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第226回 近年は波乱含み! 毎日王冠を分析する

2008/10/9(木)

今週は東京競馬場で毎日王冠、京都競馬場では京都大賞典が行われる。毎日王冠はウオッカ、京都大賞典にはアドマイヤジュピタを筆頭に多くの実績馬が登録を済ませており、今後のG1戦線を占う上で見逃せない一戦だ。今回はこのうち、東京の毎日王冠について分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用し、中山で行われた02年も含めた過去10年を対象としている。

なお、京都大賞典については昨年の第142回「秋の京都開催開幕! 京都大賞典を占う!」において小田原智大氏が分析を行い、インティライミ、ポップロックの1、2着馬をズバリ推奨。今年の登録メンバーを各データに当てはめて分析しても大いに役立ちそうなので、ぜひ参考にしていただきたい。

■表1 人気別成績

人気
過去10年
過去5年
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
1番人気
3
0
1
6
30.0%
30.0%
1
0
1
3
20.0%
20.0%
2番人気
1
1
1
7
10.0%
20.0%
0
1
1
3
0.0%
20.0%
3番人気
1
3
2
4
10.0%
40.0%
1
1
1
2
20.0%
40.0%
4番人気
1
2
1
6
10.0%
30.0%
0
1
0
4
0.0%
20.0%
5番人気
2
2
1
5
20.0%
40.0%
1
1
0
3
20.0%
40.0%
6番人気
0
2
0
8
0.0%
20.0%
0
1
0
4
0.0%
20.0%
7番人気
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0
0
0
5
0.0%
0.0%
8番人気
1
0
1
8
10.0%
10.0%
1
0
0
4
20.0%
20.0%
9番人気
1
0
1
8
10.0%
10.0%
1
0
1
3
20.0%
20.0%
10番人気
0
0
1
7
0.0%
0.0%
0
0
0
5
0.0%
0.0%
11番人気〜
0
0
1
21
0.0%
0.0%
0
0
1
18
0.0%
0.0%

では、東京の毎日王冠について、まずは人気別成績から。1番人気は3連対、2番人気は2連対と、上位人気としては今ひとつの成績。その一方で、3〜6番人気あたりの連対馬が多い。しかも、1番人気の3連対中2連対は10、9年前の98、99年。ここ5年の1番人気は04年のテレグノシス1勝のみで、逆に8、9番人気の優勝馬も出ているように、近年は波乱含みの傾向にある一戦だ。

■表2 年齢別成績

年齢
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3歳
0
1
0
9
0.0%
10.0%
10.0%
4歳
4
3
4
25
11.1%
19.4%
30.6%
5歳
4
4
1
32
9.8%
19.5%
22.0%
6歳
1
2
2
12
5.9%
17.6%
29.4%
7歳
1
0
2
7
10.0%
10.0%
30.0%
8歳
0
0
1
4
0.0%
0.0%
20.0%
9歳以上
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%

年齢別では、4、5歳馬が好成績で、全体の4分の3を占める15連対。6歳馬はまずまずで、7歳以上や3歳馬(今年は登録なし)は減点が必要だろう。

■表3 前走グレード、着順別成績

前走
前走1〜3着馬
前走4着以下
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
G1
3
1
0
7
27.3%
36.4%
3
4
2
20
10.3%
24.1%
G2
0
2
0
2
0.0%
50.0%
0
0
2
14
0.0%
0.0%
G3
3
3
3
21
10.0%
20.0%
0
0
3
18
0.0%
0.0%
オープン
0
0
0
4
0.0%
0.0%
0
0
0
0
0.0%
0.0%
1600万下
1
0
0
0
100.0%
100.0%
0
0
0
1
0.0%
0.0%

前走別では出走頭数が多いのはG3組だが、連対しているのはすべて1〜3着馬。G2組もこれは同様で、前走4着以下から連対を果たしているのはG1出走馬のみである。連対馬20頭中、過半数の11頭が前走G1出走馬でもあり、軸はG1組の中から選ぶのが妥当だろう。

■表4 連対馬の前走、前々走と、過去1年の主な重賞実績

馬名
前走
前々走
過去1年重賞
レース
レース
98
サイレンススズカ
1
1
宝塚記念
1
金鯱賞
1
宝塚記念
エルコンドルパサー
3
2
NHKマイル
1
NZT
1
NHKマイルC
99
グラスワンダー
1
1
宝塚記念
1
安田記念
2
宝塚記念
メイショウオウドウ
4
2
朝日CC
2
900万特
1
朝日CC2着
00
トゥナンテ
4
1
北九州記念
1
愛知杯
1
北九州記念
アドマイヤカイザー
5
2
安田記念
8
マイラーズC
4
京都金杯2着
01
エイシンプレストン
5
1
関屋記念
3
北九州記念
1
北九州記念
ロサード
6
2
小倉記念
1
北九州記念
2
小倉記念
02
マグナーテン
2
1
関屋記念
1
NSTオープン
1
関屋記念
エイシンプレストン
3
2
安田記念
5
QEII世C
1
QEII世C
03
バランスオブゲーム
5
1
宝塚記念
11
金鯱賞
4
中山記念2着
トーホウシデン
4
2
天皇賞(春)
10
エイプリルS
1
中山金杯
04
テレグノシス
1
1
安田記念
2
京王杯SC
2
安田記念2着
ローエングリン
3
2
札幌記念
3
宝塚記念
10
マイラーズC2着
05
サンライズペガサス
9
1
宝塚記念
5
天皇賞(春)
14
大阪杯
テレグノシス
6
2
安田記念
6
京王杯SC
3
毎日王冠
06
ダイワメジャー
3
1
宝塚記念
4
安田記念
4
マイラーズC
ダンスインザムード
2
2
キャッシュ
1
安田記念
5
ヴィクトリアM
07
チョウサン
8
1
1600万特
1
1600万特
3
不出走
アグネスアーク
5
2
札幌記念
2
1600万特
3
札幌記念2着

連対馬の成績では表3の前走に加え、前々走についてもグレードとその着順の関係がはっきりと現れている。連対馬20頭はすべて、前々走がG2なら4着以内、G3以下では3着以内(G1は着順不問)だ。
また、連対各馬について過去1年の重賞実績を調べると、昨年1着のチョウサンを除く19頭に連対実績があり、うち17頭はG2以上での連対馬かG3の1着馬だった。残る2頭はG3で2着だが、メイショウオウドウは毎日王冠と同距離の芝1800m【1.1.0.0】、アドマイヤカイザーは【2.2.0.0】。過去1年にG3で2着までの実績しかない馬は、芝1800m連対率100が条件だ。


【結論】

天皇賞(秋)が目前に迫る前哨戦だけあって、連対馬はハイレベル。過去2走、G1以外での大敗は大きな減点となるほか、過去1年以内に重賞勝ちかG2以上での連対実績もほぼ必須となる。年齢別では4、5歳が優勢で、近年は波乱含みの傾向にある。

■表5 前走3着以内かつ前々走4着以内の登録馬(G1は着順不問)

馬名
年齢
前走
前々走
過去1年重賞
備考
レース
レース
アドマイヤフジ
6
宝塚記念
6
天皇賞(春)
5
中山金杯
ウオッカ
4
安田記念
1
ヴィクトリアM
2
安田記念
カンパニー
7
宝塚記念
8
マイラーズC
1
中山記念
キャプテンベガ
5
朝日CC
3
七夕賞
4
朝日CC3着
サクラメガワンダー
5
宝塚記念
4
金鯱賞
4
宝塚記念4着
スーパーホーネット
5
安田記念
8
京王杯SC
1
スワンS
トウショウシロッコ
5
オールカマー
3
新潟記念
3
オールカマー3着
ドリームパスポート
5
宝塚記念
9
天皇賞(春)
9
大阪杯4着
トーセンキャプテン
4
函館記念
1
巴賞
4
函館記念
ハイアーゲーム
7
安田記念
11
マイラーズC
4
鳴尾記念
フィールドベアー
5
札幌記念
3
函館記念
2
函館記念2着
芝18【3.4.2.5】

表5は今年の毎日王冠登録馬について、表3、4をもとに前走3着以内かつ前々走4着以内(G1は着順不問)の馬をピックアップしたものである。表から漏れる主な馬では、オースミグラスワンは前々走マイラーズC9着が減点。また、前走がG1以外の連対馬はすべて7月以降に出走しており、5月の新潟大賞典以来という点もマイナスだ。
昨年の優勝馬・チョウサンもここ2走が2桁着順。昨年、前走1600万条件から優勝というデータを覆す激走を見せてはいるが、それだけを根拠に「今年も」とは推しがたい。

表5の中ではキャプテンベガ、トーセンキャプテンは前々走4着が七夕賞と巴賞で、G1、G2以外における前々走4着は減点だ。サクラメガワンダー、トウショウシロッコ(本稿執筆時の想定では回避の見込み)、ドリームパスポートは過去1年の重賞実績でマイナス。フィールドベアーは函館記念(Jpn3)2着があるが、「過去1年にG3で2着までの実績しかない馬は、芝1800m連対率100%」をクリアできない。

残ったのはアドマイヤフジ、ウオッカ、カンパニー、スーパーホーネット、ハイアーゲーム。このうち、カンパニーとハイアーゲームは7歳馬で、表2から多少減点が必要だろう。アドマイヤフジ、ウオッカ、スーパーホーネットはすべて、表3で好成績の前走G1出走馬だ。ただ、同じG1でも安田記念組は【1.3.0.9】で勝率7.7%、連対率30.8%と2着が多い一方、宝塚記念組は【5.0.1.10】勝率、連対率とも31.3%。3頭では宝塚記念組のアドマイヤフジを上位とみたい。

2008/01/05中山金杯(G3) 1着13番アドマイヤフジ2008/05/17京王杯SC(G2) 1着12番スーパーホーネット

安田記念以来となるウオッカスーパーホーネットは、好成績の4、5歳馬。表3から、前走1〜3着馬優位とみればウオッカだろう。ただ、牝馬は一昨年のダンスインザムード2着の1連対のみ、そして1番人気必至という点で近年の波乱傾向(表1)も気にかかる。よって、この2頭は互角の評価。穴党の方ならもちろんスーパーホーネットがオススメだ。これに次ぐ候補として、年齢で減点したカンパニーとハイアーゲームを挙げておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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