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第237回 朝日杯FSのトライアル!? 東京スポーツ杯2歳Sを占う!

2008/11/17(月)

24日(月)に振替休日がある関係で今週は変則の3日間開催。重賞はそれぞれの日に行われ、土曜日に東京スポーツ杯2歳S(以下東スポ杯2歳S)、日曜日にマイルCS、月曜日に福島記念が行われる。マイルCSの展望は週半ばに譲り、今回は東スポ杯2歳Sの展望を行うとする。東京コース改修後の03年以降のレースを参考に、本競走の傾向を探ってみたい。データの分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 東スポ杯2歳Sの結果(03年以降)

着順
人気
馬名
前走
07年
1
9
フサイチアソート 新馬1着(東京芝1600m)
2
3
スズジュピター ダリア賞1着
3
5
スマイルジャック いちょうS2着
06年
1
1
フサイチホウオー 新馬1着(東京芝1800m)
2
4
フライングアップル きんもくせい特別1着
3
2
ドリームジャーニー 芙蓉S1着
05年
1
1
フサイチリシャール 萩S1着
2
5
メイショウサムソン 萩S4着
3
3
オンファイア 未勝利1着(東京芝1800m)
04年
1
5
スムースバリトン いちょうS2着
2
2
ペールジュント デイリー杯2歳S1着
3
4
ニシノドコマデモ いちょうS1着
03年
1
1
アドマイヤビッグ 新馬1着(京都芝1600m)
2
6
フォーカルポイント 新馬1着(東京芝1800m)
3
2
キョウワスプレンダ 札幌2歳S6着

まず、03年以降の東スポ杯2歳Sの好走馬を上記の表1に記した。昨年3着のスマイルジャック、05年2着にメイショウサムソンの名前があるように、本競走は来年のクラシックを狙える素質馬が集うが、その前に年末の朝日杯FSにも繋がる重要な一戦であると言える。ここでは4着に敗れたが、ゴスホークケン(07年朝日杯FS1着)、ドリームジャーニー(06年同1着)、フサイチリシャール(05年同1着)、ペールギュント(04年同3着)と、本競走の勝ち馬以外からも4年連続で朝日杯FSの好走馬が出ている。

本競走で好走するような馬はG1を狙える「エリート」であるため、初戦からつまずくような馬はほとんどいない。クラスを問わず前走成績はほぼ1着。05年2着のメイショウサムソン以外の連対馬は前走で連対を果たしていた。

■表2 東スポ杯2歳S出走馬の前走クラス別成績(03年以降)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬
3-1-0-13
17.6%
23.5%
23.5%
204%
67%
未勝利
0-0-1-10
0.0%
0.0%
9.1%
0%
12%
500万
0-1-0-11
0.0%
8.3%
8.3%
0%
18%
OP特別
2-2-3-11
11.1%
22.2%
38.9%
118%
82%
G3
0-0-1-2
0.0%
0.0%
33.3%
0%
43%
G2
0-1-0-1
0.0%
50.0%
50.0%
0%
80%

上の表2は03年以降の東スポ杯2歳S出走馬の前走クラス別成績。表1の前走成績を見ても薄々わかるだろうが、OP実績馬と1勝馬が互角に戦えるのが大きな特徴。過去5年、前走新馬(Mデビュー)勝ちの馬が3勝をマーク。単勝回収率も204%という好成績だ。ただし、同じ1勝馬でも前走未勝利勝ちの馬は、大きな減点。11頭が出走し、3着が1回のみという不振だ。前走500万クラスも不思議と良くない。OP特別組は、新馬組と匹敵する好ローテーションだ。前走重賞組は勝ち馬こそ出ていないが、少ない駒で好走馬が出ている。ここは割り引く必要はなさそうだ。

 

■表3 東スポ杯2歳S出走馬の前走コース別成績(03年以降)

前走コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
好走馬
東京芝1600m 2-0-2-13
11.8%
11.8%
23.5%
287%
75%
フサイチアソート他
東京芝1800m 1-1-1-7
10.0%
20.0%
30.0%
21%
62%
フサイチホウオー他
京都芝1800m 1-1-0-3
20.0%
40.0%
40.0%
54%
82%
フサイチリシャール他
京都芝1600m(内) 1-0-0-1
50.0%
50.0%
50.0%
125%
65%
アドマイヤビッグ
福島芝1700m 0-1-0-6
0.0%
14.3%
14.3%
0%
31%
フライングアップル
京都芝1600m(外) 0-1-0-1
0.0%
50.0%
50.0%
0%
80%
ペールギュント
新潟芝1400m 0-1-0-0
0.0%
100.0%
100.0%
0%
200%
スズジュピター
中山芝1600m 0-0-1-1
0.0%
0.0%
50.0%
0%
60%
ドリームジャーニー
札幌芝1800m 0-0-1-1
0.0%
0.0%
50.0%
0%
65%
キョウワスプレンダ

次に前走距離についても押さえておこう。上の表3を見ると、その傾向がわかる。表3は03年以降の東スポ杯2歳S出走馬の前走コース別成績。過去5年の勝ち馬の前走コースは、東京芝1600m、東京芝1800m、京都芝1800m、京都芝1600m(内回り)の4つ。いずれも直近の開催のレースを使ってきており、夏のローカルからの休み明けや、秋最初の中山・阪神開催から来る馬はほとんどいない。そして距離も今回に近い芝1600〜1800mを使っている馬で、特に1勝馬はこのパターン。表に記載した好走馬を見てわかるように、過去に500万勝ちやOPで好走実績がある馬のみ、その他のコースからのローテーションでも好走可能となっている。

■表4 東スポ杯2歳S出走馬の脚質別成績(03年以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
1-0-0-6
14.3%
14.3%
14.3%
38%
17%
先行
1-1-1-12
6.7%
13.3%
20.0%
14%
36%
差し
1-3-3-21
3.6%
14.3%
25.0%
107%
57%
追い込み
2-1-1-13
11.8%
17.6%
23.5%
124%
58%

次に脚質の傾向を見ていきたい(表4参照)。逃げ、先行、差し、追い込みとそれぞれ連対率では15%前後でほぼ互角だが、好走馬の数、回収率の面から見ると差し、追い込み馬の方が有利に見える。それを補完する意味で、次の表5もご覧いただきたい。

■表5 東スポ杯2歳SのRPCI(03年以降)

勝ちタイム
RPCI
前半1000m
07年 1.47.4
50.9
59.4
06年 1.48.7
60.7
61.8
05年 1.46.9(R)
58.6
60.5
04年 1.48.2
54.3
60.3
03年 1.48.9
55.2
61.0
※RPCIが48以下は背景色が赤、56以上が緑、その間は黄で表示。

上の表5は03年以降の東スポ杯2歳Sの勝ちタイムとレースPCI、前半1000mのラップタイム(PCIに関しては、「第203回ペースチェンジ指数(PCI)に注目してみよう」を参考にしていただきたい)。レースの前半1000mは60秒前後になることが多く、1000mを切ったのは昨年のみ。一見、それほど速いペースには見えないが、全体の勝ちタイムがそこそこ速くなるので、この時期の2歳馬にとっては案外厳しいレースになる。逃げ、先行で長い直線を押し切るには、馬の力はもちろん、少しペースが緩まないと難しい印象だ。4コーナーを2番手で回り勝った06年のフサイチホウオー、4コーナー先頭でそのまま逃げ切った07年のフサイチリシャールは、それぞれRPCIが56以上だった年。平均ペースとなった07年、04年、03年は4コーナーで中団以降にいた馬が差し切り勝ちを収めている。その年は、2、3着の馬も差し、追い込み馬であった。

■表6 東スポ杯2歳S出走馬の前走上がり3ハロン順位別成績(03年以降)

順位
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1位
1-3-3-18
4.0%
16.0%
28.0%
8%
52%
2位
3-1-2-17
13.0%
17.4%
26.1%
153%
60%
3位
1-0-0-2
33.3%
33.3%
33.3%
623%
96%
4、5位
0-1-0-8
0.0%
11.1%
11.1%
0%
32%
6位以下
0-0-0-3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

キャリアが浅い馬は脚質が定まっているとは限らないし、自在性があるタイプの馬ならば、急激に作戦を変えてくる可能性はあるが、基本的には過去にそれなりの差し脚を見せている馬の方が今回のレースに対応しやすい。上の表6は03年以降の東スポ杯2歳S出走馬の前走上がり3ハロン順位別成績。前走で上がり1位、2位、3位をマークしていた馬がやはり好成績を収めている。できれば2位以内が望ましいだろうか。逃げ、先行で勝ち上がった馬でも、きちんと終いに脚を使っていたかどうかで、ここで好走できるかどうかが決まる。


【結論】

それでは今年の東スポ杯2歳Sを占っていこう。本稿執筆時点(11/16)での出走予定馬は以下の表7の通り。

■表7 今年の東スポ杯2歳Sの出走予定馬

馬名
前走成績
前走コース
上がり順位
ケイアイライジン マカオJCT5着
東京芝1800m
1位
サンカルロ Mデビュー1着
東京芝1600m
2位
スズカケ 未勝利1着
東京芝1600m
2位
スズカワグナー コスモス賞1着
札幌芝1800m
2位
セイクリッドバレー 芙蓉S5着
中山芝1600m
ダノンカモン いちょうS1着
東京芝1600m
1位
ダノンヒデキ 札幌2歳S6着
札幌芝1800m
3位
ナカヤマフェスタ Mデビュー1着
東京芝1600m
ハイローラー 未勝利1着
京都ダ1400m
1位
バックハウス 未勝利1着
東京芝1600m
2位
ヒラボクエクセル Mデビュー1着
東京芝1800m
3位
ピサノシンボル Mデビュー1着
函館芝1800m
3位
フレンドケント 未勝利1着
東京芝1800m
ブレイクランアウト いちょうS4着
東京芝1600m
プレジャーラン いちょうS9着
東京芝1600m
マッハヴェロシティ 新潟2歳S8着
新潟芝1600m
メイショウドンタク 萩S5着
京都芝1800m
ラインブラッド 500万7着
札幌芝1200m
3位
※11/16現在の登録馬。上がりは3位以内のみ記載。

まず、前走未勝利勝ち、前走500万クラス以上のレースを使い敗退(過去にOP好走実績なし)という馬をカットすると、今年は大半の馬が消えてしまう。こうして残るのはサンカルロ、スズカワグナー、ダノンカモン、ナカヤマフェスタ、ヒラボクエクセル、ピサノシンボルの6頭。

そしてこの6頭の前走コースを調べると、サンカルロダノンカモン、ナカヤマフェスタは東京芝1600mの勝ち上がり。しかし、ナカヤマフェスタは上がり3位以内での勝利ではないので減点。スズカワグナーとピサノシンボルはそれぞれ札幌芝1800m、函館芝1800mでの勝ち上がり。ともに上がり3位以内だが、前走から間隔が開いている点が割引。だが、スズカワグナーはOP特別のコスモス賞を勝っているので残すことにする。残るのは東京芝1800mのメイクデビューを勝ち上がったヒラボクエクセルだが、上がりが3位。ギリギリ残してもいいのだが、前走1000m通過が67秒9という超スローペースを逃げ切ったというレース。同馬は軽視する方向で考えてみたい。

2008/10/19 東京4R サラ2歳新馬 1着2番 サンカルロ 2008/10/25 東京9R いちょうステークス 1着6番 ダノンカモン

まとめると、前走東京芝1600mを勝ち上がり減点材料がないサンカルロ、ダノンカモンに注目。OPを勝っているダノンカモンの方が実績的には上だが、データ的には互角の評価。時点として前走コスモス賞勝ちのスズカワグナーをマークしておく。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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