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第263回 レベルの高いレースを見つけよう!

2009/2/16(月)

中央競馬の平地古馬のクラスは500万下、1000万下、1600万下、そしてオープンの4つ。
クラスは収得賞金ごとに分かれているが、もちろんそのクラスに所属している馬の能力が全く同じというわけではない。つまりそのクラスですぐ勝ち負けできる馬もいれば、掲示板に載ることも難しい馬もいて、クラスの中でのレベルは様々。そうなると、偶然レベルの高い馬同士が集まることもあれば、またその逆の場合も生じる。そこで今回、レベルの高いレース、あるいはレベルが高いと予想されるレースを探してみよう。当コーナーでは重賞競走の分析を中心に行っているので、今回は08年11月〜09年1月に行われた重賞競走を月別に振り返ってみたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 08年11月の重賞競走に出走した馬のその後の成績(09年2月8日まで)

日付
レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
11月1日 スワンS 2-3-2-17
8.3%
20.8%
29.2%
140%
93%
11月2日 天皇賞(秋) 3-3-2-13
14.3%
28.6%
38.1%
60%
183%
11月8日 武蔵野S 2-0-2-22
7.7%
7.7%
15.4%
70%
74%
11月9日 アルゼンチン共和国杯 7-1-1-21
23.3%
26.7%
30.0%
391%
109%
11月9日 ファンタジーS 2-1-1-20
8.3%
12.5%
16.7%
106%
51%
11月15日 京王杯2歳S 1-4-4-11
5.0%
25.0%
45.0%
7%
146%
11月16日 エリザベス女王杯 0-1-1-12
0.0%
7.1%
14.3%
0%
46%
11月22日 東京スポーツ杯2歳S 3-3-5-12
13.0%
26.1%
47.8%
81%
94%
11月23日 マイルCS 0-1-2-13
0.0%
6.3%
18.8%
0%
78%
11月24日 福島記念 1-2-0-24
3.7%
11.1%
11.1%
31%
52%
11月29日 京阪杯 2-1-1-18
9.1%
13.6%
18.2%
129%
45%
11月30日 ジャパンC 1-1-0-8
10.0%
20.0%
20.0%
70%
250%
※地方、海外レースは含まない。

2008/11/9 東京11R アルゼンチン共和国杯(Jpn2) 1着 4番 スクリーンヒーロー

まずは、08年11月の重賞競走に出走した馬のその後の成績を見てみよう(表1参照)。コアなファンの方は、既に認知しているかもしれいが、アルゼンチン共和国杯組の成績が驚異的。単・複回収率がともに100%を超えている点はもちろん、目を見張るのは勝ち馬が7頭も誕生していること。11月の他の重賞競走を見ると、アルゼンチン共和国杯に次ぐ勝ち馬を出しているのは天皇賞(秋)と東京スポーツ杯2歳Sで、ともに3頭だけ。いかにアルゼンチン共和国杯組の成績が優秀か分かるだろう。
対照的に勝ち馬が1頭も誕生していないのが、エリザベス女王杯組とマイルCS組。ともにG1戦であることを考えると意外な結果だが、未だその後に勝利をあげた馬はいない。また福島記念組は複勝率11.1%で、11月に行われた重賞競走の中で最も低い数字になっている。

■表2 アルゼンチン共和国杯出走馬のその後の成績

着順
馬名
次走
2走後
3走後
1
スクリーンヒーロー ジャパンC1着 有馬記念5着  
2
ジャガーメイル 香港ヴァーズ3着    
3
アルナスライン 有馬記念6着 アメリカJCC6着  
4
テイエムプリキュア 鳴尾記念13着 愛知杯18着 日経新春杯1着
5
ダンスアジョイ ウェルカムS1着 中日新聞杯9着 白富士S4着
6
ネヴァブション ジャパンC7着 中山金杯5着 アメリカJCC1着
7
トウショウシロッコ 鳴尾記念9着 ディセンバ―S1着 アメリカJCC3着
8
キングアーサー      
9
トウカイトリック ステイヤーズS8着    
10
ヤマニンアラバスタ      
11
ゴーウィズウィンド ステイヤーズS12着 アメリカJCC13着  
12
マキハタサイボーグ ステイヤーズS6着 日経新春杯9着  
13
マンハッタンスカイ 福島記念1着 中日新聞杯11着 万葉S3着
14
セタガヤフラッグ 美浦特別4着 迎春S5着 松籟S5着
15
エアジパング ステイヤーズS1着 有馬記念13着  
16
メイショウカチドキ ステイヤーズS13着    

ハイレベルレースだったアルゼンチン共和国杯組。表2では同レース出走馬のその後の成績をまとめてみた。アルゼンチン共和国杯組で最初に重賞を勝った馬はマンハッタンスカイだった。同馬はアルゼンチン共和国杯から中1週で福島記念に出走し、9番人気ながら勝利。そしてその福島記念から1週間後に、アルゼンチン共和国杯勝ち馬スクリーンヒーローが、ウオッカやディープスカイらを抑えて、ジャパンCを制覇。さらにその翌週、アルゼンチン共和国杯15着だったエアジパングがステイヤーズSを勝ち、この時点で3週連続してアルゼンチン共和国杯組が重賞競走を勝利していた。その後もディセンバ―Sでトウショウシロッコが勝ち、年を明けてからはネヴァブションとテイエムプリキュアがともに重賞を勝っている。既に勝ち馬が7頭も誕生しているが、今後もアルゼンチン共和国杯組には注意が必要だろう。

■表3 08年12月の重賞競走に出走した馬のその後の成績(09年2月8日まで)

日付
レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
12月6日 ステイヤーズS 0-0-0-10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12月6日 鳴尾記念 2-4-2-13
9.5%
28.6%
38.1%
183%
177%
12月7日 ジャパンCD 3-0-0-1
75.0%
75.0%
75.0%
445%
160%
12月13日 中日新聞杯 1-3-1-18
4.3%
17.4%
21.7%
13%
37%
12月14日 カペラS 1-0-0-15
6.3%
6.3%
6.3%
40%
16%
12月14日 阪神JF 4-1-1-6
33.3%
41.7%
50.0%
284%
131%
12月20日 愛知杯 2-1-0-10
15.4%
23.1%
23.1%
357%
104%
12月21日 朝日杯FS 1-0-1-9
9.1%
9.1%
18.2%
25%
36%
12月21日 阪神C 1-1-1-12
6.7%
13.3%
20.0%
42%
56%
12月27日 ラジオNIKKEI杯2歳S 0-2-2-6
0.0%
20.0%
40.0%
0%
170%
12月28日 有馬記念 0-1-0-3
0.0%
25.0%
25.0%
0%
42%
※地方、海外レースは含まない。

続いて08年12月の重賞競走に出走した馬のその後の成績を見ていこう(表3参照)。注目したいのは鳴尾記念ジャパンCD阪神JFの3レース。鳴尾記念組は1着こそ2回だが、2着4回、3着2回で複勝率38.1%をマークし、単・複回収率は100%を超える数字。ジャパンCD組は1着3回で勝率、連対率、複勝率がいずれも75%に達し、単・複回収率も100%を超えている。阪神JF組は08年12月の重賞競走の中で、1着回数が最多の4回。そして単・複回収率も100%を超えている。
一方、レベルに疑問がつくのはステイヤーズS。ステイヤーズS組はその後10回走って、3着以内に好走した馬が1頭もいない状態。同様にカペラSもナンヨ―ヒルトップが次走に師走Sを勝っただけで、全体の複勝率は6.3%。根岸SではカペラS組のビクトリーテツニーが2番人気に支持されたが、6着に敗れている。

■表4 鳴尾記念出走馬のその後の成績

着順
馬名
次走
2走後
3走後
1
サクラメガワンダー      
2
ナムラマース 日経新春杯2着    
3
ドリームガードナー ディセンバ―S2着    
4
ノットアローン ファイナルS12着 小倉大賞典8着  
5
スウィフトカレント      
6
キャプテンベガ ファイナルS6着 東京新聞杯2着  
7
フサイチアウステル 小倉大賞典9着    
8
フライングアップル ファイナルS4着    
9
トウショウシロッコ ディセンバ―S1着 アメリカJCC3着  
10
ニホンピロリビエラ ファイナルS9着    
11
ホッコーパドゥシャ ファイナルS3着 日経新春杯10着 小倉大賞典7着
12
ブラックカフェ      
13
テイエムプリキュア 愛知杯18着 日経新春杯1着  
14
ジーンハンター      
15
メイショウオウテ      
16
ショウワモダン ニューイヤーS2着 東京新聞杯9着  
17
トップオブツヨシ 阪神C18着 ファイナルS18着 名鉄杯15着

2008/12/6 阪神11R 鳴尾記念(G3) 1着 16番 サクラメガワンダー

ここからは08年12月の中でレベルの高かった鳴尾記念、ジャパンCD、阪神JFの3レースについてより詳しく見ていきたい。まずはサクラメガワンダーが快勝した鳴尾記念(表4参照)。鳴尾記念組で最初の好走馬はドリームガードナーとトウショウシロッコ。ディセンバ―Sでトウショウシロッコが優勝し、ドリームガードナーが2着に好走。年が明けてからは日経新春杯で鳴尾記念組のテイエムプリキュアとナムラマースがワンツーフィニッシュを果たした。この時点で、鳴尾記念がハイレベルレースと気づくのは難しくなかったかもしれない。その後は、アメリカJCCでトウショウシロッコが7番人気3着、東京新聞杯でキャプテンベガが15番人気2着に好走している。勝ち馬を始め、鳴尾記念以降走っていない馬も5頭いるので、ぜひ鳴尾記念組はチェックしておきたい。

■表5 ジャパンCD出走馬のその後の成績

着順
馬名
次走
2走後
1
カネヒキリ 東京大賞典1着 川崎記念1着
2
メイショウトウコン 名古屋GP2着  
3
ヴァーミリアン 東京大賞典2着  
4
サンライズバッカス 平安S8着  
5
ブルーコンコルド 東京大賞典4着 川崎記念4着
6
カジノドライヴ アレキサンドライトS1着  
7
フリオーソ 東京大賞典5着 川崎記念2着
8
サクセスブロッケン 東京大賞典3着 川崎記念3着
9
ワンダースピード 名古屋GP1着 平安S1着
10
ワイルドワンダー    
11
ボンネビルレコード 東京大賞典6着 川崎記念6着
12
フロストジャイアント    
13
ティンカップチャリス    
14
アドマイヤフジ 中山金杯1着  
15
メイショウバトラー 兵庫GT5着  

次にジャパンCD組を見ていこう(表5参照)。表5では地方の重賞競走の成績についても調べてみたので、表3のデータとは異なるが、ご了承頂きたい。それでも十分ハイレベルレースと言える内容になっている。ジャパンCD組の最初の重賞勝ち馬はワンダースピード。同馬は次走に名古屋GPで優勝。名古屋GP2着だったメイショウトウコンもジャパンCDで2着に好走した馬だった。その後、東京大賞典では1〜3着馬までがジャパンCD組だった。年が明けてからは中央でアドマイヤフジが中山金杯を制覇し、ワンダースピードが名古屋GPに続いて平安Sも快勝。地方では川崎記念で東京大賞典に続き、ジャパンCD組が1〜3着を独占する結果になった。今週はフェブラリーSが行われるが、根岸S組や平安S組よりジャパンCD組を中心に捉えた方が良さそうだ。

■表6 阪神JF出走馬のその後の成績

着順
馬名
次走
2走後
1
ブエナビスタ    
2
ダノンベルベール    
3
ミクロコスモス 500万下1着  
4
ショウナンカッサイ    
5
イナズマアマリリス フェアリーS8着  
6
ジェルミナル フェアリーS1着  
7
カツヨトワイニング フェアリーS4着  
8
シゲルキリガミネ 福寿草特別10着 500万下7着
9
メイショウボナール    
10
レディルージュ    
11
ルシュクル    
12
ワンカラット    
13
チャームポット 紅梅S2着 エルフィンS3着
14
デグラーティア    
15
フキラウソング 500万下1着  
16
パドブレ    
17
アディアフォーン 紅梅S5着 エルフィンS8着
18
コウエイハート 紅梅S1着  

表6が阪神JF出走馬のその後の成績。阪神JF以降走った馬は計9頭で、その内の5頭が3着以内に一度は好走している。阪神JF6着のジェルミナルはフェアリーSを勝利。紅梅Sでは阪神JF組同士の決着だったが、馬連配当は7,440円の高配当になった。勝ち馬のブエナビスタの強さだけが際立ったレースだったが、負けた馬の巻き返しもまだありそうだ。

■表7 09年1月の重賞競走に出走した馬のその後の成績(09年2月8日まで)

日付
レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1月4日 中山金杯 1-1-1-6
11.1%
22.2%
33.3%
77%
71%
1月5日 京都金杯 0-0-0-10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1月11日 フェアりーS 1-0-0-5
16.7%
16.7%
16.7%
38%
18%
1月11日 シンザン記念 1-1-2-2
16.7%
33.3%
66.7%
161%
250%
1月18日 京成杯 0-0-0-0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1月18日 日経新春杯 0-0-1-3
0.0%
0.0%
25.0%
0%
200%
1月25日 アメリカJCC 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1月25日 平安S 0-0-0-1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1月31日 東京新聞杯 0-0-0-0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※地方、海外レースは含まない。

表7は今年の1月の重賞競走に出走した馬のその後の成績。現時点でレベルが高いと予想されるレースはアントニオバローズが勝ったシンザン記念だろう。シンザン記念組は複勝率66.7%に達し、単・複回収率は100%を超えている。一方、成績が振るわないのは京都金杯組で、3着以内に好走した馬はまだ1頭もいない。東京新聞杯で、京都金杯の勝ち馬タマモサポートやマルカシェンクなどが人気を裏切り、敗退している。

■表8 シンザン記念出走馬のその後の成績

着順
馬名
次走
1
アントニオバローズ  
2
ダブルウェッジ クロッカスS6着
3
トップカミング 共同通信杯3着
4
ミッキーパンプキン  
5
タキオンクール  
6
キングストリート  
7
ピースピース  
8
ハマノエルマー つばき賞2着
9
キングスレガリア 500万下1着
10
モエレエキスパート  
11
ケンブリッジエル なずな賞3着
12
トップオブピーコイ クロッカスS10着
13
スズカワグナー  
14
ツルマルジャパン  

2009/1/11 京都11R 日刊スポーツ賞シンザン記念(G3) 1着 1番 アントニオバローズ

最後にレベルが高いと予想されるシンザン記念について詳しく見ておこう。表8がシンザン記念出走馬のその後の成績(表8参照)。シンザン記念3着のトップカミングは次走、共同通信杯で3着に好走。その他の馬では3頭のシンザン記念組が500万クラスで好走している。まだシンザン記念の後に走った馬は6頭と少ないので、勝ち馬のアントニオバローズを始めその他の馬にも注目してみたい。

今回は重賞競走にターゲットを当ててレベルの高いレース、あるいはレベが高いと予想されるレースを探したが、もちろん新馬、未勝利、500万下、1000万下、そして1600万下にもレースレベルの差はそれぞれある。今回調べたように「その後1頭も好走馬がいないレース」から「多数の好走馬を生み出しているレース」とはっきり分かれる場合もあるので、興味のある方はTarget frontier JVを使い、ご自身で調査することをオススメしたい。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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