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第211回 札幌記念の危険な1番人気とは?

2008/8/18(月)

今週末に行われる札幌記念は、秋のG1戦線に結びつく非常に重要な一戦。思えば、昨年は馬インフルエンザ騒動で本競走が延期。この時期のJRA開催自体が中止になり、日本の競馬界全体に激震が走った。今年はそのようなことはなさそうだが、あらためて無事に競馬が行われることの喜びを感じる次第だ。

さて、本競走の分析だが、詳細は週半ばに譲るとして、今回は事前準備として、とある項目に注目してみた。それは1番人気馬の取捨についてだ。通常だと過去のデータから有力馬を導き出すことが多いが、やや視点を変えて1番人気の馬を買えるかどうかという点に攻略ポイントを定めてみた。

■表1 過去10年の札幌記念の配当

馬連
3連複
3連単
人気
07年
20,390円
49,530円
332,290円
5→12→3
06年
3,550円
3,520円
21,750円
1→9→2
05年
31,070円
477,870円
2,759,500円
9→12→13
04年
360円
540円
2,270円
1→2→3
03年
180円
520円
2→1→4
02年
15,980円
23,010円
2→10→1
01年
34,80円
2→5→1
00年
4,890円
8→2→6
99年
410円
1→2→8
98年
630円
1→2→3

上の表1は過去10年の札幌記念の配当。馬連、3連複、3連単を中心に、上位入線3頭の人気も示した。10回中4回が馬連1000円未満の堅い決着である一方、馬連万馬券が3回も飛び出している。特に近年は波乱傾向が強く、05年の3連単は275万円台の大荒れ。過去10年では堅いか大荒れかの両極端という印象だ。

1番人気馬の成績は【4.1.2.3】で、勝率40%、連対率50%、複勝率は70%。それほど悪くないものの、実は2番人気が【3.4.1.2】。勝率30%、連対率70%、複勝率80%で、連対率と複勝率は2番人気の方が高い。本競走に限った話ではないが、1番人気が馬券に絡めば穏やかな配当で、1番人気が4着以下に消えれば高配当が出やすい。特に本競走においては、1番人気が沈んだ際、非常に大きな配当が飛び出しているので、最初に「1番人気が来るのか、来ないのか」という視点でレース考えてみたい。

■表2 札幌記念の1番人気馬の成績(過去10年)

着順
馬名
性齢
単勝
間隔
芝2000mのG2以上勝ち
芝2000m超のG2以上勝ち
07年
7
マツリダゴッホ
牡4
4.2
18週
  AJC杯
06年
1
アドマイヤムーン
牡3
3.2
12週
弥生賞  
05年
7
オペラシチー
牡4
3.4
13週
  目黒記念
04年
1
ファインモーション
牝5
2.2
4週
秋華賞、ローズS エリ女王杯
03年
2
エアエミネム
牡5
1.7
4週
神戸新聞杯、札幌記念  
02年
3
コイントス
牡4
4.6
2週
   
01年
3
ジャングルポケット
牡3
1.3
12週
  日本ダービー
00年
7
ファレノプシス
牝5
2.7
18週
秋華賞、ローズS  
99年
1
セイウンスカイ
牡4
1.4
16週
皐月賞 菊花賞、日経賞ほか
98年
1
エアグルーヴ
牝4
1.3
6週
天皇賞(秋)ほか オークス

そこで上の表2では過去10年の札幌記念で1番人気に支持された馬を記した。馬名の背景に色がかかっているのは、連対を果たせなかった馬を意味している。昨年のマツリダゴッホを含めて5頭が該当する。よって、逆に連対を果たした馬も5頭。この差はどこから生じているのかを考えるのが、今回の狙いだ。

1998/8/23札幌11R 札幌記念(G2) 1着4番 エアグルーヴまず、性齢での大きな特徴はない。3歳馬も来ているし、牝馬でも好走を果たしている。次に単勝オッズだが、昨年のマツリダゴッホや02年のコイントスのように単勝4倍台では信頼度は低そう。同じ1番人気でも98年のエアグルーヴのように圧倒的な支持を受けている場合の方がやはり信頼度は高い。ただ、このファクターでの判断は、レース直前まで待たないとわからないので、事前予想の際には都合が悪い。やはり個々の馬の実績からも見ておきたい。

すると、とある興味深い傾向が出てくる。本競走は秋のG1につながる重要なレースだけあって、出走馬のレベルは毎年高い。そこで1番人気に支持されるような馬は、過去にそれなりの実績を持っている馬ばかりだ。02年のコイントス以外は、すべて過去に芝のG2以上で勝ち鞍があった。ところが、芝のG2以上での優勝といっても距離実績が問題となってくる。1番人気で2着以内に好走した馬に共通するのは、ズバリ2000mのG2以上の勝利。今回と同じ距離での実績だ。00年のファレノプシスのみ同実績を持ちながら7着に敗れているが、そのほかの敗れた馬を見てみると、的を射ているような気がする。

例えば、昨年7着に敗れたマツリダゴッホは、芝G2以上の勝ち鞍は芝2200mのAJC杯のみ。05年のオペラシチーは芝2500mの目黒記念。01年のジャングルポケットはG1馬だったが、芝2400mの日本ダービーの勝ち馬。芝2000mの皐月賞では3着に敗れていた。

ローテーションに関しては特に関係ない。順調に使われていても、休み明けでもいいが、過去に芝2000mのG2以上で勝ち鞍がある馬が人気に応え、そうでない馬が人気を裏切っているのだ。札幌記念での危険な1番人気の見分け方として、まずはこのことを示しておこう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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