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第183回 春のGⅠのキーポイント・東京芝1600mについて占う!!

2008/5/12(月)

今週は春の古馬牝馬女王決定戦のヴィクトリアマイル、東京の芝1600mで開催される。先週のNHKマイルCといい、来月に行われる安田記念といい、これら東京芝1600mで開催されるGⅠが続くため、この条件への対応が必要となってくるのであるが、今週の前半の当コーナーではヴィクトリアマイルの牝馬戦にスポットを当てる意味もあって東京芝1600mのコースについて牝馬戦と他のレースでは結果がどのように違うのかについて調べてみようと思う。

そこで、「3歳上の1000万以上の東京芝1600m戦」という前提の中で、「全てのレース」「牝馬限定戦」に関して2003年〜2008年1回東京開催までの期間で調査と比較をしてみることにする。データの調査・集計にあたってはいつもの通り、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVで調査している。

まずは、脚質の違いにからみていこうと思う。

■表1-1:東京芝1600m戦における脚質別成績(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の全てのレース)
脚質
1着
2着
3着
4着以下
合計
勝率
連対率
3着内率
逃げ
9
5
7
68
89
10.1%
15.7%
23.6%
先行
27
31
19
246
323
8.4%
18.0%
23.8%
差し
39
36
46
395
516
7.6%
14.5%
23.4
追込
14
17
16
307
354
4.0%
8.8%
13.3%

■表1-2:東京芝1600m戦における勝ち馬の脚質について(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の全てのレース)

逃げ
先行
差し
追込
合計
勝ち馬
9
27
39
14
89
占有率
10.1%
30.3%
43.8%
15.7%

勝率でいったら逃げ馬、連対率でいったら先行馬がやや秀でているが、3着内率に関しては追込以外がほぼ同等である。また、全体を馬の数を多い順に見てみると(表1-2)、差し-先行-追込-逃げという順になっており、差し脚質が優勢ということがわかる。

■表2-1:東京芝1600mの戦における脚質別成績(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の牝馬限定戦)
脚質
1着
2着
3着
4着以下
合計
勝率
連対率
3着内率
逃げ
1
5
3
2
11
9.1%
54.5%
81.8%
先行
5
0
1
23
29
17.2%
17.2%
20.7%
差し
2
3
5
38
48
4.2%
10.4%
20.8
追込
1
3
1
27
32
3.1%
12.5%
15.6%

■表2-2:東京芝1600m戦における勝ち馬の脚質について(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の牝馬限定戦)

逃げ
先行
差し
追込
合計
勝ち馬
1
5
2
1
9
占有率
11.1%
55.6%
22.2%
11.1%

こちらは牝馬限定戦に関してである。率でみると、勝率は先行馬、連対率、3着内率ともに逃げ馬が突出している。表2-2を見ても、明らかに逃げ・先行脚質の活躍が際立っている(全体の2/3が逃げ・先行馬である)ことがわかる。ということで牝馬限定戦では前目の馬に注意せよということだろう。

■表3-1:東京芝1600m戦における種牡馬別成績(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の全てのレース)
種牡馬名
1着
2着
3着
4着以下
合計
勝率
連対率
3着内率
サンデーサイレンス
22
19
19
167
227
9.7%
18.1%
26.4%
フジキセキ
8
2
3
36
49
16.3%
20.4%
26.5%
タイキシャトル
4
3
3
11
21
19.0%
33.3%
47.6%
ダンスインザダーク
3
3
2
25
33
9.1%
18.2%
24.2%
ブライアンズタイム
3
1
1
23
28
10.7%
14.3%
17.9%
サニーブライアン
3
0
0
11
14
21.4%
21.4%
21.4%
フサイチコンコルド
2
4
4
23
33
6.1%
18.2%
30.3

■表3-2:東京芝1600mの戦における種牡馬別成績(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の牝馬限定戦)
種牡馬名
1着
2着
3着
4着以下
合計
勝率
連対率
3着内率
フジキセキ
3
1
1
5
10
30.0%
40.0%
50.0%
サンデーサイレンス
2
3
2
26
33
6.1%
15.2%
21.2%
オペラハウス
1
1
0
2
3
25.0%
50.0%
50.0%
エアジハード
1
0
0
3
4
25.0%
25.0%
25.0%
アドマイヤベガ
0
0
2
2
4
0.0%
0.0%
25.0%
ダンスインザダーク
0
0
1
2
3
0.0%
0.0%
33.3%
ブライアンズタイム
0
0
0
3
3
0.0%
0.0%
0.0

2007/5/13 東京11R ヴィクトリアマイル(Jpn1) 1着 4番 コイウタ 表3-1、3-2には種牡馬別の成績をまとめてみた。両方に共通して言えるのは、サンデーサイレンス、フジキセキが上位を争うようである。全体の場合はタイキシャトル、サニーブライアン等も優秀である。そして、全体を見た場合と、牝馬で見た場合で異なっているのがサンデーサイレンスとフジキセキの順番が逆となっていることに注目してほしい。 サンデーサイレンスの場合、牝馬限定戦での成績より全体での成績の方が良いが、フジキセキの場合は逆で牝馬限定戦での成績の方が良い。2年前のヴィクトリアマイルではサンデーサイレンス産駒が1〜3着を独占していたが、昨年はフジキセキ産駒のコイウタが1着となった。今後は出走数が増えていくであろうフジキセキ産駒に注意すべきである。


■表4-1:東京芝1600m戦における枠番別成績(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の全てのレース)
1着
2着
3着
4着以下
合計
勝率
連対率
3着内率
1枠
12
4
8
107
131
9.2%
12.2%
18.3%
2枠
15
11
10
102
138
10.9%
18.8%
26.1%
3枠
7
10
11
120
148
4.7%
11.5%
18.9%
4枠
12
12
13
117
154
7.8%
15.6%
24.0%
5枠
9
13
11
128
161
5.6%
13.7%
20.5%
6枠
11
12
11
130
164
6.7%
14.0%
20.7%
7枠
10
12
13
155
190
5.3%
11.6%
18.4
8枠
13
15
12
160
200
6.5%
14.0%
20.0

■表4-2:東京芝1600mの戦における枠番別成績(2003年〜2008年1回東京開催までの1000万以上の牝馬限定戦)
1着
2着
3着
4着以下
合計
勝率
連対率
3着内率
1枠
2
1
0
9
12
16.7%
25.0%
25.0%
2枠
3
1
0
8
12
25.0%
33.3%
33.3%
3枠
1
3
0
9
13
7.7%
30.8%
30.8%
4枠
2
2
2
8
14
14.3%
28.6%
42.9%
5枠
1
0
3
11
15
6.7%
6.7%
26.7%
6枠
0
0
1
14
15
0.0%
0.0%
6.7%
7枠
0
1
2
14
17
0.0%
5.9%
17.6
8枠
0
1
1
18
20
0.0%
5.0%
10.0

表4-1、4-2には枠別の成績をまとめてみた。数が少ないため一概に言い切れないのだが、牝馬限定戦は内枠優勢、外枠不振といったデータが表4-2から読み取れる。 全体的に見ると(表4-1)、若干2枠が秀でているものの、各枠ともに勝率、連対率、3着内率ともに平均的で枠の有利不利は特にない。牝馬限定戦でも2枠の成績が良く、その他でも1〜4枠が好成績で、6枠より外からは今のところ勝ち馬は出ておらず、連対率、3着内率ともに内枠のそれらよりも悪いものとなっている。

ここまでで、東京芝1600mでの違いを見てきたのだが、最後に過去の安田記念とヴィクトリアマイルのレースの性質について調べてみたので載せてみようと思う。安田記念は過去5回、ヴィクトリアマイルは過去2回分を対象としている。

■表5-1:過去5年の安田記念の走破タイム等の情報
600m
1000m
上がり3F
タイム
1着馬
2着馬
3着馬
逃げ馬
馬場
2007年
34.1
57.5
34.8
1.32.3
4-4
1-1
5-5
コンゴウリキシオー
2006年
34.8
58.1
34.5
1.32.6
10-9
16-15
13-12
メイショウボーラー
2005年
33.9
57.4
34.9
1.32.3
8-8
12-12
2-2
ローエングリン
2004年
33.7
57.5
35.1
1.32.6
16-14
14-14
5-5
メジロマイヤー
やや重
2003年
34.5
57.7
34.4
1.32.1
9-8
4-3
2-2
ミデオンビット

■表5-2:過去2年のヴィクトリアマイルの走破タイム等の情報
600m
1000m
上がり3F
タイム
1着馬
2着馬
3着馬
逃げ馬
馬場
2007年
34.8
58.2
34.3
1.32.5
6-6
1-1
6-6
アサヒライジング
2006年
35.4
59.7
34.3
1.34.0
5-6
11-12
10-9
マイネサマンサ
やや重
※表5-1,5-2ともに「1着馬」「2着馬」「3着馬」はそれぞれのコーナー通過順を示している

表5-1、5-2を見てみると安田記念とヴィクトリアMのレースの違いがわかるかと思う。安田記念はヴィクトリアMと比較して前半が厳しい流れとなっており、如何に後半で踏ん張れるかというレースとなることが多い。そうでない場合は差し、追込馬が制圧するということになっているのではないかと推測する。近年はダイワメジャーのように先行して踏ん張れる馬が目立つようになっているが、年によっては差し、追込み馬の活躍が目に付くレースである。

それに比べてヴィクトリアMは安田記念と比べると前半はやや遅く、その分上がりが早くなる傾向があるようだ。過去2回に関して言うと安田記念よりも1000m通過が遅く、上がりが早いことがわかるだろう。前半がそこまで厳しくない分、逃げ、先行馬が好走しやすいのかもしれないが、どちらにせよ33-34秒台の前半の上がりが要求されるようだ。昨年の勝ち馬のコイウタは上がりが33.4、逃げて2着に粘ったアサヒライジングも上がりが34.4で、2006年の1〜3着馬はともに上がりが33秒台であった。

2006/5/14 東京11R ヴィクトリアマイル(G1) 1着 1番 ダンスインザムード

昨年は先行馬と逃げ馬で1着から3着を独占。しかも勝ち馬のコイウタはフジキセキ産駒で、かつ1,2着はともに2枠の馬であった。まさに今回調べたような結果の裏づけとなるようなレースであったが、今年はどのようなレースになるだろう?データ的には「逃げ、先行」、「フジキセキ産駒」、「内枠、特に2枠」、「前目でレースを進められて上がり3F33-34秒前半でまとめられる」といったことがポイントとなってくるようだ。

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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