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第205回 大物ルーキー?三浦皇成騎手を分析する

2008/7/28(月)

7月20日終了時点で、全国リーディング18位につけている三浦皇成騎手。今年の7月5日に30勝目を上げ、武豊騎手がデビュー1年目に記録した69勝も射程圏に入ってきた。現在はトップジョッキーが多く集う北海道シリーズに参戦しており、既に知名度は全国区と言えるだろう。まだデビューして約半年しか経っていないが、多くの騎乗馬に恵まれているため、データ的にも検討するに十分な騎乗回数だ。よってここで一度大物ルーキーの呼び声高い三浦皇成騎手の特徴を分析してみたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用し、集計期間は三浦皇成騎手がデビューした08年3月1日から08年7月20日までとした。

■表1 過去10年のJRA最多勝利新人騎手(地方から移籍の騎手は除く)の1年目の成績

騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
98年 池添謙一 38-31-52-401/522
7.3%
13.2%
23.2%
118%
83%
99年 北村宏司 37-25-25-276/363
10.2%
17.1%
24.0%
86%
73%
00年 嘉藤貴行 19-22-19-228/288
6.6%
14.2%
20.8%
55%
60%
01年 石神深一 12-12-11-267/302
4.0%
7.9%
11.6%
91%
54%
02年 柴原央明 19-23-23-257/322
5.9%
13.0%
20.2%
84%
89%
03年 長谷川浩大 28-18-23-303/372
7.5%
12.4%
18.5%
131%
69%
04年 藤岡佑介 35-22-32-343/432
8.1%
13.2%
20.6%
93%
67%
05年 鮫島良太 16-27-18-229/290
5.5%
14.8%
21.0%
58%
64%
06年 北村友一 14-15-10-252/291
4.8%
10.0%
13.4%
50%
91%
07年 藤岡康太 24-22-32-376/454
5.3%
10.1%
17.2%
61%
62%
08年 三浦皇成 35-35-18-248/336
10.4%
20.8%
26.2%
98%
71%
※08年は7月20日終了時点まで。

三浦騎手の30勝達成となった08年7月5日函館7R

始めに表1を見てほしい。表1は過去10年のJRA最多勝利新人騎手(地方から移籍の騎手は除く)の1年目の成績をまとめたもの。三浦皇成騎手は7月20日終了時点で35勝を挙げ、過去10年で最多勝利数を記録した池添謙一騎手の38勝に迫る数字。過去10年でデビュー1年目に勝率が10%を超えたのは北村宏司騎手だけで、三浦皇成騎手の勝率10.4%がいかに優秀かわかるだろう。もちろん今年が終わってみないと正確な比較はできないが、現時点では過去10年の最多勝利新人騎手と比べて最も優秀な成績を収めている。

■表2 三浦皇成騎手の芝・ダート別成績

コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
11-13-10-138/172
6.4%
14.0%
19.8%
26%
44%
ダート 24-22-8-110/164
14.6%
28.0%
32.9%
173%
99%

ここからは本題の三浦皇成騎手の成績を詳細に見ていこう。表2は三浦皇成騎手のコース別成績。新人騎手のコース別成績を調べると総じて芝よりダートの成績の方が良い傾向に出る。その意味で三浦皇成騎手も一般的な新人騎手の特徴に合致する。騎乗回数はダートより芝の方が多いが、ダートの勝利数は芝の倍以上になる。現時点の三浦皇成騎手はダート戦が得意と言えるだろう。

■表3 三浦皇成騎手の脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 9- 5- 1- 21/ 36
25.0%
38.9%
41.7%
169%
95%
先行 15- 21- 8- 63/107
14.0%
33.6%
41.1%
63%
80%
中団 9- 7- 8- 97/121
7.4%
13.2%
19.8%
143%
89%
後方 2- 2- 1- 64/ 69
2.9%
5.8%
7.2%
39%
16%
マクリ 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

続いて表3を見てほしい。表3は三浦皇成騎手の脚質別成績。脚質別成績というのは一般的に前にいればいるほど、勝率、連対率、複勝率はアップするものである。三浦皇成騎手も例外ではなく、逃げの成績が最も良い。一般的な傾向と異なる点で注目したいのは中団の成績。逃げや先行と比較すると勝率、連対率、複勝率は確かに劣るが、単回収率143%、複回収率89%は優秀な数字だ。中団から競馬をする馬でも警戒が必要と覚えておこう。

■表4 三浦皇成騎手のクラス別成績

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬 1- 0- 1- 9/ 11
9.1%
9.1%
18.2%
24%
26%
未勝利 20- 20- 9-106/155
12.9%
25.8%
31.6%
149%
98%
500万下 10- 15- 8- 96/129
7.8%
19.4%
25.6%
37%
56%
1000万下 4- 0- 0- 20/ 24
16.7%
16.7%
16.7%
192%
50%
1600万下 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G2 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G1 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-

表4は三浦皇成騎手のクラス別成績。クラス別では未勝利戦で20勝を挙げ、活躍の場は未勝利戦が中心なようだ。1000万下のクラスでは4勝を挙げているが、1600万下以上のクラスではまだ一度も馬券に絡んでいない。

■表5 三浦皇成騎手の距離別成績

距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m 4- 7- 2- 16/ 29
13.8%
37.9%
44.8%
56%
76%
1200m 10- 5- 4- 55/ 74
13.5%
20.3%
25.7%
117%
71%
1300m 2- 1- 0- 2/ 5
40.0%
60.0%
60.0%
300%
154%
1400m 1- 3- 1- 11/ 16
6.3%
25.0%
31.3%
11%
60%
1500m 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-
1600m 1- 3- 2- 20/ 26
3.8%
15.4%
23.1%
8%
44%
1700m 4- 7- 2- 34/ 47
8.5%
23.4%
27.7%
81%
77%
1800m 11- 5- 4- 57/ 77
14.3%
20.8%
26.0%
197%
101%
2000m 0- 1- 2- 25/ 28
0.0%
3.6%
10.7%
0%
31%
2100m 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-
2200m 0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
32%
2300m 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2400m 0- 1- 1- 8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
38%
2500m 1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
195%
50%
2600m以上 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表5は三浦皇成騎手の距離別成績。単・複回収率が100%を超えているのは1300mと1800m。1300mはすべて東京ダート1300m。騎乗回数は5回しかないが、現時点の連対率は60%をマーク。1800mでは11勝を挙げ、最も勝ち鞍が多い距離。1800mに次いで勝ち鞍が多い1200mで10勝を挙げている。以上のデータを見ると短距離から中距離を中心に好成績を収めていると言えそうだ。実際2000mを超える距離では57回騎乗して、勝ち鞍は1回のみ。それもデビュー戦初勝利だったフェニコーンで、3月以来2000mを超える距離では勝っていない。

■表6 三浦皇成騎手の場所別成績

場所
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
札幌 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-
函館 11- 15- 5- 69/100
11.0%
26.0%
31.0%
53%
62%
福島 3- 3- 1- 34/ 41
7.3%
14.6%
17.1%
62%
43%
新潟 9- 12- 8- 58/ 87
10.3%
24.1%
33.3%
38%
61%
東京 3- 4- 1- 37/ 45
6.7%
15.6%
17.8%
37%
48%
中山 8- 0- 1- 43/ 52
15.4%
15.4%
17.3%
376%
140%
中京 1- 1- 2- 7/ 11
9.1%
18.2%
36.4%
39%
113%
京都 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-
阪神 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-
小倉 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-
-
-

表6は三浦皇成騎手の場所別成績。単・複回収率の面で優秀なのは中山競馬場。単・複回収率はともに100%を超えており、勝率15.4%は場所別で最も良い数字だ。対照的に相性が悪いのは福島競馬場と東京競馬場。すべての数字で三浦皇成騎手の成績のアベレージを下回っている。

■表7 三浦皇成騎手の調教師別成績ベスト5

順位
調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
(美)河野通文 7- 2-10-45/64
10.9%
14.1%
29.7%
270%
134%
2
(美)加藤征弘 3- 3- 0- 6/12
25.0%
50.0%
50.0%
124%
95%
3
(美)相沢郁  3- 2- 1- 9/15
20.0%
33.3%
40.0%
110%
126%
4
(美)手塚貴久 2- 3- 0- 7/12
16.7%
41.7%
41.7%
134%
105%
5
(美)奥平雅士 2- 1- 0- 2/ 5
40.0%
60.0%
60.0%
284%
120%
※騎乗回数が5回以上ある調教師の順位。

表7は三浦皇成騎手の調教師別成績ベスト5。トップに輝いたのは騎乗回数もダントツで多いが、自厩舎の河野通文厩舎。河野通文厩舎のサポートは確かに大きいが、それにしっかり結果を出している数字と言えるだろう。2位〜5位の加藤征弘厩舎、相沢郁厩舎、手塚貴久厩舎、奥平雅士厩舎もオススメ。河野通文厩舎を含むこの5つの厩舎の数字は三浦皇成騎手の成績のアベレージをすべての面で上回っている。

■表8 三浦皇成騎手の調教師別成績ワースト5

順位
調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
15
(美)秋山雅一 0- 0- 1- 9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
19%
16
(美)松山康久 0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
23%
17
(栗)矢作芳人 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18
(美)藤原辰雄 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
19
(美)清水美波 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※騎乗回数が5回以上ある調教師の順位。

表8は三浦皇成騎手の調教師別成績ワースト5。ワースト5にランクインした厩舎は秋山雅一厩舎を除けば騎乗回数も一桁ではあるが、まだ一度も連対したことがない厩舎だ。

■表9 三浦皇成騎手のコース別成績ベスト5

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
函館・ダ1000 4- 6- 2- 8/20
20.0%
50.0%
60.0%
82%
87%
2
中山・ダ1800 4- 0- 1-11/16
25.0%
25.0%
31.3%
789%
310%
3
新潟・ダ1200 3- 3- 1- 9/16
18.8%
37.5%
43.8%
90%
75%
4
函館・芝1200 3- 1- 2-18/24
12.5%
16.7%
25.0%
42%
64%
5
新潟・ダ1800 3- 1- 1-13/18
16.7%
22.2%
27.8%
58%
41%
※騎乗回数が5回以上あるコースの順位。

表9は三浦皇成騎手のコース別成績ベスト5。まず現在、主戦場にしている函館競馬場のダート1000mが優秀だ。連対率50%は驚異的な数字で、単・複回収率は100%に届いていないが、抜群の安定感を示している。中山ダート1800mは単・複回収率が素晴らしく、4勝を挙げた馬の人気は3、11、4、5人気の馬。新潟ダート1200mも連対率37.5%、複勝率43.8%と好数字をマークしている。

■表10 三浦皇成騎手のコース別成績ワースト5

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
23
東京・ダ1600 0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
20%
24
新潟・芝2000 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
25
函館・芝2000 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
26
東京・芝1600 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
27
中山・芝1800 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※騎乗回数が5回以上あるコースの順位。

表10は三浦皇成騎手のコース別成績ワースト5。いずれのコースも騎乗回数は一桁ではあるが、連対がまだ一度もないコース。唯一3着に好走した東京ダート1600mも2番人気での3着だった。

三浦皇成騎手の成績をここまで見てきたが、世間的に言われているように大物ルーキーであることは間違いなさそうだ。このデータはデビューしてから5か月弱で分析したもの。今後大きくデータが変わってくる可能性は高いので、半年後、一年後にまた皆さんもご自身でTarget frontier JVを利用して再度分析することをオススメしたい。その時には今回のデータとは違った、また新しい発見があるかもしれない。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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