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第232回 前走着順の良い馬が強い天皇賞(秋)

2008/10/30(木)

秋華賞、菊花賞と波乱続きで、難しい一戦になったが、天皇賞(秋)を境にG1の舞台は3歳馬から古馬へ。今週はもちろん天皇賞(秋)の展望をしていきたい。天皇賞(秋)の登録馬が発表されてから、3世代のダービー馬の対決に注目が集まったが、残念ながら06年のダービー馬メイショウサムソンは、ジャパンCに回る予定なった。それでも2頭のダービー馬がここで初めて対戦することになり、注目の一戦であるのは間違いないだろう。2頭のダービー馬がここで貫録を見せるのか?それとも他の馬にチャンスがあるのか?いつも通り過去10年のデータを基に分析していこう(02年は中山開催)。なおデータ分析にはJRA-VAN DataLab.Target frontier JVを利用した。

■表1 天皇賞(秋)の年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
1-1-1-9/12
8.3%
16.7%
25.0%
54%
122%
4歳
6-3-5-37/51
11.8%
17.6%
27.5%
74%
98%
5歳
2-5-3-47/57
3.5%
12.3%
17.5%
145%
72%
6歳
0-1-1-25/27
0.0%
3.7%
7.4%
0%
32%
7歳以上
1-0-0-13/14
7.1%
7.1%
7.1%
302%
41%

今年の天皇賞(秋)は、本年のダービー馬ディープスカイ、昨年のダービー馬ウオッカ、昨年の最優秀3歳牝馬のダイワスカーレットなどが出走予定。ディープスカイは3歳馬、ウオッカとダイワスカーレットは4歳馬で、今年の天皇賞(秋)は年齢の若い馬が人気を集めることが予想される。よって、はじめに年齢という切り口から見ていこう。
そこで、過去10年の天皇賞(秋)の年齢別成績をまとめたのが表1。結論から言うと、年齢は若い(特に3、4歳馬)方が好成績を収めている。4歳馬は6勝2着3回3着5回の成績で、勝率、連対率、複勝率は年齢別で最も良い数字をマーク。3歳馬の出走回数は少ないが、12頭中3頭が3着以内に好走しており、侮れない存在だ。
5歳馬は出走頭数が最も多く、3着以内に好走した馬は10頭いるが、勝率、連対率、複勝率は3、4歳馬より劣る数字。6歳になるとその率も大きく減少。6歳以上で3着以内に絡んだ馬は3頭のみで、6歳以上の馬は苦戦が強いられている

■表2 天皇賞(秋)の前走着順別成績(過去10年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
前走1着 6-2-5-35/48
12.5%
16.7%
27.1%
321%
102%
前走2着 2-4-0-25/31
6.5%
19.4%
19.4%
20%
50%
前走3着 0-0-1-12/13
0.0%
0.0%
7.7%
0%
34%
前走4着 0-3-2-9/14
0.0%
21.4%
35.7%
0%
180%
前走5着 1-0-1-9/11
9.1%
9.1%
18.2%
24%
63%
前走6〜9着 1-1-1-31/34
2.9%
5.9%
8.8%
20%
58%
前走10着〜 0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2は天皇賞(秋)の前走着順別成績(過去10年)。過去10年の天皇賞(秋)で、馬連が100倍を超えたのは3回あり、当レースは平穏に収まらない傾向が強い。しかし、前走着順で見ると、単純に前走着順の良い馬が好走していることがわかる。特に前走1着馬は6勝2着2回3着5回の成績で、単・複回収率はともに100%を超える数字をマーク。一方、前走で10着以下から巻き返した馬は1頭もいない。天皇賞(秋)は人気薄の馬の好走も多いが、人気薄でも狙うなら前走着順の良い馬から選びたい

■表3 天皇賞(秋)の前走人気別成績(過去10年)

前走人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
前走1人気 7-4-3-21/35
20.0%
31.4%
40.0%
240%
129%
前走2人気 1-1-3-22/27
3.7%
7.4%
18.5%
10%
78%
前走3人気 1-1-0-21/23
4.3%
8.7%
8.7%
30%
29%
前走4人気 0-0-3-17/20
0.0%
0.0%
15.0%
0%
53%
前走5人気 0-1-0-8/9
0.0%
11.1%
11.1%
0%
86%
前走6〜9人気 1-2-1-31/35
2.9%
8.6%
11.4%
216%
80%
前走10人気〜 0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2と似通ったデータだが、天皇賞(秋)の前走人気別成績を調べたのが表3(過去10年)。人気別でも前走着順と同様の傾向で、前走1人気馬が強く、前走10人気以下だった馬の好走は一度もない

■表4 天皇賞(秋)の間隔別成績(過去10年)

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘 0-0-0-0/0
-
-
-
-
-
中1週 0-1-1-1/3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
666%
中2週 5-5-5-71/86
5.8%
11.6%
17.4%
46%
62%
中3週 0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中4〜8週 2-2-0-27/31
6.5%
12.9%
12.9%
157%
43%
中9〜半年 3-2-4-22/31
9.7%
16.1%
29.0%
262%
110%
半年以上 0-0-0-8/8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表4は天皇賞(秋)の間隔別成績(過去10年)。中2週で出走する馬が最も多いのは、毎日王冠と京都大賞典との間隔が中2週のため。注目したいのは中9〜半年の成績。勝率9.7%、連対率16.1%、複勝率29%をマークし、単・複回収率は100%を超えている。
つまり天皇賞(秋)のステップレースと言うと、毎日王冠と京都大賞典をイメージしがちだが、出走頭数に占める3着以内の馬の割合はその2レースに出走していない中9〜半年の間隔が空いた馬の方が多いことがわかる。
しかし間隔が半年を超えている馬の好走例はない点には注意したい。さすがにG1で長期の間隔が空いた馬は厳しいようだ。

■表5 天皇賞(秋)の前走レース別成績(過去10年)

前走レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
京都大賞典 3-4-1-21/29
10.3%
24.1%
27.6%
43%
84%
宝塚記念 2-1-1-10/14
14.3%
21.4%
28.6%
40%
47%
毎日王冠 1-1-4-46/52
1.9%
3.8%
11.5%
13%
48%
札幌記念 1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
1263%
265%
新潟記念 1-0-0-2/3
33.3%
33.3%
33.3%
1413%
193%
南部杯 1-0-0-2/3
33.3%
33.3%
33.3%
666%
130%
神戸新聞杯 1-0-0-1/2
50.0%
50.0%
50.0%
325%
100%
オールカマー 0-2-0-17/19
0.0%
10.5%
10.5%
0%
30%
秋華賞 0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
1030%
インターナショナルS 0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
130%
安田記念 0-0-1-1/2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
170%
府中牝馬S 0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
970%
関屋記念 0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
690%
その他 0-0-0-27/27
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表5は天皇賞(秋)の前走レース別成績。出走回数では前走毎日王冠組が52頭、前走京都大賞典組が29頭と他のレースを圧倒しており、この2レースから3着以内に好走した馬が14頭誕生している。出走回数では14頭と及ばないものの、前走宝塚記念組は4頭の好走馬が出ており、出走回数が二桁を超えているレースの中では複勝率が最も高いのがわかる。過去10年の天皇賞(秋)好走馬の60%が、前走で前述の3レースを使っており、この組の取捨が天皇賞(秋)を検討する上で、大きな鍵を握るのは間違いないだろう。
よって以下では、過去10年の天皇賞(秋)で好走した前走京都大賞典組、前走宝塚記念組、前走毎日王冠組にそれぞれ分類し、最後にそれ以外のレースに使っていた好走馬の特徴を見ていくことにしよう。

■表6 過去10年の天皇賞(秋)好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走
2走前
主なG1連対実績
04年
1
1
ゼンノロブロイ 京都大賞典2着 宝塚記念4着 天皇賞(春)2着
3
9
アドマイヤグルーヴ 京都大賞典4着 マーメイドS1着 エリザベス女王杯1着
02年
2
2
ナリタトップロード 京都大賞典1着 天皇賞(春)3着 菊花賞1着
01年
2
1
テイエムオペラオー 京都大賞典1着 宝塚記念2着 天皇賞(春)1着
00年
1
1
テイエムオペラオー 京都大賞典1着 宝塚記念1着 宝塚記念1着
99年
1
4
スペシャルウィーク 京都大賞典7着 宝塚記念2着 天皇賞(春)1着
2
12
ステイゴールド 京都大賞典6着 宝塚記念3着 天皇賞(秋)2着
98年
2
4
ステイゴールド 京都大賞典4着 宝塚記念2着 天皇賞(春)2着

表6は過去10年の天皇賞(秋)好走馬(1)で、前走京都大賞典組をまとめたもの。まず8頭中6頭が京都大賞典で5着以内に好走していたことがわかる。そして8頭中7頭が2走前にG1で3着以内に好走、または重賞で勝利をあげていた。さらに全ての馬がG1で連対実績があった点も見逃せない。

■表7 過去10年の天皇賞(秋)好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走
2走前
07年
1
1
メイショウサムソン 宝塚記念2着 天皇賞(春)2着
03年
1
1
シンボリクリスエス 宝塚記念5着 有馬記念1着
2
5
ツルマルボーイ 宝塚記念2着 金鯱賞2着
01年
3
2
メイショウドトウ 宝塚記念1着 天皇賞(春)2着

表7は過去10年の天皇賞(秋)好走馬(2)で、前走宝塚記念組をまとめたもの。昨年の勝ち馬メイショウサムソンを始め4頭しか該当馬はいないが、宝塚記念の成績は4頭全て5着以内だった。また2走以内にG1で連対していることが全馬に共通していることだ。

■表8 過去10年の天皇賞(秋)好走馬(3)

着順
人気
馬名
前走
前走上がり
備考
07年
2
7
アグネスアーク 毎日王冠2着
3位
 
06年
1
4
ダイワメジャー 毎日王冠1着
12位
皐月賞1着
03年
3
10
テンザンセイザ 毎日王冠5着
1位
 
02年
3
4
サンライズペガサス 毎日王冠4着
3位
 
00年
3
5
トゥナンテ 毎日王冠1着
1位
 
98年
3
5
サンライズフラッグ 毎日王冠3着
3位
 

表8は過去10年の天皇賞(秋)好走馬(3)で、前走毎日王冠組をまとめたもの。昨年の2着馬アグネスアークを始め6頭が該当し、その全ての馬が毎日王冠で5着以内だった。そして注目は毎日王冠の上がり。6頭中5頭が毎日王冠で上がり3位以内をマークしていた。毎日王冠で上がりが4位以下だったダイワメジャーはG1勝ちの実績があり、G1勝ちの実績があるなら上がりが4位以下でも割り引く必要はなさそうだ

■表9 過去10年の天皇賞(秋)好走馬(4)

着順
人気
馬名
前走
前走上がり
07年
3
6
カンパニー 関屋記念1着
1位
06年
2
7
スウィフトカレント オールカマー4着
2位
3
2
アドマイヤムーン 札幌記念1着
1位
05年
1
14
へヴンリーロマンス 札幌記念1着
2位
2
1
ゼンノロブロイ インターナショナルS2着
-
3
13
ダンスインザムード 府中牝馬S8着
1位
04年
2
13
ダンスインザムード 秋華賞4着
11位
02年
1
3
シンボリクリスエス 神戸新聞杯1着
2位
01年
1
4
アグネスデジタル 南部杯1着
-
00年
2
2
メイショウドトウ オールカマー1着
1位
99年
3
5
エアジハード 安田記念1着
1位
98年
1
6
オフサイドトラップ 新潟大賞典1着
1位

最後に前走が京都大賞典、宝塚記念、毎日王冠ではない好走馬を見ていこう(表9参照)。ここでもまずは前走着順が大事。好走馬12頭中9頭が前走で重賞連対をしていた。また前走が海外だったゼンノロブロイと前走が地方だったアグネスデジタルを除けば10頭中9頭が前走で上がり2位以内をマークしていた

<結論>


それでは今年の天皇賞(秋)の展望をしていこう。前述の流れを踏まえ、4つのパターンに分類して見ていきたい。

■表10 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(1)

馬名
年齢
間隔
前走
2走前
主なG1連対実績
アドマイヤモナーク
7
中2
京都大賞典2着 天皇賞(春)6着  
ポップロック
7
中2
京都大賞典7着 天皇賞(春)12着 ジャパンC2着

始めに(1)前走京都大賞典組で、今年はアドマイヤモナークとポップロックの2頭が該当。アドマイヤモナークは前走で5着以内に好走しているが、2走前にG1・3着以内または重賞勝ちの条件を満たしておらず、またG1連対実績もない。ポップロックは前走が7着、2走前が12着で、G1連対実績しか条件をクリアしていない。2頭ともに7歳以上ということもあり、好走は難しそうだ。

■表11 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(2)

馬名
年齢
間隔
前走
2走前
アサクサキングス
4
中17週
宝塚記念5着 天皇賞(春)3着

次に(2)前走宝塚記念組だが、今年はアサクサキングスのみ(表11参照)。前走で宝塚記念5着は好走馬の条件をクリアしているが、近2走以内にG1で連対の実績はない。しかし年齢、間隔ともに好材料が揃い、近2走以内にG1連対はないが、G1・3着以内の実績がある。減点材料はわずかなので、マークが必要だろう。

■表12 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(3)

馬名
年齢
間隔
前走
前走上がり
備考
アドマイヤフジ
6
中2週
毎日王冠3着
9位
 
ウオッカ
4
中2週
毎日王冠2着
9位
安田記念1着
エリモハリアー
8
中2週
毎日王冠16着
11位
 
オースミグラスワン
6
中2週
毎日王冠6着
3位
 
カンパニー
7
中2週
毎日王冠5着
2位
 
サクラメガワンダー
5
中2週
毎日王冠4着
5位
 
トーセンキャプテン
4
中2週
毎日王冠8着
15位
 
ハイアーゲーム
7
中2週
毎日王冠7着
1位
 

2008/6/8東京11R 安田記念(G1) 1着 5番 ウオッカ 続いて(3)前走毎日王冠組をまとめたのが表12。今年はアドマイヤフジを始め6頭が該当する。毎日王冠で5着以内かつ上がり3位以内の条件をクリアしているのは、カンパニーのみ。年齢は7歳と割引材料だが、今年の毎日王冠組で唯一上記の条件をクリアしているおり、好走する条件は揃っていると言っていいだろう。
ウオッカの前走の上がりは9位だが、今年の安田記念の勝ち馬。G1勝ちの実績があり、06年の天皇賞(秋)で好走したダイワメジャーのように本番でも引き続き期待して良さそうだ。また4歳馬という強調材料もあり、推奨馬としてあげておきたい。


■表13 今年の天皇賞(秋)出走予定馬(4)

馬名
年齢
間隔
前走
前走上がり
エアシェイディ
7
中4週
オールカマー5着
11位
キングストレイル
6
中4週
オールカマー2着
7位
ダイワスカーレット
4
中29週
大阪杯1着
4位
タスカータソルテ
4
中9週
札幌記念1着
1位
ディープスカイ
3
中4週
神戸新聞杯1着
4位
ドリームジャーニー
4
中6週
朝日CC1着
1位

2008/8/24札幌9R 札幌記念(Jpn2) 1着 5番 タスカータソルテ

最後に(4)前走で上記の3レース以外を使っている馬(表14参照)。前走で重賞連対かつ上がり2位以内の条件をクリアしているはタスカータソルテドリームジャーニー。2頭ともに天皇賞(秋)で好走する確率が高い4歳馬である点にも好感が持てる。

ダイワスカーレットは前走の上がりと間隔が減点で、推奨馬とは言いにくい。今年のダービー馬ディープスカイは、前走の上がりが4位。過去10年で好走した3歳牡馬のシンボリクリスエスとアドマイヤムーンは前走で勝利を収めて、かつ上がりが2位以内だった。実績的には文句がないので押さえてもいいかもしれないが、この組は減点材料が全くないタスカータソルテとドリームジャーニーに期待したい。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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