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第212回 今年は無事開催!? 札幌記念を占う!

2008/8/21(木)

馬インフルエンザにより昨年は8月18日(土)、19日(日)の開催が中止。予定されていた札幌記念は、2週後の1回札幌の8日目に行われた。馬インフルエンザの余波は、すぐには収まらなかったが、昨年の本競走はフルゲートの16頭立てで実施。優勝を飾ったフサイチパンドラは、同年秋のエリザベス女王杯で2着。2着のアグネスアークも天皇賞(秋)で2着に入るなどの好走を見せたことを考えると、レースそのものには大きな混乱はなかったと思われる。つまり、この秋のG1につながるハイレベルなレースという位置づけは変わらなかった。

筆者は一昨年の本競走にあたり、当コーナー(第84回データde出〜た サマー2000シリーズ第4戦! 札幌記念を占う!)をすでに担当させていただいた。内容的には繰り返しになる部分が多くなってしまうが、一昨年と同様のプロセスでの攻略が有効だと判断しているので、今年もお付き合いいただきたい。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

本競走の特徴としては、年齢が若い馬の活躍が目立つということ。3歳馬、4歳馬を中心に好成績を残しており、年齢が上がるごとに成績が下がる。そして、年齢別に分けての好走パターンの分析が可能だ。

■表1 札幌記念で好走した3歳馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 芝2000mの実績
06年 1 1 アドマイヤムーン 日本ダービー7着 弥生賞1着
03年 1 2 サクラプレジデント 日本ダービー7着 皐月賞2着
01年 1 2 エアエミネム 巴賞1着 駒草賞1着
01年 3 1 ジャングルポケット 日本ダービー1着 皐月賞3着

上の表1は過去10年の札幌記念で好走した3歳馬の一覧。該当馬は過去10年で4頭いる。日本ダービーを勝っていたジャングルポケットが3着に敗れ、当時は重賞未経験だったエアエミネムが勝ったことをうけ、芝2400mの日本ダービーの実績はあまり関係ないのではないかという指摘は一昨年した。それにより日本ダービーが7着でも弥生賞勝ちがあるアドマイヤムーンは見解は、やはり正しかった。つまり、3歳馬で大事なのは同年の芝2000mの実績。皐月賞を中心とした、芝2000mのOPクラスのレースの実績を重視したい。

■表2 札幌記念で好走した4歳馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 芝2000mのG1実績
07年 1 5 フサイチパンドラ クイーンS5着 秋華賞3着
2 12 アグネスアーク 漁火S3着  
3 3 サクラメガワンダー 函館記念3着  
06年 3 2 マチカネキララ エプソムC3着  
02年 1 2 テイエムオーシャン 有馬記念6着 秋華賞1着
3 1 コイントス 漁火S1着  
00年 2 2 エアギャングスター 函館記念3着  
99年 1 1 セイウンスカイ 天皇賞(春)3着 皐月賞1着
2 2 ファレノプシス 京王杯SC5着 秋華賞1着

上の表2は過去10年の札幌記念で好走した4歳馬の一覧。4歳馬も3歳馬と同じように芝2000mの実績というのが大きなポイントになる。該当馬9頭中4頭が過去1年以内に芝2000mのG1で3着以内の実績。昨年は4歳馬が上位独占した中で、秋華賞3着の実績があったフサイチパンドラが優勝。そのほか、テイエムオーシャンら3頭も連対を果たしていることに注目だ。芝2000mのG1で好走実績がない場合は、直前の成績が非常に重要。前走準OPクラス以上の芝1800m以上で3着以内に好走していることが条件だ。

■表3 札幌記念で好走した5歳馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 G2以上の実績 芝2000mの勝ち鞍
06年 2 9 レクレドール クイーンS3着    
05年 1 9 ヘヴンリーロマンス クイーンS2着 阪神牝馬S1着  
04年 1 1 ファインモーション 函館記念2着 マイルCS2着  
2 2 バランスオブゲーム 安田記念3着 毎日王冠1着  
3 3 ローエングリン 宝塚記念10着 マイラーズC2着  
03年 2 1 エアエミネム 函館記念1着   函館記念1着
3 4 ノブレスオブリッジ クイーンS5着   エメラルドS1着
01年 2 5 ファイトコマンダー 函館記念6着   但馬S1着
00年 3 6 レガシーハンター 函館記念7着    
98年 1 1 エアグルーヴ 宝塚記念3着 産経大阪杯1着 産経大阪杯1着
2 2 サイレントハンター 鳴尾記念9着   新潟大賞典1着
3 3 アラバンサ 札幌日経OP2着   寿S1着

次は5歳馬を見ていこう(表3参照)。5歳馬に関しては前走掲示板を外していた馬の巻き返しがあったりする。巻き返しが可能なのは、まず過去1年以内に芝1600m以上のG2以上で連対実績がある場合。そして同年に準OPクラス以上の芝2000mで1着の実績がある場合のどちらか。このいずれの条件を満たさずに好走したのは、06年2着のレクレドールと00年3着のレガシーハンター。ただ、レクレドールの場合は前走クイーンS3着からの連闘。近年はヘヴンリーロマンスや03年3着のノブレスオブリッジも同様のローテーションで好走を果たしていた。前走北海道開催の重賞に限っての好走馬に関しては、常に警戒したい。

■表4 札幌記念で好走した6歳馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 G2以上の実績 芝2000mの勝ち鞍
05年 2 12 ファストタテヤマ みなみ北海道S3着 オールカマー2着  
02年 2 10 トウカイポイント 函館記念14着 中山記念1着  
99年 3 8 ツクバシンフォニー 安田記念4着   エイプリルS1着

次は6歳馬(表4参照)。過去2年では好走馬が出ておらず、過去10年でも3頭しかいないため、成果はなかなか望みにくいかもしれない。ただ、過去3頭はいずれも人気薄での大駆けなので、侮れないところがある。好走パターンは、6歳馬も5歳馬とほぼ同じ考え方。まず、過去に芝1600m以上のG2以上で連対実績がある馬に注意。02年2着のトウカイポイントは同年の中山記念の優勝馬。05年2着のファストタテヤマは、03年のオールカマーの実績。あとは、99年3着のツクバシンフォニーのように同年に芝2000m(できればOPクラス)の勝ち鞍がある馬。

■表5 札幌記念で好走した7歳以上の馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 札幌記念の位置取り
05年 3 13 コイントス ダイヤモンドS11着 1-1-1-1
00年 1 8 ダイワカーリアン 函館記念9着 1-1-1-1

最後に7歳以上の馬について(表5参照)。過去10年の7歳以上の馬の好走は、コイントスとダイワカーリアンのみ。両馬ともに過去に重賞での好走実績があるものの、6歳以下の馬のような明快な決め手はない。両馬ともに札幌記念で逃げて好走していたことぐらいだろうか。力量的に下降線をたどりやすい年齢だけに、展開面の恩恵がありそうな場合のみ、狙ってみるのはどうだろう。

 

【結論】
それでは、今年の札幌記念を占っていこう。出走予定馬は下の表6の通り。

■表6 今年の札幌記念の出走予定馬

馬名 年齢 前走成績 芝2000mの実績  
オリエンタルロック 3 白百合S8着    
マイネルチャールズ 3 日本ダービー4着 弥生賞1着  
馬名 年齢 前走成績 芝2000mのG1実績  
ステップシチー 4 松前特別1着    
タスカータソルテ 4 函館記念7着    
マンハッタンスカイ 4 函館記念3着    
メイショウレガーロ 4 函館記念9着    
馬名 年齢 前走成績 G2以上の実績 芝2000mの勝ち鞍
フィールドベアー 5 函館記念2着   福島民報杯1着
マツリダゴッホ 5 QEU世C6着 有馬記念1着ほか  
アドマイヤタイトル 6 目黒記念7着    
コンゴウリキシオー 6 安田記念6着    
馬名 年齢 前走成績
ヴィータローザ 8 小倉記念4着    
シルクフェイマス 9 日経賞13着    
※キクノアロー、ツアーデフォース、ファストロックは出走回避の見込み。

まず、3歳馬から見ていくとマイネルチャールズが有力。皐月賞、日本ダービーでは人気を下回る成績でクラシック制覇はならなかったが、弥生賞1着の実績は06年に優勝したアドマイヤムーンと同じ。過去、芝2000mは3勝をマークしており、この距離はピッタリだ。

2008/03/09 中山11R 報知杯弥生賞(Jpn2) 1着 3番 マイネルチャールズ
2008/04/13  福島11R 福島民報杯 1着 5番 フィールドベアー

次に4歳馬だが、今年は過去に芝2000mのG1で3着以内の実績を持つ馬がいない。したがって、頭から推奨できる馬はいないが、前走準OPクラス以上の芝1800mで3着以内という条件にあてはまるマンハッタンスカイ(函館記念3着)は買えそうだ。

5歳の注目馬は2頭。昨年の有馬記念優勝馬マツリダゴッホと、今年の福島民報杯勝ちがあるフィールドベアー。マツリダゴッホはメンバー中唯一のG1馬ということで、当日1番人気に支持される可能性が高いが、前回の当コーナー(第211回 データde出〜た 札幌記念の危険な1番人気とは?)からは、絶対視できない。G1勝ちといっても中山芝2500mの有馬記念での実績。本競走と同じ距離、つまり芝2000mのG2以上勝ちの実績がない1番人気は、過去10年でことごとく人気を裏切っている。格は下だが、ここはフィールドベアーの方が上位に来ても不思議はない。

最後に6歳以上の馬だが、実績から買える馬が今年は見当たらない。高齢馬の逃げ切り(粘り)という意味では、シルクフェイマスの存在が気になるが、昨年の本競走では8着だった。それならば6歳馬だが、同じ逃げ馬ということで、本競走初出走になるコンゴウリキシオーを少し押さえる手はありそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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