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第195回 天皇賞春と宝塚記念との関係を斬る!!

2008/6/23(月)

今週は春のグランプリの宝塚記念が阪神競馬場で行われる。春の総決算的なレースなので馬券的中にも力が入るところだが、他に重賞レースも開催されないこともあり、今週の当コーナーでは宝塚記念に関する分析を月曜と木曜に分けて行っていこうと思う。まず、今週前半部分では宝塚記念と最も関連深いと思われる天皇賞春組について斬ってみようと思う。
過去10年でもテイエムオペラオーとディープインパクトが両レースを制覇、他にもスペシャルウィークと昨年のメイショウサムソンが天皇賞制覇後、宝塚記念でも2着に好走しているように非常に関連が強いことはご存知のファンの方も多いかと思う。
まずはいつものように過去10年の3着以内馬の基本データについてみていくことにする。なお、データの調査・集計にあたってはいつもの通り、 JRA-VAN Data Lab. Target frontier JVで調査している。

■表1 過去10年の宝塚記念の3着以内馬

馬名
性齢
騎手名
斤量
人気
前走
距離
騎手
斤量
人気
着順
2007
1
アドマイヤムーン
牡4
岩田康誠
58
3
香港GI
2000 武豊  
57
-
3
2
メイショウサムソン
牡4
石橋守 
58
2
天皇賞春
3200 石橋守 
58
2
1
3
ポップロック
牡6
武豊  
58
4
目黒記念
2500 武豊  
58.5
1
1
2006
1
ディープインパクト
牡4
武豊  
58
1
天皇賞春
3200 武豊  
58
1
1
2
ナリタセンチュリー
牡7
田島裕和
58
10
天皇賞春
3200 田島裕和
58
10
12
3
バランスオブゲーム
牡7
田中勝春
58
9
安田記念
1600 田中勝春
58
9
17
2005
1
スイープトウショウ
牝4
池添謙一
56
11
安田記念
1600 池添謙一
56
10
2
2
ハーツクライ
牡4
横山典弘
58
3
天皇賞春
3200 横山典弘
58
8
5
3
ゼンノロブロイ
牡5
デザーモ
58
2
有馬記念
2500 ペリエ 
57
1
1
2004
1
タップダンスシチー
牡7
佐藤哲三
58
1
金鯱賞
2000 佐藤哲三
59
1
1
2
シルクフェイマス
牡5
四位洋文
58
6
天皇賞春
3200 四位洋文
58
5
3
3
リンカーン
牡4
武豊  
58
3
天皇賞春
3200 武豊  
58
1
13
2003
1
ヒシミラクル
牡4
角田晃一
58
6
天皇賞春
3200 角田晃一
58
7
1
2
ツルマルボーイ
牡5
横山典弘
58
8
金鯱賞
2000 横山典弘
58
1
2
3
タップダンスシチー
牡6
佐藤哲三
58
4
金鯱賞
2000 佐藤哲三
57
4
1
2002
1
ダンツフレーム
牡4
藤田伸二
58
1
安田記念
1600 池添謙一
58
2
2
2
ツルマルボーイ
牡4
河内洋 
58
4
金鯱賞
2000 横山典弘
57
2
1
3
ローエングリン
牡3
横山典弘
53
3
駒草賞
2000 横山典弘
56
1
1
2001
1
メイショウドトウ
牡5
安田康彦
58
2
天皇賞春
3200 安田康彦
58
3
2
2
テイエムオペラオー
牡5
和田竜二
58
1
天皇賞春
3200 和田竜二
58
1
1
3
ホットシークレット
牡5
柴田善臣
58
8
目黒記念
2500 柴田善臣
57
3
1
2000
1
テイエムオペラオー
牡4
和田竜二
58
1
天皇賞春
3200 和田竜二
58
1
1
2
メイショウドトウ
牡4
河内洋 
58
6
金鯱賞
2000 安田康彦
57
3
1
3
ジョービッグバン
牡5
山田和広
58
9
金鯱賞
2000 松永幹夫
57
4
2
1999
1
グラスワンダー
牡4
的場均 
58
2
安田記念
1600 的場均 
58
1
2
2
スペシャルウィーク
牡4
武豊  
58
1
天皇賞春
3200 武豊  
58
1
1
3
ステイゴールド
牡5
熊沢重文
58
7
鳴尾記念
2000 熊沢重文
57
3
3
1998
1
サイレンススズカ
牡4
南井克巳
58
1
金鯱賞
2000 武豊  
58
1
1
2
ステイゴールド
牡4
熊沢重文
58
9
目黒記念
2500 熊沢重文
57
3
3
3
エアグルーヴ
牝5
武豊  
56
3
鳴尾記念
2000 武豊  
57
1
2

表1に赤字で記載したが、過去10年の3着以内馬30頭のうち、11頭が前走天皇賞春組であることがわかる。また、11頭以外にも3頭が前々走で天皇賞春に出走していたので、約半数の14頭が同年の天皇賞春に出走していたということになる。

次に、宝塚記念で最も強い春の天皇賞の1着馬についての宝塚記念での成績を表2にまとめてみた。配当と合わせてご確認いただきたい。

■表2 天皇賞春の勝ち馬一覧と該当馬の同年の宝塚記念での着順一覧

天皇賞春勝ち馬
天皇賞
宝塚
馬連配当
三連単配当
人気
着順
人気
着順
08年
アドマイヤジュピタ
3
1
-
-
-
-
07年
メイショウサムソン
2
1
2
2
1460
15570
06年
ディープインパクト
1
1
1
1
1920
43850
05年
スズカマンボ
13
1
-
-
11390
178840
04年
イングランディーレ
10
1
-
-
1930
-
03年
ヒシミラクル
7
1
6
1
14080
-
02年
マンハッタンカフェ
2
1
-
-
1060
-
01年
テイエムオペラオー
1
1
1
2
210
-
00年
テイエムオペラオー
1
1
1
1
1190
-
99年
スペシャルウィーク
1
1
1
2
200
-
98年
メジロブライト
2
1
2
11
4590
-

過去10年で同年の天皇賞春の勝ち馬が宝塚記念に出走してきたケースは7回。そのうち6回は宝塚記念でも連対を果たしており、春の天皇賞馬というのは宝塚記念において最も信頼できる馬である。本来ならばこの馬を軸に、といきたいところだが、今年の春の天皇賞馬のアドマイヤジュピタは宝塚記念を回避とのこと。というわけで、ここからは天皇賞春の勝ち馬以外の天皇賞春組から宝塚記念好走馬を選ぶ分析にシフトせねばならない。そこで、表3に過去10年の天皇賞春出走の宝塚記念3着以内馬をまとめてみた。表3で馬名が赤字の馬が“勝ち馬以外の天皇賞春組”である。

■表3 天皇賞春出走の宝塚記念3着以内馬一覧

天皇賞春勝ち馬
天皇賞春出走の宝塚記念3着以内馬
頭数
08年
アドマイヤジュピタ
4
07年
メイショウサムソン メイショウサムソン
6
06年
ディープインパクト ディープインパクト、ナリタセンチュリー
5
05年
スズカマンボ ハーツクライ
3
04年
イングランディーレ シルクフェイマスリンカーン
3
03年
ヒシミラクル ヒシミラクル、(ツルマルボーイ)
3
02年
マンハッタンカフェ  
0
01年
テイエムオペラオー メイショウドトウ、テイエムオペラオー
4
00年
テイエムオペラオー テイエムオペラオー
1
99年
スペシャルウィーク スペシャルウィーク、(ステイゴールド)
2
98年
メジロブライト (ステイゴールド)
1
※カッコ内は前々走天皇賞春出走馬
※頭数は前走天皇賞出走だった頭数(2008年は特別登録時点のもの)

表3の赤字の馬を数えてみたところ、8頭いた。天皇賞春の勝ち馬が6頭より多いということを考えるとやや意外な感じがした。
表2と表3からわかると思うが、天皇賞春の勝ち馬が出走してこなかった年および天皇賞馬が負けた1998年のうち、前走天皇賞組の出走がなかった2002年を除くと、勝ち馬以外の天皇賞組が必ず連対しているようだ。というわけで、これらの馬の一覧を表4にまとめてみた。

■表4 天皇賞春敗退から宝塚記念で3着以内に巻き返した馬の一覧

馬名
性齢
宝塚記念
06年
ナリタセンチュリー
牡7
10人気2着
05年
ハーツクライ
牡4
3人気5着
04年
シルクフェイマス
牡5
6人気2着
04年
リンカーン
牡4
3人気3着
03年
ツルマルボーイ
牡5
8人気2着
01年
メイショウドトウ
牡5
2人気1着
99年
ステイゴールド
牡5
7人気3着
98年
ステイゴールド
牡4
9人気2着

とりあえずまとめてみたが、年齢も人気もバラバラ。
そこで、共通点を探るためにより詳細な成績を調べてみた。表5にてご確認いただきたい。

■表5 表4該当馬の成績詳細

馬名
性齢
天皇賞春
年明け重賞実績
GT実績
06年
ナリタセンチュリー
牡7
10人気12着
京都記念、京都大賞典
なし
05年
ハーツクライ
牡4
8人気5着
産経大阪杯2着
ダービー2着
04年
シルクフェイマス
牡5
5人気3着
日経新春杯、京都記念
なし
04年
リンカーン
牡4
1人気13着
阪神大賞典
菊花賞2着他
03年
ツルマルボーイ
牡5
2人気4着
金鯱賞2着
宝塚記念2着
01年
メイショウドトウ
牡5
2人気2着
日経賞
天皇賞春2着他
99年
ステイゴールド
牡5
6人気5着
鳴尾記念3着他
宝塚記念2着他
98年
ステイゴールド
牡4
10人気2着
ダイヤモンドS2着
天皇賞春2着

表5を眺めてみる。しかし、決定的な共通点はない。だが、いくつかのグループに分けられはしないだろうか、ということで下記に3分類してみた。予想をする際にはこの中で最低ひとつ、可能ならば二つ以上のポイントを満たした馬を選ぶべきかと思う。

(1)年明けの重賞勝ち馬・・・GII以上の勝ち鞍がある馬が8頭中4頭。残りの4頭は全てGI連対馬で、かつ、年明けの重賞で3着以内好走を果たしている。

(2)天皇賞5着以内馬・・・ナリタセンチュリーとリンカーンを除くと全て天皇賞で5着以内馬である。なんだかんだ言って天皇賞でそれなりには走ってもらいたいところだ。

(3)4、5歳馬・・・ナリタセンチュリーを除くと全て4、5歳馬。4歳馬の方がやや穴っぽいと感じる。

 

ここまでは天皇賞組の宝塚記念好走馬について見てきたが、次に、天皇賞では好走したが、宝塚記念では好走できなかった馬の一覧を表6にまとめてみた。備考に書いたが「6、7歳馬」、「騎手乗り替わり」、「GI連対経験なし」、「当日大幅馬体重増減」といった項目に引っかかる場合は割り引いて考える必要であることがわかる。

■表6 天皇賞春連対馬が宝塚記念で4着以下に敗退したケースの一覧

馬名
天皇賞春
宝塚
備考
人気
着順
人気
着順
06年
リンカーン
2
2
2
9
6歳馬
05年
ビッグゴールド
14
2
9
13
7歳馬
04年
ゼンノロブロイ
4
2
2
4
外人騎手からの乗り替わり
03年
ダイタクバートラム
1
3
5
6
G1連対経験なし
98年
ローゼンカバリー
5
3
7
7
G1連対経験なし
98年
メジロブライト
2
1
2
11
当日馬体重10キロ増

今回は天皇賞に焦点を絞ってみてみたが、最後に、天皇賞組の宝塚記念登録馬を見ていこうと思う。表7をご覧頂きたい。

■表7 2008年の宝塚記念の登録馬のうち、天皇賞春組

馬名
性齢
天皇賞春
年明け重賞実績
GT実績
メイショウサムソン
牡5
2人気2着
天皇賞春2着 天皇賞秋1着ほか
アサクサキングス
牡4
1人気3着
天皇賞春3着、産経大阪杯3着 菊花賞1着、ダービー2着
アドマイヤフジ
牡5
10人気5着
中山金杯1着、京都記念2着 なし
ドリームパスポート
牡5
5人気9着
なし JC2着ほか

今回の登録馬は4頭。昨年の2着馬のメイショウサムソンと昨年の菊花賞馬アサクサキングスにアドマイヤフジとドリームパスポートである。

メイショウサムソンはデータ的には可もなく不可もなく、といったところである。前年の2着馬が翌年着順を上げたのは同じメイショウのメイショウドトウの例(他にはタップダンスシチーが3着の翌年に1着)があるが、グラスワンダーが前年1着から翌年6着へ、テイエムオペラオーが前年1着から翌年2着へ、タップダンスシチーが前年1着から翌年7着へと着順を落とすケースが目立つ。人気があまり出ないようなら狙う、というスタンスの方が良さそうだ。

天皇賞では1番人気を裏切ったアサクサキングス。同レースではメイショウサムソンからやや差をつけられた感じがするが、その前走の産経大阪杯ではメイショウサムソンに先着している。また、表8の前年の菊花賞馬が宝塚記念に出走したケースを見てみると、天皇賞で大負けしていなければ宝塚記念での巻き返しも見込めるのではないか、という期待が持てる。伸び盛りの4歳馬というのも魅力である。
2007/10/21京都11R 菊花賞(Jpn1)1着 10番 アサクサキングス 2008/05/04 京都11R 天皇賞(春)(G1)2着 8番 メイショウサムソン


■表8 前年の菊花賞馬が天皇賞春と宝塚記念に出走したケースの一覧

前年の菊花賞馬
天皇賞春
宝塚
人気
着順
人気
着順
08年
アサクサキングス
1
3
06年
ディープインパクト
1
1
1
1
04年
ザッツザプレンティ
3
16
5
5
03年
ヒシミラクル
7
1
6
1
01年
エアシャカール
4
8
2
4
96年
マヤノトップガン
2
5
1
1

残りのアドマイヤフジとドリームパスポートだが、前者は天皇賞の着順はともかく、年明け重賞実績がやや足りない(GI連対実績もない)こと、ドリームパスポートに関しては天皇賞着順および年明け重賞実績が不足している点がネック。ともに見送りが妥当ではないかと思う。

今回は天皇賞組を分析し、アサクサキングスとメイショウサムソンを上位に取った。
両馬とも年明けの重賞(GII以上)を勝った4,5歳の天皇賞5着以内馬という条件を一応は満たしている(年明け重賞実績はGI実績で代用)が、やはり年明けに勝っていないというのはやや不安でもある。ということで、後半部分では他のステップから参戦する馬に関しても分析し、最終結論を出したいと思っている。

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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