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第238回 今年も当たります!? マイルCSの注目馬はこれ!!

2008/11/20(木)

約3年にわたりマイル路線を引っ張ってきたダイワメジャーが昨年で引退。今年の安田記念を制したウオッカは、秋は中距離路線に回ったことで、今回のマイルCSでは新たなヒーロー・ヒロインの誕生を予感させる。本競走における傾向分析は、すでに何度も当コーナーで行い、幸いにも毎年ほぼ予想通りの結果。今年も大きく視点を変える必要はなくして、いい結果が出てほしいという思いはある。したがって、筆者が06年にまとめたデータを元にして今年は話を進めさせていただきたい。過去10年のマイルCSの結果を分析。データの分析・調査には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のマイルCS出走馬の年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
1-2-2-32
2.7%
8.1%
13.5%
150%
68%
4歳
5-6-2-31
11.4%
25.0%
29.5%
70%
123%
5歳
2-2-5-38
4.3%
8.5%
19.1%
10%
72%
6歳
2-0-1-24
7.4%
7.4%
11.1%
102%
48%
7歳以上
0-0-0-17
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは過去10年のマイルCS出走馬の年齢別成績(表1参照)。5勝2着6回と連対馬の半分以上が出ている4歳馬が中心であることが一目瞭然。そして、3歳、5歳、6歳の連対率はほぼ互角で、7歳以上の好走が一度もないことも大きな特徴。7歳以上の馬が本番で上位人気に支持されたケースはないのだが、掲示板すらないというのは気になる傾向だ。これに伴い、次からは各年齢別に好走馬のタイプを調べていきたい。

■表2 マイルCSで好走した3歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
05年
3
2
ラインクラフト 秋華賞2着
04年
2
4
ダンスインザムード 天皇賞(秋)2着
03年
3
10
ギャラントアロー スワンS1着
00年
1
13
アグネスデジタル 武蔵野S2着
2
1
ダイタクリーヴァ 富士S3着

上の表2は過去10年のマイルCSで3着以内に好走した3歳馬の一覧。該当する5頭の特徴として、前走成績が2着以内であることが挙げられる。芝・ダートを問わず重賞で連対を果たしている好調馬のみが、ここで注目できる存在となる。一見、特に厳しい条件には見えないが、実際に好走を果たしているラインクラフト、ダンスインザムード、ダイタクリーヴァといった名前を見ると、同年のクラシックで好走を果たした実力馬であることを認識しておいた方がいいだろう。

■表3 マイルCSで好走した4歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
同年の主なマイル実績
07年
2
4
スーパーホーネット スワンS1着 ポートアイランドS1着ほか
06年
3
8
シンボリグラン スワンS2着  
05年
1
3
ハットトリック 天皇賞(秋)7着 東京新聞杯1着ほか
2
4
ダイワメジャー 毎日王冠5着 ダービー卿CT1着
03年
1
5
デュランダル スプリンターズS1着 ニューイヤーS1着
 
2
2
ファインモーション 毎日王冠7着  
02年
3
15
リキアイタイカン スワンS2着  
01年
1
4
ゼンノエルシド スプリンターズS10着 京成杯AH1着
2
2
エイシンプレストン 毎日王冠1着 米子S1着
99年
1
1
エアジハード 天皇賞(秋)3着 安田記念1着
2
4
キングヘイロー 天皇賞(秋)7着 東京新聞杯1着
98年
1
1
タイキシャトル ジャックルマロワ賞1着 安田記念1着
2
6
ビッグサンデー アイルランドT2着 マイラーズC1着ほか

続いて上の表3は、過去10年のマイルCSで好走した4歳馬の一覧。ここでも前走成績は大事で、天皇賞(秋)やスプリンターズSといったG1以外を使っている馬ならば良績が求められる。そして、もっと重要なのが同年のマイル実績。該当馬13頭中10頭は、今年OPクラスのマイル戦で一度は勝利していた。該当しなかった3頭のうち2頭(シンボリグラン、リキアイタイカン)は前走スワンSで連対、残るファインモーションは昨年の秋華賞、エリザベス女王杯の覇者。

■表4 マイルCSで好走した5歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
マイル実績
G2以上実績
京都芝1600m実績
07年
3
5
スズカフェニックス スプリンターズS9着 東京新聞杯1着    
06年
1
1
ダイワメジャー 天皇賞(秋)1着 マイラーズC1着 毎日王冠1着 05年マイルCS2着
2
3
ダンスインザムード 天皇賞(秋)6着 Vマイル1着ほか 毎日王冠2着 04年マイルCS2着
04年
1
1
デュランダル スプリンターズS2着     03年マイルCS1着
3
5
テレグノシス 天皇賞(秋)11着 安田記念2着 毎日王冠1着  
02年
2
3
エイシンプレストン 天皇賞(秋)8着   毎日王冠2着 01年マイルCS2着
01年
3
10
タイキトレジャー スワンS2着      
00年
3
12
メイショウオウドウ 天皇賞(秋)10着   大阪杯1着  
99年
3
2
ブラックホーク スワンS1着 関屋記念2着    

続いて上の表4は、過去10年のマイルCSで好走した5歳馬の一覧。ここはハッキリ前走天皇賞(秋)、スプリンターズS以外に出走していた場合は、そこで連対していることが最低条件。さらに、同年のOPマイル実績、同年の芝1800〜2000mのG2以上での連対実績、過去にOP京都芝1600mの連対実績のいずれかが問われる。同年のマイル実績、京都のマイル実績はOP特別でも可。そして、毎日王冠を中心とした芝中距離での実績も問われるのがポイントだ。01年3着のタイキトレジャー以外は、上記の実績を一つは持っていた。5歳馬に関してはこれらの実績をチェックして総合的に判断したい。

■表5 マイルCSで好走した6歳馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
マイル実績
G2以上実績
07年
1
1
ダイワメジャー 天皇賞(秋)9着 安田記念1着  
02年
1
11
トウカイポイント 富士S5着   中山記念1着
98年
3
9
ヒロデクロス スワンS3着 安田記念3着  

次に6歳馬について。過去10年の好走馬は上の表5の通り。チェックすべき実績は5歳馬の際とほぼ同じだが、実際の好走馬の数が少なくなるので、より厳しく見るべきだろうか。前走成績はG1以外ならば、掲示板は最低条件。同年のマイル実績に関しては、該当馬3頭中2頭が同年の安田記念で3着以内。残る02年1着のトウカイポイントは中山記念1着馬ということで、同年の芝1800〜2000mのG2以上で1着という条件にしてもいいかもしれない。

■表6 マイルCSに出走した外国馬の成績(過去10年)

着順
人気
馬名
主なG1勝ち実績
07年
8
9
ベクラックス ウッドバインマイルS
06年
7
2
コートマスターピース サセックスS
04年
14
3
ラクティ クイーンエリザベス2世S
03年
9
11
スペシャルカルドゥン  
16
12
トゥルース  

最後に外国馬について触れておこう。過去10年、マイルCSに出走した外国馬は5頭(表6参照)いるが、ご覧の通り散々な成績。安田記念で実績を残している香港勢の参加がなく、すべて欧米からの遠征馬ということもあるが、大半が人気を下回っている。サセックスS、クイーンエリザベス2世Sといった欧州の格式があるG1の勝ち馬でも日本の馬場に対応できていない。ベクラックスは前年にカナダのウッドバインマイルSを勝っていたが、マイルCSでは8着。実は今年出走予定のラーイズアトーニーも2走前にウッドバインマイルSを勝っている。いきなり結論になってしまうが、同馬が今年好走するシーンは果たしてあるのだろうか? ひと目難しいように見える。

【結論】

それでは今年のマイルCSを展望していこう。今回の出走予定馬は以下の表7の通り。

■表7 今年のマイルCS出走予定馬

順位
馬名
年齢
前走成績
マイル実績
G2以上実績
京都芝1600m実績
7
スマイルジャック
3
菊花賞16着   スプリングS1着  
19
ショウナンアルバ
3
富士S6着      
1
ラーイズアトーニー
4
シャドウェルターフMS6着 ウッドバインMS1着    
9
マイネルレーニア
4
スワンS1着 ポートアイランドS1着    
11
ローレルゲレイロ
4
スワンS2着 東京新聞杯1着   06年D杯2歳S2着
2
スーパーホーネット
5
毎日王冠1着     07年マイルCS2着
4
ファイングレイン
5
スワンS5着      
8
サイレントプライド
5
富士S1着 ダービー卿CT1着    
12
マルカシェンク
5
富士S13着 関屋記念1着   05年D杯2歳S1着
13
キストゥヘヴン
5
府中牝馬S5着 京成杯AH1着    
14
ブルーメンブラット
5
府中牝馬S1着      
16
アドマイヤスバル
5
武蔵野S8着      
18
リザーブカード
5
富士S2着 関屋記念2着    
5
スズカフェニックス
6
スワンS4着      
6
コンゴウリキシオー
6
富士S12着      
9
エイシンドーバー
6
富士S4着 安田記念3着 中山記念2着 07年京都金杯2着
3
カンパニー
7
天皇賞(秋)4着 マイラーズC1着 中山記念1着  
15
ジョリーダンス
7
スワンS3着      
※フルゲート18頭。(17)フサイチアウステルは回避の見込み。(20)スピニングノアール他は除外対象(11/18現在)。

表7は優先出走順位ではなく、上から若い順に年齢別で並べているので3歳馬から見ていこう。スマイルジャックは日本ダービー2着馬で、クラシック戦線で活躍を果たしたが、前走の菊花賞が16着に惨敗。敗因は距離であることが濃厚だが、データ的には買いにくい。

注目の4歳勢は今年エントリーが少ないが、スワンSの連対馬の2頭。マイネルレーニアローレルゲレイロは、同年にOPのマイル勝ちがあり、買えるタイプ。特にマイネルレーニアは脚質こそ違うが、昨年の本競走2着のスーパーホーネットと同じく、ポートアイランドS→スワンSを連勝している点に注目。

2008/11/1 京都11R 毎日放送賞スワンS(G2) 1着16番 マイネルレーニア 2008/10/12 東京11R 毎日王冠(G2) 1着 2番 スーパーホーネット

続いて5歳。今年はここが大所帯だが、前走がG1以外ならば連対ということでまずはスーパーホーネット、サイレントプライド、ブルーメンブラット、リザーブカードの4頭に絞れる。さらに同年のマイル実績、芝1800〜2000mのG2以上での連対実績、過去のOP京都芝1600mの実績を総合的に見ると、スーパーホーネットサイレントプライドが有力。中でも主力の毎日王冠実績馬で、すでにマイルCSで2着の実績があるスーパーホーネットが上位になるだろう。リザーブカードはG2以上の連対実績がなく、今年のマイル重賞の好走がいずれも2着ということで、評価を下げてみた。

6歳馬は今年の安田記念3着の実績によりエイシンドーバーのみが拾える。7歳以上ではカンパニーが、過去に例がないほど豊富な実績を持っての参戦。前走の天皇賞(秋)もあわや突き抜けそうな内容の4着だったが、これ以上手を広げるのも忍びないので、データ通り軽視としてみる。

まとめると、スーパーホーネットを中心にし、相手にはマイネルレーニア、ローレルゲレイロ、サイレントプライド、エイシンドーバーを推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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