第185回 POGの対策を練ろう!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第185回 POGの対策を練ろう!

2008/5/19(月)

POGとは「ペーパー・オーナー・ゲーム」の略称で、自分が仮想馬主になり、紙上でその馬の獲得賞金の合計を競うゲーム。そのルールは一定ではないが、POGの期間は2歳戦のスタート時から翌年の日本ダービーまでが最もポピュラーなものだ。そこで、その期間の中で好成績を収めるにはどうすればいいだろうか。それは重賞の勝ち馬を選択できることだろう。また多くの人がG1制覇を目指しているのではないだろうか。よってPOGの期間に行われるクラシックに焦点を当てて分析していきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用し、集計期間は桜花賞と皐月賞が過去11年、オークスと日本ダービーは過去10年とした。

■表1 過去11年の皐月賞の勝ち馬

馬名
調教師
馬主
生産者
08年 キャプテントゥーレ 森秀行 アグネスタキオン エアトゥーレ(初仔 社台レースH 社台F
07年 ヴィクトリー 音無秀孝 ブライアンズタイム グレースアドマイヤ(第5子) 近藤英子 ノーザンF
06年 メイショウサムソン 瀬戸口勉 オペラハウス マイヴィヴィアン(初仔 松本好雄 林考輝
05年 ディープインパクト 池江泰郎 サンデーサイレンス ウインドインハーヘア(第7子) 金子真人HD ノーザンF
04年 ダイワメジャー 上原博之 サンデーサイレンス スカーレットブーケ(第7子) 大城敬三 社台F
03年 ネオユニヴァース 瀬戸口勉 サンデーサイレンス ポインテッドパス(第6子) 社台レースH 社台F
02年 ノーリーズン 池江泰郎 ブライアンズタイム アンブロジン(第4子 前田晋二 ノースヒルズM
01年 アグネスタキオン 長浜博之 サンデーサイレンス アグネスフローラ(第5子) 渡辺孝男 社台F
00年 エアシャカール 森秀行 サンデーサイレンス アイドリームドアドリーム第3子 ラッキーF 社台F
99年 テイエムオペラオー 岩元市三 オペラハウス ワンスウエド(第7子) 竹園正繼 杵臼牧場
98年 セイウンスカイ 保田一隆 シェリフズスター シスターミル(初仔 西山牧場 西山牧場
※母の赤字は前年の日本ダービーまでに重賞勝ちの子を産んでいた馬(表2〜4も同様)。
※馬主と生産者の背景色塗りは前年の日本ダービーまでにG1勝ちがあった馬主または生産者。(表2〜4も同様)。

2008/4/20 中山11R 皐月賞(Jpn1)1着 6番 キャプテントゥーレ始めに過去11年の皐月賞の勝ち馬を見ていこう(表1参照)。まず調教師を見ると、関西の調教師が9勝を上げており、関西に所属する馬を選ぶのが皐月賞制覇の第一歩だろう
勝ち馬の父はサンデーサイレンスが5勝、オペラハウスとブライアンズタイムがそれぞれ2勝しているのが目立つ特徴。サンデーサイレンス産駒は現4歳世代以下になると存在しないが、今年はサンデーサイレンスを父に持つアグネスタキオン産駒が勝ち、来年以降もサンデーサイレンス系が勝つ可能性は十分ありそうだ。勝ち馬の母はグレースアドマイヤを始め5頭が重賞勝ちの子を産んでいた。母の隣のカッコ内は何番目の子供かを表す数字。母が重賞勝ちの子を産んでいなかった6頭中4頭は第4子以内に生まれた馬だったのがわかる。馬主と生産者の背景色塗りはG1勝ちの経験があった馬主または生産者を表すもの。11頭中9頭の勝ち馬は馬主か生産者のいずれかがG1勝ちの経験があった。馬主は社台ファームが5勝でノーザンファームが2勝を上げている点に注目。特に社台ファームは皐月賞との相性が抜群だ

■表2 過去10年の日本ダービーの勝ち馬

馬名
調教師
馬主
生産者
07年 ウオッカ 角居勝彦 タニノギムレット タニノシスター(第4子 谷水雄三 カントリー牧場
06年 メイショウサムソン 瀬戸口勉 オペラハウス マイヴィヴィアン(初仔 松本好雄 林考輝
05年 ディープインパクト 池江泰郎 サンデーサイレンス ウインドインハーヘア(第7子) 金子真人HD ノーザンF
04年 キングカメハメハ 松田国英 Kingmambo マンファス(初仔 金子真人 ノーザンF
03年 ネオユニヴァース 瀬戸口勉 サンデーサイレンス ポインテッドパス(第6子) 社台レースH 社台F
02年 タニノギムレット 松田国英 ブライアンズタイム タニノクリスタル(第3子 谷水雄三 カントリー牧場
01年 ジャングルポケット 渡辺栄 トニービン ダンスチャーマー(第3子 吉田勝己 ノーザンF
00年 アグネスフライト 長浜博之 サンデーサイレンス アグネスフローラ(第4子 渡辺孝男 社台F
99年 アドマイヤベガ 橋田満 サンデーサイレンス ベガ(初仔 近藤利一 ノーザンF
98年 スペシャルウィーク 白井寿昭 サンデーサイレンス キャンペンガール(第5子) 臼田浩義 日高大洋牧場

続いて過去10年の日本ダービーの勝ち馬を見ていこう(表2参照)。まず過去10年の勝ち馬は全て関西の調教師だったことがわかる。日本ダービーを勝つためには関西馬を選択したい。勝ち馬の父はサンデーサイレンスが5勝を上げているが、サンデーサイレンスなき06年以降はオペラハウスとタニノギムレット産駒が勝利。今後の予測はイマイチ立てづらい。母が重賞勝ち馬の子を産んでいたのは、ディープインパクトの母ウインドインハーヘアのみ。日本ダービーの勝ち馬を選ぶためには、母の実績以外のところで選択したい。また昨年の勝ち馬ウオッカを始め、7頭が第4子以内に産まれた馬だった馬主、生産者のいずれかがG1勝ちの経験があったのは10頭中8頭。馬主、生産者のG1実績は日本ダービーでも重要なのがわかる。生産者はノーザンファームが5勝で、社台ファームが2勝を挙げているのが特徴。皐月賞とは対照的な結果で、過去10年の日本ダービー馬の半数がノーザンファーム生産馬だった

■表3 過去11年の桜花賞勝ち馬

馬名
調教師
馬主
生産者
08年 レジネッタ 浅見秀一 フレンチデピュティ アスペンリーフ(第3子 社台レースH 追分F
07年 ダイワスカーレット 松田国英 アグネスタキオン スカーレットブーケ(第10子) 大城敬三 社台F
06年 キストゥヘヴン 戸田博文 アドマイヤベガ ロングバージン(第11子) 吉田和子 正和山本牧場
05年 ラインクラフト 瀬戸口勉 エンドスウィープ マストビーラヴド(第4子 大澤繁昌 ノーザンF
04年 ダンスインザムード 藤沢和雄 サンデーサイレンス ダンシングキイ(第9子) 社台レースH 社台F
03年 スティルインラブ 松元省一 サンデーサイレンス ブラダマンテ(第10子) ノースヒルズM 下河辺牧場
02年 アローキャリー 山内研二 ラストタイクーン アロールーシー(第4子 矢野秀春 矢野牧場
01年 テイエムオーシャン 西浦勝一 ダンシングブレーヴ リヴァーガール(第2子 竹園正繼 川越敏樹
00年 チアズグレイス 山内研二 サンデーサイレンス チアズフラワー(第3子 北村キヨ子 白井牧場
99年 プリモディーネ 西橋豊治 アフリート モンパリ(第3子 伊達秀和 サンシャイン牧場
98年 ファレノプシス 浜田光正 ブライアンズタイム キャットクイル(初子 ノースヒルズM マエコウF

2008/4/13 阪神11R 桜花賞(Jpn1)1着 15番 レジネッタ表3は過去11年の桜花賞勝ち馬をまとめたもの。関西の調教師が9勝を上げ、皐月賞、ダービーに続いて関西馬が強いようだ勝ち馬の父はサンデーサイレンス系が5勝、ミスプロ系が3勝を挙げているのが主な特徴。母が重賞勝ち馬の子を産んでいたのはダイワスカーレットの母スカーレットブーケを始め3頭。4子以内に生まれた馬はレジネッタを始め7頭が該当する。馬主、生産者のいずれかがG1勝ちの経験があったのは10頭中9。桜花賞でも馬主、生産者の実績は大事なことが伺える。皐月賞では社台F、日本ダービーではノーザンFが好成績を収めていたが、桜花賞は社台Fが2勝を上げているものの、G1実績のない牧場にもチャンスはある。

■表4 過去10年のオークスの勝ち馬

馬名
調教師
馬主
生産者
07年 ローブデコルテ 松元茂樹 Cozzene Color of Gold(第2子 前田幸治 ※海外の牧場
06年 カワカミプリンセス 西浦勝一 キングヘイロー タカノセクレタリー(第3子 三石川上牧場 三石川上牧場
05年 シーザリオ 角居勝彦 スペシャルウィーク キロフプリミエール(第6子) キャロットF ノーザンF
04年 ダイワエルシエーロ 松田国英 サンデーサイレンス ロンドンブリッジ(初子 大城敬三 下河辺牧場
03年 スティルインラブ 松元省一 サンデーサイレンス ブラダマンテ(第10子) ノースヒルズM 下河辺牧場
02年 スマイルトゥモロー 勢司和浩 ホワイトマズル コクトビューティー(第4子 飯田正剛 千代田牧場
01年 レディパステル 田中清隆 トニービン ピンクタートル(第4子 ロードホースC シンコーF
00年 シルクプリマドンナ 山内研二 ブライアンズタイム バウンドトゥダンス(第4子 シルク 早田牧場新冠支場
99年 ウメノファイバー 相沢郁 サクラユタカオー ウメノローザ(第4子 梅崎敏則 斉藤安行
98年 エリモエクセル 加藤敬二 ロドリゴデトリアーノ エリモファンタジー(第4子 山本慎一 えりも農場
※Mr. & Mrs. Larry D. Williams。G1実績は不明。

表4は過去10年のオークスの勝ち馬をまとめたもの。調教師は関西の調教師が7勝を上げており、やはり関西馬が強い。勝ち馬の父はシルクプリマドンナの父ブライアンズタイムを除けば、3つのグループに分けられる。一つはローブデコルテを始め3頭が該当するナスルーラー系。二つ目はカワカミプリンセスを始め3頭が該当するリファール系。最後がシーザリオを始め同じく3頭が該当するサンデーサイレンス系だ。このデータは今週のオークスの勝ち馬を見つけるのにも役立ちそうだ。母が重賞勝ち馬の子を産んでいたのはスティルインラブの母ブラダマンテ1頭のみ。4子以内に産まれた馬はローブデコルテを始め8頭が該当する。馬主、生産者のいずれかがG1勝ちをしていた馬は6頭で、前述の3つのクラシックより実績は問われないようだ。

■表5 現3歳世代の種牡馬別獲得賞金ランキングベスト10(平成19年6月16日〜平成20年5月11日)

順位
種牡馬
頭数
本賞金合計
1頭当賞金
着別度数
勝率
連対率
勝馬率
1
アグネスタキオン
130
107,180
824
57-58-40-245
14.2%
28.7%
42.1%
2
シンボリクリスエス
135
75,897
562
52-65-49-341
10.3%
23.1%
33.9%
3
クロフネ
95
52,195
549
39-37-28-254
10.9%
21.2%
39.0%
4
フジキセキ
101
48,345
478
32-32-21-220
10.5%
21.0%
32.9%
5
アグネスデジタル
91
46,130
506
32-33-28-241
9.6%
19.5%
37.7%
6
ブライアンズタイム
53
41,355
780
27-14-24-119
14.7%
22.3%
46.7%
7
マンハッタンカフェ
124
41,185
332
25-23-17-223
8.7%
16.7%
19.8%
8
ダンスインザダーク
106
40,375
380
29-30-30-268
8.1%
16.5%
23.9%
9
フレンチデピュティ
61
39,110
641
29-16-20-119
15.8%
24.5%
39.6%
10
サクラバクシンオー
83
39,025
470
34-22-31-181
12.7%
20.9%
36.2%
17
ウォーエンブレム
27
29,355
1,087
16-9-7-48
20.0%
31.3%
41.7%
※賞金の単位は万円。

最後に現3歳世代の種牡馬別獲得賞金ランキングベスト10を見ていこう(表5参照)。この表をPOGで活用するためには、1頭当賞金と勝ち馬率が注目すべき項目だろう。1頭当賞金は種牡馬別の本賞金合計を頭数で割ったもので、勝馬率は頭数に占める勝ち上がった馬の割合だ。ベスト10の中で1頭当賞金と勝ち馬率のそれぞれのベスト3をマークしたところ、3頭の種牡馬が浮上した。まずは本賞金合計で1位のアグネスタキオン。1頭当賞金は824万で、ベスト10の中では最高値をマーク。勝ち馬率40%を超え、コンスタントに活躍馬を出していることがわかる。今年は皐月賞馬キャプテントゥーレとNHKマイルCを勝ったディープスカイを輩出した。出走頭数は少なかったが、ブライアンズタイム産駒の成績も優秀。サンデーサイレンスの存在が絶大で、その陰に隠れていた感もあるが、毎年安定した成績を残している。今年はマイネルチャールズ、一昨年はヴィクトリーが皐月賞に駒を進めている。最後に挙げたいのはフレンチデピュティ。今年は桜花賞馬レジネッタ、昨年はNHKマイルCを勝利したピンクカメオを輩出。この2頭からも読み取れるが、フレンチデピュティが日本に輸入されてからは、POG期間に限定すると、重賞勝ち馬は全て牝馬。フレンチデピュティ産駒を選択するなら牡馬より牝馬がおススメだ。
おまけにベスト10外ではあるが、ウォーエンブレム産駒の成績を見て頂きたい。1頭当賞金が1,087万円と驚異の数字をマーク。勝ち馬率はアグネスタキオン産駒とほぼ同様。今年の2歳は現3歳世代より種付けが出来た頭数が少ないが、推奨したい種牡馬だ。

総括するとPOGでクラシック勝ち馬を選択するには、まず関西馬であること、そして馬主、生産者のいずれかがG1勝ちの経験があることが重要だ。以上の条件をクリアした馬の中から父母を見て判断するのが効率的な戦略と言えそうだ。またクラシック勝ち馬は、すでに実績がある母よりまだ実績が無い母から産まれた子の方が多いことがわかった。その実績のない母からどうやって選ぶかだが、第4子以内というのが一つのキーワードになるようだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN