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第192回 CBC賞は芝1200m実績がカギ!?

2008/6/12(木)

今週は、土曜に東京ハイジャンプ、日曜には東京でエプソムC、そして中京でCBC賞の計3重賞が行われる。平地の2競走では、データが十分に蓄積されているエプソムCが手ごろだが、このレースは昨年の本コーナーで分析済み。そこで今回は、この時期の施行になって3年目のCBC賞の分析にチャレンジしたい。

CBC賞は何度も施行時期や条件の変更があったレースで、6月のハンデ重賞となったのは06年以降のこと。よって、ここでの分析もその2年間の結果が中心となる。「たった2回のデータなんて信用できないよ!」という方は、昨年の第125回「東高西低のエプソムC」でフランキー森山氏がエプソムCを詳細に分析されているので、そちらの内容を今年のメンバーに当てはめて検討していただきたい。 なお、データの分析には JRA-VAN Data Lab. Target frontier JV、そして 馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 CBC賞過去2年の成績

馬番
馬名
性齢
斤量
通過順
人気
着順
騎手
厩舎
06
16
シーイズトウショウ
牝6
57
4-3
4
1
池添謙一 栗・鶴留明雄
6
ワイルドシャウト
牡5
56
4-3
2
2
岩田康誠 美・和田正道
12
リミットレスビッド
牡7
58
6-6
5
3
武豊 栗・加用正
07
5
ブラックバースピン
牡4
55
8-3
10
1
四位洋文 美・手塚貴久
11
ナカヤマパラダイス
牡4
54
2-3
7
2
木幡初広 美・二ノ宮敬宇
6
アグネスラズベリ
牝6
54
8-6
8
3
角田晃一 栗・西浦勝一

まず過去2回の上位3頭について。1番人気は8、6着に敗れており、上位は2〜10番人気。また、内の馬場が荒れてくる開催最終週で「差し馬有利」「外枠有利」との思考になりがちだが、脚質は先行〜中団、馬番は内よりから外まで分散している。性別や年齢は「ばらばら」といった印象だ。

■表2 東西別成績

所属
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
東(美浦)
1
2
0
9
8.3%
25.0%
25.0%
西(栗東)
1
0
2
20
4.3%
4.3%
13.0%

中京開催ではあるが、ここ2年は関東馬が3連対に対し、関西馬が1連対と関東馬が優勢で、連対率にも大きな差がついている。まだ2年のデータなので「関東馬が狙い」とまでは言えないものの、少なくとも関東からの輸送が減点にはならない、と考えられる。

■表3 ハンデ別成績

ハンデ
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
〜51キロ
0
0
0
3
0.0%
0.0%
0.0%
51.5〜53キロ
0
0
0
10
0.0%
0.0%
0.0%
53.5〜55キロ
1
1
1
9
8.3%
16.7%
25.0%
55.5〜57キロ
1
1
0
2
25.0%
50.0%
50.0%
57.5キロ〜
0
0
1
5
0.0%
0.0%
16.7%

上位3頭のハンデは表1にあった通り全馬54キロ以上。53キロ以下の馬は13頭が出走しすべて3着以下に敗れている。トップハンデ(2年とも58キロ)は【0.0.1.5】と連対はないが、一昨年優勝のシーイズトウショウは牝馬の57キロで、牡馬なら59キロ相当。ハンデが重い分にはあまり気にしなくても良さそうだ。

■表4 好走馬の中京実績、芝1200m実績

馬名
中京主な実績
中京芝成績、連対率
芝1200m主な実績
芝1200m成績、連対率
06 シーイズトウショウ CBC賞・1着ほか
【2.0.2.2】、33.3%
CBC賞・1着ほか
【5.2.3.7】、41.2%
ワイルドシャウト テレビ愛知OP・1着
【1.0.0.3】、25.0%
テレビ愛知OP・1着
【4.1.0.5】、50.0%
リミットレスビッド CBC賞・3着
【0.0.1.2】、0.0%
アンドロメダS・1着
【5.1.2.5】、46.2%
07 ブラックバースピン 尾張S・6着
【0.0.0.1】、0.0%
尾張S・6着
【0.0.0.1】、0.0%
ナカヤマパラダイス 初出走
初出走
アグネスラズベリ 条件2勝、CBC賞・8着
【2.0.0.1】、66.7%
条件3勝、CBC賞・8着
【3.1.0.3】、57.1%

中京競馬というと、コース巧者の活躍が目立つ印象があるが、このレースにかぎってはあまり中京実績にこだわる必要はなさそうだ。注目は芝1200m実績で、3着以内の6頭中4頭は連対率40%を超えていた。残る2頭は芝1200m初出走と出走1回。経験が少ない分には問題なく、出走を重ねながら連対率が低い馬は割引と考えたい。

■表5 好走馬の前走と主な実績

馬名
前走
年明け実績
実績
レース名
距離
06 シーイズトウショウ 阪神牝馬S
芝1400
3
6
高松宮記念・3着 桜花賞・2着ほか
ワイルドシャウト テレビ愛知OP
芝1200
1
1
5戦4勝 テレビ愛知OP・1着
リミットレスビッド 高松宮記念
芝1200
5
7
根岸S・1着ほか 根岸S・1着ほか
07 ブラックバースピン 京王杯SC
芝1400
8
12
2戦着外 キャピタルS・2着
ナカヤマパラダイス 駿風S(1600万)
芝1000
2
1
2戦2勝 【4.1.1.0】
アグネスラズベリ ヴィクトリアM
芝1600
11
11
阪神牝馬S・2着 阪神牝馬S・2着

2006/6/11 中京11R CBC賞(G3) 1着 16番 シーイズトウショウ 上位3頭の前走を見ると、6頭すべて前走は芝1600m以下で、重賞なら着順は不問。一昨年優勝のシーイズトウショウ、昨年のブラックバースピンはともに重賞6着以下から巻き返しを見せている。オープン・準オープン組は、ワイルドシャウトが一昨年にテレビ愛知オープン1着から本競走2着、そして昨年はナカヤマパラダイスが準オープン1着から2着と、前走優勝で共通している。サンプルが少ないため、これを今年のレースに当てはめるのは微妙だが、前走オープンなら入着、準オープンなら優勝を最低限のラインとみたい。
また、6頭中5頭には、年明け以降に重賞好走、または条件戦1着の実績があった。こちらもやや甘めに見て、年明けのオープン好走か条件戦1着あたりだろうか。ブラックバースピンは休養もあって2戦しか消化しておらず、順調に使われながら凡走が続く馬は減点が必要だ。
もう1点挙げれば、6頭中5頭はオープン連対実績馬だったのも注目点。ナカヤマパラダイスはキャリア6戦すべて3着以内と底を見せていなかった馬で、今年の登録馬にこういったタイプは不在だ。

■表6 古馬芝1200m、ハンデ重賞の人気別成績(98年〜)

人気
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
3
1
2
7
23.1%
30.8%
46.2%
1
3
1
8
7.7%
30.8%
38.5%
1
1
1
10
7.7%
15.4%
23.1%
2
1
2
8
15.4%
23.1%
38.5%
0
0
2
11
0.0%
0.0%
15.4%
1〜3
5
5
4
25
12.8%
25.6%
35.9%
4〜5
2
1
4
19
7.7%
11.5%
26.9%
6〜7
2
4
1
19
7.7%
23.1%
26.9%
8〜10
1
2
4
32
2.6%
7.7%
17.9%
11〜
3
1
0
69
4.1%
5.5%
5.5%

ここからは、CBC賞以外のレースも含めた補足データをいくつか拾ってみたい。まず表6は、CBC賞と同じ古馬芝1200mのハンデ重賞について、人気別成績を調べたものだ(98年以降)。1番人気の連対率30%台は水準(条件にもよるが、ほぼ40%以上)を下回る。2番人気もまずまずといった程度で、4番人気や6〜7番人気の「穴人気」あたりに該当する馬の好走が目立っている。また、優勝馬13頭中3頭が11番人気以下であるなど、さらに人気のない馬の激走も見られ、表1も併せ、やはり人気薄には要注意である。

■表7 古馬芝1200m、ハンデ重賞の斤量別成績(98年〜)

ハンデ
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
〜51キロ
0
0
1
23
0.0%
0.0%
4.2%
51.5〜53キロ
3
3
3
46
5.5%
10.9%
16.4%
53.5〜55キロ
3
6
4
57
4.3%
12.9%
18.6%
55.5〜57キロ
5
2
3
25
14.3%
20.0%
28.6%
57.5キロ〜
2
2
2
13
10.5%
21.1%
31.6%

表6と同じ条件で、ハンデ別成績を調べたのが表7。軽量馬が不振だった表3とほぼ同様の傾向が出ており、このデータからも軽量馬よりはハンデが重めの馬の方が良い、と言えるだろう。

■表8 6月、中京最終週芝1200mの脚質成績(03年〜、未勝利戦除く)

脚質
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
連対馬占有率
逃げ
5
0
3
13
23.8%
23.8%
38.1%
11.9%
先行
9
10
10
46
12.0%
25.3%
38.7%
45.2%
中団
7
9
8
134
4.4%
10.1%
15.2%
38.1%
後方
0
2
0
92
0.0%
2.1%
2.1%
4.8%

今度は、過去5年の中京最終週・芝1200m戦(未勝利戦を除く)について、脚質傾向を調べてみた(脚質はTarget frontier JVによる分類)。先にも触れた通り、内の荒れる最終週は「差し馬有利」「外枠有利」という印象が強いが、ここ2年のCBC賞の傾向と同じく、追い込み一手の馬では厳しいという結果が出ている。

■表9 6月、中京最終週芝1200mの馬番成績(03年〜、未勝利戦除く)

馬番
1着
2着
3着
着外
勝率
連対率
複勝率
1
2
1
0
17
10.0%
15.0%
15.0%
2
3
0
3
15
14.3%
14.3%
28.6%
3
0
1
0
20
0.0%
4.8%
4.8%
4
0
2
0
19
0.0%
9.5%
9.5%
5
2
2
0
16
10.0%
20.0%
20.0%
6
3
3
1
14
14.3%
28.6%
33.3%
7
1
1
3
16
4.8%
9.5%
23.8%
8
1
2
1
17
4.8%
14.3%
19.0%
9
1
0
1
19
4.8%
4.8%
9.5%
10
0
2
1
18
0.0%
9.5%
14.3%
11
1
1
1
18
4.8%
9.5%
14.3%
12
0
2
3
16
0.0%
9.5%
23.8%
13
1
1
1
16
5.3%
10.5%
15.8%
14
2
1
2
14
10.5%
15.8%
26.3%
15
0
1
0
16
0.0%
5.9%
5.9%
16
2
0
1
13
12.5%
12.5%
18.8%
17
1
0
2
12
6.7%
6.7%
20.0%
18
1
1
1
10
7.7%
15.4%
23.1%

表8の条件で馬番別成績を調べると、好成績の馬番は内から外まで分散しており、どちらかと言えば6番より内がかえって有利とも言える数字になっている。少なくとも馬場が荒れて内枠不利という傾向はなく、先行馬や、差し馬でも馬群をさばく器用さを持つ馬であれば、内枠を引いても不安はないようだ。


【結論】

CBC賞の狙いは前走重賞組(着順問わず)か、オープンや準オープン好走馬。また、年明け以降不振が続く馬は減点。中京実績はあまり問われず、芝1200mでの安定感に注目したい。ラチ沿いの馬場が荒れてくる開催最終週だが、先行馬や内枠の馬も不利にはならない。

■表10 前走1600m以下、重賞出走、OP5着以内、準OP1着の登録馬

馬名
斤量
芝1200成績、連対率
本年成績
OP連対実績
ウエスタンビーナス
53
【3.1.2.6】、33.3%
【2.0.1.2】
キョウワロアリング
55
【3.2.1.10】、31.3%
【0.0.0.4】
クィーンオブキネマ
52
不出走
【0.0.0.1】
×
コスモシンドラー
54
【3.2.0.6】、45.5%
【0.0.0.4】
シンボリウエスト
54
【2.1.1.4】、37.5%
休養
×
スパイン
53
【2.2.1.10】、26.7%
【1.0.0.2】
×
スピニングノアール
55
【5.2.8.21】、19.4%
【0.0.0.1】
スリープレスナイト
55
不出走
【2.1.0.0】
タニノマティーニ
55
【5.3.1.14】、34.8%
【0.0.1.2】
テイエムアクション
55
【1.2.0.7】、30.0%
【0.0.2.3】
テンイムホウ
51
【3..0.1.3】、42.9%
【0.0.0.4】
×
トウショウカレッジ
57
【5.1.0.9】、40.0%
【1.0.0.0】
ナカヤマパラダイス
56
【0.1.1.3】、20.0%
【0.0.1.2】
フジサイレンス
53
【1.0.1.7】、11.1%
【0.0.0.5】
ワイルドシャウト
56
【4.3.1.9】、41.2%
【0.1.0.2】
※背景灰色:除外対象
背景緑:オープン、重賞での2、3着
△:ダートでの連対

2008/5/24 中京11R テレビ愛知オープン 1着 4番 トウショウカレッジ 表10は、今年の登録馬から、表5を参考に「前走1600m以下」かつ「前走重賞」または「前走オープン5着以内か準オープン1着」の馬をピックアップしたものである。まず注目はトウショウカレッジで、芝1200m連対率40%を記録し表4はクリア。前走テレビ愛知オープン優勝で表5の項目もすべて問題ない。ただ、1番人気が予想されること(表1、表6)、そして追い込み脚質(表1、表8)は少々気になり、他馬にもチャンスはありそうだ。

これに次ぐ馬では、一昨年2着に好走しているワイルドシャウトが良さそうなのだが、残念ながら除外対象となっており、回避馬が相次ぐなどして出走できた際の狙いとなる。出走できそうな中では、前走オープン勝ちのウエスタンビーナス(関東馬)と、前走オープン3着のタニノマティーニ。ともに芝1200mの連対率こそ40%には届かないものの、30%台なら表4の各馬から大きな見劣りはない。2頭では、ウエスタンビーナスの53キロを表3から減点とすれば(表7では問題ない)、55キロのタニノマティーニ上位だろうか。

以下はいくつか減点のある馬。過去2回の上位は前走が芝だった馬ばかりだが、ダートでも気にならない、という方ならスリープレスナイトテイエムアクション。芝1200mの連対率で「減点1」にはなるが、昨年このレース2着の実績を持つナカヤマパラダイス、そして本年成績で同じく「減点1」のキョウワロアリングあたりが挙げられる。表1や表6から人気薄には注目したいところで、穴党の方なら多少の減点には目をつむって、このあたりから軸馬を探す手もありそうだ。

なお、表10掲載条件をクリアできなかった馬では、カノヤザクラは芝1200m【1.2.1.5】で連対率33.3%、本年5、12着(ただし休養あり)と、どちらも「微妙」なライン。好材料と言えるのはオープン連対実績(葵Sなど)くらいで、消しとまでは言えないものの、積極的には推し難い。トーセンザオーは芝1200m【6.7.3.14】連対率43.3%、そして「年明け」よりやや長い「過去半年」で見れば昨年末に尾張S優勝があり、この2頭ではトーセンザオーだろう。ただ、上位に挙げた3頭とは差がある印象だ。


【追記】

木曜夕方に発表された出馬表によると、表10では除外対象としていたスパインとワイルドシャウトが上位馬の回避により出走可能となった。スパインは、昨年2着のナカヤマパラダイスと同じ、前走駿風S1着馬で注目の存在。ただ、表10では2項目で減点になり、穴で一考、というところまでだろうか。

一方のワイルドシャウトは表10で減点なし。前走オープン2着でトウショウカレッジに一歩譲るものの(表5)、先行脚質(表8)という点では優位。ウエスタンビーナスやタニノマティーニと同等以上の評価ができ、今年はこの4頭が有力候補と言えそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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