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第288回 今週は堅い?!ヴィクトリアマイルを分析する

2009/5/14(木)

06年に新設されたヴィクトリアマイルは今年で4回目。1回目は桜花賞馬ダンスインザムードが馬場の内からスルスルと抜け出して勝利した。2回目は前年の最優秀3歳牝馬カワカミプリンセスが1番人気に支持されるが、後方から伸びず10着と大敗。勝ったのは12番人気のコイウタだった。そして昨年は圧倒的な1番人気に支持されたウオッカが追い込み届かず2着。勝ったのは上がり馬エイジアンウインズだった。今年はその昨年に勝利を逃したウオッカ、2年前の1番人気馬カワカミプリンセス、そして4歳馬からもG1馬2頭が出走予定と多彩な顔触れだ。果たして今年はどんなドラマが待ち受けているのだろうか。データは過去3年と少ないが、さっそく分析していこう。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去3年のヴィクトリアマイルの結果(1)

着順
人気
馬名
勝率
連対率
複勝率
マイル複
東京複
08年
1
5
エイジアンウインズ
60.0%
100.0%
100.0%
0.0%
0.0%
2
1
ウオッカ
38.5%
53.8%
61.5%
100.0%
50.0%
3
4
ブルーメンブラット
26.3%
47.4%
63.2%
50.0%
60.0%
07年
1
12
コイウタ
28.6%
42.9%
57.1%
57.1%
75.0%
2
9
アサヒライジング
21.4%
42.9%
57.1%
57.1%
100.0%
3
8
デアリングハート
16.7%
33.3%
44.4%
37.5%
50.0%
06年
1
2
ダンスインザムード
22.2%
44.4%
50.0%
71.4%
33.3%
2
3
エアメサイア
36.4%
63.6%
81.8%
75.0%
100.0%
3
4
ディアデラノビア
30.0%
40.0%
60.0%
50.0%
100.0%

表1は過去3年のヴィクトリアマイルの結果(1)で、好走馬のさまざまな(出走前時点での)実績を記載したもの。実績は5項目あり、左から過去の芝全レースでの勝率、連対率、複勝率、1600mの複勝率、東京芝の複勝率となっている。そこに勝率20%以上、連対率40%以上、複勝率50%以上を超える数字にはマーク。さらに1600mの複勝率50%以上、東京芝の複勝率50%以上を超える数字には別の色でマークしてある。これを見ると一目瞭然。好走馬9頭中7頭は5項目中4項目で上記基準値を超えていた

■表2 過去3年のヴィクトリアマイルの結果(2)

着順
人気
馬名
東京芝実績
牡馬混合重賞実績
G1実績
08年
1
5
エイジアンウインズ      
2
1
ウオッカ 日本ダービー1着 日本ダービー1着 日本ダービー1着
3
4
ブルーメンブラット オーロC1着 阪神C3着 後にマイルCS勝ち
07年
1
12
コイウタ クイーンC1着 ダービー卿CT2着 桜花賞3着
2
9
アサヒライジング オークス2着   秋華賞2着
3
8
デアリングハート 府中牝馬S2着 NHKマイルC2着 NHKマイルC2着
06年
1
2
ダンスインザムード 天皇賞(秋)2着 マイルCS2着 マイルCS2着
2
3
エアメサイア オークス2着 中山記念3着 秋華賞1着
3
4
ディアデラノビア フローラS1着 マイラーズC3着 オークス3着

表2は過去3年のヴィクトリアマイルの結果(2)で、今度は具体的なレースの実績についていくつか記載してみた。実績は3項目。左から東京芝実績、牡馬混合重賞実績、G1実績となっている。東京芝実績はオープンクラスで連対、牡馬混合重賞は重賞で3着以内、そしてG1実績はG1で3着以内のみ記載した。こちらを見ても一目瞭然。好走馬9頭中8頭が3項目中2項目の実績を持っており、例外はエイジアンウインズのみとなっている。

■表3 ヴィクトリアマイルの年齢別成績(過去3年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
4歳
2-3-1-22/28
7.10%
17.90%
21.40%
263%
110%
5歳
1-0-2-10/13
7.70%
7.70%
23.10%
30%
88%
6歳
0-0-0-9/9
0.00%
0.00%
0.00%
0%
0%
7歳以上
0-0-0-4/4
0.00%
0.00%
0.00%
0%
0%

ここからはヴィクトリアマイルの基本的なデータをいくつか見ていこう。まず表3がヴィクトリアマイルの年齢別成績(過去3年)。年齢は若い方が良く、好走馬は全て4、5歳馬。特に4歳馬は出走頭数も多いが、1着2回2着3回3着1回の成績。連対馬6頭中5頭が4歳馬ということになる。6歳以上になると、成績は大きくトーンダウン。これまで13頭出走して一度も3着以内に入っていない。

■表4 ヴィクトリアマイルの脚質別成績(過去3年)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
270%
先行
0-0-1-11/12
0.0%
0.0%
8.3%
0%
17%
中団
3-2-2-17/24
12.5%
20.8%
29.2%
323%
133%
後方
0-0-0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
マクリ
0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

過去3年のヴィクトリアマイルの勝ち馬の上がりは、06年ダンスインザムードが33.8秒、07年コイウタが33.4秒、08年エイジアンウインズが33.4秒で、勝ち馬はいずれも早い上がりで勝利した。前後半の半マイルのラップを見ても、06年47.5秒−46.5秒、07年46.6秒−45.9秒、47.9秒−45.6秒とペースはそれほど速くならない。そのため前に行った馬の方が有利と考えられるが、過去の好走馬の脚質を見ると、差しタイプの馬が多い。表4はヴィクトリアマイルの脚質別成績(過去3年)で、中団が3勝2着2回3着2回の成績。過去3年の勝ち馬は全て中団から競馬をしていた。しかし位置取りが後ろすぎると届かない。後方から競馬をした馬は15頭いるが、一度も3着以内に入っていない

■表5 ヴィクトリアマイルの間隔別成績(過去3年)

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘
0-0-0-0/0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中1週
0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中2週
0-0-0-17/17
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中3週
1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
65%
63%
中4〜8週
2-3-2-17/24
8.3%
20.8%
29.2%
307%
160%
中9週〜半年
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
半年以上
0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表5はヴィクトリアマイルの間隔別成績(過去3年)で、好走馬の間隔は全て中3〜8週に収まっている。特に中4〜8週は2勝2着3回3着2回の成績で、単・複回収率はともに100%を超えている。中2週以内だと、好走は難しい。出走馬は21頭いて、一度も馬券に絡んでいない。また中9週以上と間隔が開きすぎるのも良くない。前年の秋華賞から直行だった08年ベッラレイアは、3番人気に支持されたが、結果は8着。同年の1番人気カワカミプリンセスも、前年のエリザベス女王杯から直行し、10着に敗れている。

■表6 ヴィクトリアマイルの前走着順別成績(過去3年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
前走1着
1-0-0-11/12
8.3%
8.3%
8.3%
111%
25%
前走2着
2-1-1-3/7
28.6%
42.9%
57.1%
917%
281%
前走3着
0-0-1-4/5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
46%
前走4着
0-1-0-5/6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
21%
前走5着
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9着
0-1-1-9/11
0.0%
9.1%
18.2%
0%
145%
前走10着以下
0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次に過去3年のヴィクトリアマイルの前走着順別成績を見ていこう(表6参照)。意外なのは前走1着馬の成績。12頭が出走して、3着以内に好走したのは昨年の勝ち馬エイジアンウインズのみ。06年は前走阪神牝馬S1着ラインクラフトが1番人気に支持されるも10着に敗退。前走1着馬は疑ってかかった方が良さそうだ。最も優秀なのは前走2着馬になる。7頭中4頭が好走しており、06年と07年の勝ち馬はともに前走2着だった。あとは前走9着までは好走馬がいるが、前走10着以下からの巻き返しはない

■表7 ヴィクトリアマイルの前走レース別成績(過去3年)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
阪神牝馬S 1-2-1-13/17
5.9%
17.6%
23.5%
78%
87%
マイラーズC 1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
65%
63%
ダービー卿CT 1-0-1-0/2
50.0%
50.0%
100.0%
3015%
1115%
ドバイDF 0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
130%
福島牝馬S 0-0-0-14/14
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
その他 0-0-0-14/14
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

最後にヴィクトリアマイルの前走レース別成績(過去3年)をまとめたのが表7。過去3年の好走馬は、前走が阪神牝馬S、マイラーズC、ダービー卿CT、ドバイDFのいずれかのレースだった。優秀なのはダービー卿CT組。2頭しか出走例はないが、2頭とも3着以内に好走している。出走例が多い福島牝馬S組は14頭出走しているが、相性は良くない。またその他のレースからの好走馬も出ていない

<結論>

それでは今年のヴィクトリアマイル出走予定馬を分析していきたい。なお本原稿執筆時(5月12日午後現在)、(19)レッドアゲート以下は徐外対象となっている。

■表8 今年のヴィクトリアマイル出走予定馬(1)

馬名
勝率
連対率
複勝率
マイル複
東京複
アルコセニョーラ
17.2%
31.0%
34.5%
0.0%
16.7%
ウオッカ
35.0%
55.0%
65.0%
100.0%
85.7%
カワカミプリンセス
42.9%
57.1%
71.4%
0.0%
75.0%
ザレマ
13.6%
40.9%
59.1%
66.7%
50.0%
サワヤカラスカル
28.6%
35.7%
35.7%
0.0%
0.0%
ショウナンラノビア
66.7%
66.7%
66.7%
100.0%
0.0%
ジョリーダンス
22.6%
41.9%
48.4%
46.2%
44.4%
セラフィックロンプ
23.5%
35.3%
58.8%
0.0%
0.0%
チェレブリタ
25.0%
43.8%
56.3%
50.0%
0.0%
ピンクカメオ
20.0%
30.0%
30.0%
22.2%
33.3%
ブラボーデイジー
28.6%
50.0%
57.1%
0.0%
0.0%
ブーケフレグランス
23.5%
52.9%
58.8%
66.7%
100.0%
マイネレーツェル
25.0%
31.3%
50.0%
0.0%
0.0%
ムードインディゴ
18.2%
36.4%
36.4%
0.0%
0.0%
ヤマニンエマイユ
15.2%
30.3%
33.3%
14.3%
60.0%
ヤマニンメルベイユ
25.0%
32.1%
53.6%
0.0%
28.6%
リトルアマポーラ
44.4%
44.4%
44.4%
60.0%
50.0%
レジネッタ
23.1%
30.8%
61.5%
75.0%
100.0%

2008/11/2 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 14番 ウオッカ

まずは、上の表1で確認した実績を今年の出走予定馬について調べていく(表8参照)。勝率20%以上を持つ馬はウオッカ(35%)を筆頭に14頭。以下、連対率40%以上は9頭、複勝率50%以上は11頭となっている。さらに芝1600mの複勝率50%以上は7頭、東京芝の複勝率50%以上も7頭が該当する。以上の5項目中4項目をクリアした馬を挙げると、ウオッカ、カワカミプリンセス、ザレマ、ショウナンラノビア、チェレブリタ、ブーケフレグランス、リトルアマポーラ、レジネッタの8頭になる。

■表9 今年のヴィクトリアマイル出走予定馬(2)

馬名
東京実績
牡馬混合重賞実績
G1実績
アルコセニョーラ   新潟記念1着  
ウオッカ 天皇賞(秋)1着 天皇賞(秋)1着 天皇賞(秋)1着
カワカミプリンセス オークス1着 大阪杯3着 秋華賞1着
ザレマ      
サワヤカラスカル      
ショウナンラノビア      
ジョリーダンス   阪神C2着 安田記念3着
セラフィックロンプ      
チェレブリタ      
ピンクカメオ NHKマイルC1着 NHKマイルC1着 NHKマイルC1着
ブラボーデイジー      
ブーケフレグランス      
マイネレーツェル   小倉2歳S3着  
ムードインディゴ     秋華賞2着
ヤマニンエマイユ オーロC1着    
ヤマニンメルベイユ   福島記念3着  
リトルアマポーラ クイーンC1着   エリザベス女王杯1着
レジネッタ     桜花賞1着

2008/11/16 京都11R エリザベス女王杯(G1)1着 16番 リトルアマポーラ

続いて表2で確認した実績をチェック(表9参照)。東京のオープンクラスで連対を果たしたことがあるのは、ウオッカ(天皇賞・秋1着)を筆頭に5頭。牡馬混合重賞で3着以内の実績があるのは7頭、G1で3着以内の実績があるのも7頭となっている。以上の3項目中2項目をクリアした馬を挙げると、ウオッカ、カワカミプリンセス、ジョリーダンス、ピンクカメオ、リトルアマポーラの5頭になる。

■表10 今年のヴィクトリアマイル出走予定馬(3)

馬名
年齢
間隔
前走レース
前走着順
アルコセニョーラ
5
中2週
福島牝馬S
2着
ウオッカ
5
中6週
ドバイDF
7着
カワカミプリンセス
6
中5週
大阪杯
3着
ザレマ
5
中4週
阪神牝馬S
2着
サワヤカラスカル
4
中4週
阪神牝馬S
4着
ショウナンラノビア
6
中3週
卯月S
1着
ジョリーダンス
8
中4週
阪神牝馬S
1着
セラフィックロンプ
5
中2週
福島牝馬S
16着
チェレブリタ
4
中4週
阪神牝馬S
9着
ピンクカメオ
5
中2週
福島牝馬S
4着
ブラボーデイジー
4
中2週
福島牝馬S
1着
ブーケフレグランス
4
中2週
福島牝馬S
11着
マイネレーツェル
4
中16週
日経新春杯
15着
ムードインディゴ
4
中2週
オーストラリアT
9着
ヤマニンエマイユ
6
中4週
阪神牝馬S
13着
ヤマニンメルベイユ
7
中2週
福島牝馬S
3着
リトルアマポーラ
4
中3週
マイラーズC
7着
レジネッタ
4
中4週
阪神牝馬S
5着

最後に表3〜7でチェックした項目のうち、脚質別成績を除いた4項目について見ていきたい(表10参照)。各項目の中で、相性が良い条件を持っている馬は背景黄色、逆に相性が悪い条件を持っている馬は背景灰色とした。ここでマイナス材料が無く、1項目以上プラス材料がある馬を挙げると、ウオッカ、ザレマ、サワヤカラスカル、チェレブリタ、リトルアマポーラ、レジネッタの6頭になる。

ここまで多くの馬をピックアップしたが、表8〜10全ての条件をクリアした馬は、前年の当レース2着のウオッカと昨年のエリザベス女王杯勝ち馬リトルアマポーラ。まずはこの2頭を第一の推奨馬としたい。そして2番手グループとして、表8〜10で2回名前が挙がったカワカミプリンセスレジネッタザレマチェレブリタを取り上げておこう。全体的に人気馬中心になってしまったが、今週はデータ通りなら堅い決着になるはずだ。

<追記>

出走予定だったピンクカメオが骨折のため、当レースを回避。そのため当初除外予定だったレッドアゲートが出走可能となった。同馬を表1で確認した実績に照らし合わせると、勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率35.7%、マイル複0%、東京複33.3%でいずれも基準値に達していない。表2のデータでは、フローラS1着の東京実績はあるが、牡馬混合重賞、G1実績はなし。その他の項目でも強調材料は4歳馬ということだけで、今回は見送りが妥当だろう。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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