第292回 皐月賞組か、別路線組か!? 日本ダービー分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第292回 皐月賞組か、別路線組か!? 日本ダービー分析

2009/5/28(木)

今週はいよいよ日本ダービー。すべてのホースマンにとっての目標と言われると同時に、競馬ファンも年末の有馬記念とともに最も盛り上がる「競馬の祭典」だ。果たして今年はどんな結末が待っているのが、データから探ってみよう。分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1
10
7
2
0
1
70.0%
90.0%
90.0%
2
10
1
1
0
8
10.0%
20.0%
20.0%
3
10
2
3
2
3
20.0%
50.0%
70.0%
4
10
0
1
1
8
0.0%
10.0%
20.0%
5
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
6
10
0
0
3
7
0.0%
0.0%
30.0%
7
10
0
0
3
7
0.0%
0.0%
30.0%
8
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
9
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
10
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
11
10
0
0
1
9
0.0%
0.0%
10.0%
12
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
13
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
14
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
15
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
16
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
17
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
18
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%

日本ダービーといってまず思い当たるデータといえば、1番人気馬の安定感。表1の通り、過去10年で7勝、2着2回の連対率90を誇っている。よほど他のデータに「穴」がないかぎり、連軸としての信頼性は高い。一方で2番人気は2連対止まりと、上位人気としては物足りない成績。3番人気は連対率50%と上々だ。

■表2 上位馬人気と馬連配当

1〜3着人気
馬連
1着
2着
3着
99
2
1
3
820
00
3
1
6
600
01
1
3
11
560
02
1
3
6
870
03
1
3
7
1210
04
1
5
3
2490
05
1
2
7
540
06.
1
4
7
1120
07
3
14
4
54470
08
1
12
6
13270

注意したいのはここ2年、2着に2桁人気馬が食い込んでいる点。一昨年は14番人気のアサクサキングスが入って馬連5万馬券、3連単は215万馬券。また、昨年は12番人気スマイルジャックで馬連万馬券、3連単20万馬券となっている。第275回「『最近は馬券が難しくなった』って本当!?」でも触れた通り、近年は重賞にかぎらず平均配当は上昇傾向にある。日本ダービーも同様だけに、「ヒモ荒れ」への警戒は欠かせない。

■表3 脚質別成績

脚質
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
逃げ
10
0
2
0
8
0.0%
20.0%
20.0%
先行
39
2
3
6
28
5.1%
12.8%
28.2%
中団
80
5
3
3
69
6.3%
10.0%
13.8%
後方
50
3
2
1
44
6.0%
10.0%
12.0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別では、先行から差しまでほぼ互角の連対率。連対率20%の「逃げ」はサンプルが10頭のため参考程度のデータになる。以前は1コーナー10番手以内が「ダービーポジション」と言われ重視されたが、ここ10年の勝ち馬10頭中7頭は1コーナー11番手以下だ。しかし一方で、03年以降は毎年4コーナー3番手以内の馬も連対している。表3の勝利数や連対数の通り、1着候補は中団〜後方、2〜3着は前の馬にも要注意と考えたい。展開を読み切ったつもりで先行馬同士、差し馬同士といった組み合わせを買うと失敗することもあるだろう。

■表4 馬番別成績

馬番
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1番
10
1
0
0
9
10.0%
10.0%
10.0%
2番
10
2
1
0
7
20.0%
30.0%
30.0%
3番
10
2
1
1
6
20.0%
30.0%
40.0%
4番
10
1
0
0
9
10.0%
10.0%
10.0%
5番
10
1
1
0
8
10.0%
20.0%
20.0%
6番
10
0
1
1
8
0.0%
10.0%
20.0%
7番
10
0
2
0
8
0.0%
20.0%
20.0%
8番
10
0
0
1
9
0.0%
0.0%
10.0%
9番
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
10番
10
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
11番
10
0
2
0
8
0.0%
20.0%
20.0%
12番
10
1
0
0
9
10.0%
10.0%
10.0%
13番
10
1
0
1
8
10.0%
10.0%
20.0%
14番
10
0
0
2
8
0.0%
0.0%
20.0%
15番
10
0
0
2
8
0.0%
0.0%
20.0%
16番
10
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
17番
10
0
0
1
9
0.0%
0.0%
10.0%
18番
10
1
0
1
8
10.0%
10.0%
20.0%

■表5 枠番別成績

枠番
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1枠
20
3
1
0
16
15.0%
20.0%
20.0%
2枠
20
3
1
1
15
15.0%
20.0%
25.0%
3枠
20
1
2
1
16
5.0%
15.0%
20.0%
4枠
20
0
2
1
17
0.0%
10.0%
15.0%
5枠
20
0
1
0
19
0.0%
5.0%
5.0%
6枠
20
1
2
0
17
5.0%
15.0%
15.0%
7枠
30
1
0
5
24
3.3%
3.3%
20.0%
8枠
30
1
1
2
26
3.3%
6.7%
13.3%

続いて馬番、枠番別の成績。表4の馬番別では、内枠に1〜2着が多く、外へいくにしたがって3着止まりが増えている。枠番別(表5)で見るとその傾向はさらにわかりやすく、1着馬10頭中7頭は1〜3枠、3着馬10頭中7頭は7〜8枠。枠順確定後、特に3連単を購入する際には覚えておきたいデータだ。

■表6 前走レース別成績(好走馬輩出レースのみ)

前走レース
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
皐月賞
66
5
4
6
51
7.6%
13.6%
22.7%
NHKマイルC
26
3
1
1
21
11.5%
15.4%
19.2%
京都新聞杯・京都4歳特別
21
1
2
0
18
4.8%
14.3%
14.3%
桜花賞
1
1
0
0
0
100.0%
100.0%
100.0%
青葉賞
31
0
3
1
27
0.0%
9.7%
12.9%
ベンジャミンS
2
0
0
1
1
0.0%
0.0%
50.0%
プリンシパルS
22
0
0
1
21
0.0%
0.0%
4.5%

前走レース別では、やはり皐月賞組の好走が多く、連対馬20頭中9頭、3着以内馬30頭中15を占める。また、皐月賞以前のレースはウオッカの桜花賞のみで、あまり間隔が開くと苦しい。そして連対馬はすべて重賞組。その他のレースからは好走しても3着までとなっている。

■表7 日本ダービー好走馬一覧

馬名
ダービー
前走
芝1800〜OP・重賞
芝1600〜重賞
レース
99
アドマイヤベガ
2
1
皐月賞
1
6
1-1-0-1
1-1-0-1
ナリタトップロード
1
2
皐月賞
2
3
2-0-1-0
2-0-1-0
テイエムオペラオー
3
3
皐月賞
5
1
2-0-0-0
2-0-0-0
00
アグネスフライト
3
1
京都新聞
2
1
2-0-0-1
1-0-0-0
エアシャカール
1
2
皐月賞
2
1
2-1-0-0
1-1-0-0
アタラクシア
6
3
皐月賞
4
9
1-0-0-1
0-0-0-1
01
ジャングルポケット
1
1
皐月賞
2
3
2-1-1-0
2-1-1-0
ダンツフレーム
3
2
皐月賞
3
2
0-2-0-0
1-2-0-0
ダンシングカラー
11
3
ベンジャミン
1
1
1-0-1-1
0-0-0-1
02
タニノギムレット
1
1
NHK
1
3
1-0-1-0
3-0-2-0
シンボリクリスエス
3
2
青葉賞
1
1
1-0-0-0
1-0-0-0
マチカネアカツキ
6
3
プリンシパル
4
2
1-3-0-0
0-2-0-0
03
ネオユニヴァース
1
1
皐月賞
1
1
3-0-1-0
3-0-0-0
ゼンノロブロイ
3
2
青葉賞
1
1
1-0-1-0
1-0-0-0
ザッツザプレンティ
7
3
皐月賞
5
8
1-1-0-2
1-0-0-2
04
キングカメハメハ
1
1
NHK
1
1
2-0-1-0
2-0-1-0
ハーツクライ
5
2
京都新聞
2
1
2-0-1-1
1-0-1-1
ハイアーゲーム
3
3
青葉賞
2
1
1-0-1-1
1-0-1-1
05
ディープインパクト
1
1
皐月賞
1
1
3-0-0-0
2-0-0-0
インティライミ
2
2
京都新聞
1
1
1-0-0-0
1-0-0-1
シックスセンス
7
3
皐月賞
12
2
0-2-1-3
0-2-0-3
06
メイショウサムソン
1
1
皐月賞
6
1
3-2-0-1
2-2-0-0
アドマイヤメイン
4
2
青葉賞
1
1
2-0-0-2
2-0-0-1
ドリームパスポート
7
3
皐月賞
10
2
1-3-1-0
1-1-1-0
07
ウオッカ
3
1
桜花賞
1
2
不出走
2-1-0-0
アサクサキングス
14
2
NHK
3
11
1-0-0-2
1-0-0-3
アドマイヤオーラ
4
3
皐月賞
1
4
1-1-0-1
2-0-0-1
08
ディープスカイ
1
1
NHK
1
1
1-0-0-0
2-0-1-0
スマイルジャック
12
2
皐月賞
4
9
1-1-1-1
1-1-1-1
ブラックシェル
6
3
NHK
3
2
0-2-0-2
0-2-0-2

表7は、過去10年の日本ダービー3着以内馬の一覧である。前走成績のほか、芝1800m以上におけるオープン(重賞含む)成績と、芝1600m以上の重賞成績も併せて調査している。表6との関連で前走を見ると、皐月賞組が1、2着を占めたのは過去10年で2回のみ。02年以降は皐月賞組と別路線、あるいは別路線同士での決着だ。皐月賞組は好走馬数こそ多いものの、この組の馬だけで買い目を構成するのは危険だろう。
その他の注目点としては、まず1800m以上のオープン(重賞含む)で勝利がなかった馬(10年で4頭)は、前走G1連対が条件となることが挙げられる。そしてもうひとつ、1600m以上で重賞勝ちのない馬は3着止まりという点も、3連単や3連複では重要なポイントになる。

■表8 日本ダービー好走馬(皐月賞組)

馬名
ダービー
皐月賞
99
アドマイヤベガ
2
1
1
6
ナリタトップロード
1
2
2
3
テイエムオペラオー
3
3
5
1
00
エアシャカール
1
2
2
1
アタラクシア
6
3
4
9
01
ジャングルポケット
1
1
2
3
ダンツフレーム
3
2
3
2
03
ネオユニヴァース
1
1
1
1
ザッツザプレンティ
7
3
5
8
05
ディープインパクト
1
1
1
1
シックスセンス
7
3
12
2
06
メイショウサムソン
1
1
6
1
ドリームパスポート
7
3
10
2
07
アドマイヤオーラ
4
3
1
4
08
スマイルジャック
12
2
4
9

表7から皐月賞組だけを抜き出すと、この組の好走馬15頭中10頭が皐月賞3着以内。ただ、4着以下のひと桁着順馬も計5頭。1〜3着馬にデータ的な不安材料があれば、このあたりにも注意が必要だろう。ただし、皐月賞で10着以下になると苦しい(直行馬以外では、04年にハーツクライが皐月賞14着→京都新聞杯1着のステップで2着に好走)。

■表9 日本ダービー好走馬(皐月賞以外の組)

馬名
ダービー
前走
前々走
年明け初重賞
レース
レース
00
アグネスフライト
3
1
京都新聞
2
1
若草S
1
(前走1着)
01
ダンシングカラー
11
3
ベンジャミン
1
1
若葉S
3
共同通信杯5着
02
タニノギムレット
1
1
NHK
1
3
皐月賞
3
シンザン記念1着
シンボリクリスエス
3
2
青葉賞
1
1
500万特別
1
(前走1着)
マチカネアカツキ
6
3
プリンシパル
4
2
たんぱ杯
2
(不出走)
03
ゼンノロブロイ
3
2
青葉賞
1
1
500万特別
1
(前走1着)
04
キングカメハメハ
1
1
NHK
1
1
毎日杯
1
京成杯3着
ハーツクライ
5
2
京都新聞
2
1
皐月賞
14
きさらぎ賞3着
ハイアーゲーム
3
3
青葉賞
2
1
弥生賞
4
弥生賞4着
05
インティライミ
2
2
京都新聞
1
1
500万下
1
(前走1着)
06
アドマイヤメイン
4
2
青葉賞
1
1
毎日杯
1
きさらぎ賞5着
07
ウオッカ
3
1
桜花賞
1
2
チューリップ
1
(前々走1着)
アサクサキングス
14
2
NHK
3
11
皐月賞
7
きさらぎ賞1着
08
ディープスカイ
1
1
NHK
1
1
毎日杯
1
アーリントンC3着
ブラックシェル
6
3
NHK
3
2
皐月賞
6
きさらぎ賞7着

表9は、皐月賞以外をステップにした好走馬。この別路線組では、「年明け最初に出走した重賞で優勝」「前走で重賞優勝」のいずれかをクリアした馬が15頭中12を占める。「前走」はもちろん好調さや、上向きであることの証。「年明け最初」の方は、強豪同士の直接対決が少ない時期に重賞を勝つくらいの力は必要、ということだろうか。理由はともあれ、2つ合わせれば「年明け後の重賞勝ち」と、まとめることもできる。残る3頭(背景青)は前走連対馬だが、このタイプはいずれも3着に終わっている。また、マチカネアカツキを除く14頭は前走で3番人気以内だった点もチェックポイントとしたい。

【結論】

1番人気馬が抜群の安定感を誇る日本ダービー。しかしここ2年は2着に人気薄が食い込む波乱となっており、「ヒモ荒れ」には要注意だ。1着には「差し」や「内枠」、2〜3着なら「先行」や「中〜外枠」が多い傾向にある。また、皐月賞からの直行馬の好走が目立つものの、皐月賞組同士での馬連決着は10年で2回にとどまる。

■表10 日本ダービー登録馬

馬名
前走
芝1800〜OP重賞
芝1600〜重賞
アーリーロブスト 皐月賞
10
16
1-0-0-2
1-0-0-2
アイアンルック NHK
2
8
1-0-0-0
1-0-0-2
アプレザンレーヴ 青葉賞
1
1
1-0-1-0
1-0-1-0
アントニオバローズ プリンシパル
1
2
0-1-0-1
1-0-0-1
アンライバルド 皐月賞
3
1
3-0-1-0
2-0-0-0
イグゼキュティヴ プリンシパル
14
13
1-2-0-4
0-1-0-3
カネトシコウショウ ヒヤシンス
7
1
不出走
不出走
ケイアイライジン プリンシパル
6
1
1-0-0-1
0-0-0-1
ゴールデンチケット 兵庫ChS
3
1
0-1-0-1
0-1-0-1
シェーンヴァルト 皐月賞
15
4
0-0-0-2
1-0-0-3
ジョーカプチーノ NHK
10
1
不出走
1-0-1-0
ストロングガルーダ プリンシパル
12
8
0-0-0-1
0-0-0-1
セイウンワンダー 皐月賞
4
3
0-0-1-1
2-0-1-1
デルフォイ 京都新聞杯
3
2
0-1-0-0
0-1-0-0
トップカミング 青葉賞
6
3
0-0-3-0
0-0-3-1
トライアンフマーチ 皐月賞
8
2
0-2-0-0
0-1-0-0
ナカヤマフェスタ 皐月賞
6
8
1-1-0-1
1-1-0-1
フィフスペトル NHK
4
5
0-0-1-1
0-1-1-2
ブレイクランアウト NHK
1
9
1-1-0-0
1-1-1-1
マッハヴェロシティ 青葉賞
7
2
0-1-1-3
0-1-0-4
ミッキーペトラ プリンシパル
4
10
0-1-0-2
0-1-0-1
メイショウドンタク 京都新
9
4
1-1-0-5
0-0-0-4
リーチザクラウン 皐月賞
2
13
1-1-0-1
1-1-0-1
ロジユニヴァース 皐月賞
1
14
3-0-0-1
3-0-0-1

では、今年の登録馬を見てみよう。表7の「芝1800m以上のオープン勝ち(重賞含む)、または前走G1連対」をクリアできない馬は馬名背景を青、芝1600m以上の重賞勝ちをクリアできない馬(※3着候補にはなるので注意)は馬名背景を緑で表示している。注目どころでは皐月賞3着馬・セイウンワンダーがひとつめの項目に引っかかってしまっている。

■表11 表10の皐月賞組

馬名
前走
芝1800〜OP重賞
芝1600〜重賞
アーリーロブスト
皐月賞
10
16
1-0-0-2
1-0-0-2
アンライバルド
皐月賞
3
1
3-0-1-0
2-0-0-0
トライアンフマーチ
皐月賞
8
2
0-2-0-0
0-1-0-0
ナカヤマフェスタ
皐月賞
6
8
1-1-0-1
1-1-0-1
リーチザクラウン
皐月賞
2
13
1-1-0-1
1-1-0-1
ロジユニヴァース
皐月賞
1
14
3-0-0-1
3-0-0-1
※芝18上OP重賞勝ち、または前走G1連対馬を抜粋

2009/4/19 中山11R 皐月賞(Jpn1)1着 16番 アンライバルド

表10から皐月賞組、かつ「芝1800m以上のオープン勝ち(重賞含む)、または前走G1連対」をクリアしたのは上記の6頭。このうち、皐月賞で「3強」の一角を占めたロジユニヴァース、リーチザクラウンは皐月賞14、13着。表8の通り皐月賞組はひと桁着順が条件で、16着のアーリーロブストも併せ3頭は苦しい。また、皐月賞2着のトライアンフマーチも芝1600m以上での重賞勝ちがなく、このパターンは3着までの候補となる(表7)。

今年の皐月賞組で連対候補となるのは皐月賞馬・アンライバルドと、皐月賞8着のナカヤマフェスタ。アンライバルドは1番人気が予想されるが、表1の人気別成績にある通り、1番人気の安定感は抜群。また、末脚勝負の脚質も特に「1着候補」としては好材料になる(表3)。
もう1頭のナカヤマフェスタは皐月賞こそ休養明けで8着に敗れたが、表8の通りひと桁着順に収めていれば巻き返す余地がある。昨秋の東京スポーツ杯(芝1800m)優勝で芝1600m以上の重賞勝ちもクリアしており、皐月賞組の穴候補ならこの馬だ。

■表12 表10の皐月賞以外の組

馬名
前走
年明け初重賞
芝1600〜重賞
アイアンルック NHK
2
8
アーリントンC4着
1-0-0-2
アプレザンレーヴ 青葉賞
1
1
毎日杯3着
1-0-1-0
イグゼキュティヴ プリンシ
14
13
スプリングS16着
0-1-0-3
ケイアイライジン プリンシ
6
1
弥生賞5着
0-0-0-1
ジョーカプチーノ NHK
10
1
ファルコンS1着
1-0-1-0
ブレイクランアウト NHK
1
9
共同通信杯1着
1-1-1-1
メイショウドンタク 京都新
9
4
スプリングS14着
0-0-0-4
※芝18上OP重賞勝ち、または前走G1連対馬を抜粋
※背景灰色は回避予定

別路線組で、同じく「芝1800m以上のオープン勝ち(重賞含む)、または前走G1連対」があるのは表12の7頭で、出走予定となっているのは5頭。このうちケイアイライジン、ジョーカプチーノも前走人気(3番人気以内、表9)が減点。さらに、ケイアイライジンは芝1600m以上の重賞勝ちがない点(表7)、そして前走がオープン特別(表9)という点から、仮に手を出すとしても3着候補までになる。ジョーカプチーノは条件戦も含め芝1800m以上の経験がなく、こういったタイプは過去10年好走例が皆無だ(ウオッカは芝1800mの500万特別2着があった)。

2009/5/2 東京11R テレビ東京杯青葉賞(Jpn2)1着 17番 アプレザンレーヴ

別路線組ですんなりと残るのは、アプレザンレーヴ、ブレイクランアウトの2頭。アプレザンレーヴは、前走で日本ダービーと同コース、同距離の青葉賞を制覇。青葉賞組は表6から2〜3着までという点が気になるものの、今年は皐月賞組がデータ上やや手薄だけに、チャンスも十分にあるだろう。
ブレイクランアウトはNHKマイルCの1番人気馬。展開に泣いて9着敗退を喫したが、一昨年はNHKマイルC3番人気11着に終わったアサクサキングスが、14番人気で2着激走を見せた。この馬もデータ的には問題ないだけに、人気を落としての一発には注意したい。
もう1頭、アイアンルックは表9のデータを「年明け初戦」または「前走」の重賞勝ちと読めばデータ的には不可になる。ただ表9本文でも触れた通り、このデータを「年明け後」と読めば前々走の毎日杯1着が有効。もし手を広げられるなら、押さえ候補に加えても良いだろう。

結論部分が少々長くなったので最後に連対候補をまとめておくと、皐月賞組ではアンライバルドとナカヤマフェスタ。そして別路線ではアプレザンレーヴとブレイクランアウトの計4頭が有力になる。もう少し手を広げたい方にはアイアンルック。そして3連複や3連単の3着候補には、これらに加えトライアンフマーチが挙げられる。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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