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第209回 この夏好調! サクラバクシンオー産駒分析

2008/8/11(月)

夏競馬も折り返し地点を過ぎ、先週は2歳世代最初の重賞競走・函館2歳Sも行われた。そんな中、今夏はアイビスサマーダッシュをカノヤザクラで制するなど、サクラバクシンオー産駒の好調が目立っている。そこで今回は、そのサクラバクシンオーについてデータを調べてみたい。なお、今週行われる重賞、北九州記念とクイーンSについてはそのいすれかを、木曜掲載分で分析する予定だ。また、データの集計にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用している(集計期間:産駒デビューから本年8月3日まで)。

■表1 08年夏競馬種牡馬勝利数(6/21〜8/3、賞金は附加賞除く)

種牡馬
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
3着内率
単回収率
賞金
サクラバクシンオー
179
25
10
21
741
14.0%
19.6%
31.3%
205%
35735万
アグネスタキオン
164
20
15
15
114
12.2%
21.3%
30.5%
80%
28370万
マンハッタンカフェ
154
18
11
11
114
11.7%
18.8%
26.0%
67%
25873万
フジキセキ
177
16
9
10
142
9.0%
14.1%
19.8%
55%
22056万
ダンスインザダーク
167
13
19
11
124
7.8%
19.2%
25.7%
47%
22379万
タイキシャトル
137
13
4
17
103
9.5%
12.4%
24.8%
165%
18307万
タニノギムレット
109
11
11
7
80
10.1%
20.2%
26.6%
49%
13474万
ジャングルポケット
67
11
5
4
47
16.4%
23.9%
29.9%
154%
17488万

まずは、この夏競馬の種牡馬成績、勝ち鞍上位5頭(タイキシャトル以下の3頭は、このコーナーで既に取り上げた種牡馬の参考データ)をご覧いただきたい。本年1月からの集計では勝利数、そして賞金ともアグネスタキオンがトップを独走しているが、6月のクラス替え、2歳戦スタート以降の勝利数ではサクラバクシンオーが25勝でトップ。本稿執筆時点ではまだ函館2歳S(サクラバクシンオー産駒3頭、アグネスタキオン産駒1頭)の結果は出ていないものの、冒頭でも触れたカノヤザクラがアイビスサマーダッシュを制して賞金でもアグネスタキオンに差をつけている。

■表2 サクラバクシンオー血統表

サクラバクシンオー
1989 鹿毛
サクラユタカオー
1982 栗毛
テスコボーイ Princely Gift
Suncourt
アンジエリカ ネヴアービート
スターハイネス
サクラハゴロモ
1984 鹿毛
ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
クリアアンバー Ambiopoise
One Clear Call
※競走成績21戦11勝 スプリンターズS2回、スワンS、ダービー卿CT、クリスタルC

1994/12/18中山10R スプリンターズS(G1)1着 8番 サクラバクシンオー サクラバクシンオーの父サクラユタカオーは86年の天皇賞(秋)を制するなど中距離で活躍。エアジハード(安田記念、マイルCS)、サクラキャンドル(エリザベス女王杯)、ウメノファイバー(オークス)など、多くの活躍馬を輩出した。母サクラハゴロモは2勝馬。サクラバクシンオーの叔父にアンバーシャダイ(有馬記念、天皇賞(春))、従兄にイブキマイカグラ(阪神3歳S)などが出ている系統だ。

サクラバクシンオー自身は92年1月にデビューし、4戦目にクリスタルCを制覇。その後しばらくオープン特別しか勝てない時期もあったが、5、6歳時(旧表記)にスプリンターズS2連覇を達成。6歳時の94年には最優秀短距離馬に選出されている。

■表3 産駒総合成績

 
出走
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
全成績
8294
817
723
672
6082
9.9%
18.6%
26.7%
88%
81%
(牝馬)
3038
251
249
213
2325
8.3%
16.5%
23.5%
81%
71%
4712
495
424
392
3401
10.5%
19.5%
27.8%
93%
87%
ダート
3370
307
281
262
2520
9.1%
17.4%
25.2%
84%
72%

産駒全体の傾向では、まず単勝回収率の高さが目立つ。特に芝コースでは93%を記録しており、センスの良い方ならひと工夫する程度でも100%超えまで期待できそうだ。また、ダートよりは芝、牝馬より牡馬が良いようだが、ダート戦や牝馬も比較上やや見劣るだけで、決して悪い成績ではない。

■表4 馬場状態別成績

コース
馬場
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
427- 367- 338-2907/4039
10.6%
19.7%
28.0%
91%
87%
稍重
46- 38- 35- 321/ 440
10.5%
19.1%
27.0%
100%
88%
14- 13- 11- 116/ 154
9.1%
17.5%
24.7%
88%
67%
不良
8- 6- 8- 57/ 79
10.1%
17.7%
27.8%
131%
135%
ダート
212- 209- 174-1749/2344
9.0%
18.0%
25.4%
89%
75%
稍重
44- 36- 42- 377/ 499
8.8%
16.0%
24.4%
71%
67%
27- 21- 26- 213/ 287
9.4%
16.7%
25.8%
41%
62%
不良
24- 15- 20- 181/ 240
10.0%
16.3%
24.6%
111%
64%

馬場状態別では、スピードを生かせる芝の良から稍重までの成績がやや良い。ただ、芝の重〜不良、あるいはダートで大きく成績が落ち込むことはなく、芝の不良馬場では単複の回収率が130%を超えてきているなど、表3同様「全体的に上々」という印象が強い。

■表5 クラス別成績

クラス
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
新馬
97- 85- 71- 399/ 652
14.9%
27.9%
38.8%
85%
87%
未勝利
251- 182- 190-1698/2321
10.8%
18.7%
26.8%
100%
75%
500万下
273- 260- 225-2176/2934
9.3%
18.2%
25.8%
84%
85%
1000万下
119- 114- 110-1029/1372
8.7%
17.0%
25.0%
93%
84%
1600万下
28- 28- 29- 294/ 379
7.4%
14.8%
22.4%
92%
81%
OPEN特別
29- 31- 28- 237/ 325
8.9%
18.5%
27.1%
49%
70%
G3
12- 18- 13- 152/ 195
6.2%
15.4%
22.1%
76%
73%
G2
5- 3- 3- 50/ 61
8.2%
13.1%
18.0%
73%
50%
G1
3- 2- 3- 47/ 55
5.5%
9.1%
14.5%
30%
43%

クラス別で目につくのは新馬戦。新馬戦といえば第165回で取り上げたアグネスタキオンが思い出されるが、サクラバクシンオーもかなりの好成績と言えるだろう。クラスが上がるに従って徐々に成績は下降するものの、単複の回収率は1600万条件までのほとんどで控除率分を上回る数字を残している。勝率や連対率も併せて考えると、特に1000万条件以下で信頼性が高いと言えそうだ。

■表6 JRA平地重賞勝ち馬一覧

馬名
重賞初連対
重賞最終連対
シーイズトウショウ
ファンタジーS(2歳)
セントウルS(6歳)
ショウナンカンプ
高松宮記念(4歳)
阪急杯(5歳)
メジロマイヤー
きさらぎ賞(3歳)
小倉大賞典(7歳)
カノヤザクラ
ファルコンS(3歳)
アイビスサマーD(4歳)
エイシンツルギザン
ニュージーランドT(3歳)
NHKマイルC(3歳)
マルブツイースター
小倉2歳S(2歳)
ファルコンS(3歳)
タイセイアトム
ガーネットS(5歳)
根岸S(5歳)
ブルーショットガン
阪急杯(7歳)
デンシャミチ
京王杯2歳S(2歳)
アドマイヤホクト
ファルコンS(3歳)
ニシノチャーミー
函館2歳S(2歳)

2002/3/24中京11R 高松宮記念(G1)1着 5番 ショウナンカンプ 平地競走における重賞勝ち馬は上記の11頭。スプリンター種牡馬というと早熟な印象もあるが、シーイズトウショウは2歳時から長く活躍。G1・高松宮記念を制したショウナンカンプは古馬になって本格化した。ほかに、今年は交流重賞(ホッカイドウ競馬)の北海道スプリントCでは7歳にしてジョイフルハートが重賞初制覇。04年にはブランディスがやはり7歳で中山グランドジャンプを圧勝するなど、早熟から晩成まで、様々なタイプの産駒が見られる

■表7 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
2歳・夏
73- 65- 52- 259/ 449
16.3%
30.7%
42.3%
72%
82%
2歳・秋
76- 62- 55- 443/ 636
11.9%
21.7%
30.3%
74%
74%
3歳・冬
97- 80- 80- 659/ 916
10.6%
19.3%
28.1%
88%
80%
3歳・春
125- 84- 80- 794/1083
11.5%
19.3%
26.7%
97%
75%
3歳・夏
84- 84- 76- 731/ 975
8.6%
17.2%
25.0%
109%
79%
3歳・秋
50- 48- 38- 482/ 618
8.1%
15.9%
22.0%
73%
80%
4歳・冬
38- 35- 50- 406/ 529
7.2%
13.8%
23.3%
98%
99%
4歳・春
34- 44- 38- 357/ 473
7.2%
16.5%
24.5%
69%
80%
4歳・夏
69- 57- 44- 265/ 435
15.9%
29.0%
39.1%
125%
111%
4歳・秋
46- 31- 28- 309/ 414
11.1%
18.6%
25.4%
77%
72%
5歳・冬
36- 36- 38- 253/ 363
9.9%
19.8%
30.3%
80%
91%
5歳・春
25- 31- 18- 210/ 284
8.8%
19.7%
26.1%
61%
78%
5歳・夏
18- 15- 18- 176/ 227
7.9%
14.5%
22.5%
216%
113%
5歳・秋
17- 14- 20- 157/ 208
8.2%
14.9%
24.5%
81%
88%
6歳・冬
8- 12- 14- 126/ 160
5.0%
12.5%
21.3%
33%
56%
6歳・春
7- 9- 7- 108/ 131
5.3%
12.2%
17.6%
32%
53%
6歳・夏
3- 4- 4- 77/ 88
3.4%
8.0%
12.5%
36%
42%
6歳・秋
2- 3- 6- 72/ 83
2.4%
6.0%
13.3%
31%
51%
7歳以上
9- 9- 6- 198/ 222
4.1%
8.1%
10.8%
80%
66%
2歳
149- 127- 107- 702/1085
13.7%
25.4%
35.3%
73%
77%
3歳
356- 296- 274-2666/3592
9.9%
18.2%
25.8%
94%
78%
4歳
187- 167- 160-1337/1851
10.1%
19.1%
27.8%
92%
91%
5歳
96- 96- 94- 796/1082
8.9%
17.7%
26.4%
104%
92%
6歳
20- 28- 31- 383/ 462
4.3%
10.4%
17.1%
33%
52%
7歳以上
9- 9- 6- 198/ 222
4.1%
8.1%
10.8%
80%
66%
※冬:1〜3月、春:4〜6月、夏:7〜9月、秋:10〜12月

年齢別成績では、新馬戦の好成績から想像される通り2歳夏は好成績で、3歳春までは勝率10%台をキープしている。その後は落ち込みを見せるが、4歳夏から5歳春にかけては再び高連対率を記録しているのも目につく。表6の重賞勝ち馬でも、メジロマイヤーは3歳時のきさらぎ賞後は今ひとつの成績が続いたが、5歳春に1600万条件とオープン特別を連勝。今年のガーネットSで重賞初制覇を果たしたタイセイアトム(5歳)も、2歳時に2連勝した後は長く1000万条件に留まっていた。ほかにも、4歳夏の降級で相手が楽になって復活を見せる馬、あるいは古馬になってもうひと伸びを見せる馬も多いのだろう。サクラバクシンオー自身がクリスタルC後しばらく重賞勝ちから遠ざかったのと同様の傾向が産駒にも出ている、とも考えられる。
こういったタイプは1度の好走くらいではフロック視されがちだけに、馬券作戦としてはそんな「きざし」が見られた馬を積極的に買ってみるのも面白い。ただし、勝率や回収率からは6歳以降になると少々狙いづらくなる

■表8 距離別成績

コース
距離
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
1000m
38- 36- 36- 185/ 295
12.9%
25.1%
37.3%
105%
100%
1200m
303- 261- 234-1967/2765
11.0%
20.4%
28.9%
92%
89%
1400m
79- 58- 50- 491/ 678
11.7%
20.2%
27.6%
101%
88%
1600m
49- 51- 46- 468/ 614
8.0%
16.3%
23.8%
92%
89%
1800m
19- 15- 18- 184/ 236
8.1%
14.4%
22.0%
81%
65%
2000m
1- 0- 3- 64/ 68
1.5%
1.5%
5.9%
5%
21%
1000m〜1300m
341- 297- 270-2152/3060
11.1%
20.8%
29.7%
94%
90%
1400m〜1600m
131- 110- 100- 977/1318
9.9%
18.3%
25.9%
96%
88%
1700m〜2000m
23- 16- 22- 261/ 322
7.1%
12.1%
18.9%
74%
57%
2100m〜2400m
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
37%
2500m〜
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
ダート
1000m
78- 79- 64- 516/ 737
10.6%
21.3%
30.0%
103%
79%
1200m
124- 121- 114-1070/1429
8.7%
17.1%
25.1%
73%
68%
1400m
38- 30- 36- 347/ 451
8.4%
15.1%
23.1%
71%
77%
1600m
7- 4- 8- 81/ 100
7.0%
11.0%
19.0%
22%
53%
1700m
23- 18- 18- 204/ 263
8.7%
15.6%
22.4%
155%
80%
1800m
13- 13- 12- 153/ 191
6.8%
13.6%
19.9%
53%
65%
1000m〜1300m
224- 215- 188-1724/2351
9.5%
18.7%
26.7%
83%
72%
1400m〜1600m
45- 34- 44- 428/ 551
8.2%
14.3%
22.3%
62%
72%
1700m〜2000m
37- 32- 30- 362/ 461
8.0%
15.0%
21.5%
115%
75%
2100m〜2400m
1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
54%
24%
2500m〜
0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

距離別ではやはり短距離戦が好成績で、特に芝ダートとも1000m戦が良い。また、芝では1400mまでなら十分に守備範囲内と言える成績である。ただ、芝1600mや1800mでも単勝回収率は高いほか、ダートも含めある程度なら距離が延びても極端に成績が悪くなることはない。除外などで適鞍を使えなかったようなケースを除けば、スプリンターとして評価が定着しているサクラバクシンオーの産駒をわざわざ中距離のレースに使ってくるには、個々の特性など相応の理由がある、と考えられる。

■表9 競馬場別成績

コース
場所
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
札幌
30- 20- 24- 176/ 250
12.0%
20.0%
29.6%
54%
64%
函館
43- 50- 38- 222/ 353
12.2%
26.3%
37.1%
79%
91%
福島
65- 49- 57- 426/ 597
10.9%
19.1%
28.6%
100%
96%
新潟
52- 56- 42- 383/ 533
9.8%
20.3%
28.1%
96%
113%
東京
50- 44- 37- 371/ 502
10.0%
18.7%
26.1%
76%
77%
中山
44- 50- 36- 424/ 554
7.9%
17.0%
23.5%
53%
61%
中京
54- 41- 39- 383/ 517
10.4%
18.4%
25.9%
101%
83%
京都
50- 29- 44- 343/ 466
10.7%
17.0%
26.4%
123%
95%
阪神
42- 37- 36- 301/ 416
10.1%
19.0%
27.6%
90%
92%
小倉
65- 48- 39- 372/ 524
12.4%
21.6%
29.0%
134%
91%
中央4場
186- 160- 153-1439/1938
9.6%
17.9%
25.7%
84%
80%
その他
309- 264- 239-1962/2774
11.1%
20.7%
29.3%
99%
92%
ダート
札幌
15- 15- 14- 105/ 149
10.1%
20.1%
29.5%
291%
90%
函館
13- 13- 13- 106/ 145
9.0%
17.9%
26.9%
177%
92%
福島
28- 22- 17- 185/ 252
11.1%
19.8%
26.6%
61%
61%
新潟
15- 15- 11- 150/ 191
7.9%
15.7%
21.5%
34%
51%
東京
36- 30- 31- 407/ 504
7.1%
13.1%
19.2%
47%
54%
中山
63- 70- 64- 515/ 712
8.8%
18.7%
27.7%
82%
78%
中京
29- 38- 22- 240/ 329
8.8%
20.4%
27.1%
79%
79%
京都
47- 27- 39- 355/ 468
10.0%
15.8%
24.1%
71%
70%
阪神
36- 36- 34- 325/ 431
8.4%
16.7%
24.6%
89%
80%
小倉
25- 15- 17- 132/ 189
13.2%
21.2%
30.2%
65%
84%
中央4場
182- 163- 168-1602/2115
8.6%
16.3%
24.3%
73%
71%
その他
125- 118- 94- 918/1255
10.0%
19.4%
26.9%
103%
75%

競馬場別では、芝ダートとも中央4場よりローカルの勝率、連対率が高い。今週からの札幌、新潟、小倉の3場では、新潟のダート以外は全体的に好成績で、この夏の好調はまだまだ続きそうな印象だ。
なお、高回収率の札幌ダートは、単勝2万馬券で1勝、60倍台で2勝を挙げている。15勝中3勝が高配当で、これに「引っ張られた」と見るか、「穴で注目」とみるか判断は微妙なところだが、穴党ファンの方なら今週から注目してみてもいいだろう。

■表10 場所・距離別レース施行数(参考・過去1年)

距離
ダート
中央4場
ローカル
中央4場
ローカル
1000m〜1300m
90
347
347
232
1400m〜1600m
367
64
64
0
1700m〜2000m
293
345
345
416
2100m〜2400m
86
17
17
16
2500m〜
19
46
46
0

余談になるが、表9の出走数を見ると、芝ではローカルが多く、ダートでは中央4場に多いのが目につく。そこで、中央競馬過去1年の全レースについて距離区分を調べると、芝の短距離戦はローカルに多く、逆にダートは中央4場に多いという結果になった。恐らく各場のコース形態による設定可能距離の影響と思われるが、このレース数に合わせて適した条件(短距離戦)に標的を定めて使われる産駒が多いものと想像される。

■表11 コース別勝ち鞍ベスト10

コース
着別度数
勝率
連対率
3着内率
単回収率
複回収率
福島・芝1200
60- 44- 47-368/519
11.6%
20.0%
29.1%
103%
98%
中山・ダ1200
53- 61- 55-423/592
9.0%
19.3%
28.5%
88%
82%
中京・芝1200
53- 36- 34-343/466
11.4%
19.1%
26.4%
111%
82%
小倉・芝1200
52- 41- 32-322/447
11.6%
20.8%
28.0%
131%
90%
函館・芝1200
40- 44- 35-197/316
12.7%
26.6%
37.7%
86%
95%
東京・芝1400
40- 30- 24-217/311
12.9%
22.5%
30.2%
92%
89%
京都・ダ1200
28- 17- 22-223/290
9.7%
15.5%
23.1%
49%
62%
中京・ダ1000
25- 33- 19-171/248
10.1%
23.4%
31.0%
94%
87%
中山・芝1200
23- 30- 19-247/319
7.2%
16.6%
22.6%
38%
56%
京都・芝1200
22- 13- 20-144/199
11.1%
17.6%
27.6%
113%
109%

最後にコース別の勝ち鞍ベスト10。得意とする1000m戦のレース数自体がさほど多くないこともあり、ランキング上位は1200m戦が中心だ。しかしそんな中で、東京芝1400mが第6位に食い込んでいる。東京には芝1200mのコース設定がないため、中山芝1200mから距離延長になる馬も多いが、そういった馬を大した理由もなく軽視してしまうのは危険。中山芝1200m(9位)より勝率や回収率は高く、逆にこのタイプは「買い」という判断も可能だ。まだ東京開催は先になるが、このデータは秋まで覚えておきたい。ただ、同様に東京には1200mのコース設定がないダートでは東京より中山の成績が良く(表9)、あくまで芝限定である。

以上がサクラバクシンオー産駒の主なデータだ。本文中でも触れた通り、古馬になって「ひと伸び」を見せる産駒がいることと、産駒全体の回収率が高いことは無縁ではないだろう。表7下部の年齢別では5歳の単勝回収率が100%を突破、複勝回収率も4〜5歳は上々で、「短距離で強い」「早い時期から走る」などという認識にもうひと押しを加えて予想してゆけば、回収率改善に大きく貢献してくれるに違いない。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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