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第194回 上がり馬に要注意? マーメイドSを分析する

2008/6/19(木)

マーメイドSは06年からハンデ戦に変わり傾向が一変。05年まではG1実績のある馬が多数参戦してきたが、ヴィクトリアMの新設に伴い、マーメイドSに出走するG1実績のある馬の参戦が減少。実際過去10年で見ると、05年まではダイワエルシエーロ、アドマイヤグルーヴなどのG1実績のある馬が勝利を収めているが、一昨年と昨年を見るとG1実績はおろか重賞実績すらない上がり馬が勝利している。よって今回はハンデ戦以降の06年と07年のデータ(※06年は京都開催)を基にするが、それだけではデータとしての信頼性が足りないので、「牝馬限定のハンデ重賞」と「阪神芝2000m」という二つのキーワードを加えて、今年のマーメイドSを占ってみたい。なおデータ分析には JRA-VAN Data Lab. Target frontier JVを利用した。

■表1 過去2年のマーメイドSの結果

着順
人気
馬名
年齢
斤量
前走
前走斤量
主な重賞実績
07年
1
2
ディアチャンス
6
53
エメラルドS1着
55
 
2
5
サイレイジャスパー
5
54
ヴィクトリアM14着
55
マーメイドS2着
3
6
ソリッドプラチナム
4
53
ヴィクトリアM16着
55
マーメイドS1着
06年
1
9
ソリッドプラチナム
3
49
白百合S2着
54
 
2
3
サイレイジャスパー
4
51
むらさき賞3着
53
 
3
11
オリエントチャーム
4
51
関ヶ原S7着
55
 

まず表1を見てほしい。表1はマーメイドSの過去2年の結果。年齢別では4歳馬が3頭好走し、3、5、6歳から1頭ずつ好走馬が誕生している。全体的に見ると年齢の若い馬の好走が多い印象を受ける。その中でも特に4歳馬に注意を払いたい。次に過去2年のマーメイドS好走馬の斤量を見てほしい。好走馬の斤量は49〜54キロの間で、55キロ以上の斤量を背負った馬の好走例は無い。そして前走斤量と比較すると6頭全てが前走からの斤量減だった。
前走レースのクラスを見ると、準オープンから3頭、3歳オープンから1頭、G1から2頭という割合。前走G1と前走G1以外のレースで分けると、前走G1以外のレースだった4頭中3頭は前走で3着以内に好走していたことがわかる。前走G1の2頭は前走で大敗を喫しているが、重賞連対実績があった

■表2 牝馬限定のハンデ重賞の斤量別成績(過去10年)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
〜49kg
1- 0- 0- 12/ 13
7.7%
7.7%
7.7%
150%
41%
49.5〜51kg
1- 3- 3- 55/ 62
1.6%
6.5%
11.3%
51%
112%
51.5〜53kg
4- 4- 6- 63/ 77
5.2%
10.4%
18.2%
74%
80%
53.5〜55kg
5- 5- 3- 51/ 64
7.8%
15.6%
20.3%
62%
62%
55.5〜57kg
6- 4- 5- 26/ 41
14.6%
24.4%
36.6%
137%
93%
57.5〜59kg
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
140%
59.5kg〜
0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

ここからは「牝馬限定のハンデ重賞」にターゲットを当てて見ていこう。表2は牝馬限定のハンデ重賞の斤量別成績(過去10年)。表2を見るとマーメイドSと対照的なデータが出た。49.5〜57キロまでは斤量が重くなればなるほど勝率、連対率、複勝率は上昇。55.5〜57キロの間では単勝回収率が137%に達し、複回収率も93%とまずまずな数字牝馬限定のハンデ重賞では斤量の重い馬の活躍が目立つようだ。

■表3 牝馬限定のハンデ重賞の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
500万下
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1000万下
1- 0- 1- 22/ 24
4.2%
4.2%
8.3%
133%
83%
1600万下
2- 3- 2- 43/ 50
4.0%
10.0%
14.0%
39%
66%
OPEN特別
3- 2- 4- 28/ 37
8.1%
13.5%
24.3%
116%
103%
重賞
10- 12- 10- 97/129
7.8%
17.1%
24.8%
79%
96%
G3
6- 8- 5- 73/ 92
6.5%
15.2%
20.7%
85%
96%
G2
0- 2- 0- 9/ 11
0.0%
18.2%
18.2%
0%
47%
G1
4- 2- 5- 15/ 26
15.4%
23.1%
42.3%
92%
116%

表3は牝馬限定のハンデ重賞の前走クラス別成績(過去10年)。連対率と複勝率はクラスが上がれば上がるほど数字は上昇。特に前走G1出走馬は複勝率40%を超え、単・複回収率ともに100%前後の数字をマークしている。過去2年のマーメイドSでは準オープン馬の好走が多かったが、前走重賞組、とりわけ前走G1出走馬には注意したい

■表4 阪神芝2000mにおける騎手の複勝回収率ベスト10(06年12月02日〜08年04月20日)

順位
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
池添謙一
2- 2- 2- 9/15
13.3%
26.7%
40.0%
290%
165%
2
四位洋文
5- 3- 2- 8/18
27.8%
44.4%
55.6%
95%
126%
3
岩田康誠
3- 6- 8-16/33
9.1%
27.3%
51.5%
137%
113%
4
安藤勝己
4- 5- 3-10/22
18.2%
40.9%
54.5%
35%
98%
5
幸英明 
1- 1- 2-24/28
3.6%
7.1%
14.3%
185%
89%
6
佐藤哲三
2- 2- 0- 8/12
16.7%
33.3%
33.3%
79%
65%
7
藤岡佑介
1- 0- 2-14/17
5.9%
5.9%
17.6%
55%
63%
8
小牧太 
1- 0- 5-23/29
3.4%
3.4%
20.7%
43%
58%
9
福永祐一
1- 3- 1-18/23
4.3%
17.4%
21.7%
24%
53%
10
川田将雅
1- 2- 1-15/19
5.3%
15.8%
21.1%
29%
52%
※騎乗回数が10回以上ある騎手の中での順位。

次にマーメイドSが行われる「阪神芝2000m」の特徴を見ていこう。表4は阪神芝2000mにおける騎手の複勝回収率ベスト10。1位の池添謙一騎手は複勝率が40%で、単・複回収率は100%を大きく超えている。四位洋文騎手岩田康誠騎手安藤勝己騎手は複勝率が50%を超え、他の数字も優秀な数字をマークしている。

■表5 阪神芝2000mにおける調教師の複勝回収率ベスト10(06年12月02日〜08年04月20日)

順位
調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
(栗)松元茂樹
2- 1- 0-10/13
15.4%
23.1%
23.1%
760%
231%
2
(栗)音無秀孝
3- 3- 4- 9/19
15.8%
31.6%
52.6%
45%
121%
3
(栗)松田国英
5- 1- 2- 6/14
35.7%
42.9%
57.1%
188%
96%
4
(栗)池江泰郎
6- 0- 3-20/29
20.7%
20.7%
31.0%
75%
84%
5
(栗)坂口正大
0- 2- 1- 7/10
0.0%
20.0%
30.0%
0%
78%
6
(栗)松田博資
1- 1- 2- 8/12
8.3%
16.7%
33.3%
50%
61%
7
(栗)中村均 
0- 4- 0-13/17
0.0%
23.5%
23.5%
0%
50%
9
(栗)鮫島一歩
0- 2- 0- 8/10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
44%
5
(栗)佐々木晶
2- 0- 0- 9/11
18.2%
18.2%
18.2%
86%
27%
10
(栗)谷潔  
0- 1- 0- 9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
24%
※出走回数が10回以上ある調教師の中での順位。

表5は阪神芝2000mにおける調教師の複勝回収率ベスト10。1位の松元茂樹調教師は単・複回収率で大きく100%を上回っているが、勝率、連対率、複勝率がイマイチ。注目したいのは音無秀孝調教師松田国英調教師。共に複勝率は50%を超え、音無秀孝調教師は複回収率で121%、松田国英調教師は単回収率で188%という好数字をマークしている。

■表6 阪神芝2000mにおける種牡馬の複勝回収率ベスト10(06年12月02日〜08年04月20日)

順位
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
ブライアンズタイム
3- 2- 2-11/18
16.7%
27.8%
38.9%
88%
187%
2
マヤノトップガン
0- 2- 2-14/18
0.0%
11.1%
22.2%
0%
168%
3
チーフベアハート
0- 0- 2- 8/10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
161%
4
ステイゴールド
2- 3- 3-12/20
10.0%
25.0%
40.0%
43%
122%
5
フレンチデピュティ
0- 3- 2- 5/10
0.0%
30.0%
50.0%
0%
108%
6
スペシャルウィーク
2- 1- 2-14/19
10.5%
15.8%
26.3%
21%
105%
7
フジキセキ
2- 2- 1- 6/11
18.2%
36.4%
45.5%
166%
100%
8
グラスワンダー
1- 2- 0-10/13
7.7%
23.1%
23.1%
311%
85%
9
シンボリクリスエス
0- 2- 2- 9/13
0.0%
15.4%
30.8%
0%
83%
10
アグネスタキオン
4- 3- 1-14/22
18.2%
31.8%
36.4%
93%
82%

表6は阪神芝2000mにおける種牡馬の複勝回収率ベスト10。1位はブライアンズタイム。連対率27.8%、複勝率38.9%、複回収率は187%に達し、優秀な数字をマークしている。複勝率で40%を超え、複回収率で100%を超えているのはステイゴールドフレンチデピュティフジキセキ。この3頭も注目すべき種牡馬と言えるだろう。

■表7 阪神芝2000mの枠番別成績(06年12月02日〜08年4月20日)

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1枠
5-2-6-41/54
9.3%
13.0%
24.1%
121%
62%
2枠
5-4-1-49/59
8.5%
15.3%
16.9%
26%
42%
3枠
5-4-6-47/62
8.1%
14.5%
24.2%
126%
91%
4枠
4-7-6-47/64
6.3%
17.2%
26.6%
45%
72%
5枠
4-11-6-49/70
5.7%
21.4%
30.0%
204%
164%
6枠
7-2-4-65/78
9.0%
11.5%
16.7%
39%
40%
7枠
7-7-8-61/83
8.4%
16.9%
26.5%
69%
68%
8枠
7-7-7-65/86
8.1%
16.3%
24.4%
102%
71%

最後に阪神芝2000mの枠番別成績を見ていこう。注目したいのは5枠の成績。連対率と複勝率は枠番別で1位で、単・複回収率は100%を超えている。


<結論>

それでは今年のマーメイドS出走予定馬を見ていこう。以下では「過去2年のマーメイドSの傾向」、「牝馬限定のハンデ重賞」、「阪神芝2000m」の3つに分けて、分析していきたい。

■表8 今年のマーメイドS出走予定馬(1)

馬名
年齢
斤量
前走
前走斤量
備考
ウインシンシア
5
50
有松特別1着
55
 
ザレマ
4
54
京王杯SC7着
55
 
サンレイジャスパー
6
56
小倉記念1着
53
 
ショウナンタレント
4
52
福島牝馬S16着
55
 
ソリッドプラチナム
5
53
烏丸S7着
55.5
 
タニノハイクレア
4
53
ヴィクトリアM10着
55
 
トウカイルナ
6
51
ゴールデンホイップT6着
56
 
トーホウシャイン
5
48
1000万下9着
55
 
ピースオブラヴ
6
52
新潟大賞典15着
51
 
ブリトマルティス
4
53
パールS1着
55
 
ブローオブサンダー
5
48
500万下1着
52
 
ベッラレイア
4
56
ヴィクトリアM8着
55
フローラS1着
ホウショウループ
4
51
1000万下1着
55
 
レインダンス
4
55
ヴィクトリアM11着
55
秋華賞2着

2008/5/25 中京 10R パールステークス1着 10番 ブリトマルティス まずは過去2年のマーメイドSの傾向に該当する馬を探していこう。表8は今年のマーメイドS出走予定馬(1)。過去2年のデータからパーフェクトに合致するのは、ブリトマルティス。4歳馬、前走から斤量減、前走準オープンで3着以内といずれの条件にも当てはまる。その他の馬は一長一短と言った感じで、過去2年の傾向からでは判断し辛い。
今年は前走1000万以下のクラスから出走する馬が多いが、過去2年では1000万以下のクラスからの好走例は無い。前走G1組では重賞連対実績のあるベッラレイアとレインダンスに注目したいところだが、前走からの斤量増が割引になる。


■表9 今年のマーメイドS出走予定馬(2)

馬名
斤量
前走クラス
ウインシンシア
50
1000万下
ザレマ
54
G2
サンレイジャスパー
56
G3
ショウナンタレント
52
G3
ソリッドプラチナム
53
1600万下
タニノハイクレア
53
G1
トウカイルナ
51
1600万下
トーホウシャイン
48
1000万下
ピースオブラヴ
52
G3
ブリトマルティス
53
1600万下
ブローオブサンダー
48
500万下
ベッラレイア
56
G1
ホウショウループ
51
1000万下
レインダンス
55
G1

表9は今年のマーメイドS出走予定馬(2)で、今年のマーメイドS出走予定馬を牝馬限定のハンデ重賞のデータに当てはめて考えてみたもの。牝馬限定のハンデ重賞では斤量55.5〜57キロ、前走G1出走馬が強かったが、その2つのデータに合致するのはベッラレイアになる。

■表10 今年のマーメイドS出走予定馬(3)

馬名
調教師
種牡馬
ウインシンシア 石坂正 ダンスインザダーク
ザレマ 音無秀孝 ダンスインザダーク
サンレイジャスパー 高橋成忠 ミスズシャルダン
ショウナンタレント 二ノ宮敬宇 アグネスタキオン
ソリッドプラチナム 田中章博 ステイゴールド
タニノハイクレア 矢作芳人 クロフネ
トウカイルナ 田所秀孝 エルコンドルパサー
トーホウシャイン 崎山博樹 スペシャルウィーク
ピースオブラヴ 加藤敬二 マイネルラヴ
ブリトマルティス 西園正都 スペシャルウィーク
ブローオブサンダー 堀宣行 クロフネ
ベッラレイア 平田修 ナリタトップロード
ホウショウループ 友道康夫 ミスターグリーリー
レインダンス 宮徹 ダンスインザダーク

最後に表10を見てほしい。表10は今年のマーメイドS出走予定馬(3)で、今年のマーメイドS出走予定馬を阪神芝2000mのデータに当てはめて考えてみたもの。騎手と枠はまだ分からないが、調教師と種牡馬に注目するとザレマソリッドプラチナムが浮上。ザレマは複勝率が52.6%もある音無秀孝厩舎の所属馬。ソリッドプラチナムは阪神芝2000mと相性の良いステイゴールド産駒だ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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