第277回 今年に入り好調!マンハッタンカフェ産駒を分析!|競馬情報ならJRA-VAN

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第277回 今年に入り好調! マンハッタンカフェ産駒を分析!

2009/4/6(月)

2002/4/28 京都11R 天皇賞(春)(G1) 1着 4番 マンハッタンカフェ

2009年、今年に入りマンハッタンカフェ産駒が好調だ。アントニオバローズがシンザン記念、アーバニティがオーシャンS、ジョーカプチーノがファルコンSを制し、早くも重賞3勝をマーク。先日の皐月賞トライアル・若葉Sではベストメンバーが勝利を収めるなど、目下プチブレイク中の気配が漂う。しかし、今年制した重賞はいずれもマイル以下。 しかも芝1200mのレースが2つと、マンハッタンカフェの現役時代の成績(01年菊花賞、有馬記念、02年天皇賞・春)からは想像がつかない産駒の走りに、違和感を覚えるファンの方も少なくないだろう。

そこで、今回は同産駒の成績を総合的に分析。特徴を調べていきたい。データの調査・分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用。データの集計末日は、今年の3月29日開催終了時点までとしている。

■表1 09年中央競馬リーディングサイアー

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
クロフネ 35-27-26-212
11.7%
20.7%
29.3%
70%
87%
2
マンハッタンカフェ 35-27-22-161
14.3%
25.3%
34.3%
138%
107%
3
シンボリクリスエス 30-31-27-238
9.2%
18.7%
27.0%
66%
78%
4
ダンスインザダーク 27-21-23-287
7.5%
13.4%
19.8%
111%
70%
5
タイキシャトル 25-10-11-235
8.9%
12.5%
16.4%
103%
57%
6
キングカメハメハ 23-28-27-148
10.2%
22.6%
34.5%
110%
114%
7
サクラバクシンオー 23-16-15-207
8.8%
14.9%
20.7%
84%
78%
8
アグネスタキオン 22-29-19-236
10.2%
16.7%
22.9%
35%
53%
9
フジキセキ 21-15-25-215
8.8%
13.0%
22.1%
35%
69%
10
スペシャルウィーク 20-25-20-228
7.2%
15.4%
22.2%
53%
96%
※2009年3月29日開催終了時までのもの。平地のみの成績。

上の表1は本年(2009年)の中央競馬のリーディングサイアーベスト10。まだ開催3ヶ月ほどのデータだが、リーディング1位はクロフネ、2位がマンハッタンカフェ、3位がシンボリクリスエス、4位がダンスインザダーク以下となっている。今回注目したマンハッタンカフェは、3着の回数でクロフネに1位を譲ったが、1着、2着の回数は全く同じ。そして、勝率14.3%、連対率25.3%、単勝回収率138%、複勝率回収率107%はベスト10の中でもトップであり、今年はここまで非常に優秀な成績であることがわかる。

■表2 マンハッタンカフェ産駒の芝・ダート成績

 
1着
2着
3着
4着
5着
着外
勝率
連対率
複勝率
142
126
105
102
86
820
10.3%
19.4%
27.0%
ダート
54
47
47
50
40
364
9.0%
16.8%
24.6%

まずはマンハッタンカフェ産駒の基本データから。上の表2は同産駒の芝・ダート別成績だ。集計期間は同産駒がデビューした06年6月から今年の3月末までとなっている(以下同様)。通算芝は142勝、ダートは54勝。芝はダートに比べて約2.5倍の勝ち鞍がある。ただし、勝率、連対率、複勝率を見ると、芝が若干上回っているだけでダートと比べてそれほど大きな差はない。この数字だけを見ると、同産駒は芝・ダート兼用と言えそうだが、果たしてそう断言していいものだろうか。もう少し詳しく調べていきたい。

■表3 マンハッタンカフェ産駒のクラス別成績(芝)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬 24-20-17-149
11.4%
21.0%
29.0%
83%
72%
未勝利 45-49-41-460
7.6%
15.8%
22.7%
106%
78%
500万 37-30-29-212
12.0%
21.8%
31.2%
142%
96%
1000万 15-6-5-58
17.9%
25.0%
31.0%
76%
61%
1600万 7-9-4-21
17.1%
39.0%
48.8%
67%
97%
OP特別 6-5-4-31
13.0%
23.9%
32.6%
89%
70%
G3 6-4-5-38
11.3%
18.9%
28.3%
197%
122%
G2 2-3-0-28
6.1%
15.2%
15.2%
23%
57%
G1 0-0-0-11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

上の表3はマンハッタンカフェ産駒の芝でのクラス別成績。まだG1でこそ好走例はないが、G2やG3といった重賞での活躍は顕著。条件クラスの中でも1000万や1600万での勝率、連対率、複勝率の高さが目立ち、1つ勝てる馬はポンポンと出世していく傾向がありそうだ。

■表4 マンハッタンカフェ産駒のクラス別成績(ダート)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬 2-5-3-33
4.7%
16.3%
23.3%
29%
56%
未勝利 34-19-26-264
9.9%
15.5%
23.0%
67%
63%
500万 18-17-12-129
10.2%
19.9%
26.7%
73%
65%
1000万 0-6-6-27
0.0%
15.4%
30.8%
0%
75%
1600万 0-0-0-0
-
-
-
-
-
OP特別 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3 0-0-0-0
-
-
-
-
-
G2 0-0-0-0
-
-
-
-
-
G1 0-0-0-0
-
-
-
-
-

では、同産駒のダートでのクラス別成績(表4参照)はどうだろう。こちらは対照的に上級クラスでの好走例が驚くほど少ない。500万クラスの勝ち鞍は18あるが、1000万クラス以上での勝ち鞍はゼロという寂しい成績。未勝利勝ちが34に対して、新馬勝ちがわずかに2つというのも少ない印象だ。先ほどの表2で示した芝・ダートの連対率などはほぼ互角だったが、こうしてみるとダートは決して得意とは言えない。地力の差で辛うじてダートを勝つことはあれど、今後出世していくような場合は、圧倒的に芝路線に向くことがわかる。

■表5 マンハッタンカフェ産駒の距離別成績(芝)

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m 0-0-1-8
0.0%
0.0%
11.1%
0%
23%
1200m 14-11-6-129
8.8%
15.6%
19.4%
186%
63%
1400m 9-9-5-67
10.0%
20.0%
25.6%
72%
77%
1500m 0-2-1-3
0.0%
33.3%
50.0%
0%
153%
1600m 26-13-16-140
13.3%
20.0%
28.2%
91%
81%
1700m 0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1800m 36-33-25-274
9.8%
18.8%
25.5%
91%
86%
2000m 38-36-39-249
10.5%
20.4%
31.2%
119%
92%
2200m 7-8-5-45
10.8%
23.1%
30.8%
145%
76%
2300m 1-1-0-4
16.7%
33.3%
33.3%
25%
56%
2400m 4-4-3-39
8.0%
16.0%
22.0%
81%
63%
2500m 4-3-3-24
11.8%
20.6%
29.4%
107%
78%
2600m 3-5-1-18
11.1%
29.6%
33.3%
40%
50%
3000m 0-1-0-3
0.0%
25.0%
25.0%
0%
52%
3200m - - - - - -
3400m 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3600m 0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

続いて同産駒の距離別成績を見ていこう。まずは芝(表5参照)から。1000mでの勝ち鞍はないが、1200mでの勝ち鞍は14。1600mが26勝で、1800mが36勝、2000mが38勝と、距離が伸びるにつれて勝ち鞍が増えている。2000m超は、レース数の関係で勝ち鞍数は減っているが、連対率は1800〜2000m以上のものがあり、長距離適性も十分であることがうかがえる。冒頭で、今年の重賞勝ちはすべてマイル以下と述べたが、本質的には同馬の現役時代のイメージ通り、産駒も中長距離がベストであると言える。

■表6 マンハッタンカフェ産駒の距離別成績(ダート)

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m 5-3-0-30
13.2%
21.1%
21.1%
136%
49%
1150m 0-1-0-6
0.0%
14.3%
14.3%
0%
17%
1200m 8-5-5-63
9.9%
16.0%
22.2%
31%
41%
1300m 2-2-1-9
14.3%
28.6%
35.7%
125%
66%
1400m 4-5-5-40
7.4%
16.7%
25.9%
163%
84%
1600m 4-2-5-30
9.8%
14.6%
26.8%
37%
94%
1700m 9-7-10-110
6.6%
11.8%
19.1%
55%
56%
1800m 19-19-19-148
9.3%
18.5%
27.8%
36%
69%
1900m 0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2000m 1-2-0-4
14.3%
42.9%
42.9%
177%
100%
2100m 2-0-1-8
18.2%
18.2%
27.3%
81%
61%
2300m 0-1-0-1
0.0%
50.0%
50.0%
0%
210%
2400m 0-0-1-3
0.0%
0.0%
25.0%
0%
30%

上の表5はダートにおける距離別成績。こちらも1800mで最多の19勝。サンプルは少ないが2000mでの連対率が42.9%と高いことから、ダートも中長距離に適性が振れていることがわかる。

■表7 マンハッタンカフェ産駒の距離延長・短縮の成績(芝・ダート)

 
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
今回延長 48-44-39-453
8.2%
15.8%
22.4%
111%
72%
今回短縮 49-49-41-363
9.8%
19.5%
27.7%
103%
88%
500m以上延長 8-6-7-115
5.9%
10.3%
15.4%
48%
57%
500m以上短縮 7-10-7-68
7.6%
18.5%
26.1%
126%
108%

距離成績に関してもう一つ興味深いデータを紹介しよう。上の表7は同産駒の距離延長・短縮の成績(芝・ダート)。先ほど芝・ダートともに中長距離に適性があると述べたが、実は前走より距離を延長した時と短縮した時の勝ち鞍はほぼ互角。勝率、連対率、複勝率はむしろ短縮の方がいい数字を残している。これは前走より500m以上距離を延長・短縮したときも同じだ。回収率は500m以上短縮した際、ともに100%を超えている。したがって、同産駒を狙う場合、単純に「距離延長はプラスだろう」と考えるのではなく、むしろ距離を短縮した時の方に妙味があると覚えておきたい。

■表8 マンハッタンカフェ産駒の年齢別成績(1)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
2歳・夏 19-16-13-80
14.8%
27.3%
37.5%
93%
91%
2歳・秋 17-23-27-192
6.6%
15.4%
25.9%
80%
74%
3歳・冬 43-35-35-330
9.7%
17.6%
25.5%
65%
68%
3歳・春 41-26-20-251
12.1%
19.8%
25.7%
118%
68%
3歳・夏 18-13-20-256
5.9%
10.1%
16.6%
81%
70%
3歳・秋 10-11-5-94
8.3%
17.5%
21.7%
130%
78%
4歳・冬 14-13-13-70
12.7%
24.5%
36.4%
138%
114%
4歳・春 9-16-6-48
11.4%
31.6%
39.2%
47%
94%
4歳・夏 10-5-4-53
13.9%
20.8%
26.4%
88%
52%
4歳・秋 8-8-6-53
10.7%
21.3%
29.3%
120%
76%
5歳・冬 7-7-3-35
13.5%
26.9%
32.7%
187%
108%

次に同産駒の年齢別成績を見てみよう。同産駒は現5歳世代より下しかいないが、4歳冬(明け4歳)以降の連対率がすべて20%以上となっている。一方で2歳夏の連対率も27.3%とかなり高い。3歳冬から春かけての勝ち鞍の多さも相当。中長距離馬にありがちな重苦しさはなく、単純な晩成血統とは言えない。仕上がりは早い方だが、成長力がある血統と言うべきではないだろうか。

■表9 マンハッタンカフェ産駒の年齢別成績(2)

 
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
2歳限定 36-39-40-272
9.3%
19.4%
29.7%
84%
79%
3歳限定 91-70-68-779
9.0%
16.0%
22.7%
88%
69%
3歳以上 40-34-23-268
11.0%
20.3%
26.6%
99%
73%
4歳以上 29-30-21-143
13.0%
26.5%
35.9%
127%
105%

それを補足する意味で、上の表9もご覧いただきたい。3歳限定→3歳以上→4歳以上のレースにつれて、勝率・連対率などがアップしている。2歳限定戦は3歳限定戦より勝率、連対率、複勝率いずれも上回っている。これから表8における5歳春以降の成績も、今後伸びていくことが予想される。

■表10 マンハッタンカフェ産駒のコース別成績(芝)

コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
中京芝2000m 12-4-5-32
22.6%
30.2%
39.6%
247%
140%
東京芝1600m 9-3-2-31
20.0%
26.7%
31.1%
237%
97%
東京芝1800m 7-5-4-48
10.9%
18.8%
25.0%
79%
74%
阪神芝1800m 7-3-1-30
17.1%
24.4%
26.8%
250%
103%
京都芝2000m 6-6-7-32
11.8%
23.5%
37.3%
242%
138%
福島芝1200m 0-2-0-32
0.0%
5.9%
5.9%
0%
15%
福島芝1800m 0-1-3-23
0.0%
3.7%
14.8%
0%
25%

2008/12/20 中京11R 愛知杯(G3) 1着 15番 セラフィックロンプ

最後に同産駒のコース別成績を示しておく。まずは芝(表10参照)から。勝ち鞍のトップは中京芝2000m。連対率も30.2%とハイアベレージ。具体的な好走例としては、昨年12月に愛知杯を16番人気で制したセラフィックロンプが挙げられる。2位以下は東京芝1600m、東京芝1800mと左回りコースが続く。阪神芝1800mは当然、外回りコースでのもの。対照的に成績ひと息なのが、福島芝1200mと福島芝1800m。20〜30回近く走り、いまだに勝ち鞍がゼロ。全般的にローカルが苦手というわけではないが、不思議と福島コースとの相性が悪い。

■表11 マンハッタンカフェ産駒のコース別成績(ダート)

コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
中山ダ1800m 9-8-12-51
11.3%
21.3%
36.3%
44%
72%
阪神ダ1800m 5-7-4-46
8.1%
19.4%
25.8%
28%
71%
東京ダ1600m 4-2-5-30
9.8%
14.6%
26.8%
37%
94%
京都ダ1800m 3-3-2-27
8.6%
17.1%
22.9%
50%
38%
小倉ダ1700m 3-3-1-20
11.1%
22.2%
25.9%
47%
73%
京都ダ1400m 0-1-2-14
0.0%
5.9%
17.6%
0%
49%
福島ダ1700m 0-0-2-22
0.0%
0.0%
8.3%
0%
25%

続いてダート(表11参照)。勝ち鞍のトップは中山ダート1800m。2位が阪神ダート1800mで、直線に急坂があるコースがワン・ツー。東京のマイル戦はダートも好相性。反対に10回以上の出走があり、勝ち鞍がないのが京都ダート1400mと福島ダート1700m。またしても福島コースが登場。福島競馬場は芝・ダートともに苦手としているようだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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