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第204回 函館記念で買える巴賞出走馬は?

2008/7/24(木)

今年の函館開催も折り返し地点を過ぎ、今週はサマー2000シリーズの第2戦・函館記念が行われる。同シリーズ第1戦の七夕賞は、伏兵ミヤビランベリが逃げ切り波乱の結末。今回の函館記念もハンデ戦で、例年荒れる重賞として有名なだけに、高配当が飛び出す可能性は十分ありそうだ。本競走3連覇中のエリモハリアーが今年も出走しそうだが、それを阻止すべくライバルたちは多い。データは98年以降の過去10年のデータを参考。データの調査・集計は、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVで行った。

■表1 過去10年の函館記念の年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
2-1-3-20
7.7%
11.5%
23.1%
75%
68%
5歳
5-7-6-32
10.0%
24.0%
36.0%
177%
144%
6歳
2-2-1-28
6.1%
12.1%
15.2%
146%
116%
7歳以上
1-0-0-33
2.9%
2.9%
2.9%
73%
24%

ここ2年の当コーナーの出だしと全く同じになるが、函館記念はこのデータを出さないと始まらない。上の表1は過去10年の函館記念の年齢別成績だ。昨年は7歳セン馬のエリモハリアーが優勝したわけだが、本競走は基本的に7歳以上の高齢馬は不振。過去10年、7歳以上で馬券に絡んだのは昨年のエリモハリアーだけだ。対して、優秀なのは5歳馬。過去10年で5頭の勝ち馬を出し、連対率は24%、複勝率は36%。単・複回収率も100%を超えている。

■表2 過去10年の函館記念の前走レース別成績

前走レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
巴賞
5-5-3-42
9.1%
18.2%
23.6%
184%
139%
七夕賞
1-0-0-12
7.7%
7.7%
7.7%
362%
96%
金鯱賞
1-0-0-4
20.0%
20.0%
20.0%
86%
40%
米子S
1-0-0-1
50.0%
50.0%
50.0%
450%
160%
中京記念
1-0-0-0
100.0%
100.0%
100.0%
620%
190%
500万平場
1-0-0-0
100.0%
100.0%
100.0%
1340%
480%
安田記念
0-1-1-2
25.0%
25.0%
50.0%
0%
85%
新潟大賞典
0-1-0-3
25.0%
25.0%
25.0%
0%
137%
福島TVOP
0-1-0-1
50.0%
50.0%
50.0%
0%
90%
八雲特別
0-1-0-0
100.0%
100.0%
100.0%
0%
480%
中日新聞杯
0-1-0-0
100.0%
100.0%
100.0%
0%
350%
宝塚記念
0-0-1-4
0.0%
0.0%
20.0%
0%
62%
UHB杯
0-0-1-7
0.0%
0.0%
12.5%
0%
22%
STV杯
0-0-1-3
0.0%
0.0%
25.0%
0%
75%
目黒記念
0-0-1-2
0.0%
0.0%
33.3%
0%
90%
三春駒特別
0-0-1-0
0.0%
0.0%
100.0%
0%
390%
下鴨S
0-0-1-0
0.0%
0.0%
100.0%
0%
250%

続いて上の表2は、過去10年の函館記念の前走レース別成績。3着以内の好走例がある前走レースはすべて並べてみたが、非常に多様なステップからの好走がある。そんな中、最も多くの好走馬を出しているのが前哨戦の巴賞。勝ち馬5頭、連対馬10頭、複勝に入った馬は13頭と、好走馬の数では圧倒的だ。一昨年に筆者が担当した際は、巴賞組の取捨が難しいという理由もあり、この点はあえて深く踏み込まなかった。しかし、好走馬の数に加え、単・複回収率が100%を超えていることから、やはり巴賞に関しては何らかの攻略手順を見出さなければならないと感じる。

■表3 前走巴賞に出走し函館記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
斤量差
古馬重賞実績
過去の巴賞実績
07年
1
7
エリモハリアー
11着
-1
函館記念1着(06、05年)  
2
9
ロフティーエイム
8着
-1
福島牝馬S1着(06年)  
06年
1
1
エリモハリアー
2着
0
函館記念1着(05年)  
05年
1
6
エリモハリアー
1着
-1
   
2
2
ブルートルネード
2着
-2
   
03年
2
11
ヒマラヤンブルー
6着
-2
  巴賞1着(02年)
02年
2
3
トップコマンダー
3着
0
日経新春杯1着  
01年
1
9
ロードプラチナム
7着
-1
産経大阪杯2着(00年)  
2
14
クラフトマンシップ
8着
-2
函館記念1着(00年)  
3
10
アクティブバイオ
5着
-4
   
99年
3
16
カミノクレモナ
5着
-5
   
98年
1
9
パルブライト
9着
-3
新潟記念1着(97年) 巴賞1着(97年)
3
1
アラバンサ
1着
0
   

そこで上の表3では、前走巴賞に出走し函館記念(過去10年)で好走した馬をピックアップしてみた。巴賞組の着順がアテにならないことは一昨年でも述べた。05年のように巴賞の1、2着馬がそのまま函館記念へスライドすることはまれで、着外からの巻き返しも頻繁に起きる。昨年は巴賞でシンガリ負けだったエリモハリアーが一変した。一変した大きな要因としては、すでに函館記念を勝っていたという事実が大きいはず。01年2着のクラフトマンシップも同様の実績の持ち主だった。函館記念に限らず、表3ではすでに古馬の芝1800m以上の重賞を勝っているという馬が多く、巴賞着外からの巻き返しは、この手の実績馬がほとんどだ。古馬の芝1800m以上の重賞勝ちか、芝2000mのG2以上で連対、そしてもしくは過去の巴賞で勝っているかという実績をチェックしてみたい。そして、前走の巴賞からの斤量差というのも大きなポイントに。表3の13頭すべてが、前走から斤量が据え置きか、減って出てきての好走。巴賞から斤量増で好走した例は、過去10年で一度もない。

■表4 前走条件クラスに出走し、函館記念で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
斤量差
芝2000m(連対率)
函館芝(連対率)
06年
3
3
マヤノライジン 下鴨S1着
-2
未経験
1-1-0-3(40%)
04年
3
9
ワイルドスナイパー STV杯1着
-4
1-2-0-2(60%)
2-3-0-0(100%)
02年
3
8
トーワトレジャー 三春駒特別1着
-5
0-0-2-2(0%)
2-0-0-3(40%)
00年
2
7
オースミタイカン 八雲特別1着
-5
2-2-2-3(44.4%)
4-1-2-1(62.5%)
99年
1
6
ジョービッグバン 500万1着
-7
1-0-0-0(100%)
1-0-0-0(100%)

表3の流れにより、前走レース別にさらに見ていきたい。上の表4は前走条件クラスに出走し、函館記念で好走した馬(過去10年)。3着馬が多いが、該当馬は5頭おり、そのすべてが前走1着。そして、当然ながら前走から斤量減でここに臨んでいる。そして、最大のポイントは函館芝コースの実績。全5頭に函館芝コースの勝ち鞍があり、なおかつ同競馬場の芝コースの連対率が40%以上だった。昇級馬に関しては、勢いと軽ハンデだけでなく、コース実績が必要になってくる。

■表5 表3、表4以外の函館記念好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
斤量差
古馬重賞実績
07年
3
2
サクラメガワンダー 安田記念13着
-1
鳴尾記念1着(06年)
06年
2
2
エアシェイディ 福島TVOP1着
1
AJC杯2着(05年)
05年
3
4
ウイングランツ 目黒記念2着
1
ダイヤモンドS1着
04年
1
2
クラフトワーク 中京記念5着
0
東京新聞杯2着
2
1
ファインモーション 安田記念13着
1
エリ女杯1着(02年)
03年
1
1
エアエミネム 金鯱賞3着
0
札幌記念1着(01年)
3
6
アサカディフィート 宝塚記念15着
-3
 
02年
1
4
ヤマニンリスペクト 米子S3着
0
鳴尾記念2着(00年)
00年
1
14
クラフトマンシップ 七夕賞8着
-1
 
00年
3
2
エアギャングスター UHB杯2着
-1
 
99年
2
10
エイシンガイモン 新潟大賞典3着
0
 
98年
2
5
サクラエキスパート 中日新聞杯9着
-1
愛知杯1着(97年)

最後にそのほかとして、表3、表4に該当しなかった函館記念の好走馬(過去10年)をまとめて考えてみたい。まず、注目点は前走との斤量差。ここでは前走から斤量増の評価を受けた馬の好走もファインモーションを含み3頭いるが、すべて過去に古馬の芝G2以上で連対実績があった。この実績あるからこそ、本番は重い斤量を背負わされやすいという側面はあるのだが、この点は注意したい。そして、前走がG1以外ならば5着以内に好走していることが望ましい。00年1着のクラフトマンシップ、98年2着のサクラエキスパート以外は、この条件に合致。また、古馬の芝重賞で連対実績があればプラス材料。表5の12頭中9頭に同実績があった。


【結論】

それでは今年の函館記念を展望していこう。まず、注目の前走巴賞組から。今年は登録馬が多く、下の表6の馬が出走を予定している。

■表6 今年の函館記念出走予定馬(1)

馬名
性齢
前走成績
斤量差
古馬重賞実績
過去の巴賞実績
コーナーストーン
牡4
※巴賞7着
-1
   
トウショウシロッコ
牡5
※巴賞7着
0
   
トーセンキャプテン
牡4
巴賞4着
1
   
ピサノパテック
牡6
巴賞3着
-1
   
フィールドベアー
牡5
※巴賞1着
0
   
マヤノライジン
牡7
※巴賞1着
1
   
マンハッタンスカイ
牡4
巴賞6着
0
金鯱賞2着
 
※は同着。

今年の巴賞はフィールドベアーとマヤノライジンが同着という結果だったが、フィールドベアーは今回斤量据え置きのハンデ57キロに対し、マヤノライジンは1キロ増の56キロ。ともにこの数字自体が厳しいという印象はないが、表3の傾向から斤量1キロ増のマヤノライジンは不利。年齢的にも7歳のマヤノライジンより5歳のフィールドベアーの方が断然いいという評価。

2008/7/13 函館11R 巴賞  1着 8番 フィールドベアー2008/5/31 中京11R 金鯱賞(G2)2着 15番 マンハッタンスカイ

過去の古馬の重賞実績を見ると、好走実績があるのはG2の金鯱賞で連対のマンハッタンスカイのみ。巴賞は6着に敗れたが、今回はハンデが前走から据え置きの56キロ。同馬は巻き返す可能性があると判断したい。あとは、押さえで巴賞3着、斤量1キロ減のピサノパテック

■表7 今年の函館記念出走予定馬(2)

馬名
性齢
前走成績
斤量差
芝2000m(連対率)
函館芝(連対率)
ピースデザイン
牡6
阿武隈S10着
-5
0-0-0-1(0%)
未経験
ブレーヴハート
牡6
阿武隈S1着
-3
1-0-0-6(14.3%)
0-0-1-3(0%)
メイショウレガーロ
牡4
洞爺湖特別1着
-3
0-1-1-2(25%)
1-0-0-0(100%)

上の表7は前走条件クラス組。ブレーヴハートとメイショウレガーロが前走1着で、なおかつ斤量が3キロ減。しかし、函館芝コースの連対率によりメイショウレガーロのみ買える。

■表8 今年の函館記念出走予定馬(3)

馬名
性齢
前走成績
斤量差
重賞実績
エリモハリアー
セ8
金鯱賞16着
0.5
函館記念1着(07〜05年)
キングトップガン
牡5
大沼S3着
0
 
コンラッド
牡6
ダイヤモンドS2着
0
 
センカク
牡6
メトロポリタンS5着
0
中京記念2着
タスカータソルテ
牡4
金鯱賞11着
0
中京記念1着
ミストラルクルーズ
牡5
七夕賞2着
1
 

残りの出走予定馬は上の表8。本競走4連覇がかかるエリモハリアーがいるが、今年はさすがに厳しそう。昨年の例があるので年齢面は度外視してもいいが、前走金鯱賞16着で斤量が0.5キロ増。そして、過去、G2以上では3着が最高着順だ。同様に前走から斤量が増えているのがミストラルクルーズ(1キロ増)。それでも54キロと手ごろな斤量だが、データ的にはイヤな材料。買えるとすれば、前走メトロポリタンSが5着、ハンデ据え置き、今年の中京記念2着の実績があるセンカク。表8の6頭の中では、同馬を最上位に評価とする。

まとめると、巴賞組のフィールドベアーかマンハッタンスカイを軸に、ピサノパテック、メイショウレガーロ、センカクへ流す馬券を推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

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