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第220回 そう簡単にクラシック連対馬同士では…

2008/9/18(木)

いよいよ3歳馬による3冠最後の戦いが本格的に始まる。東の中山競馬場では菊花賞トライアルのセントライト記念、西の阪神競馬場では秋華賞トライアルのローズSが組まれている。今回は牝馬の戦い、ローズSの展望を行ってみたい。本競走は阪神競馬場の改修に伴い、昨年から外回りコースの芝1800mの競走へと生まれ変わった。以前に比べ、コース設定がかなり変わってしまったが、いつも通り過去10年のデータを参考に分析。中京開催で行われた06年のレースも含め、攻略ポイントを考えてみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のローズSの結果

着順
人気
馬名
前走成績
07年
1
1
ダイワスカーレット 桜花賞1着
2
2
ベッラレイア オークス2着
3
3
レインダンス 三面川特別1着
06年
1
1
アドマイヤキッス オークス4着
2
8
シェルズレイ 関東オークス11着
3
2
フサイチパンドラ オークス2着
05年
1
2
エアメサイア オークス2着
2
1
ラインクラフト NHKマイルC1着
3
5
ライラプス 関東オークス4着
04年
1
5
レクレドール 500万1着
2
6
グローリアスデイズ オークス14着
3
2
スイープトウショウ オークス2着
03年
1
2
アドマイヤグルーヴ オークス7着
2
5
ヤマカツリリー クイーンS9着
3
4
ベストアルバム 西海賞1着
02年
1
1
ファインモーション 阿寒湖特別1着
2
3
サクラヴィクトリア クイーンS3着
3
8
トシザダンサー 白百合S2着
01年
1
3
ダイヤモンドビコー クイーンS2着
2
1
ローズバド オークス2着
3
5
ノブレスオブリッジ 夏木立賞1着
00年
1
6
ニホンピロスワン フィリピンT3着
2
4
マルターズスパーブ ラジオたんぱ賞2着
3
11
トーワトレジャー TVh賞1着
99年
1
2
ヒシピナクル 不知火特別1着
2
3
フサイチエアデール オークス5着
3
8
ブゼンキャンドル 西部日刊スポーツ杯2着
98年
1
1
ファレノプシス オークス3着
2
9
ビワグッドラック 野分特別1着
3
8
エリモピュア 如意ヶ嶽特別1着
※05年以前は阪神芝2000mで施行。06年は中京芝2000mで施行。

まず、上の表1は過去10年のローズSの上位馬一覧。昨年は桜花賞以来の休み明けだったが、ダイワスカーレットが1番人気に応えて優勝。2着にも2番人気のベッラレイア、3着は3番人気のレインダンスと、1着から3着まで人気通りの入線。馬連は220円、3連単は1080円というガチガチの配当だった。全体的に見ても過去10年で馬連の万馬券配当はゼロ。同日に行われるセントライト記念に比べると、波乱度は低い重賞と言えるだろう。

しかし、昨年のような人気通りの決着というのはそう多くない。馬連だけに限っても、上位1、2番人気で決まったのは07年以外には05年の一度しかない。本命サイドのレースではあるが、「当たってもどうせ配当は安い」と、最初から馬券購入のモチベーションを下げてしまってはもったいない。

■表2 過去10年の桜花賞・オークス連対馬のローズSでの結果

桜1着
桜2着
樫1着
樫2着
07年
1着
不出走
不出走
2着
06年
不出走
1着
不出走
3着
05年
2着
不出走
不出走
1着
04年
不出走
5着
7着
3着
03年
5着
不出走
5着
不出走
02年
16着
6着
不出走
不出走
01年
不出走
4着
不出走
2着
00年
5着
不出走
4着
5着
99年
不出走
2着
不出走
4着
98年
1着
不出走
不出走
不出走
※桜=桜花賞、樫=オークス

前述した内容を補完する意味も込めて、上の表2を見ていただきたい。これは過去10年の桜花賞・オークス連対馬のローズSでの結果。本競走で上位人気に支持されるのは、たいてい春のクラシックで実績を残してきた馬。つまり、桜花賞とオークスの連対馬だ。近3年は、同レースの連対馬がローズ出走してきた場合、必ず3着以内に好走を果たしている。しかし、04年以前はそうでもない。夏を無事に越して出走にこぎつけても、トライアルはあくまでも前哨戦。上位人気に支持されても、馬券に絡めずに敗れている馬も実際には多いのだ。

さらに、表2から読み取れることは、桜花賞優勝馬は過去10年のローズSで2頭の優勝馬を出しているが、オークス優勝馬によるローズS優勝馬は出ていない。むしろ、オークス2着馬の方がローズSでは好成績を収めている。この点は少し頭に入れておいた方がいいだろう。

■表3 過去10年のローズS好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走成績
前走クラス
前走距離
07年
3
3
レインダンス 三面川特別1着
1000万(牝)
芝1800m
04年
1
5
レクレドール 500万1着
500万
芝1500m
03年
3
4
ベストアルバム 西海賞1着
1000万(牝)
芝1800m
02年
1
1
ファインモーション 阿寒湖特別1着
1000万
芝2600m
2
3
サクラヴィクトリア クイーンS3着
GV
芝1800m
3
8
トシザダンサー 白百合S2着
OP
芝1800m
01年
1
3
ダイヤモンドビコー クイーンS2着
GV
芝1800m
3
5
ノブレスオブリッジ 夏木立賞1着
500万
芝1800m
00年
1
6
ニホンピロスワン フィリピンT3着
※1000万
芝1800m
2
4
マルターズスパーブ ラジオたんぱ賞2着
GV
芝1800m
3
11
トーワトレジャー TVh賞1着
※1000万
芝1200m
99年
1
2
ヒシピナクル 不知火特別1着
※1000万
芝1800m
3
8
ブゼンキャンドル 西部日刊スポーツ杯2着
※1000万
芝2000m
98年
2
9
ビワグッドラック 野分特別1着
※1000万
芝2000m
3
8
エリモピュア 如意ヶ嶽特別1着
500万
芝1600m
※旧900万クラス

それでは、春のクラシックの連対実績馬以外でローズSで好走を果たしているのはどんな馬か。大きく分けて2つのパターンが存在する。まずは上の表3。前走(同年の5月以降)500万クラス以上の芝1200m以上のレースで3着以内に好走していた馬。ほとんどが夏場も順調に使われている馬で、いわゆる「上がり馬」と呼ばれるケースだ。もう少し厳しく条件を設定し、前走1000万クラスの以上の芝1800m以上のレースで3着以内に入っている馬としてもいいかもしれない。表3に該当する15頭中11頭が、この条件にあてはまっている。特に牡馬混合の1000万クラス以上のレースを勝ち上がっている馬は力がある証拠。02年のファンモーション、99年のヒシピナクルのように勝つチャンスが出てくる。

■表4 過去10年のローズS好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走成績
芝1600m以上
06年
2
8
シェルズレイ 関東オークス11着 チューリップ賞2着
05年
3
5
ライラプス 関東オークス4着 クイーンC1着ほか
04年
2
6
グローリアスデイズ オークス14着 フローラS2着
03年
1
2
アドマイヤグルーヴ オークス7着 若葉S1着
2
5
ヤマカツリリー クイーンS9着 阪神JF2着

残りもう一つの好走パターンは、上の表4。一言で言うと、春のクラシックに出走はしていたが、そこで結果を出せなかった馬たちだ。この手のタイプをここで買えるかどうかの目安は、芝1600m以上のOPクラスでの連対実績。06年2着のシェルズレイにはチューリップ賞2着の実績があり、03年の優勝馬アドマイヤグルーヴは春のクラシックでは人気を裏切ったが、牡馬相手の若葉Sでの勝利があった。本競走は昨年から芝1800mに距離短縮となったが、昨年の結果を見る限り1600m未満の短距離実績は、依然として重要ではないと感じる。


【結論】

それでは今年のローズSを占ってみよう。出走予定馬は以下の表5の通り。

■表5 今年のローズS出走予定馬

馬名
前走成績
備考
レジネッタ クイーンS2着 桜花賞1着
トールポピー オークス1着  
エアパスカル オークス17着 チューリップ賞1着
オディール オークス5着  
サワヤカラスカル 葵S9着  
ハートオブクイーン クイーンS10着  
ブラックエンブレム オークス4着 フラワーC1着
マイネレーツェル オークス9着  
ムードインディゴ クイーンS8着 忘れな草賞1着
メイショウベルーガ クイーンS7着 かもめ島特別
ウォーターリメイン 500万1着  
オグリメイン 笠松1着  
ジョーイロンデル 園田1着  
シロキタカーニバル 500万1着  
ダイワスピリツット 大倉山特別1着  
トラストパープル 三面川特別3着  
ブライティアカペラ 500万9着  
メイショウアサガオ 三面川特別8着  
ローズカットダイヤ 西海賞8着  

2008/4/13 阪神11R 桜花賞(Jpn1)1着 15番 レジネッタ まず、春のクラシック連対馬に目を向けると、今年は桜花賞馬レジネッタ、オークス馬トールポピーの2頭が参戦予定。おそらくこの2頭が上位1、2番人気を形成すると思われる。しかし、過去の傾向では桜花賞連対馬とオークス連対馬のワンツーで決まる確率はそう高くない。特に近年はオークス優勝馬の好走例はなく、87年のマックスビューティまで遡らないといけない。したがって、この2頭のどちらかを中心に選ぶならば、桜花賞馬レジネッタ。前走クイーンSを叩いて2着に好走している点も好感が持てる。

相手候補は、過去にOPクラスの芝1600m以上で連対実績があるエアパスカルブラックエンブレムムードインディゴ。夏に順調に使われている組では、牝馬限定戦だが前走1000万クラスの大倉山特別を勝っているダイワスピリットメイショウベルーガは前走クイーンSを挟んで7着に負けてしまっているが、2走前に1000万クラスのかもめ島特別を勝っており、格的にはダイワと互角だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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