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第190回 日本馬VS香港馬! 安田記念を占う!

2008/6/5(木)

6週連続続いた春のG1戦線も今週でラスト。締めくくりを飾るのは古馬による春のマイル王決定戦の安田記念だ。近年のこの路線を引っ張ってきたダイワメジャーが引退したことで、新たな主役誕生が待たれる一戦。一方、香港からはアジアマイルチャレンジのチャンピオンの座をかけてグッドババら3頭が来日。日本馬、香港馬入り乱れての激しい戦いとなりそうだ。いつものように過去10年の安田記念を振り返り、今年の本競走の展望を行っていきたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の安田記念好走馬

着順
人気
馬名
性齢
前走成績
07年
1
2
ダイワメジャー 牡6 ドバイDF3着
2
3
コンゴウリキシオー 牡5 マイラーズC1着
3
9
ジョリーダンス 牡6 ヴィクトリアM5着
06年
1
3
ブリッシュラック セ7 チャンピオンズM1着
2
10
アサクサデンエン 牡7 ドバイDF15着
3
8
ジョイフルウイナー セ6 チャンピオンズM3着
05年
1
7
アサクサデンエン 牡6 京王杯SC1着
2
10
スイープトウショウ 牝4 都大路S5着
3
5
サイレントウィットネス セ6 チャンピオンズM2着
04年
1
6
ツルマルボーイ 牡6 産経大阪杯6着
2
4
テレグノシス 牡5 京王杯SC2着
3
5
バランスオブゲーム 牡5 産経大阪杯4着
03年
1
4
アグネスデジタル 牡6 かきつばた記念4着
2
6
アドマイヤマックス 牡4 京阪杯3着
3
1
ローエングリン 牡4 マイラーズC1着
02年
1
7
アドマイヤコジーン 牡6 高松宮記念2着
2
2
ダンツフレーム 牡4 京王杯SC4着
3
4
ミレニアムバイオ 牡4 マイラーズC1着
01年
1
9
ブラックホーク 牡7 京王杯SC3着
2
15
ブレイクタイム 牡4 オアシスS2着
3
7
メイショウオウドウ 牡6 マイラーズC2着
00年
1
10
フェアリーキングプローン セ5 チェアマンズSP2着
2
6
ディクタット 牡5 京王杯SC6着
3
3
キングヘイロー 牡5 京王杯SC11着
99年
1
4
エアジハード 牡4 京王杯SC2着
2
1
グラスワンダー 牡4 京王杯SC1着
3
3
シーキングザパール 牝5 高松宮記念2着
98年
1
1
タイキシャトル 牡4 京王杯SC1着
2
8
オリエンタルエクスプレス セ5 チェアマンズSP1着
3
17
ヒロデクロス 牡6 京王杯SC7着
2006/6/4 東京11R 安田記念(G1) 1着 4番 ブリッシュラック

上の表1は過去10年の安田記念で3着以内に好走した馬の一覧。計30頭の好走馬のうち6頭が外国馬という結果だ。地元である日本馬の好走馬数が多いのは当然だが、ジャパンCなどと違い、国際招待競走でないという本競走の性質を考えれば、外国馬の奮闘は目立つと言っていいのではないだろうか。

特に地理的に近い香港との国際交流は近年盛ん。日本馬が遠征するばかりでなく、香港馬の遠征も頻繁になってきた。その外国馬の絡みもあり、レースは一筋縄では決まらない。日本馬の方もスプリント、マイル、中長距離、ダートなど様々な路線からの実績馬が集まるため、予想をする方としては大変難しいのは間違いない。ただ、データ的にはいろいろな特徴を見つけることが可能なレースで、全く手に負えないという感覚はない。好走馬の傾向というものも、次のような点に注目すれば案外見えてくる。

■表2 過去10年の安田記念の好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走成績
芝2000m以上のG1実績
07年
1
2
ダイワメジャー ドバイDF3着 06年天皇賞(秋)1着
06年
1
3
ブリッシュラック チャンピオンズM1着 04年香港C2着
05年
2
10
スイープトウショウ 都大路S5着 04年秋華賞1ほか
04年
1
6
ツルマルボーイ 産経大阪杯6着 03年天皇賞(秋)2着ほか
03年
1
4
アグネスデジタル かきつばた記念4着 01年天皇賞(秋)1着ほか
02年
2
2
ダンツフレーム 京王杯SC4着 01年日本ダービー2着ほか
99年
2
1
グラスワンダー 京王杯SC1着 98年有馬記念1着

上の表2では過去10年の安田記念の好走馬の、とある実績(条件)を満たしている馬に注目してみた。その条件とは過去に芝2000m以上のG1で連対経験がある馬。同じ東京芝コースのレースである天皇賞(秋)を中心に、芝2000m以上のG1で連対実績がある馬の好走例が多いことがわかる。計7頭が該当しているが、4勝、2着3回と、来れば連対圏内まで入るのが濃厚という点も特筆できる。東京芝1600mはマイル戦の中でも特にタフなコースで、昔から芝中距離をこなせるぐらいの馬がいいと言われている。それを証明する結果ではないだろうか。また、04年1着のツルマルボーイ以外は、前走5着以内の実績。出走レースにかかわらず前走成績が悪くなく、過去に芝2000m以上のG1で連対経験がある馬は非常に有力と言える。

■表3 過去10年の安田記念の好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走成績
備考
05年
1
7
アサクサデンエン 京王杯SC1着 マイラーズC3着
04年
2
4
テレグノシス 京王杯SC2着 ジャックルマロワ賞3着
98年
1
1
タイキシャトル 京王杯SC1着 マイルCS1着

続く表3でも連軸候補として、とある実績馬に注目できる。それは前走京王杯SCで連対を果たし、なおかつ過去1年以内に芝1600mのG2以上で3着以内の実績がある馬。上記の3頭はこの実績を満たしている。前哨戦の京王杯SCは主力のステップレースながら、あまり本番に結びつかない傾向があるが、この実績を満たしている馬ならば連続好走が期待できる。

■表4 過去10年の安田記念の好走馬(3)

着順
人気
馬名
前走成績
2走前成績
3走前成績
05年
3
5
サイレントウイットネス チャンピオンズM2着 QSジュビリーC1着 チェアマンズSP1着
02年
1
7
アドマイヤコジーン 高松宮記念2着 阪急杯1着 東京新聞杯1着
01年
1
9
ブラックホーク 京王杯SC3着 高松宮記念2着 阪急杯2着
00年
1
10
フェアリーキングプローン チェアマンズSP1着 センテナリーC2着 ボーヒニアST2着
99年
1
4
エアジハード 京王杯SC2着 谷川岳S2着 富士S1着

上の表4の5頭の共通項は、今年1月以降に、古馬牡馬混合のG2以上のレースを含み準OPクラス以上の芝・ダ1000〜1600mですべて3着以内に好走(ただし、2戦以上消化)というものだ。表2では芝中距離で強力な実績を持つ馬となっているが、ここではスプリント路線で実績がある馬の取捨に役立つ。アドマイヤコジーンやブラックホークなどのように、近走芝1400m以下を使っている馬は敬遠されやすいが、そこで大崩れしてない馬の一発があることを示している。以上、表2から表4までの該当馬で過去10年の勝ち馬10頭を網羅。本競走の本命馬は、これらいずれかの実績を持つ馬から選ぶのがベストと言える。

■表5 過去10年の安田記念好走馬(4)

着順
人気
馬名
備考
06年
2
10
アサクサデンエン 05年安田記念1着
3
8
ジョイフルウイナー QSジュビリーC1着
00年
2
6
ディクタット スプリントC1着ほか
3
3
キングヘイロー 高松宮記念1着
99年
3
3
シーキングザパール モーリスドギース賞1着

ここからは連下候補を探す作業になる。まずは、過去1年以内に芝1600m以下のG1レースで勝ち鞍がある馬。過去10年では上の表5で示した5頭が該当する。日本のG1レースだけでなく、海外のレースでもOKだ。

■表6 過去10年の安田記念好走馬(5)

着順
人気
馬名
前走成績
備考
07年
2
3
コンゴウリキシオー マイラーズC1着  
3
9
ジョリーダンス ヴィクトリアM5着 阪神牝馬S1着
04年
3
5
バランスオブゲーム 産経大阪杯4着 03年毎日王冠1着
03年
2
6
アドマイヤマックス 京阪杯3着 01年東スポ杯2歳S1着
3
1
ローエングリン マイラーズC1着  
02年
3
4
ミレニアムバイオ マイラーズC1着  
01年
2
15
ブレイクタイム オアシスS2着  
3
7
メイショウオウドウ マイラーズC2着 00年マイルCS3着
98年
2
8
オリエンタルエクスプレス チェアマンズSP1着  
3
17
ヒロデクロス 京王杯SC7着  

そして過去10年の残りの好走馬は上の表6の通り。まず、98年3着のヒロデクロス以外は、前走5着以内の実績。できれば連対を果たしているのがベスト。連対を果たしていない場合は、ジョリーダンスのように今年に芝1600m以下の重賞で勝ち鞍があるか、アドマイヤマックスのように過去に東京芝2000m以下で重賞勝ちの実績があるか、あるいはメイショウオウドウのように過去1年以内に芝1600mのG1で3着以内の実績があるか。このポイントに注目し、買える馬を探していきたい。

■表7 過去10年の安田記念出走馬の年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
0-0-0-2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
2-5-2-46
3.6%
12.7%
16.4%
34%
87%
5歳
1-4-1-37
1.8%
9.1%
14.5%
72%
58%
6歳
5-0-5-30
12.5%
12.5%
25.0%
133%
133%
7歳以上
2-1-0-20
8.7%
13.0%
13.0%
115%
68%

最後に補足として、別の角度からのデータも紹介しておこう。上の表7は過去10年の安田記念出走馬の年齢別成績。結論から言うと、本競走はベテラン勢の活躍が目立つ。特に6歳馬は過去10年で5勝をマーク、複勝率は25%、単・複回収率はともに100%を超えている。7歳以上も奮闘。4、5歳の連対率も6歳以上と比較してそう悪くはないが、2着が多いのが特徴だ。

■表8 過去10年の安田記念出走馬の馬体重別成績

馬体重
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
439キロ以下 0-0-0-7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
440〜459キロ 1-1-1-18
4.8%
9.5%
14.3%
75%
82%
460〜479キロ 2-2-6-44
3.7%
7.4%
18.5%
38%
88%
480〜499キロ 1-6-2-37
2.2%
15.2%
19.6%
38%
69%
500〜519キロ 3-0-0-22
12.0%
12.0%
12.0%
214%
54%
520〜539キロ 3-0-0-17
15.0%
15.0%
15.0%
154%
50%
540キロ以上 0-1-1-0
0.0%
50.0%
100.0%
0%
1450%

上の表8は過去10年の安田記念出走馬の馬体重別成績。これは安田記念当日の馬体重を元にしている。傾向は一目瞭然。小柄な馬よりも馬体重が大きい馬の方が非常によく活躍している。500キロ以上の大型馬だけで過去10年で6勝をマーク。逆に439キロ以下の馬の好走例はないのだ。


【結論】

それでは今年の安田記念を占っていこう。出走予定馬は下の表9の通り。

■表9 今年の安田記念出走予定馬(1)

順位
馬名
性齢
前走馬体重
前走成績
備考
1
アルマダ セ7
※501キロ
チャンピオンズM2着 チェアマンズT1着
1
グッドババ セ6
※495キロ
チャンピオンズM1着  
1
ブリッシュラック セ9
※551キロ
チャンピオンズM3着  
4
ウオッカ 牝4
478キロ
ヴィクトリアM2着  
5
スーパーホーネット 牡5
462キロ
京王杯SC1着  
6
スズカフェニックス 牡6
468キロ
京王杯SC3着  
8
コンゴウリキシオー 牡6
513キロ
さきたま杯9着 07年安田記念2着
9
エアシェイディ 牡7
494キロ
中山記念3着  
10
エイシンドーバー 牡6
460キロ
マイラーズC3着 07年京王杯SC1着
11
ドリームジャーニー 牡4
426キロ
マイラーズC14着  
12
ニシノマナムスメ 牝4
456キロ
ヴィクトリアM5着  
13
ジョリーダンス 牝7
482キロ
ヴィクトリアM7着 07年安田記念3着
14
オーシャンエイプス 牡4
476キロ
豪州T1着  
15
ハイアーゲーム 牡7
514キロ
マイラーズC4着  
15
ピンクカメオ 牝4
476キロ
ヴィクトリアM6着 07年NHKマイルC1着
18
キストゥヘヴン 牝5
434キロ
京王杯SC2着  
19
ドラゴンウェルズ 牡5
486キロ
京王杯SC10着  
20
アイルラヴァゲイン 牡6
514キロ
京王杯SC4着  
※香港馬3頭の馬体重は5/29の競馬学校国際厩舎での計測値(JRAのHPで公表)
※(7)カンパニー、(17)ラッキーブレイクは出走回避の模様。(21)レゴラスは除外対象。

まず、本命候補となるのは上記の表2〜4に基づき、過去に芝2000m以上のG1で連対経験があるブリッシュラックウオッカ。ともに前走でも5着以内に好走している。そして、前走京王杯SCが1着、昨年のマイルCSで2着の実績があるスーパーホーネット。そして、今年に入りOPクラスの芝・ダ1600m以下のレースですべて3着以内に好走しているグッドババスズカフェニックス。以上5頭(表10、表11参照)となるが、ひとまずこの5頭は今回勝ち負けとなる条件を満たしている。

■表10 今年の安田記念の有力馬(1)

馬名
前走成績
備考
ブリッシュラック チャンピオンズM3着 04年香港C2着
ウオッカ ヴィクトリアM2着 07年日本ダービー1着
スーパーホーネット 京王杯SC1着 マイルCS2着

■表11 今年の安田記念の有力馬(2)

馬名
前走成績
2走前成績
3走前成績
グッドババ チャンピオンズM1着 QSジュビリーC1着 スチュワーズC1着
スズカフェニックス 京王杯SC3着 高松宮記念3着 阪急杯2着

次にその他で有力となる過去1年以内の芝1600m以下のG1勝ち馬は、残念ながらゼロ。そこで前走連対を果たしている馬を探すと、アルマダオーシャンエイプス、キストゥヘヴン。前走5着以内まで広げると、昨年の京王杯SC1着の実績があるエイシンドーバーが浮上してくる。ただし、キストゥヘヴンは前走の京王杯SCの馬体重が434キロ。よってここではカットする。以上、2、3着ならばありうるというヒモ候補は3頭だ。

上記の本命候補5頭を含め、計8頭の中の組み合わせで上位3頭が決まるというのが、当コーナーの結論だ。が、これに忠実に仮に3連単のフォーメーションを買うとさすがに組み合わせが多いので、もう少し踏み込もう。6歳馬でなおかつ馬体重が500キロに近い数字での出走になりそうなグッドババを一番の推奨馬とする。同馬は前走のチャンピオンズマイルを含め5連勝中。同レースは近年のステップレースで、1分34秒5と勝ち時計が遅かった昨年を除くと、05年、06年で好走馬を輩出。今年の勝ち時計は1分33秒5と、近4年では最速タイムで、今年は繋がりそうな雰囲気だ。日本馬では6歳馬のスズカフェニックスか、本来は馬体重480〜490キロ台で、馬体が戻ることを前提にウオッカを軸にした馬券を考えてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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