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第272回 阪神大賞典は前走クラスがカギ

2009/3/19(木)

昨年の阪神大賞典は上がり馬だったアドマイヤジュピタが勝利。そして次走の天皇賞(春)では出遅れながらもメイショウサムソンなどを下して優勝を果たした。阪神大賞典は毎年実績馬の参戦があり、天皇賞(春)を占う意味でも重要な一戦。今年は昨年のジャパンC馬スクリーンヒーロー、そして3世代に渡る菊花賞馬が出走予定。今年の天皇賞(春)の有力馬として名乗りを上げる馬は果たしてどの馬だろうか。いつも通り過去10年のデータを基に分析していきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 阪神大賞典の人気別成績(過去10年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気
6-3-1-0/10
60.0%
90.0%
100.0%
111%
107%
2番人気
2-4-1-3/10
20.0%
60.0%
70.0%
66%
78%
3番人気
0-0-4-6/10
0.0%
0.0%
40.0%
0%
53%
4番人気
1-0-1-8/10
10.0%
10.0%
20.0%
75%
35%
5番人気
0-2-1-7/10
0.0%
20.0%
30.0%
0%
78%
6番人気
1-0-0-9/10
10.0%
10.0%
10.0%
420%
38%
7番人気
0-1-1-8/10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
83%
8番人気
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
64%
10番人気以下
0-0-0-16/16
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

天皇賞(春)に向けた重要なステップレースの阪神大賞典。当レースは別定のG2戦であり、実績馬の好走が多い。表1は阪神大賞典の人気別成績(過去10年)をまとめたもの。
人気馬の好走が多いのはもちろん、注目すべきは1番人気馬の成績。過去10年で複勝率は100%、連対率も90%に達し、1番人気馬は驚くほどに安定した成績を残している
一方、8番人気以下になると好走馬は01年3着のホットシークレットのみ。基本的に馬券は7番人気以内の馬を中心に組み立てるのが良いだろう。

■表2 阪神大賞典の斤量別成績(過去10年)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
55kg
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
56kg
1-3-1-19/24
4.2%
16.7%
20.8%
5%
49%
57kg
1-3-3-45/52
1.9%
7.7%
13.5%
4%
20%
58kg
6-3-6-8/23
26.1%
39.1%
65.2%
257%
121%
59kg
2-1-0-3/6
33.3%
50.0%
50.0%
73%
55%

次に阪神大賞典の斤量別成績(過去10年)を見てほしい(表2参照)。好走率が高いのは58キロ以上の馬。過去10年の勝ち馬は10頭中8頭が58キロ以上を背負っていた。特に58キロの馬の複勝率は65.2%に達し、単・複回収率も100%を超えている

■表3 阪神大賞典の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
500万下
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1000万下
0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1600万下
0-0-0-9/9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
0-2-1-5/8
0.0%
25.0%
37.5%
0%
45%
G3
1-2-3-23/29
3.4%
10.3%
20.7%
7%
64%
G2
7-3-4-24/38
18.4%
26.3%
36.8%
164%
61%
G1
2-3-2-2/9
22.2%
55.6%
77.8%
27%
88%

表3は阪神大賞典の前走クラス別成績(過去10年)。実績馬が強いこともあり、前走はグレードの高いレースに出走している馬の成績が優秀だ。前走クラス別で好走馬が最も多いのは前走G2組。出走頭数も多いが、計14頭の好走馬が誕生している。そして好走率が高いのは前走G1組。過去10年で前走G1組は9頭と少ないが、うち7頭が3着以内に好走している。OPEN特別以下のクラスになると、勝ち馬は誕生しておらず、特に1600万下以下のクラスになると1頭も好走馬がいない。以下ではさらに詳しく前走クラス別に過去の好走馬を分析していこう。

■表4 前走G1戦に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
2走前
08年
3
1
ポップロック 有馬記念5着 ジャパンC2着
07年
2
1
ドリームパスポート 有馬記念4着 ジャパンC2着
06年
1
1
ディープインパクト 有馬記念2着 菊花賞1着
05年
3
3
リンカーン 天皇賞(秋)12着 宝塚記念3着
04年
1
1
リンカーン 有馬記念2着 菊花賞2着
2
2
ザッツザプレンティ 有馬記念11着 ジャパンC2着
02年
2
2
ジャングルポケット ジャパンC1着 菊花賞4着

まずは前走G1戦に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)を見ていこう(表4参照)。該当馬は昨年3着に好走したポップロックを始め6頭が該当(リンカーンは04年と05年に好走)。好走馬の多くは前走が有馬記念で、いわゆる秋の古馬王道路線を歩んできた馬が中心になっている。注目は近2走以内の成績で、該当馬8頭全てが近2走以内にG1で3着以内に好走していた

■表5 前走G2戦に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
G1実績
過去1年以内の重賞実績
08年
1
4
アドマイヤジュピタ 日経新春杯4着   アルゼンチン共和国杯1着
2
5
アイポッパー 京都記念16着 天皇賞(春)3着  
07年
1
2
アイポッパー ステイヤーズS1着 天皇賞(春)3着  
06年
3
2
デルタブルース 京都記念5着 菊花賞1着 ステイヤーズS1着
05年
1
6
マイソールサウンド 京都記念4着   マイラーズC1着
04年
3
4
ファストタテヤマ 京都記念5着 菊花賞2着  
03年
2
2
コイントス 日経新春杯2着 有馬記念3着 有馬記念3着
3
7
ファストタテヤマ 京都記念14着 菊花賞2着 菊花賞2着
02年
1
1
ナリタトップロード 京都記念1着 菊花賞1着 ジャパンC3着
01年
1
1
ナリタトップロード 京都記念3着 菊花賞1着 天皇賞(春)3着
00年
1
1
テイエムオペラオー 京都記念1着 菊花賞2着 菊花賞2着
3
3
ナリタトップロード 京都記念2着 菊花賞1着 菊花賞1着
99年
1
2
スペシャルウィーク アメリカJCC1着 日本ダービー1着 日本ダービー1着
2
1
メジロブライト 日経新春杯1着 天皇賞(春)1着 天皇賞(春)1着

表5は前走G2戦に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)。好走馬の数が最も多いのがこの前走G2組。この組で大切なのは前走成績、G1実績、そして過去1年以内の重賞実績の3つ。まず前走成績は5着以内が条件。08年2着のアイポッパーと03年3着のファストタテヤマ以外の馬は前走が5着以内だった。またG1実績も必要で、14頭中12頭は2400m以上のG1戦で3着以内の実績があった。さらに過去1年以内の重賞実績を見ると、14頭中12頭が過去1年以内に前走レース以外のレースで、G1戦で3着以内かG2戦で勝利の実績があった。この3つで見ると、14頭中13頭は2つ以上の条件をクリアしていた。

■表6 前走G3戦に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
年齢
前走
備考
07年
3
3
トウカイトリック
5
ダイヤモンドS1着 06年ステイヤーズS2着
06年
2
5
トウカイトリック
4
ダイヤモンドS3着 比叡S1着
03年
1
1
ダイタクバートラム
5
ダイヤモンドS3着 02年ステイヤーズS2着
01年
2
7
エリモブライアン
4
中京記念13着 菊花賞3着
3
9
ホットシークレット
5
ダイヤモンドS6着 00年ステイヤーズS1着
99年
3
5
スエヒロコマンダー
4
中京記念4人気5着 松籟S1着

次に前走G3戦に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)をまとめたのが表6。このグループの好走馬は4、5歳馬のみで、年齢によって好走条件が異なっている。まず前走G3戦に出走し、好走した5歳馬を見ていこう。過去10年で3頭が該当し、いずれの馬も前年のステイヤーズSで連対しているという共通項があった。一方、4歳馬は古馬混合戦の芝2400m以上のレースで勝利、もしくは菊花賞で3着に好走していた。

■表7 前走OPEN特別に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
年齢
前走
前走上がり
2走前
備考
05年
2
1
アイポッパー
5
万葉S1人気1着
1位
古都特別1着  
02年
3
3
エリモブライアン
5
万葉S1人気4着
2位
ステイヤーズS1着 菊花賞3着
00年
2
2
ラスカルスズカ
4
万葉S1人気1着
2位
ジャパンC5着 菊花賞3着

最後に好走馬は過去10年で3頭のみだが、前走OPEN特別に出走し、阪神大賞典で好走した馬(過去10年)を見ていこう。該当した3頭はいずれも前走が万葉S。そして万葉Sで1番人気に支持されており、レースの上がりが2位以内だった。また近2走以内に注目すると、3頭全てが3000m以上のレースで勝利していた。また02年エリモブライアン、00年ラスカルスズカは菊花賞で3着以内に好走しており、前走がOPEN特別でも重賞実績が求められる。

■表8 前年の菊花賞で3着以内に好走した馬の阪神大賞典の成績(過去10年)

着順
人気
馬名
菊花賞成績
07年
2
1
ドリームパスポート
2着
06年
1
1
ディープインパクト
1着
04年
1
1
リンカーン
2着
2
2
ザッツザプレンティ
1着
03年
3
7
ファストタテヤマ
3着
12
5
ヒシミラクル
1着
01年
2
7
エリモブライアン
3着
00年
1
1
テイエムオペラオー
2着
2
2
ラスカルスズカ
3着
3
3
ナリタトップロード
1着
99年
1
2
スペシャルウィーク
2着

最後に4歳馬で特に好走確率が高いパターンを紹介したい。表8は前年の菊花賞で3着以内に好走した馬の阪神大賞典の成績(過去10年)。前年の菊花賞で3着以内に好走した馬が阪神大賞典に出走した場合、ほとんどの馬が3着以内に好走していることがわかる。過去10年で11頭が該当し、ヒシミラクルを除く10頭が3着以内に好走している。

<結論>

それでは今年の阪神大賞典を分析していこう。今年の出走予定馬を前走クラス別に分類していきたい。

2008/10/26 京都11R 菊花賞(Jpn1) 1着 14番 オウケンブルースリ ■表9 今年の阪神大賞典出走予定馬(1)

馬名
斤量
前走
2走前
エアジパング
58
有馬記念13着 ステイヤーズS1着
オウケンブルースリ
58
ジャパンC5着 菊花賞1着
スクリーンヒーロー
59
有馬記念5着 ジャパンC1着
デルタブルース
58
東京大賞典12着 有馬記念12着

表9は今年の阪神大賞典出走予定馬(1)で、前走G1戦組をまとめたもの。近2走以内にG1で3着以内に好走しているのはオウケンブルースリスクリーンヒーロー。特にオウケンブルースリは前年の菊花賞3着以内馬でもあり、データ的には申し分ない。

■表10 今年の阪神大賞典出走予定馬(2)

馬名
斤量
前走
G1実績
過去1年以内の重賞実績
アサクサキングス
58
京都記念1着 菊花賞1着 天皇賞(春)3着
シルクフェイマス
57
京都記念8着 有馬記念3着  
テイエムプリキュア
56
日経新春杯1着 阪神JF1着  
トウカイトリック
57
ステイヤーズS8着 天皇賞(春)3着  
ヒカルカザブエ
56
日経新春杯7着    

2009/2/21 京都11R 京都記念(G2) 1着 9番 アサクサキングス

表10は前走G2戦に出走している今年の阪神大賞典出走馬。まず前走で5着以内の条件をクリアしているのはアサクサキングスとテイエムプリキュア。芝2400m以上のG1で3着以内の実績があるのはアサクサキングス、シルクフェイマス、トウカイトリックの3頭。そして過去1年以内にG1で3着以内かG2で勝利の実績を持つのはアサクサキングスのみ。3つの項目で2つ以上クリアしているのはアサクサキングスのみで、今年の前走G2組からは同馬を推奨馬として取り上げたい。

■表11 今年の阪神大賞典出走予定馬(3)

馬名
斤量
年齢
前走
ゴーウィズウィンド
57
10
ダイヤモンドS5着
トウカイエリート
57
9
ダイヤモンドS9着

表11は今年の阪神大賞典出走予定馬(3)で、前走G3戦組。今年はゴーウィズウィンドとトウカイエリートが該当するが、ともに高齢で過去の好走馬とは異なる。また前年のステイヤーズSで連対の実績もなく、2頭ともに強調材料はなさそうだ。

■表12 今年の阪神大賞典出走予定馬(4)

馬名
斤量
年齢
前走
前走上がり
2走前
ケンブリッジレーザ
57
6
御堂筋S3着
3位
門司S11着
ダブルティンパニー
57
7
白富士S7着
7位
ニューイヤーS5着
ナムラクレセント
56
4
御堂筋S2着
5位
菊花賞3着
ニホンピロレガーロ
57
6
万葉S4人気1着
3位
※元町S8着
ホワイトピルグリム
56
4
飛鳥S2着
3位
日経新春杯4着
※ニホンピロレガーロの元町Sは7位入線後、8着に降着。

最後に前走OPEN特別組と前走1600万下以下のレースに出走していた馬をまとめたのが表11。前走が万葉Sだったのはニホンピロレガーロ1頭だが、同馬は前走が4番人気で、万葉Sの上がりも3位。過去に万葉Sをステップに阪神大賞典で好走した馬とは異なる成績だ。それなら前走が1600万下だがナムラクレセントに注目したい。前走クラス別に分類すると推奨し難いが、前年の菊花賞3着以内の実績があり、好走しても不思議はなさそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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