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第293回 3歳ダート戦線も熱い! ユニコーンSを占う!

2009/6/1(月)

今年の日本ダービーはロジユニヴァースの勝利にて幕を閉じた。クラシック戦線はこれでひと息ついたことになるが、3歳のダート戦線はこれからが熱い。同世代のダート王者を決めるジャパンダートダービー(大井)へ向けての重要ステップレースとなるユニコーンSが、今週の土曜日に控えている。05年にはカネヒキリは本競走を制し、頂点へ駆け上がった。今年の本競走を制する馬は果たして何か? この時期に東京ダート1600mで行われるようになった01年以降の本競走結果をもとに占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 01年以降のユニコーンS好走馬

着順
人気
馬名
所属
前走成績
備考
08年
1
1
ユビキタス 美浦 昇竜S1着  
2
3
シルクビッグタイム 美浦 ファルコンS7着 マル外・バイオレットS1着
3
6
アポロドルチェ 美浦 NHKマイルC11着 マル外・京王杯2歳S1着
07年
1
1
ロングプライド 栗東 端午S1着  
2
2
フェラーリピサ 栗東 兵庫CS1着 マル外
3
7
ナムラジョンブル 栗東 500万1着  
06年
1
4
ナイキアースワーク 栗東 500万1着  
2
7
ヤマタケゴールデン 美浦 端午S1着  
3
5
フィールドオアシス 美浦 昇竜S2着  
05年
1
1
カネヒキリ 栗東 端午S1着  
2
4
アグネスジェダイ 栗東 兵庫CS2着  
3
2
ドンクール 栗東 兵庫CS1着  
04年
1
5
トップオブワールド 栗東 昇竜S2着  
2
2
ダイワバンディット 美浦 NHKマイルC4着 マル外・新潟2歳S1着
3
4
パーソナルラッシュ 栗東 昇竜S1着 マル外
03年
1
1
ユートピア 栗東 NHKマイルC4着 全日本2歳優駿S1着
2
5
ブイロッキー 栗東 昇竜S1着  
3
3
ワンダフルデイズ 栗東 NHKマイルC8着 マル外・クリスタルC1着
02年
1
7
ヒミツヘイキ 船橋 五月会盃1着  
2
1
インタータイヨウ 栗東 兵庫CS1着  
3
4
ディーエスサンダー 美浦 青葉賞7着  
01年
1
3
ナスダックパワー 栗東 昇竜S1着  
2
1
フジノテンビー 美浦 NHKマイルC8着 デイリー杯2歳S1着
3
14
アップアンドカマー 栗東 昇竜S4着  

上の表1は01年以降のユニコーンS好走馬の一覧。過去8年中、1番人気の優勝は4回、2着が2回で勝率50%、連対率・複勝率は75%と上々の成績。2番人気の優勝がなく、3、4、5、7番人気の優勝が1回ずつ。1番人気は信頼できるが、2番人気以下はほぼ横並びの成績で大きな特徴はない。しかし、10番人気以下で3着以内に入ったのは01年3着のアップアンドカマー(14番人気)1頭のみと、極端な穴狙いは禁物か。ここまで全般的には堅い印象がある。次からは好走馬の詳細を見ていこう。

■表2 ユニコーンS出走馬の所属別成績(01年以降)

所属
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
美浦 1-4-3-58
1.5%
7.6%
12.1%
3%
31%
栗東 6-4-5-42
17.5%
17.5%
26.3%
47%
72%
地方 1-0-0-3
25.0%
25.0%
25.0%
517%
127%

上の表2はユニコーンS(01年以降、以下同じ)出走馬の所属別成績。芝のクラシック戦線同様、ダートも西高東低の傾向。過去8年、関西馬が6勝、2着4回、3着5回と、好走馬の数で関東馬を圧倒。トータルの連対率でも関東馬の倍以上を記録している。したがって、できれば中心は関西馬から取りたい。

■表3 ユニコーンS出走馬の前走距離別成績

前走距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1200m 0-1-0-11
0.0%
8.3%
8.3%
0%
15%
1400m 0-0-0-17
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1600m 1-2-2-25
3.3%
10.0%
16.7%
6%
39%
1700m 4-1-3-22
13.3%
16.7%
26.7%
121%
104%
1800m 3-1-1-13
16.7%
22.2%
27.8%
67%
74%
1870m 0-3-1-4
0.0%
37.5%
50.0%
0%
91%
2000m 0-0-0-6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2200m 0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2400m 0-0-1-2
0.0%
0.0%
33.3%
0%
83%

続いて注目したいのは前走出走レースの距離。上の表3は過去のユニコーンS出走馬の前走距離別成績だが、ハッキリした特徴が見える。芝・ダートを問わず前走1400mを使っていた馬の成績は【0-0-0-17】と大不振。前走1200mを使っていた馬も【0-1-0-11】。好走馬は昨年2着のシルクビッグタイムのみという成績。前走1600m未満のレースを使っている場合は、大きな割引ととらえてよさそうだ。一方、前走2000m以上を使っている馬も不振。数は少ないが、今のところ好走馬は出ていない。今回と同じ1600mから1870mまでの距離に好走馬が集中。その理由は、次のデータからわかる。

■表4 ユニコーンS出走馬の前走レース別成績(01年以降)

前走レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
昇竜S 3-1-3-20
11.1%
14.8%
25.9%
58%
97%
端午S 2-1-0-5
25.0%
37.5%
37.5%
40%
76%
NHKマイルC 1-2-2-12
5.9%
17.6%
29.4%
10%
70%
500万 1-0-1-26
3.6%
3.6%
7.1%
32%
26%
五月会盃 1-0-0-1
100.0%
100.0%
100.0%
2070%
510%
兵庫CS 0-3-1-4
0.0%
37.5%
50.0%
0%
91%
ファルコンS 0-1-0-0
0.0%
100.0%
100.0%
0%
190%
青葉賞 0-0-1-2
0.0%
0.0%
33.3%
0%
83%
葵S 0-0-0-7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
プリンシパルS 0-0-0-6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
ヒヤシンスS 0-0-0-3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
伏竜S 0-0-0-3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

■表5 前走昇竜S組のユニコーンSでの成績(01年以降)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
昇竜S1着 2-1-1-3
28.6%
42.9%
57.1%
107%
110%
昇竜S2着 1-0-1-1
33.3%
33.3%
66.7%
273%
153%
昇竜S3着 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
昇竜S4着 0-0-1-3
0.0%
0.0%
25.0%
0%
347%
昇竜S5着 0-0-0-2
0.0%
0.0%
9.0%
0%
0%
昇竜S6着以下 0-0-0-10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

■表6 前走端午S組のユニコーンSでの成績(01年以降)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
端午S1着 2-1-0-1
50.0%
75.0%
75.0%
80%
152%
端午S2着 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
端午S3着 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
端午S4着 0-0-0-0
-
-
-
-
-
端午S5着 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
端午S6着以下 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

上の表4は過去のユニコーンS出走馬の前走レース別成績。本競走の前哨戦的な位置づけにある中京ダート1700mのOP特別・昇竜Sから3頭の勝ち馬、京都ダート1800mのOP特別・端午Sから2頭の勝ち馬。2、3着馬も含めると、10頭の好走馬が出ている。

その昇竜Sと端午S組の内訳だが、上の表5、表6を見るとわかるように単純に同レースで好走している馬が本競走でも好走を果たしている。前走昇竜S1着馬は【2.1.1.3】の成績。連対率は42.9%、複勝率は57.1%。単・複回収率も100%を超えている。昇竜S2着まではOKで、3着以下からの巻き返しは一度しかない。同じように前走端午S組も1着馬が【2.1.0.1】で連対率75%。ここも2着以下からの巻き返しはない。全般的に平穏なレースということで、ダートOPクラスの実績がストレートに現れる傾向にある。

次は前走NHKマイルC組。複勝率は昇竜Sを上回っており、注目ステップレースと言っていいだろう。同レースは芝のレースなので、「ダートOPクラスの実績重視」という傾向とは一見矛盾するが、好走馬の内訳を見ると納得できる。表1に戻り、前走NHKマイルC組の好走馬を見ると、03年1着のユートピアは全日本2歳優駿の勝ち馬であり、ダートの実績は十分。その他のアポロドルチェ、ダイワバンディット、ワンダフルデイズ、フジノテンビーは芝の重賞を勝っていた。また、同時にフジノテンビー以外はマル外馬であったという共通項もあった。昨年2着のシルクビッグタイムも前走1200mから好走した唯一の馬だが、マル外馬であり、ダートのOP・バイオレットS勝ちの実績。OP勝ち実績があるマル外馬は警戒しておいた方がいいだろう。

表4の話に戻り、前走500万クラス組に注目。06年1着のナイキアースワークがこのパターンだが、500万クラス全体の成績はかなりひどい。当日1、2番人気に支持された馬はいないが、【1.0.1.26】で連対率3.6%という低い数字だ。この点から考えても、OPクラスの実績・経験は非常に重要であることがわかる。船橋所属のヒミツヘイキを除くと、前走兵庫CS(チャンピオンシップ)組が【0.3.1.4】という成績。勝ち馬は出ていないが、複勝率は50%あり、それなりの評価が必要。あとは、葵S、プリンシパルS組は全滅。ヒヤシンスSや伏竜S組のように若干間隔が開いたローテーションからの好走馬もまだない。前走出走レースのデータだけでも、かなり絞れるレースに見える。

【結論】

それでは今年のユニコーンSを占っていこう。5/31午後現在での登録馬が37頭と多い上、出走枠の半分が抽選を経ないと決まらないため、有力馬として登録馬の一部を下の表7に記載した。

■表7 今年のユニコーンSの主な出走予定馬

馬名
所属
前走成績
備考
ゲットフルマークス 美浦 NHKマイルC12着 京王杯2歳S1着
シルクメビウス 栗東 端午S1着  
ラヴェリータ 栗東 昇竜S1着 マル外
ミッキーペトラ 栗東 プリンシパルS10着  
メトロノース 栗東 端午S7着 北海道2歳優駿1着
カネトシコウショウ 栗東 ヒヤシンスS1着  
モエレエキスパート 美浦 皐月賞15着 北海道2歳優駿2着
トップオブピーコイ 栗東 兵庫CS9着  
アドマイヤシャトル 栗東 端午S2着  
シルクダンディー 栗東 兵庫CS3着  
スタッドジェルラン 栗東 昇竜S2着  
※フルゲート18頭。アドマイヤシャトル、シルクダンディー、スタッドジェルラン他は抽選対象(5/31午後現在)。

賞金的に出走可能なのは表1番上のゲットフルマークスからトップオブピーコイまでの8頭。中でも注目は前走端午S1着のシルクメビウスと前走昇竜S1着のラヴェリータ。ダートOPクラスの勝ち馬としては、北海道2歳優駿の覇者メトロノース、カネトシコウショウがいるが、前者は前走端午が7着と負け過ぎ。後者はヒヤシンスSからの直行というローテーションが気にかかる。

2009/5/3 京都11R 端午ステークス 1着 2番 シルクメビウス
2009/5/23 中京9R 昇竜ステークス 1着 11番 ラヴェリータ

ここは素直にシルクメビウス、ラヴェリータの2頭が最有力候補とみたい。あとは、前走NHKマイルC組のゲットフルマークスがどうか。マル外馬ではなく、実際問題距離に不安を抱えるタイプだが、一応京王杯2歳Sの勝ち馬。データ的には巻き返しがあってもおかしくない。あとは、抽選をくぐりぬけて出走にこぎつければ端午S2着のアドマイヤシャトルと昇竜S2着のスタッドジェルラン。両馬ともに勝ち馬とは着差がわずかで、力の差はあまりなさそう。シルクダンディーは兵庫CS3着馬だが、上位2頭とは大差の3着。あまり強気にはなれない。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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