第230回 今週は何万馬券が飛び出すか!? 混戦の菊花賞を占う!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第230回 今週は何万馬券が飛び出すか!? 混戦の菊花賞を占う!

2008/10/23(木)

秋華賞で飛び出した1000万馬券の余韻が冷めやらぬ中、今週は最後のクラシック菊花賞が行われる。春の実績馬が軒並み不在という状況で、最後の1冠を手にする馬は?

週明けの月曜日の段階ですでに判明していたことだが、今年の菊花賞戦線は異常事態。日本ダービーと前哨戦の神戸新聞杯を制し、仮に菊花賞に出走してくれば圧倒的1番人気間違いなしだったディープスカイが翌週の天皇賞(秋)へ回り、神戸新聞杯2着のブラックシェルは故障で戦線離脱。皐月賞馬キャプテントゥーレも同様。皐月賞2着のタケミカヅチはダート路線への意向を示しており、実績馬が軒並みいなくなってしまった。

■表1 過去10年の菊花賞好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走成績
クラシック成績
07年
1
4
アサクサキングス 神戸新聞杯2着 日本ダービー2着、皐月賞7着
06年
2
2
ドリームパスポート 神戸新聞杯1着 日本ダービー3着、皐月賞2着
3
3
アドマイヤメイン 神戸新聞杯7着 日本ダービー2着
05年
1
1
ディープインパクト 神戸新聞杯1着 2冠
03年
3
1
ネオユニヴァース 神戸新聞杯3着 2冠
00年
1
2
エアシャカール 神戸新聞杯3着 日本ダービー2着、皐月賞1着
99年
1
3
ナリタトップロード 京都新聞杯2着 日本ダービー2着、皐月賞3着
2
2
テイエムオペラオー 京都大賞典3着 日本ダービー3着、皐月賞1着
98年
1
2
セイウンスカイ 京都大賞典1着 日本ダービー4着、皐月賞1着
2
1
スペシャルウィーク 京都新聞杯1着 日本ダービー1着、皐月賞3着

特に(1)クラシックの皐月賞と日本ダービーの連対馬の存在はここでも大きく、過去10年の菊花賞で3着以内に好走した30頭のうち3分の1にあたる10頭が春のクラシックのいずれかで連対を果たしていた馬だった(表1参照・データの分析にはJRA-VAN DataLab.Target frontier JVを利用)。03年の2冠を制したネオユニヴァースは、菊花賞で3着に敗れて3冠を逸したが、皐月賞、ダービー両方で上位に来られるような馬は総合能力が高く、菊花賞でも上位争いが約束されている。加えて、表1の該当馬10頭のうち06年3着のアドマイヤメインを除く9頭は、秋に重賞を一度叩き3着以内に好走していた

このようなタイプの馬が、出てくれば話は早い。ところが今年はそうもいきそうにない。次からは表1に続いて、(2)過去に芝2000m以上の重賞で勝利経験があった馬、(3)過去に芝1800m以上の重賞で連対、もしくは芝2000m以上のOP特別で1着の実績があった馬、(4)上記のいずれの実績もなかった馬の4つのパターンにわけて菊花賞で好走できる馬のパターンを見つけていきたい。

■表2 過去10年の菊花賞好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走成績
芝2000m以上の重賞勝ち
07年
3
1
ロックドゥカンブ セントライト記念1着 セントライト記念1着
05年
2
6
アドマイヤジャパン 神戸新聞杯5着 京成杯1着
3
3
ローゼンクロイツ 神戸新聞杯3着 毎日杯1着
03年
1
5
ザッツザプレンティ 神戸新聞杯5着 ラジオたんぱ杯2歳S1着
2
16
ファストタテヤマ 札幌記念13着 京都新聞杯1着
02年
3
3
メガスターダム 神戸新聞杯4着 ラジオたんぱ杯2歳S1着
01年
3
3
エアエミネム 神戸新聞杯1着 札幌記念1着

上の表2は、クラシックでの連対実績はなかったが、2000m以上の重賞で勝ち鞍があり、菊花賞で好走した馬たち。過去10年、本番での勝ち馬は03年のザッツザプレンティの1頭だが、合計7頭の好走馬がいる。こちらも表1同様、いくら過去に重賞勝ちがあるとはいえ、前走で大きく崩れていた馬の巻き返しはかなり厳しい。前走大敗を喫していたのは古馬相手の札幌記念で13着だったファストタテヤマ1頭。トライアルである神戸新聞杯、セントライト記念を使っている場合は5着以内に好走していることが条件だ

■表3 過去10年の菊花賞好走馬(3)

着順
人気
馬名
前走成績
OP・重賞実績
芝成績
芝複勝率
07年
2
6
アルナスライン 京都大賞典3着 すみれS1着 【2-0-2-2】 66.7%
06年
1
8
ソングオブウインド 神戸新聞杯3着 ラジオNIKKEI賞2着 【1-2-1-0】 100.0%
04年
2
2
ホオキパウェーブ セントライト記念2着 青葉賞2着 【2-2-1-2】 71.4%
03年
2
4
リンカーン 神戸新聞杯4着 すみれS1着 【3-2-0-2】 71.4%
00年
2
3
トーホウシデン セントライト記念2着 プリンシパルS1着 【2-3-0-1】 83.3%
3
6
エリモブライアン 神戸新聞杯7着 駒草賞1着 【2-2-0-6】 40.0%
98年
3
5
エモシオン カシオペアS1着 すみれS1着 【4-1-1-2】 75.0%

次に上の表3は、前述の(1)、(2)の実績はなかったが、(3)過去に芝1800m以上の重賞で連対、もしくは芝2000m以上のOP特別で1着の実績があり、菊花賞で好走した馬たち。こちらも過去10年で7頭が該当し、うち5頭が連対。重賞未勝利馬ながらなかなか優秀な成績だ。悪く言えば、過去の重賞で勝ち切れなかった馬ということになるが、ここで狙えるのは単なる重賞未勝利馬ではない。昨年2着のアルナスライン、03年2着のリンカーンのように実力がありながら途中で休養に入ってしまった馬や、06年1着のソングオブウインドのように初勝利が遅れて春のクラシックには間に合わなかった馬。別の見方をすれば、まだ芝のレースで底を見せていない馬。表3では該当馬の芝の通算成績も併せて示しているが、芝の複勝率がどの馬もかなり高い。00年3着のエリモブライアン以外は、60%以上の数字をマークしている。

■表4 過去10年の菊花賞好走馬(4)

着順
人気
馬名
前走成績
1000万以上実績
芝・平均距離(数)
04年
1
8
デルタブルース 九十九里特別1着   2300m(3)
3
6
オペラシチー 朝日CC7着 玄海特別1着 2000m(3)
02年
1
10
ヒシミラクル 神戸新聞杯6着 野分特別1着 2067m(3)
01年
1
6
マンハッタンカフェ セントライト記念4着 阿寒湖特別1着 2333m(3)
2
11
マイネルデスポット 鳴滝特別3着   2350m(2)
99年
3
4
ラスカルスズカ 神戸新聞杯3着 日高特別1着 1933m(3)

最後にこれまでの(1)〜(3)のどの実績も持っていなかったが、本番で好走した馬たち(表4参照)。いわゆる夏の上がり馬と言われるタイプだ。注目されながらも結果を出せない馬も多いが、表4の該当馬6頭の当日の人気を調べると、配当的にはかなり魅力的。今年も結果的に波乱となるならば、この手の馬の取捨がポイントとなってきそうだ。

まず、上がり馬としての最低条件は過去に1000万クラス以上の芝2000m以上のレースを勝っていること。この実績がないと始まらない。これがあれば前走で多少負けていても問題ない。あと注目したいのが、デビュー以来の芝の勝ち鞍の平均距離だ。表4の該当馬はすべて過去に芝で2勝以上をマーク。そして、99年のラスカルスズカ以外は、芝の勝ち鞍の平均距離が2000m以上。つまり、ほとんどの馬が、2200m以上のレースを一度は勝っていることになる。さらに言えば、連対を果たした4頭の平均距離は2000m超だった。これが菊花賞、芝3000mへの適性を考える上で、大事なのではないかと考える。


【結論】

それでは今年の菊花賞を占っていこう。今年の出走予定馬は、前述の流れから4つのパターンにわけて表にまとめた。

■表5 今年の菊花賞出走予定馬(1)

順位
馬名
前走成績
クラシック成績
5
スマイルジャック 神戸新聞杯9着 日本ダービー2着、皐月賞9着

まずは、(1)クラシックの連対馬だが、今年は結局スマイルジャック1頭(表5参照)。皐月賞で馬券に絡めず、ダービーで巻き返しというパターンは昨年の優勝馬アサクサキングスに似ているが、前走神戸新聞杯で9着に負けてしまった点が大きく違う。表1の該当馬との比較で見劣る感は否めず、推奨馬とは言いにくい。

■表6 今年の菊花賞出走予定馬(2)

順位
馬名
前走成績
芝2000m以上の重賞勝ち
1
ダイワワイルドボア セントライト記念1着 セントライト記念1着
1
マイネルチャールズ セントライト記念2着 弥生賞1着、京成杯1着
6
メイショウクオリア 神戸新聞杯17着 京都新聞杯1着
2008/09/21 中山11R セントライト記念(Jpn2)1着 6番 ダイワワイルドボア

次に(2)過去に芝2000m以上の重賞で勝利経験がある馬だが、こちらも今年は3頭と寂しい(表6参照)。そのうちメイショウクオリアは前走神戸新聞杯で17着と大惨敗している点がどうか。

よって、セントライト記念の連対馬ダイワワイルドボアマイネルチャールズが残る。表2では前走神戸新聞杯組が主力で、セントライト記念組は昨年3着のロックドゥカンブのみというのが気になるものの、ひとまずこの2頭は、好走馬の資格ありと判断する。


■表7 今年の菊花賞出走予定馬(3)

順位
馬名
前走成績
OP・重賞実績
芝成績
芝複勝率
1
ノットアローン セントライト記念3着 ラジオNIKKEI賞2着 【3-2-2-6】
53.8%
8
フローテーション 神戸新聞杯12着 スプリングS2着 【2-1-0-5】
37.5%
9
ベンチャーナイン 神戸新聞杯4着 プリンシパルS1着、京成杯2着 【2-2-0-7】
36.4%

次に(3)過去に芝1800m以上の重賞で連対、もしくは芝2000m以上のOP特別で1着の実績馬(表7参照)。今年はノットアローン、フローテーション、ベンチャーナインの3頭が該当。しかし、この3頭は春のクラシックに出走経験があり、芝でまだ底を見せていないとは言い難いタイプ。芝の複勝率も60%に達していない。あえて拾えば、複勝率53.8%のノットアローンを3着候補としてマークしておく。

■表8 今年の菊花賞出走予定馬(4)

順位
馬名
前走成績
1000万以上実績
芝・平均距離(数)
1
オウケンブルースリ 神戸新聞杯3着 阿賀野川特別1着
2200m(3)
7
シゲルフセルト 西宮S1着  
1850m(4)
10
ヤマニンキングリー 神戸新聞杯8着 白百合S1着
1800m(3)
11
アグネススターチ 兵庫特別1着  
2400m(1)
11
スマートギア 野分特別1着(芝1800m)  
1800m(3)
11
ダイシンプラン 本栖湖特別1着  
1933m(3)
11
ドットコム 習志野特別1着  
2000m(2)
11
ナムラクレセント 神戸新聞杯6着 玄海特別1着
1933m(3)
11
ホワイトピルグリム 朝日CC7着 高千穂特別1着
1867m(3)
11
ミッキーチアフル 神戸新聞杯7着 三田特別1着
1933m(3)
11
ヤマニンリュバン 神戸新聞杯15着  
芝未勝利
11
ロードアリエス 神戸新聞杯5着  
芝未勝利
※順位11位の9頭のうち抽選で8頭が出走可能

2008/08/23 新潟12R 阿賀野川特別 1着 10番 オウケンブルースリ

最後に(1)〜(3)のどの実績も持っていない馬たち(表8参照)。まず、上がり馬としての資格があるという意味で、過去に1000万クラス以上の芝2000m以上のレースを勝っている馬は、オウケンブルースリ、ヤマニンキングリー、アグネススターチ、ダイシンプラン、ドットコム、ナムラクレセント、ホワイトピルグリム、ミッキーチアフルと、かなりの頭数がいる。しかし、芝の勝ち鞍の平均距離2000m超という条件でふるいをかけると、オウケンブルースリアグネススターチ2頭しか残らない。1番人気が予想されるオウケンブルースリは、格的には一番下のカテゴリーに入るが、一応勝ち負けの資格を保持。アグネススターチは芝の勝ち鞍が一つである点がネックだが、押さえ候補として残しておくことにする。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN