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第242回 ジャパン・オータム・インターナショナル最終週!ジャパンカップダートを占う!

2008/12/4(木)

今週はご存知の通りジャパンカップダート(以下、JCD)が行われる。今週はこのレースを分析するに当たり、(1)舞台となる阪神ダート1800mの分析、(2)過去のJCDの分析を、それぞれ行い結論を導こうとしていると前回お伝えした。前回調査したところ、阪神ダート1800mの主だった特徴は下記の通りであった。

  • 枠:1枠は大不振。外目の枠が有利で、特に大外枠(最も外の枠)が強い。
  • これまでのレースの半数以上の勝ち馬は先行馬
  • 先行馬はやや重、重馬場で強く、不良馬場では逃げ馬が強い。良馬場時は先行馬以外も勝機あり

コースは変われども同じ時期に同じようなステップを踏んできた馬が争うわけなので過去レース傾向がムダではないと考えるため、今回は引き続き(2)の過去のJCDの分析を行い、そこから必要な実績やステップ等を解明していこうと思う。まずは過去のJCDの3着以内馬を表1にまとめてみたのでご覧頂きたい。
(データの調査・集計にあたってはいつもの通り、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVで調査している。なお、分析対象は過去全てのJCDとしており、2002年の中山開催時のデータも含んでいる。)

■表1 過去のジャパンカップダートの3着内馬一覧

着順
馬名
性齢
騎手
人気
東西
前走
レース
騎手
斤量
人気
着順
距離
2007
1
ヴァーミリアン   牡5 武豊  
1
西
JBCクラシック 武豊  
57
2
1
ダ2000
2
フィールドルージュ 牡5 横山典弘
6
西
武蔵野S 横山典弘
56
3
4
ダ1600
3
サンライズバッカス 牡5 安藤勝己
7
西
JBCクラシック 安藤勝己
57
4
3
ダ2000
2006
1
アロンダイト    牡3 後藤浩輝
7
西
銀蹄S 後藤浩輝
55
1
1
ダ2100
2
シーキングザダイヤ 牡5 武豊  
1
西
JBCクラシック 武豊  
57
1
2
ダ2100
3
フィールドルージュ 牡4 吉田豊 
8
西
武蔵野S 吉田豊 
56
8
3
ダ1600
2005
1
カネヒキリ     牡3 武豊  
1
西
武蔵野S 武豊  
57
1
2
ダ1600
2
シーキングザダイヤ 牡4 横山典弘
11
西
JBCクラシック 横山典弘
57
4
6
ダ1900
3
スターキングマン  牡6 デザーモ
13
西
白山大賞典 武豊  
60
2
3
ダ2100
2004
1
タイムパラドックス 牡6 武豊  
4
西
JBCクラシック 武豊  
57
3
3
ダ2000
2
アドマイヤドン   牡5 安藤勝己
1
西
JBCクラシック 安藤勝己
57
1
1
ダ2000
3
ジンクライシス   牡3 蛯名正義
7
ブラジルC 蛯名正義
56
1
1
ダ1400
2003
1
フリートストリート セ5 コート 
11
海外レース  
 
2
アドマイヤドン   牡4 安藤勝己
1
西
JBCクラシック 安藤勝己
57
1
1
ダ2000
3
ハギノハイグレイド 牡7 福永祐一
7
西
武蔵野S 田中勝春
58
8
2
ダ1600
2002
1
イーグルカフェ   牡5 デットー
5
海外レース 田中勝春
57
3
芝1950
2
リージェントブラフ 牡6 吉田豊 
13
JBCクラシック 蛯名正義
56
7
4
ダ2000
3
アドマイヤドン   牡3 藤田伸二
1
西
JBCクラシック 藤田伸二
57
2
1
ダ2000
2001
1
クロフネ      牡3 武豊  
1
西
武蔵野S 武豊  
57
1
1
ダ1600
2
ウイングアロー   牡6 横山典弘
3
西
マイルCS南部杯 岡部幸雄
56
2
5
ダ1600
3
ミラクルオペラ   牡4 幸英明 
4
西
白山大賞典 幸英明 
57
1
1
ダ2100
2000
1
ウイングアロー   牡5 岡部幸雄
4
西
マイルCS南部杯 岡部幸雄
56
4
2
ダ1600
2
サンフォードシチー 牡5 村山明 
5
西
武蔵野S 村山明 
56
2
1
ダ1600
3
ロードスターリング セ4 ヴァルデ
6
海外レース  
 
※2002年は中山ダート1800mで開催、それ以外は東京ダート2100mで開催

ここでは特に指摘することはないが、主だった傾向としては関西馬が優勢であること、および、初年度の2000年を除くと1番人気は全て3着を確保しているというところか。ちなみに2000年の1番人気は牝馬のファストフレンドで牡馬の1番人気という観点ではこれまでのところ複勝率は100%である。

■表2 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回値
複回値
3歳
3- 0- 2-16/21
14.3%
14.3%
23.8%
90
55
4歳
0- 2- 3-24/29
0.0%
6.9%
17.2%
0
75
5歳
4- 4- 1-30/39
10.3%
20.5%
23.1%
200
72
6歳
1- 2- 1-19/23
4.3%
13.0%
17.4%
52
132
7歳以上
0- 0- 1-13/14
0.0%
0.0%
7.1%
0
30

表2には年齢別の成績をまとめてみた。数の上では5歳馬がトップだが、率では3歳馬が対等以上の数字を残している。充実の秋を迎える4歳馬だが、まだ一度も勝ったことが無い。そして7歳以上の馬の連対は皆無である。

■表3 3歳で3着内に好走した馬の一覧

着順
馬名
性齢
騎手
人気
前走
レース名
人気
着順
2006
1
アロンダイト   
牡3
後藤浩輝
7
銀蹄S
1
1
2005
1
カネヒキリ    
牡3
武豊  
1
武蔵野S
1
2
2004
3
ジンクライシス  
牡3
蛯名正義
7
ブラジルC
1
1
2002
3
アドマイヤドン  
牡3
藤田伸二
1
JBCクラシック
2
1
2001
1
クロフネ     
牡3
武豊  
1
武蔵野S
1
1

3歳馬について、表3に好走馬を一覧にしてみた。1番人気馬に支持された3頭はGI勝利経験馬である。そして、残りの2頭については前走で同じ東京ダートのレースに古馬相手に勝利している。5頭全部に共通しているのが前走で2番人気2着以内であるという点だ。これは必須条件だろう。

■表4 前走レース別成績(国内のみ、主要なレースのみ抜粋)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回値
複回値
JBC 2- 5- 2-23/32
6.3%
21.9%
28.1%
44
106
武蔵野S 2- 2- 2-23/29
6.9%
13.8%
20.7%
13
55
マイルCS南部杯 1- 1- 0- 3/ 5
20.0%
40.0%
40.0%
116
68
銀蹄S 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
1520
440
白山大賞典 0- 0- 2- 1/ 3
0.0%
0.0%
66.7%
0
550
ブラジルC 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0
360

表4には前走レース別成績をまとめてみた。
これまで海外馬および前走海外出走馬が3着以内馬に入ることがあったため、ここでは国内(中央、地方)のレースを対象としているが、おおよそのステップとしてはJBC(JBCクラシック)、武蔵野S、マイルCS南部杯の3レースに絞られると思う。以下ではこの3レースについて個別に見て行こうと思う。
(注:「JBCクラシック」「JBCマイル」「JBCスプリント」を表4で「JBC」として括ってある。各レースの着回数はJBCクラシック:2- 5- 2- 20/29、JBCマイル:0- 0- 0- 2/ 2、JBCスプリント:0- 0- 0- 1/ 1 となっている。)

■表5 前走JBCクラシック出走のJCダート3着以内馬

着順
馬名
性齢
騎手
人気
前走
人気
着順
2007
1
ヴァーミリアン  
牡5
武豊  
1
2
1
3
サンライズバッカス
牡5
安藤勝己
7
4
3
2006
2
シーキングザダイヤ
牡5
武豊  
1
1
2
2005
2
シーキングザダイヤ
牡4
横山典弘
11
4
6
2004
1
タイムパラドックス
牡6
武豊  
4
3
3
2
アドマイヤドン  
牡5
安藤勝己
1
1
1
2003
2
アドマイヤドン  
牡4
安藤勝己
1
1
1
2002
2
リージェントブラフ
牡6
吉田豊 
13
7
4
3
アドマイヤドン  
牡3
藤田伸二
1
2
1

まず最も数の多いJBCクラシックについて、表5にまとめてみた。
この中ではJBCクラシック連対のJCD1番人気馬が最も強く、これまで3着内率100%のパターンである。残る4頭中のタイムパラドックス以外の3頭については、GI連対馬かつJCD開催競馬場(リージェントブラフは中山、サンライズバッカス、シーキングザダイヤは東京)での勝利経験もしくはGI連対があったことが調査で判明している。人気の欄を見てもらえればわかるとおり、人気サイドなら前者、人気薄なら後者といったところだろう。

■表6 前走武蔵野S出走のJCダート3着以内馬

着順
馬名
性齢
騎手
人気
前走
人気
着順
上り3F
2007
2
フィールドルージュ
牡5
横山典弘
6
3
4
1位
2006
3
フィールドルージュ
牡4
吉田豊 
8
8
3
1位
2005
1
カネヒキリ    
牡3
武豊  
1
1
2
1位
2003
3
ハギノハイグレイド
牡7
福永祐一
7
8
2
2位
2001
1
クロフネ     
牡3
武豊  
1
1
1
1位
2000
2
サンフォードシチー
牡5
村山明 
5
2
1
1位
上り3F・・・出走馬中の順位

表6には武蔵野Sについてまとめてある。
今年からJCDと同じ競馬場でなくなってしまうため、関連性が薄くなる気がしないでもないが、過去の好走馬の共通項としては武蔵野S4着以内(2着以内が望ましい)かつ、上がりが出走馬中2位以内(上がり最速が望ましい)といったところがポイントではないかと思う。
この組は人気サイド、中穴サイドと万遍なく存在する印象である。

■表7 前走マイルCS南部杯出走のJCダート3着以内馬

着順
馬名
性齢
騎手
人気
前走
人気
着順
2001
2
ウイングアロー  
牡6
横山典弘
3
2
5
2000
1
ウイングアロー  
牡5
岡部幸雄
4
4
2

表7はマイルCS南部杯について。同じ馬(ウイングアロー)なので何とも言えないが、連対できなかった3頭には中央での重賞勝利がなかったことを踏まえると、「中央GI連対経験」もしくは「中央ダート重賞勝利経験」のあったマイルCS南部杯出走馬という見方をしてみてもよいのではないかと思う。

 

【結論】

■表8 ジャパンカップダート登録馬(出走順上位馬の前走JBC組)

馬名
性齢
斤量
前走
サクセスブロッケン
牡 3
56
JBCクラシック2人気2着
フリオーソ    
牡 4
57
JBCクラシック3人気4着
ボンネビルレコード
牡 6
57
JBCクラシック4人気6着
メイショウトウコン
牡 6
57
JBCクラシック6人気3着
ヴァーミリアン  
牡 6
57
JBCクラシック1人気1着
ブルーコンコルド 
牡 8
57
JBCスプリント1人気4着
メイショウバトラー
牝 8
55
JBCスプリント5人気5着
2007/11/24 東京11R ジャパンカップダート(G1) 1着 7番 ヴァーミリアン

まずはJBC組から。スプリント組は見送り、クラシック組について。
この中ではヴァーミリアン、サクセスブロッケンが抜けている印象。1番人気濃厚のヴァーミリアンはここのところ国内GIでは負け知らず。前回も小回りの園田で先行したサクセスブロッケンを差しきっていて、今回も連対濃厚とみているが、騎手の乗り替わりおよびJCDで連覇した馬がいないというジンクスが気になるところ。あえて対抗としたい。
サクセスブロッケンは前走こそヴァーミリアンに惜しくも差されたが、前回も取り上げたように阪神ダート1800mは先行有利で同馬に有利なコースであることは間違いないはず。JCDの好走馬のパターンと若干ずれる印象はあるが、3歳馬の好走データ(表3)もクリアしていることも加味して今回の中心としたい。

■表9 ジャパンカップダート登録馬(出走順上位馬の前走武蔵野S組など)

馬名
性齢
斤量
前走
カネヒキリ    
牡 6
57
武蔵野S2人気9着
キクノサリーレ  
牡 3
56
武蔵野S5人気1着
サンライズバッカス
牡 6
57
武蔵野S4人気2着
ワイルドワンダー 
牡 6
57
マイルCS南部杯1人気3着
アドマイヤフジ  
牡 6
57
天皇賞秋12人気11着
トーセンブライト 
牡 7
57
浦和記念3人気7着
ワンダースピード 
牡 6
57
シリウスS1人気2着
※キクノサリーレ、トーセンブライトは除外対象(12/3午前現在) 2007/2/18 東京11R フェブラリーステークス(G1) 1着 12番 サンライズバッカス

次に武蔵野S、マイルCS南部杯他について。
武蔵野Sからはサンライズバッカス。武蔵野Sは上がり最速で2着を確保。過去の好走パターンと合致していることに加え、管理している音無調教師は阪神ダート1800mの調教師別成績で連対率66.7%、複勝率83.3%である(前回の記事参照)。これは押さえに加えておきたいところである。
マイルCS南部杯組からはワイルドワンダー。GIに今一歩届かない同馬だが、実は改装後の阪神ダートでは[2-1-0-0]で唯一の重賞ウィナー。前走で人気を裏切っているだけに人気が落ちそうで逆に妙味である。中穴あたりで一考したいところである。

■表10 ジャパンカップダート登録馬(海外馬および前走海外組)

馬名
性齢
斤量
前走
カジノドライヴ  
牡 3
56
BCクラシック12着
ティンカップチャリス
セ 3
56
米国GII1着
フロストジャイアント
牡 5
57
カナダGI競走中止
マストトラック  
牡 4
57
BCダートM5着

表10は前走海外出走馬および海外招待馬についてである。
正直ここはデータがないため、判別しづらい。過去には前走海外出走の日本馬(イーグルカフェ)や海外招待馬(フリートストリートダンサー)が勝ったことがあるが、特に後者に関しては重賞未勝利であるため海外馬としてのポイントを設定しづらいのが実情である。
しかし、今回の上位人気のメンバーはおおよそ何回か対戦していて力関係がある程度見えているメンバーであるだけに、こういうときに海外馬が風穴を開けるというシーンも浮かばないでもない。そのため、軽く押さえてみたいと思っている。(カジノドライヴに関しては人気が出そうな上日本での実績が未知数であるため見送りたいところ。)

最終結論としてはサクセスブロッケンを軸にヴァーミリアンを対抗とし、やや人気が落ちそうなサンライズバッカス、ワイルドワンダーに加えたところまでを中心に考えるが、海外馬については少々相手に加えてみようと考えているところである。今のところ週末の関西地方の天気は晴れ予報なので特に逃げ馬等の考慮はしていないが、これらの4頭と海外馬が1枠に入った場合は除外して考えるつもりである。

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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