基づき、過去に芝2000m以上のG1で連対経験があるウオッカディープスカイ(表8参照)。前者は前年に引き続く堂々の成績。天皇賞(秋)制覇の実績に加え、今年は前走ヴィクトリアマイルを7馬身差の圧勝。勝ち時計も1分32秒4と、昨年の安田記念を上回る数字だった。後者は昨年の日本ダービー馬。今年初戦の産経大阪杯は2着と落としたが、休み明けで斤量59キロという条件であり、決して悪くない結果だった。そして、ともに芝1600mの連対率、東京芝コースの連対率で70%以上をマークしている。当日は上位人気必至だろうが、中心馬としてふさわしい成績の持ち主。ダービー馬同士による3度目の決戦。今回、勝つのはこの2頭のどちらかとみる。

2008/11/2 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 14番 ウオッカ
2008/6/1 東京10R 東京優駿(日本ダービー)(Jpn1)1着 1番 ディープスカイ

■表9 今年の安田記念の有力馬(2)

馬名
前走成績
備考
サイトウィナー チャンピオンズM1着  
スーパーホーネット マイラーズC1着 08年マイルCS2着、毎日王冠1着ほか
ローレルゲレイロ 高松宮記念1着 08年東京新聞杯1着
スズカコーズウェイ 京王杯SC1着  
アブソリュート マイラーズC5着 東京新聞杯1着

よって、ここからは相手探し。続いて有力なのは表5で示した、過去1年以内の芝1600m以下のG1勝ち馬。ウオッカを除くと、サイトウィナーが該当する。しかし、同馬は前走チャンピオンズマイルの覇者だが、これがG1どころか重賞初勝利。出走馬11頭中シンガリ人気での勝利だった。当日は稍重馬場で、実績上位の人気馬の末脚が不発に終わる展開。勝ち時計が1分34秒9だったことからもわかるように、このレースの着順を額面通り受け取れるかは微妙だ。同馬の芝1600mの連対率は66.7%と上々だが、安田記念当日の馬場状態を見て、取捨判断をしたいところだ。

あとは、上記の表6に条件に基づき導き出した有力馬(表9参照)。スーパーホーネットは前走マイラーズC1着。昨年のマイルCS2着、毎日王冠・京王杯SC1着馬で、表9の該当馬の中でも傑出した実績を持っている。過去の本競走では結果が出ていないが、軽視はしたくない。ローレルゲレイロは前走高松宮記念を勝利。1200mで待望のG1初制覇となったが、昨年の東京新聞杯を1分32秒8の好時計で勝っている。スズカコーズウェイは前哨戦の京王杯SCを優勝。あとは、今年の東京新聞杯を勝ったアブソリュート。前走のマイラーズCは馬体減の影響もあったせいか5着に敗れているが、芝1600mの連対率・東京コースの連対率がいずれも60%以上。この点では格上のスーパーホーネット、ローレルゲレイロ、スズカコーズウェイを凌いでおり、彼らと互角の評価としてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

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