第180回 天皇賞(春)から開幕、6週連続のGTシリーズがスタート!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第180回 天皇賞(春)から開幕、6週連続のG1シリーズがスタート!

2008/5/1(木)

今週の天皇賞(春)から本格的な春のG1シーズンがスタート。同レースを皮切りに6週連続でG1が組まれており、出だしで好スタートを切って馬券の方を波に乗せたいところだ。筆者は昨年に続いての本競走の担当。リベンジの意味もこめて過去10年の天皇賞(春)を振り返り、今年こそは正解をたぐり寄せたい。データ分析にはJRA-VAN Data Lab..とTarget frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の天皇賞(春)の年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4歳 8-5-2-36
15.7%
25.5%
29.4%
129%
93%
5歳 2-3-7-32
4.5%
11.4%
27.3%
165%
109%
6歳 0-1-1-26
0.0%
3.6%
7.1%
0%
9%
7歳以上 0-1-0-24
0.0%
4.0%
4.0%
0%
62%

まずは、過去10年の天皇賞(春)の年齢別成績。攻略の入り口は昨年と同様となってしまうが、この点に関しては間違っているとは思わない。昨年は「4歳馬が優勢だが…」という懐疑的な印象を持ってしまったが、終わってみれば昨年はメイショウサムソン、エリモエクスパイアという4歳馬によるワンツー決着。これにより、過去10年で4歳馬が8勝、連対率も25.5%という圧倒的な成績で、4歳馬が断然優勢という傾向は変わらない。年齢を重ねるごとに好走馬の数は減り続け、6歳以上になると一気に苦しくなる。ディープインパクトやテイエムオペラオー、スペシャルウィークといった大本命馬が不在の時は、波乱傾向にある本競走だが、年齢傾向については大きな変化がないという印象だ。

■表2 天皇賞(春)で好走した4歳馬(過去10年)

着順 人気 馬名 前走成績 2走前成績 菊花賞(着差)
07年
1
2
メイショウサムソン 産経大阪杯1着 有馬記念5着 4着(0.7)
2
11
エリモエクスパイア 日経賞10着 ダイヤモンドS2着 不出走
06年
1
1
ディープインパクト 阪神大賞典1着 有馬記念2着 1着(-0.3)
05年
1
13
スズカマンボ 大阪−ハンブルクC3着 鳴尾記念2着 6着(0.4)
04年
2
4
ゼンノロブロイ 日経賞2着 有馬記念3着 4着(0.5)
03年
1
7
ヒシミラクル 大阪杯7着 阪神大賞典12着 1着(-0.0)
02年
1
2
マンハッタンカフェ 日経賞6着 有馬記念1着 1着(-0.1)
2
3
ジャングルポケット 阪神大賞典2着 JC1着 4着(0.4)
00年
1
1
テイエムオペラオー 阪神大賞典1着 京都記念1着 2着(0.1)
2
3
ラスカルスズカ 阪神大賞典2着 万葉S1着 3着(0.1)
3
2
ナリタトップロード 阪神大賞典3着 京都記念2着 1着(-0.1)
99年
1
1
スペシャルウィーク 阪神大賞典1着 AJC杯1着 2着(0.6)
3
2
セイウンスカイ 日経賞1着 有馬記念4着 1着(-0.6)
98年
1
2
メジロブライト 阪神大賞典1着 AJC杯1着 3着(0.2)
2
10
ステイゴールド 日経賞4着 ダイヤモンドS2着 8着(0.5)

次に上の表2では実際に好走を果たした4歳馬をすべて並べてみた。好走馬15頭中03年のヒシミラクルを除く14頭は近2走以内に一度は芝2000m以上の重賞で連対の実績。昨年はエリモエクスパイアを推奨することができなかったが、よく見ると98年に10番人気で2着と激走したステイゴールドと全く同じパターン。ともに前走日経賞で敗退も2走前にダイヤモンドSで2着という実績。非常に明快な穴パターンで、これを軽視してしまったのは猛省したい。

もうひとつポイントとして挙げていたのは前年の菊花賞の実績。エリモエクスパイア以外の14頭は前年の菊花賞に出走経験があったこと。菊花賞での結果は良ければそれに越したことはないが、あまり固執しすぎる必要もない。菊花賞でのパフォーマンスが悪く、明らかに京都適性を欠いているような馬でなければ可能性を探る方向でいきたい。

■表3 過去10年の天皇賞(春)で好走した5歳以上の馬(1)

着順 人気 馬名 性齢 前走成績
07年
3
4
トウカイトリック 牡5 阪神大賞典3着
06年
2
2
リンカーン 牡6 日経賞1着
3
8
ストラタジェム 牡5 日経賞2着
05年
2
14
ビッグゴールド 牡7 大阪−ハンブルクC1着
3
4
アイポッパー 牡5 阪神大賞典2着
04年
1
10
イングランディーレ 牡5 ダイオライト記念2着
3
5
シルクフェイマス 牡5 京都記念1着
03年
2
8
サンライズジェガー 牡5 阪神大賞典10着
03年
3
1
ダイタクバートラム 牡5 阪神大賞典1着
02年
3
1
ナリタトップロード 牡6 阪神大賞典1着
01年
1
1
テイエムオペラオー 牡5 産経大阪杯4着
2
3
メイショウドトウ 牡5 日経賞1着
3
2
ナリタトップロード 牡5 阪神大賞典1着
99年
2
3
メジロブライト 牡5 阪神大賞典2着
98年
3
5
ローゼンカバリー 牡5 日経賞3着

続いて5歳以上の好走馬について(表3参照)。5歳以上の馬はまず前走成績だけである程度絞り込むことが可能。好走馬15頭中03年2着のサンライズジェガーと01年のテイエムオペラオーを除く13頭は、年明けの重賞レースで3着以内という実績。サンライズジェガーにしても前走大きな不利があっての着順。順調度・好調度が問われており、前走大敗からの一変というのは期待しにくい傾向にある。

■表4 過去10年の天皇賞(春)で好走した5歳以上の馬(2)

着順 人気 馬名 前走成績 備考
06年
2
2
リンカーン 日経賞1着  
04年
1
19
イングランディーレ ダイオライト記念2着 03年日経賞1着
03年
2
8
サンライズジェガー 阪神大賞典10着 ※02年アルゼンチン共和国杯1着
01年
1
1
テイエムオペラオー 産経大阪杯4着 01年有馬記念1着
01年
2
3
メイショウドトウ 日経賞1着  
98年
3
5
ローゼンカバリー 日経賞3着 97年日経賞1着
※02年は中山芝2500mで施行

ここからは表3で記した15頭についてもう少し分類し、好走パターンを探っていく。まず、上の表4で記した6頭には過去に中山芝2500mのG2以上で1着という共通実績がある。リンカーンやメイショウドトウのように前走で日経賞を勝ってというわかりやすいステップだけでなく、イングランディーレやローゼンカバリーのように前年の日経賞を勝っていたというケースも含む。無論、テイエムオペラオーのように有馬記念勝ちの実績でも問題ない。サンライズジェガーについては、中山芝2500mで施行された年のアルゼンチン共和国杯の実績を見ている。

■表5 過去10年の天皇賞(春)で好走した5歳以上の馬(3)

着順 人気 馬名 前走成績 2走前成績
05年
2
14
ビッグゴールド 大阪−ハンブルクC1着 大阪城S1着
04年
3
5
シルクフェイマス 京都記念1着 日経新春杯1着

上の表5で記したビッグゴールドとシルクフェイマスの2頭の共通項は、前走・前々走とOPの競走を連勝していたこと。阪神大賞典や日経賞といったステップレース以外からの場合は、この手のタイプが有力と言えるだろう。

■表6 過去10年の天皇賞(春)で好走した5歳以上の馬(4)

着順 人気 馬名 前走成績 備考
05年
3
4
アイポッパー 阪神大賞典2着 万葉S1着
03年
3
1
ダイタクバートラム 阪神大賞典1着 万葉S1着
02年
3
1
ナリタトップロード 阪神大賞典1着 99年菊花賞1着
01年
3
2
ナリタトップロード 阪神大賞典1着 99年菊花賞1着
99年
2
3
メジロブライト 阪神大賞典2着 98年天皇賞(春)1着

上の表6で記した5頭はすべて前走阪神大賞典の連対馬。なおかつ、同年の万葉S勝ちか、過去に京都芝3000m以上のG1で1着の実績。かなり厳しい条件のように見えるが、5頭中4頭が本番で3着という実績。表4の該当馬に比べると、連対率が悪くなっている。近年の波乱の要因として、阪神大賞典好走馬の不振が挙げられるように、同レースで凡走してはダメだが、好走したとしても本番での勝ち負けまでは約束できないという傾向だ。

■表7 過去10年の天皇賞(春)で好走した5歳以上の馬(5)

着順 人気 馬名 前走成績 上がり3F(順位)
07年
3
4
トウカイトリック 阪神大賞典3着 34.0(1位)
06年
3
8
ストラタジェム 日経賞3着 34.5(1位)

最後に上の表7で記した2頭は、前走の上がり3ハロンに注目。昨年3着のトウカイトリックは前走阪神大賞典で3着も、上がり3ハロンは34秒0でメンバー中最速。同様に06年ストラタジェムも前走日経賞でメンバー中最速の上がり。前走の脚を余して負けてしまったタイプの馬の巻き返しに警戒したい。

【結論】
それでは今年の天皇賞(春)を具体的に見ていこう。まずは、注目の4歳の出走予定馬は以下の表8の通り。

■表8 今年の天皇賞(春)出走予定馬(1)

馬名 性齢 前走成績 2走前成績
アサクサキングス 牡4 産経大阪杯3着 菊花賞1着(-0.0)
ホクトスルタン 牡4 サンシャインS1着 菊花賞6着(0.6)

2007/10/21京都11R 菊花賞(Jpn1) 1着10番 アサクサキングス今年の4歳勢はひどく少なくアサクサキングスとホクトスルタンのわずか2頭しかいない。アサクサキングスは前走産経大阪杯で3着。負けはしたが、休み明けに加え、距離不足と思われる芝2000mでの競走だけに感触は悪くない。そして、何よりも菊花賞勝ちの実績が大きい。同レースの実績だけで全幅の信頼を置くわけではないが、ここでの推奨馬に十分ふさわしい存在と判断する。

もう一頭のホクトスルタンは、前走準OPからの勝ち上がり。過去にOP連対実績がなく、格という点では明らかに見劣るものの、前年の菊花賞に出走経験があり6着という結果。勝ち馬から0.6秒差とまた微妙なところだが、前述の通り今年は4歳馬自体が少ないため、マークしておくことにする。

■表9 今年の天皇賞(春)出走予定馬(2)

馬名 性齢 前走成績 2走前成績 備考
アイポッパー 牡8 阪神大賞典2着 京都記念16着  
アドマイヤジュピタ 牡5 阪神大賞典1着 日経新春杯4着  
アドマイヤフジ 牡6 阪神大賞典6着 京都記念2着  
アドマイヤメイン 牡5 産経大阪杯8着 AJC杯12着  
アドマイヤモナーク 牡7 日経賞3着 ダイヤモンドS1着 34.6(1位)
サンバレンティン 牡7 大阪−ハンブルクC5着 中京記念12着  
シルクネクサス 牡6 大阪−ハンブルクC1着 中京記念8着  
トウカイエリート 牡8 阪神大賞典5着 京都記念9着  
トウカイトリック 牡6 阪神大賞典4着 京都記念8着  
ドリームパスポート 牡5 産経大阪杯4着 京都記念4着  
ポップロック 牡7 阪神大賞典3着 有馬記念5着  
メイショウサムソン 牡5 産経大阪杯6着 有馬記念8着  

次に5歳以上の馬の取捨について。5歳以上の馬の出走予定馬は上の表9の通り。最初に前走同年の重賞で3着以内という条件で絞り込むとアイポッパー、アドマイヤジュピタ、アドマイヤモナーク、シルクネクサス、ポップロックの6頭が該当。この時点で昨年の覇者メイショウサムソンが脱落となってしまう。前走の産経大阪杯というレースは中距離適性が問われる競走で、本来は天皇賞(春)との関連性は薄く、度外視することも可能なのだが、昨年は産経大阪杯を勝っての参戦。2走前の有馬記念敗戦の流れが払拭できていない印象だけに、データからは推しにくい。

2008/2/17(日)東京11R ダイヤモンドS(Jpn3) 1着 8番 アドマイヤモナーク上記7頭の話に戻ると、表4のタイプである過去に中山芝2500mのG2以上で1着の実績がある馬は不在。妥協策で06年有馬記念2着のポップロックを拾うかどうかというところ。続いて表5の連勝タイプの馬も不在。表6で注目の阪神大賞典連対はアドマイヤジュピタ、アイポッパーと2頭いるが、同年の万葉S勝ち、もしくは過去に京都芝3000m以上のG1勝ちの実績はなく、強くは推しにくい。残るのは表7のタイプで、面白そうなのがアドマイヤモナーク。前走は日経賞で3着に敗れたが、上がり3ハロンはマツリダゴッホと並んで1位タイ。さらに今年に入り日経新春杯、ダイヤモンドSと重賞2勝をマーク。7歳馬と年齢はネックだが、これまでとは違う充実ぶりを見せており、今年は推奨馬として取り上げてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN