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第218回 夏競馬出走馬か休養組か? 朝日チャレンジC分析

2008/9/11(木)

秋競馬開幕となる今週は3日間開催。阪神競馬場でセントウルSと朝日チャレンジCの2重賞、中山では京成杯オータムH、さらに札幌ではエルムSが行われる。このうち、今回は月曜(9月15日)の朝日チャレンジCを分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した。

なお、月曜掲載分執筆時には、日曜の京成杯オータムHかセントウルSを分析する予定と記したが、両レースは過去2年の本コーナーで分析済み。また、エルムSも昨年(昨年は秋競馬2週目)分析しているため、当初の予定を変更して朝日チャレンジCを検討することとした。

■表1 人気別成績

人気
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1番人気
5
2
2
1
50.0%
70.0%
90.0%
2番人気
1
1
0
8
10.0%
20.0%
20.0%
3番人気
0
2
1
7
0.0%
20.0%
30.0%
4番人気
1
1
3
5
10.0%
20.0%
50.0%
5番人気
2
1
1
6
20.0%
30.0%
40.0%
6〜7番人気
1
1
2
16
5.0%
10.0%
20.0%
8〜10番人気
0
2
1
27
0.0%
6.7%
10.0%
11番人気以下
0
0
0
14
0.0%
0.0%
0.0%

まずは過去10年の人気別成績から(以下の各データは一昨年の中京開催も含む)。1番人気が圧倒的な好成績で、馬券圏内を外したのは03年のサンライズシャーク(4着)のみ。その分、2番人気以下は「まずまず」といったところに留まっている。また、出走頭数が各年とも12頭前後(最多でも一昨年の14頭)と少ないためか、2桁人気馬はすべて4着以下に敗れている。

■表2 上位馬の人気と馬連

1〜3着人気
馬連
1着
2着
3着
98
4
8
1
7210
99
5
1
8
1010
00
1
4
7
1820
01
1
3
4
600
02
5
2
1
1140
03
2
10
5
16790
04
1
5
3
1870
05
1
6
4
1880
06
7
1
4
2850
07
1
3
7
700

ただ、上位1〜3番人気同士での馬連決着となったのは2回。逆に4番人気以下同士も1回で、残る7回は1番人気または2番人気と、4番人気以下の組み合わせ。馬連ならガチガチの人気同士ではなく、4桁配当の前半あたりが狙い目になる。

■表3 年齢別成績

年齢
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3歳
1
0
1
3
20.0%
20.0%
40.0%
4歳
4
3
2
21
13.3%
23.3%
30.0%
5歳
4
5
4
22
11.4%
25.7%
37.1%
6歳
1
2
0
24
3.7%
11.1%
11.1%
7歳以上
0
0
3
14
0.0%
0.0%
17.6%

年齢別では、4、5歳がともに4勝ずつを挙げ、連対率は20%台。6歳馬は1勝(中京開催の一昨年)で連対率は11.1%、7歳以上になると3着が最高で、4、5歳が優勢だ。また、3歳馬は5頭が出走して2頭が馬券圏内。3歳限定戦もある中であえて古馬相手を選んでいるだけに、多少なりとも注意が必要だろう。

■表4 馬体重増減別成績

馬体重増減
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
-20キロ〜
0
1
0
0
0.0%
100.0%
100.0%
-19〜-10キロ
2
2
2
10
12.5%
25.0%
37.5%
-9〜-4キロ
3
2
2
22
10.3%
17.2%
24.1%
-3〜+3キロ
3
5
1
30
7.7%
20.5%
23.1%
+4〜+9キロ
2
0
5
10
11.8%
11.8%
41.2%
+10〜+19キロ
0
0
0
11
0.0%
0.0%
0.0%
+20キロ〜
0
0
0
1
0.0%
0.0%
0.0%

馬体重の増減別成績を見ると、2桁増の馬は12頭が出走しすべて4着以下なのに対し、2桁減の馬は5連対を記録している。もちろん、当日のパドックをチェックする必要はあるだろうが、阪神開催に替わって当日輸送になるためか、数字の上では2桁減でも気にする必要はないようだ。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1000万
0
1
0
3
0.0%
25.0%
25.0%
1600万
1
0
3
7
9.1%
9.1%
36.4%
オープン特
0
0
0
11
0.0%
0.0%
0.0%
G3
7
7
5
47
10.6%
21.2%
28.8%
G2
0
2
1
9
0.0%
16.7%
25.0%
G1
2
0
1
5
25.0%
25.0%
37.5%

前走のクラス別成績では、G3組が14連対と他を圧倒。また、出走数は少ないが、春のG1以来の馬も【2.0.1.5】で勝率25%。その一方で、オープン特別組は11頭がすべて着外に終わっている。

■表6 夏の小倉開催、芝1800m以上のオープン、重賞

レース
98
7/26 北九州記念 8/16 小倉記念 8/30 小倉日経OP(1600m)
99
7/25 北九州記念 8/15 小倉記念
00
7/16 北九州記念 8/13 小倉記念
01
7/15 北九州記念 8/12 小倉記念
02
7/14 北九州記念 8/11 小倉記念
03
7/20 北九州記念 8/17 小倉記念
04
7/18 北九州記念 8/15 小倉記念
05
7/17 北九州記念 8/14 小倉記念
06
7/30 小倉記念 8/20 小倉日経OP
07
7/29 小倉記念
08
8/3 小倉記念 8/24 小倉日経OP
※98年は阪神、京都で代替

オープン特別組で注意したいのは、夏の小倉開催では過去10年、中距離のオープン特別がほとんど行われていなかったこと。小倉日経オープンが1800mで行われたのは06年と今年だけで、表5のデータから即「消し」とせず、その他のデータも総合して判断したい。ただし、その06年は小倉日経オープン1、3着馬が出走しながら、本競走では5、6着に終わっている。

■表7 連対馬の前走と重賞実績

馬名
前走
芝1800m〜重賞実績
レース
98
ランフォザドリーム
4
1
7
北九州記念
1
3
マーメイドS
ファンドリロバリー
8
2
8
小倉記念
12
7
福島記念2着
99
ツルマルツヨシ  
5
1
7
北九州記念
3
3
(北九州記念3着)
メイショウオウドウ
1
2
8
900万特別
1
1
ラジオたんぱ賞2着
00
ミッキーダンス  
1
1
8
小倉記念
3
1
小倉記念
ブリリアントロード
4
2
8
札幌記念
4
10
新潟記念
01
イブキガバメント 
1
1
8
1600万特別
1
1
(金鯱賞5着)
トウカイパルサー 
3
2
7
北九州記念
5
4
(神戸新聞杯4着)
02
タップダンスシチー
5
1
7
函館記念
7
8
日経賞2着
イブキガバメント 
2
2
8
小倉記念
6
2
朝日CC
03
カンファーベスト 
2
1
8
新潟記念
7
2
新潟記念2着
アラタマインディ 
10
2
8
小倉記念
8
9
小倉記念
04
スズカマンボ   
1
1
5
ダービー
15
5
京都新聞杯2着
ヴィータローザ  
5
2
6
エプソムC
8
6
セントライト記念
05
ワンモアチャッター
1
1
8
小倉記念
2
2
小倉記念2着
エリモハリアー  
6
2
8
札幌記念
2
6
函館記念
06
トリリオンカット 
7
1
8
新潟記念
13
7
(京都新聞杯4着)
コンゴウリキシオー
1
2
7
小倉記念
2
5
金鯱賞
07
インティライミ  
1
1
6
宝塚記念
9
7
京都新聞杯
ブライトトゥモロー
3
2
6
エプソムC
2
2
新潟大賞典

続いて過去10年の連対馬の前走と実績について。いくつかチェックポイントはあるが、表の左から、まず前走が6月以前の馬は4頭のみで、2頭はG1、2頭はエプソムC。6月以前でこれ以外のステップは減点が必要だろう。前走が条件戦だった馬はいずれも本競走で1番人気。昇級戦や格上挑戦の馬は人気にならないようでは苦しい。さらに、20頭中16頭が芝1800m以上の重賞連対馬で、残る4頭はG3で3着、またはG2で5着以内の実績を持っていた。

また、04、07年以外は小倉記念や新潟記念といった夏の重賞で5着以内だった馬が1頭は連対している(背景黄色)。逆に、その04、07年は前走が6月以前の馬同士の決着で、この両年の出走馬をもう少し詳しくみてみたい。

■表8 04、07年の近3開催重賞出走経験馬

馬名
近3開催
04
メジロマントル
3
3
七夕賞5着→1600万特別1着
サンライズシャーク
11
8
北九州記念11着→小倉記念9着→新潟記念9着
オースミステイヤー
9
10
関越S(ダ)3着→小倉記念3着→阿蘇S(ダ)3着
07
メイショウカイドウ
4
10
休養→小倉記念11着
フェイトトリックス
5
7
米子S3着→新潟記念10着
ヴィータローザ
6
8
七夕賞4着→小倉記念5着
インティライミ
1
1
宝塚記念7着→休養
コスモプラチナ
8
5
マーメイドS7着→1000万特別1着→クイーンS6着
ヤマトマリオン
10
9
マーメイドS10着→スパーキングLC7着

04、07年を見ると、その年夏の重賞に出走し、なおかつ前走重賞5着以内の馬は昨年のヴィータローザ1頭のみで、この馬は表3で減点となる7歳馬。04年は該当馬がなく、「毎年1頭は」という条件を満たしようがない年だった。よって、「近年は休養明けも買い」とまでは言えず、「減点を抱える馬ばかりの組み合わせなら、休養明けでも可能性あり」、というくらいだろうか。

■表9 3着馬の前走と重賞実績

馬名
前走
芝1800m〜重賞実績
レース
98
サンライズフラッグ
1
3
7
宝塚記念
5
8
鳴尾記念
99
ニシノダイオー  
8
3
8
新潟記念
7
13
小倉記念2着
00
マルカコマチ   
7
3
8
小倉記念
4
5
中山牝馬S
01
ニホンピロスワン 
4
3
7
マーメイドS
2
5
ローズS
02
トゥルーサーパス 
1
3
7
1600万特別
1
2
初出走
03
ヒマラヤンブルー 
5
3
8
札幌記念
3
4
函館記念2着
04
メジロマントル  
3
3
8
1600万特別
1
1
(七夕賞5着)
05
ツルマルヨカニセ 
4
3
8
小倉記念
3
3
北九州記念2着
06
ケイアイガード  
4
3
8
関屋記念
7
9
ラジオたんぱ賞
07
ゴールデンメイン 
7
3
7
1600万特別
5
1
(日経賞8着)

最後に3着馬について。こちらも前走からの間隔や、芝1800m以上の重賞実績は、ほぼ表7(連対馬)と同様だ。ただし、前走1600万条件連対馬であれば、重賞実績がなくても食い込む余地があるようだ。


【結論】

夏競馬の延長線上で「格より調子」と考えがちな朝日チャレンジCだが、芝1800m以上での重賞実績がない馬は苦戦傾向。1番人気馬が10年で9頭が馬券圏内と強いものの、上位人気同士での決着は少ない。年齢別では4、5歳馬。前走は夏のG3出走馬が優勢だ。

■表10 本年の朝日チャレンジC登録馬

登録馬
性齢
前走
芝1800m〜重賞実績(その他重賞)
レース
アドマイヤメイン
牡5
5
天皇賞(春)14着 青葉賞
ウイントリガー
牡3
8
小倉日経OP3着 札幌2歳S8着(兵庫CS2着)
エリモハリアー
セ8
8
新潟記念15着 函館記念
キャプテンベガ
牡5
7
七夕賞4着 七夕賞4着
サンバレンティン
牡7
5
天皇賞(春)10着 七夕賞
ジーンハンター
牡6
5
1600万特別1着 初出走
トーホウアラン
牡5
6
エプソムC7着 京都新聞杯
トーホウシャイン
牝5
6
マーメイドS1着 マーメイドS
ドリームジャーニー
牡4
8
小倉記念1着 神戸新聞杯
ニルヴァーナ
牡5
8
小倉日経OP1着 小倉記念4着
ハッピートゥモロー
牡8
8
小倉日経OP11着 京阪杯10着(阪急杯8着)
ホワイトピルグリム
牡3
8
1000万特別1着 京都新聞杯4着
マイネルハーティー
牡6
8
NSTオープン6着 小倉大賞典10着(ニュージーランドT)
マイネルフォーグ
牡4
8
NSTオープン2着 小倉大賞典6着(ニュージーランドT2着)
ミュージックホーク
牡7
8
小倉日経OP6着 小倉大賞典8着(函館2歳S3着)
メイショウカチドキ
牡8
8
小倉日経OP7着 ステイヤーズS11着

2008/8/3 小倉10R 小倉記念(Jpn3)1着 3番 ドリームジャーニー表10は今年の朝日チャレンジC登録馬について、チェックポイントをまとめたもので、馬名の背景灰色は本稿執筆時(水曜)における回避想定馬である。減点がないのはドリームジャーニー。好走の多い4歳馬(表3)で、前走の小倉記念1着により重賞実績や、「夏のG3出走」といったあたりはクリア(表7)。また、表1で断然の好成績だった1番人気に推されそうなのも心強い。あえて不安材料を挙げれば追い込み脚質(過去10年、4コーナー通過順10番手以下は3着まで)だが、4コーナーで3番手まで進出した小倉記念のような走りなら問題はない。

2006/5/6 京都11R 京都新聞杯(G2)1着 5番 トーホウアランその他の馬は減点材料を抱えて一長一短だが、レース間隔のみが問題のトーホウアランアドマイヤメインは、前走がG1かエプソムCであれば大きなマイナスの必要はない(表7)。ただ、G1でも5月上旬以来(天皇賞・春、アドマイヤメイン)での連対例はないため、この2頭ではトーホウアランが上位となる。

以下はやや離れて、エリモハリアーキャプテンベガ、もうひとひねりすれば3歳のホワイトピルグリムあたり。しかし、ここまで挙げた馬は人気サイドが多く、配当的にそうは手を広げられない。本命党の方ならば先に挙げた3頭まで。逆に、人気馬同士の決着が少ないという表2を重視すれば、低配当の組み合わせは押さえにまわし、人気馬と4番人気以下の組み合わせを中心に狙う手もあるだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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