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第213回 今年の3歳馬のレベルについて考えよう

2008/8/25(月)

世代間ごとにレベルの高低がよく言われる。しかし芝・ダートでの違いはもちろん、世代を代表する馬のレベルなのか、世代の層の厚さなのかその評価方法はさまざまだ。今回は「世代の層の厚さ」を中心に今年の3歳馬のレベルを見ていこう。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 日本ダービーとジャパンDDの勝ち馬のレーティング(過去5年)

レース
馬名
レーティング
08年 日本ダービー ディープスカイ
117
ジャパンDD サクセスブロッケン
112
07年 日本ダービー ウオッカ
116
ジャパンDD フリオーソ
111
06年 日本ダービー メイショウサムソン
117
ジャパンDD フレンドシップ
108
05年 日本ダービー ディープインパクト
119
ジャパンDD カネヒキリ
112
04年 日本ダービー キングカメハメハ
117
ジャパンDD カフェオリンポス
108
2008/6/1(日)東京10R 東京優駿(Jpn1) 1着 1番 ディープスカイ

始めに世代の層の厚さを検証する前に世代を代表する馬のレベルも見ておこう。ここではJRAが発表しているレーティングを使うことにする。そこで過去5年の日本ダービーとジャパンDDの勝ち馬のレーティングをまとめたのが表1。今年の日本ダービーとジャパンDDの勝ち馬のパフォーマンスはどうだったのか、まずはそこから始めよう。今年NHKマイルCと日本ダービーの変則2冠を達成したディープスカイのレーティングは117。この数字はキングカメハメハ、メイショウサムソンと並ぶもので、例年並の評価。一方、ジャパンDDを制したサクセスブロッケンのレーティングはカネヒキリと並ぶ112で、例年の勝ち馬より高い数字をマークしている。

■表2 古馬混合戦での3歳馬の成績(過去5年)

年(世代)
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
08年(現3歳世代) 77-72-62-721/932
8.3%
16.0%
22.6%
88%
76%
07年(現4歳世代) 94-85-88-738/1005
9.4%
17.8%
26.6%
82%
81%
06年(現5歳世代) 74-74-76-736/960
7.7%
15.4%
23.3%
67%
69%
05年(現6歳世代) 77-71-69-712/929
8.3%
15.9%
23.4%
94%
76%
04年(現7歳世代) 69-73-64-779/985
7.0%
14.4%
20.9%
78%
71%
平均 391-375-359-3686/4811
8.1%
15.9%
23.4%
-
-
※各年の集計期間は3歳馬が古馬混合戦に初出走した日から1回札幌2日目まで。

表2は古馬混合戦での3歳馬の成績(過去5年)。集計期間は3歳馬が古馬混合戦に初出走した日から1回札幌2日目までとした。集計期間は今年の3歳馬の調査できる範囲が1回札幌2日目までなので、過去5年も今年と比較するため1回札幌2日目までで集計した。
今年の3歳馬を見てみると、勝率と連対率がわずかに過去5年の平均を上回っており、複勝率は平均より低い数字。昨年の3歳馬と比較すると分は悪いが、昨年の3歳馬はすべての数字で平均を上回っているレベルが高い年だった。今年の3歳馬は04年から06年の3歳馬の勝率、連対率、複勝率とほとんど差はなく、今年の3歳馬は例年並みのレベルと言えそうだ。

■表3 古馬混合戦での3歳馬のクラス別成績(過去5年)

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
08年 500万下 64-59-52-621/796
8.0%
15.5%
22.0%
93%
77%
1000万下 11-10-8-71/100
11.0%
21.0%
29.0%
73%
78%
1600万下 0-0-1-7/8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
18%
OPEN特別 2-2-0-3/7
28.6%
57.1%
57.1%
102%
205%
重賞 0-1-1-19/21
0.0%
4.8%
9.5%
0%
22%
07年 500万下 75-63-72-639/849
8.8%
16.3%
24.7%
84%
78%
1000万下 16-17-13-82/128
12.5%
25.8%
35.9%
69%
91%
1600万下 1-1-1-2/5
20.0%
40.0%
60.0%
68%
196%
OPEN特別 2-1-1-3/7
28.6%
42.9%
57.1%
225%
151%
重賞 0-3-1-12/16
0.0%
18.8%
25.0%
0%
73%
06年 500万下 61-65-61-628/815
7.5%
15.5%
22.9%
60%
66%
1000万下 11-7-15-91/124
8.9%
14.5%
26.6%
92%
88%
1600万下 0-1-0-1/2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
85%
OPEN特別 0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
重賞 2-1-0-9/12
16.7%
25.0%
25.0%
303%
105%
05年 500万下 62-57-59-612/790
7.8%
15.1%
22.5%
93%
76%
1000万下 14-12-7-85/118
11.9%
22.0%
28.0%
114%
77%
1600万下 0-1-1-6/8
0.0%
12.5%
25.0%
0%
41%
OPEN特別 1-1-1-4/7
14.3%
28.6%
42.9%
67%
80%
重賞 0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
50%
04年 500万下 57-63-58-692/870
6.6%
13.8%
20.5%
78%
72%
1000万下 10-9-5-73/97
10.3%
19.6%
24.7%
81%
65%
1600万下 0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別 2-1-0-6/9
22.2%
33.3%
33.3%
215%
110%
重賞 0-0-1-4/5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
50%
平均 500万下 319-307-302-3192/4120
7.7%
15.2%
22.5%
-
-
1000万下 62-55-48-462/567
10.9%
20.6%
29.1%
-
-
1600万下 1-3-3-20/27
3.7%
14.8%
25.9%
-
-
OPEN特別 7-5-2-23/37
18.9%
32.4%
37.8%
-
-
重賞 2-5-4-49/60
3.3%
11.7%
18.3%
-
-
※各年の集計期間は3歳馬が古馬混合戦に初出走した日から1回札幌2日目まで。

表2ではクラスを問わず、古馬混合戦の3歳馬の成績を見てきたが、ここからはクラス別にわけてみよう。古馬混合戦での3歳馬のクラス別成績が上の表3。今年の3歳馬は500万下での成績が勝率と連対率が平均を上回り、複勝率は平均より低い数字。1000万下も同様の傾向で、今年の3歳馬の500万下と1000万下での成績はほぼ例年並みと言える。1600万下とOPEN特別は出走頭数が少なく何とも言えないが、重賞は過去5年で最多の21頭が出走している。しかし重賞の勝率、連対率、複勝率は過去5年の平均をすべて下回っており、今年の3歳馬は古馬混合戦の重賞で苦戦を強いられている

■表4 古馬混合戦における今年の3歳馬の芝・ダート別成績

コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
39-44-36-415/534
7.3%
15.5%
22.3%
69%
70%
ダート 38-28-26-304/396
9.6%
16.7%
23.2%
114%
85%
※集計期間は3歳馬が古馬混合戦に初出走した日から08年8月17日(1回札幌2日目)まで。

ここからは今年の3歳馬だけにスポットを当てて見ていこう。表4は古馬混合戦における今年の3歳馬の芝・ダート別成績。出走頭数は芝の方が多いが、勝利数は芝が39勝で、ダートが38勝とほぼ互角の数字。勝率、連対率、複勝率は全ての数字でダートは芝の成績を上回っており、今年の3歳馬は古馬混合戦においてダート戦での活躍が多いようだ。

■表5 古馬混合戦における今年の3歳馬の距離別成績

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m〜1300m 22-19-24-264/329
6.7%
12.5%
19.8%
53%
65%
1400m〜1600m 3-3-5-61/72
4.2%
8.3%
15.3%
59%
62%
1700m〜2000m 45-48-29-353/475
9.5%
19.6%
25.7%
120%
89%
2100m〜2400m 5-1-3-22/31
16.1%
19.4%
29.0%
81%
56%
2500m〜 2-1-1-19/23
8.7%
13.0%
17.4%
44%
47%
※集計期間は3歳馬が古馬混合戦に初出走した日から08年8月17日(1回札幌2日目)まで。

表5は古馬混合戦における今年の3歳馬の距離別成績。優秀なのは1700m〜2000mと2100m〜2400m。1700m〜2000mは出走頭数も多いが、すべての数字で古馬混合戦における今年の3歳馬の成績(表2参照)を上回っている。2100m〜2400mは勝率16.1%、連対率19.4%、複勝率29%。勝率と複勝率は5つの距離区分の中で最も高い数字をマークしている。以上のことから今年の3歳馬は古馬混合戦において1700m〜2400mの距離で活躍が多いと言えるだろう。

ここまでで今年の3歳馬のレベル、そして古馬混合戦における今年の3歳馬の特徴を見てきた。今年の3歳馬のレベル自体は例年並みで、気になることは重賞で苦戦が強いられている点だ。今年の3歳馬の中で比較した場合は、ダート戦、1700m〜2400mの距離で活躍が目立つことがわかった。今年の3歳馬は古馬混合戦で積極的に買えるわけではないが、それでもダート戦、1700m〜2400mのカテゴリーに該当していたらそれは強調材料ととらえてよさそうだ。

■表6 古馬混合重賞で最初に勝利を収めた3歳馬(過去5年)

日付
開催
レース
馬名
07年 8/26 1回札幌6日目 キーンランドC クーヴェルチュール
06年 6/18 4回京都2日目 マーメイドS ソリッドプラチナム
05年 8/21 3回新潟4日目 アイビスサマーD テイエムチュラサン
04年 9/4 1回札幌7日目 エルムS パーソナルラッシュ
03年 8/17 1回札幌2日目 クイーンS オースミハルカ

最後におまけのデータを一つ。表6は古馬混合重賞で最初に勝利を収めた3歳馬をまとめたもの(過去5年)。この表6を見ると、過去5年は1回札幌最終日までの時期に3歳馬が古馬混合重賞で勝利を収めていることがわかる。今年の3歳馬は重賞で苦戦が強いられているが、近いうちに古馬混合重賞で3歳馬の勝利があってもいいのかもしれない。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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