第174回 既成勢力か上昇馬か? 桜花賞を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第174回 既成勢力か上昇馬か? 桜花賞を分析する

2008/4/10(木)

今週は牝馬クラシックの第1弾、桜花賞。今年は重賞2勝馬不在という、各馬の実力が伯仲した大混戦模様。これだけ勝ち馬がころころ変わると、直前の成績がどこまで信用できるのか、桜花賞でも前哨戦同様に「逆転」が起きるのではないか、と疑心暗鬼になってくるものだ。果たして大逆転があるのか、それとも本番では前走の結果が直結するのか、データから分析してみよう。データの分析にはJRA-VAN Data Lab.Target frontier JV、そして馬天楼 for データde出〜たを利用した。

 

■表1 桜花賞の人気別成績(過去10年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 3着内率
1 2 3 2 3 20.0% 50.0% 70.0%
2 2 1 1 6 20.0% 30.0% 40.0%
3 2 0 1 7 20.0% 20.0% 30.0%
4 1 2 1 6 10.0% 30.0% 40.0%
5 0 0 2 8 0.0% 0.0% 20.0%
6 2 0 0 8 20.0% 20.0% 20.0%
7 0 3 1 6 0.0% 30.0% 40.0%
8 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
9 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
10 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
11 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
12 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
13 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
14 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
15 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
16 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
17 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
18 0 0 0 9 0.0% 0.0% 0.0%

まずは桜花賞の人気別成績から。牝馬限定戦ということもあり波乱の多い印象もあるが、上位人気馬はほぼ水準級と言える成績。6番人気や7番人気、そして13番人気と人気薄の激走も見られ、荒れる可能性も含みつつも、ハナから波乱前提で予想をするのもどうかと思われる集計結果だ。

 

■表2 桜花賞の馬体重増減成績(過去10年)
増減 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 3着内率
11キロ以上増 0 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
7〜10キロ増 2 0 0 7 22.2% 22.2% 22.2%
5〜6キロ増 0 0 0 7 0.0% 0.0% 0.0%
3〜4キロ増 1 1 2 19 4.3% 8.7% 17.4%
1〜2キロ増 1 0 1 11 7.7% 7.7% 15.4%
増減なし 2 1 0 21 8.3% 12.5% 12.5%
1〜2キロ減 2 4 1 20 7.4% 22.2% 25.9%
3〜4キロ減 0 1 1 27 0.0% 3.4% 6.9%
5〜6キロ減 1 0 1 12 7.1% 7.1% 14.3%
7〜10キロ減 0 2 3 13 0.0% 11.1% 27.8%
11キロ以上減 1 1 1 12 6.7% 13.3% 20.0%
4 1 3 44 7.7% 9.6% 15.4%
増減なし 2 1 0 21 8.3% 12.5% 12.5%
4 8 7 84 3.9% 11.7% 18.4%

次に馬体重の増減別成績。「牝馬なら増えていた方がいい」という考えがある一方、「暖かくなってきて、しかも各馬きっちり仕上げる大一番なら絞れて当然」という発想もある。集計結果としては、「1〜2キロ減」(全馬前走も中央のため、実質的には2キロ減)が計6連対。増減では「減」が12連対と半数を超える。ただ、好走馬はかなり分散しており、前々走以前からの体重推移や当日の状態も踏まえて判断した方が良さそうな印象だ。

なお枠順確定後は、小田原氏が執筆された第171回「新旧の阪神芝1600mの特徴をおさらいしてみよう」で枠順別の成績なども加味して考えたい。

 

■表3 桜花賞3着以内馬一覧(過去10年)
馬名 全成績 オープン重賞 芝1600m
着度数 連対率 連対率 3着内率 連対率 3着内率
98 ファレノプシス 3-0-0-1 75.0% 50.0% 50.0% 50.0% 50.0%
ロンドンブリッジ 3-0-0-1 75.0% 50.0% 50.0% 不出走
エアデジャヴー 1-3-0-1 80.0% 100.0% 100.0% 66.7% 66.7%
99 プリモディーネ 2-0-0-1 66.7% 50.0% 50.0% 0.0% 0.0%
フサイチエアデール 3-2-0-2 71.4% 100.0% 100.0% 66.7% 66.7%
トゥザヴィクトリー 2-1-1-0 75.0% 0.0% 100.0% 100.0% 100.0%
00 チアズグレイス 2-2-0-3 57.1% 60.0% 60.0% 33.3% 33.3%
マヤノメイビー 2-0-1-0 66.7% 0.0% 100.0% 0.0% 100.0%
シルクプリマドンナ 2-1-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 不出走
01 テイエムオーシャン 4-0-1-0 80.0% 66.7% 100.0% 100.0% 100.0%
ムーンライトタンゴ 2-1-0-1 75.0% 不出走 100.0% 100.0%
ダイワルージュ 3-1-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
02 アローキャリー 1-2-1-2 50.0% 40.0% 60.0% 66.7% 66.7%
ブルーリッジリバー 2-1-0-3 50.0% 25.0% 25.0% 0.0% 0.0%
シャイニンルビー 2-0-0-1 66.7% 50.0% 50.0% 100.0% 100.0%
03 スティルインラブ 2-1-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
シーイズトウショウ 1-3-2-2 50.0% 40.0% 60.0% 33.3% 33.3%
アドマイヤグルーヴ 3-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 0.0% 0.0%
04 ダンスインザムード 3-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
アズマサンダース 1-2-0-1 75.0% 66.7% 66.7% 50.0% 50.0%
ヤマニンシュクル 3-1-2-0 66.7% 60.0% 100.0% 50.0% 100.0%
05 ラインクラフト 3-0-1-0 75.0% 66.7% 100.0% 0.0% 100.0%
シーザリオ 3-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
デアリングハート 1-2-1-2 50.0% 25.0% 50.0% 33.3% 33.3%
06 キストゥヘヴン 2-3-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
アドマイヤキッス 2-2-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
コイウタ 4-0-1-2 57.1% 60.0% 80.0% 66.7% 66.7%
07 ダイワスカーレット 2-2-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
ウオッカ 4-1-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
カタマチボタン 2-2-1-0 80.0% 100.0% 100.0% 80.0% 100.0%
※アローキャリーの全成績は中央のみ

表3は過去10年の3着以内馬について、全成績、オープン・重賞実績、そして芝1600m実績を調べたものである。まず全成績では、30頭すべてが連対率50%以上となっており(地方競馬出身のアローキャリーは中央入り後の成績)、これは外せない条件。そして着外は2回まで(30頭中28頭)が望ましい。
また、オープン・重賞では、連対実績があること、そして3着内率が50%を超えていること。経験がありながら連対がなかった2頭は、3着内率100%だった。そして最後に芝1600mだが、こちらは多少成績が悪くても問題がないようだ。ただ、経験すらなかったのは2頭だけであり、出走経験くらいは欲しい。

 

■表4 桜花賞出走予定馬の対戦表(上:阪神JF出走馬 下:阪神JF不出走馬)
馬名 ファンタ 阪神JF フェアリ 紅梅 エルフィ クイーン チューリ アネモネ フィリー フラワー
トールポピー   1         2      
エイムアットビップ 2 3             10  
オディール 1 4         3      
シャランジュ   5       10   2    
レジネッタ   6     3       3  
ハートオブクィーン   11 12         14    
エフティマイア   17 5     6        
ブラックエンブレム                   1
マイネレーツェル 8   3 6 4       1  
ベストオブミー 9               2  
エーソングフォー     4 1         14  
ソーマジック               1    
デヴェロッペ           4   10    
エアパスカル       2     1      
リトルアマポーラ           1        
ルルパンブルー 14   1     12        
ポルトフィーノ         1          

表4は、今年の出走予定馬の対戦表である。「対戦表」を「データ」として良いのかは微妙だが、少なくとも全体的なイメージを掴んでおくのは悪くない。表を見ると、年明けに重賞やオープンを制した馬は、そのレース以外で他馬との直接対決が少ないのに対し、その他は阪神JFで対戦済みの馬が多い印象だ。

 

■表5 阪神JF(旧阪神3歳牝馬S)出走の桜花賞3着以内馬
馬名 阪神JF以前の実績 阪神JF この間の成績と前走 桜花賞
99〜00 チアズグレイス 【2.0.0.1】 コスモス賞 9 4 【0.2.0.1】 チューリップ賞10着 6 1
マヤノメイビー 【2.0.0.0】 りんどう賞 2 3 休養 7 2
00〜01 テイエムオーシャン 【2.0.1.0】 札幌3歳S3着 1 1 【1.0.0.0】 チューリップ賞1着 1 1
ダイワルージュ 【2.0.0.0】 新潟2歳S 6 2 【1.0.0.0】 アネモネS1着 2 3
01〜02 アローキャリー 地方競馬出身 9 2 【0.1.0.2】 アネモネS8着 13 1
02〜03 シーイズトウショウ 【1.3.1.0】 ファンタジーS2着 7 4 【0.0.1.1】 チューリップ賞4着 13 2
03〜04 ヤマニンシュクル 【2.1.10】 コスモス賞 6 1 【0.0.1.0】 チューリップ賞3着 4 3
アズマサンダース 【1.1.0.0】 札幌2歳S2着 5 6 【0.1.0.0】 チューリップ賞2着 7 2
04〜05 ラインクラフト 【2.0.0.0】 ファンタジーS 1 3 【1.0.0.0】 フィリーズR1着 2 1
デアリングハート 【1.1.0.0】 未勝利戦 11 5 【0.1.1.1】 フィリーズR2着 10 3
05〜06 コイウタ 【2.0.1.0】 カンナS 3 6 【2.0.0.0】 クイーンC1着 5 3
06〜07 ウオッカ 【1.1.0.0】 黄菊賞2着 4 1 【2.0.0.0】 チューリップ賞1着 1 2

2007/12/2 阪神11R 阪神ジュベナイルF(Jpn1)1着15番 トールポピー

そこで、阪神JF(旧阪神3歳牝馬S)出走経験のあった桜花賞好走馬について調べたのが表5である。まず阪神JF以前の成績では、2勝以上か1勝+重賞連対でオープン入りしていた馬がほとんど。例外のデアリングハート、ウオッカは阪神JFの時点で連対率100%であった。また、チアズグレイスと地方出身のアローキャリー以外は阪神JF前まで4着以下がなかった点で共通している。
阪神JFの成績は、ひと桁人気で6着以内(例外1頭のみ)。前走の着順や桜花賞の人気を見ると、前走凡走馬や穴馬の好走も多く、前記の条件をクリアしていれば人気薄でも警戒が必要だ。ただ、阪神JF後に1度は3着以内に好走している必要がある(休養明けのマヤノメイビー以外全馬)。


 

■表6 阪神JF3着以内で、桜花賞4着以下に敗れた馬
馬名 阪神JF以前の主な実績 阪神JF この間の成績と前走 桜花賞
97〜98 アインブライド 【2.0.1.1】 野路菊S 7 1 【0.0.1.1】 チューリップ賞3着 6 10
ダンツシリウス 【1.2.0.5】 りんどう賞2着 8 3 【2.0.0.0】 チューリップ賞1着 1 11
98〜99 スティンガー 【2.0.0.0】 赤松賞 3 1 休養 1 12
ゴッドインチーフ 【2.1.0.0】 ききょうS 1 3 【1.1.0.0】 チューリップ賞2着 3 4
00〜01 リワードアンセル 【1.1.0.0】 新潟2歳S2着 7 3 【0.1.0.0】 アネモネS2着 7 9
01〜02 タムロチェリー 【2.0.1.2】 小倉2歳S 7 1 【0.0.0.1】 チューリップ賞12着 6 12
オースミコスモ 【2.0.0.0】 赤松賞 2 3 【0.1.0.0】 チューリップ賞2着 2 11
02〜03 ヤマカツリリー 【1.1.1.0】 新馬戦 11 2 【1.0.0.0】 フィリーズR1着 3 4
03〜04 ヤマニンアルシオン 【1.0.0.0】 新馬戦 10 2 【0.0.0.1】 紅梅S9着 11 17
コンコルディア 【2.1.0.1】 カンナS 12 3 【0.0.0.1】 フィリーズR13着 13 6
04〜05 ショウナンパントル 【1.1.0.1】 新潟2歳S2着 8 1 【0.0.0.1】 クイーンC12着 7 13
アンブロワーズ 【2.0.0.0】 函館2歳S 3 2 【0.0.1.0】 アネモネS3着 4 14
05〜06 テイエムプリキュア 【2.0.0.0】 かえで賞 8 1 【0.0.0.1】 チューリップ賞4着 3 8
フサイチパンドラ 【1.0.0.0】 新馬戦 2 3 【1.1.1.1】 フラワーC2着 2 14
06〜07 アストンマーチャン 【3.1.0.0】 ファンタジーS 1 2 【1.0.0.0】 フィリーズR1着 2 7

表6は、阪神JFで3着以内に入りながら、桜花賞で4着以下に敗れた馬。昨年のアストンマーチャンなど、表5の条件を満たしていながら馬券圏内を外した馬も少なくないため、表5はクリアした馬の「強調材料」ではなく、クリアできなかった馬の「減点材料」と考えるのが良さそうだ。

 

■表7 チューリップ賞組の好走馬
馬名 桜花賞 チューリップ賞 チューリップ賞前の成績と着外レース
98 ファレノプシス 3 1 1 4 【3.0.0.0】  
99 プリモディーネ 4 1 3 4 【2.0.0.0】  
00 チアズグレイス 6 1 1 10 【2.2.0.2】 阪神3歳4着、500万4着
01 テイエムオーシャン 1 1 1 1 【3.0.1.0】  
03 スティルインラブ 2 1 1 2 【2.0.0.0】  
シーイズトウショウ 13 2 5 4 【1.3.1.1】 阪神JF4着
04 アズマサンダース 7 2 3 2 【1.1.0.1】 阪神JF6着
ヤマニンシュクル 4 3 2 3 【3.1.1.0】  
06 アドマイヤキッス 1 2 2 1 【1.2.0.0】  
07 ダイワスカーレット 3 1 2 2 【2.1.0.0】  
ウオッカ 1 2 1 1 【3.1.0.0】  

ここからは前走のレース別に好走馬を見ていきたい。まず、最多の11頭を数えるチューリップ賞組では、3番人気以内、そして4着以内がそれぞれ11頭中10。また、チューリップ賞自体は4着でも問題ないが、それ以前の着外は3頭の計4回のみ。阪神JF(旧阪神3歳牝馬S)以外の着外はチアズグレイスの1回で、G1以外での4着以下は割引材料になる。
なお、この組の好走馬11頭中10頭は2着以内。馬券に絡むと判断した馬なら、3連複や3連単の3着ではなく、有力な連対候補として考えたい。そしてもうひとつ、有力な前哨戦とされるレースでありながら、2着以下だった馬、そして桜花賞で3番人気以下だった馬の好走が多く見られる。4着以内馬であれば、当時と着順が入れ替わる可能性も多々あるレースだ。

 

■表8 フィリーズR(旧4歳牝馬特別)組の好走馬
馬名 桜花賞 フィリーズR フィリーズR前の成績と主な実績
98 ロンドンブリッジ 4 2 1 4 【3.0.0.0】 ファンタジーS
99 フサイチエアデール 2 2 1 1 【2.2.0.2】 シンザン記念
00 シルクプリマドンナ 3 3 2 2 【2.0.0.0】 500万
02 ブルーリッジリバー 7 2 3 4 【2.1.0.2】 フェアリーS2着
05 ラインクラフト 2 1 1 1 【2.0.1.0】 ファンタジーS
デアリングハート 10 3 7 2 【1.1.1.2】 紅梅S3着

続いて、フィリーズレビュー(旧4歳牝馬特別)組。この組もチューリップ賞同様、3番人気以内(6頭中5頭)、そして4着以内(全馬)が条件とみていいだろう。フィリーズレビュー前の成績はまちまちだが、フィリーズレビュー以外に重賞連対のあった馬は1〜2着、重賞実績のなかった馬は好走しても3着まで、と結果に違いが出ている。

 

■表9 その他の組の好走馬
馬名 桜花賞 前走 前々走 全成績
レース レース
98 エアデジャヴー 9 3 クイーン 4 2 クロッカス 2 2 【1.3.0.1】
99 トゥザヴィクトリー 5 3 アネモネ 1 3 つばき賞 1 1 【2.1.1.0】
00 マヤノメイビー 7 2 阪神3歳 2 3 りんどう賞 2 1 【2.0.1.0】
01 ムーンライトタンゴ 4 2 500万 9 1 未勝利 1 1 【2.1.0.1】
ダイワルージュ 2 3 アネモネ 1 1 阪神3歳 6 2 【3.1.0.0】
02 アローキャリー 13 1 アネモネ 1 8 エルフィン 2 2 地方出身
シャイニンルビー 1 3 クイーン 2 1 菜の花 1 5 【2.0.0.1】
03 アドマイヤグルーヴ 1 3 若葉 1 1 エリカ賞 1 1 【3.0.0.0】
04 ダンスインザムード 1 1 フラワー 1 1 若竹賞 1 1 【3.0.0.0】
05 シーザリオ 1 2 フラワー 1 1 寒竹賞 1 1 【3.0.0.0】
06 キストゥヘヴン 6 1 フラワー 6 1 未勝利 2 1 【2.3.0.0】
コイウタ 5 3 クイーン 1 1 菜の花 5 1 【4.0.1.2】
07 カタマチボタン 7 3 クイーン 1 2 ひいらぎ 2 1 【2.2.1.0】

最後にその他の組。こちらは前走3着以内(13頭中12頭)、そして前々走2着以内(同)、さらに桜花賞前まで着外は1回まで(地方出身アローキャリーを除いた12頭中11頭)が条件。ただ、6年以上前(背景灰色)とここ5年では傾向が変わってきており、近年は前走1〜2着かつ前々走1着の馬ばかりと条件が厳しい。昨年3着のカタマチボタン以外は2連勝以上で本番に駒を進めてきており、最近の傾向を重視した方が良さそうだ。また、同じく近5年では、フラワーC組は連対を果たしているのに対し、その他の組は3着止まりとなっている点にも注意したい。

 

【結論】

桜花賞は連対率50%以上が好走への絶対条件。チューリップ賞組、フィリーズレビュー組ともに前走3番人気以内、かつ4着以内の馬が好走馬のほとんどを占める。別路線組は、近年は2連勝以上の馬以外は厳しいほか、フラワーC組以外は3着止まりである。

では、今年の出走予定馬を前走別に見ていこう。まずチューリップ賞組だが、好走条件となる4着以内馬は勝ったエアパスカル、2着トールポピー、そして3着オディールの3頭で、いずれも表3はクリアする。このうち、エアパスカルは前々走13着(ダート変更という不運もあったとはいえ)と、前走5番人気がともに表7から減点になる。ともに例外ありのデータで完全な「消し」ではないが、強調材料には欠ける印象だ。
トールポピーは表7も問題なくクリア。一方のオディールは、阪神JFで着外の4着。阪神JFなら着外も可という表7だったが、ベストは11頭中8頭を占める「着外なし」で、エアパスカルほどではなくとも多少の割引が必要だろうか。ただ、トールポピーも阪神JF時点で重賞連対のない1勝馬の格上挑戦だった点が、表5からやや減点になる。オディールはファンタジーS勝ちがあり、この馬は表5では問題ない。よって、トールポピーとオディールの2頭はほぼ互角。直接対決では2度ともトールポピーが先着しているが、阪神JFやチューリップ賞は桜花賞と同コースながら逆転する例が多々あり、この2走だけで力関係を決めつけてしまうのは危険だろう。

フィリーズレビュー組で「4着以内」に当てはまるのは、やはり上位3頭のマイネレーツェル、ベストオブミー、レジネッタ。ただ、この3頭は揃って前走4番人気以下で、3番人気以内が6頭中5頭を占めた表8では減点。また、いずれも連対率50%未満(表3)であることも大きなマイナス材料となり、チューリップ賞組との比較では苦しい印象だ。

2008/3/22 中山11R フラワーカップ(Jpn3)1着1番 ブラックエンブレム

そしてその他の路線。表9から近年の条件となる前走1、2着馬を探ると、アネモネS1、2着のソーマジックとシャランジュ、フラワーC1着のブラックエンブレム、そしてクイーンC1着のリトルアマポーラ。この中では、着外4回で前々走10着(表9)、連対率も50%を切る(表3)シャランジュは苦しい。また、リトルアマポーラも牡馬相手の重賞とはいえ前々走4着は減点材料(表9)。クイーンC組は過去10年で見ても3着止まり、という点から「連対候補」としてはこれも割引だ。
ソーマジック、そしてブラックエンブレムはともに連勝中で表9はクリアする上、表3のデータにも問題なく、有力な候補となる。ただ、近年のこの組はフラワーC組が圧倒的に優勢で、アネモネS組は4着以下ばかり。2頭ではブラックエンブレムを上位とみたい。しかし、フラワーC組の3頭はすべて連対率100%(表9)。「別路線組」としてみれば問題ないが、「フラワーC組」との括りではややマイナスとの見方もできるだろう。

以上から、チューリップ賞組からトールポピーとオディール、そして別路線組からフラワーCのブラックエンブレムが、少々の減点を抱えつつも上位の評価になる。甲乙つけ難いが、敢えて筆頭格1頭を挙げればここ5年で3連対のフラワーC優勝馬・ブラックエンブレムだろうか。この3頭に加え、減点の少ないエアパスカルとソーマジックあたりまでを有力候補とみたい。

なお、過去10年で前走5着以下から3着以内に巻き返したのは2頭のみだが、チアズグレイス、アローキャリーはともに前走1番人気馬。今年は、エイムアットビップ(フィリーズレビュー1番人気10着)、ポルトフィーノ(アーリントンC1番人気8着)に、僅かにチャンスは残されている。ただ、エイムアットビップは阪神JF後に3着以内なし(表5)、ポルトフィーノは過去10年好走のないアーリントンC組(表9)であり、あくまで押さえ候補の一角まで、という評価が妥当だろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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