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第172回 当たり前? 大事なのは芝2000m実績

2008/4/3(木)

今週は阪神競馬場で産経大阪杯が行われる。メイショウサムソン、ダイワスカーレット、アクサキングスらG1ホースを中心に好メンバーが揃った。上半期の古馬G1戦線を占う注目の一戦で、勝利を飾るのは果たしてどの馬か?

高松宮記念が終わり、翌週には桜花賞が控える今週は東でダービー卿CT、西で産経大阪杯が行われる。いずれも古馬のマイル〜中距離路線にあたるが、今回は実績馬が集結した阪神の産経大阪杯にスポットをあててみたい。過去10年のレース結果を元に、今年のレースを展望していこう。データの集計・調査はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去10年の産経大阪杯の勝ち馬
着順 人気 馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
07年 1 1 メイショウサムソン 有馬記念5着 1-1-0-0(100%) 06年皐月賞1着
06年 1 3 カンパニー 中山記念4着 未経験 05年中山記念2着
05年 1 1 サンライズペガサス 中京記念2着 2-4-1-2(66.7%) 02年産経大阪杯1着
04年 1 1 ネオユニヴァース JC4着 1-0-1-0(50%) 03年皐月賞1着
03年 1 3 タガノマイバッハ 中京記念1着 3-0-2-1(50%)  
02年 1 1 サンライズペガサス 大阪城S1着 1-3-0-1(80%) 01年神戸新聞杯2着
01年 1 9 トーホウドリーム 京都記念5着 2-1-0-0(100%)  
00年 1 1 メイショウオウドウ 大阪城S1着 1-2-1-2(50%) 99年毎日王冠2着
99年 1 1 サイレントハンター 中山記念4着 7-2-1-7(52.9%) 中山金杯1着
98年 1 1 エアグルーヴ 有馬記念3着 3-0-0-1(75%) 97年天皇賞(秋)1着

上の表1は過去10年の産経大阪杯の勝ち馬のみを示したもの。天皇賞(春)の前哨戦となる別定G2だけあり、重賞の常連馬の名前が並ぶ。同時に人気馬の優勝例が多く、01年のトーホウドリーム以外はすべて3番人気以内。ただ、同年は前半1000m通過が59秒1のハイペースにテイエムオペラオーらが巻き込まれて大波乱。展開の影響が大きかった年で、例年堅いレースといっていいだろう。それでも一応、トーホウドリームも含めると、これらの馬からさまざまな共通項が見えてくる。それは以下の通り。

@前走OPクラスのレースで5着以内
A芝2000mの連対率が50%以上
B前年に芝2000mのG1で1着
C過去に産経大阪杯で連対
D過去1年以内に芝1800〜2200mのG2以上で連対
E同年にOPクラスの芝2000mで1着

@は全馬共通。休み明けでも構わないので、前走OPクラスのレースで5着以内に入っていること。Aは芝2000mが未経験だった06年のカンパニーを除く9頭が該当。芝2000mを一度でも経験していたら、連対率50%以上は欲しい。Bは07年のメイショウサムソン、04年のネオユニヴァース、98年のエアグルーヴが該当。G1実績馬の中でも特に前年の芝2000mのG1ウイナーは有力となる。

1998/4/5 阪神11R 産経大阪杯(G2) 1着 2番 エアグルーヴ

Cは05年のサンライズペガサスが該当。02年と05年という隔年での同一重賞制覇を果たした。Dは06年のカンパニーらが該当。Eは03年のタガノマイバッハ、大阪城Sが芝2000mで行われていた際の02年サンライズペガサスと00年のメイショウオウドウ、そして99年のサイレントハンターが該当する。

@〜Eの実績を総合的に考えてみると、とりわけ2000mにおける実績が重要なのがわかる。今回と同距離なのだから当然と言えば当然だが、天皇賞(春)の前哨戦としては異質な感じ。実際、過去10年、産経大阪杯→天皇賞(春)と連勝を果たしたのは、昨年のメイショウサムソン1頭しかいない。本競走は、芝の中距離適性が強く要求されるのが大きなポイントだ。それは勝ち馬だけでなく、2、3着に関しても同様。それを証明するため、上記のB〜Eの実績を元に、過去10年の全好走馬(1着馬も含め)をグループ分けしてみる。


 

■表2 過去10年の産経大阪杯の好走馬(1)
着順 人気 馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
07年 1 1 メイショウサムソン 有馬記念5着 1-1-0-0(100%) 06年皐月賞1着
04年 1 1 ネオユニヴァース JC4着 1-0-1-0(50%) 03年皐月賞1着
01年 2 4 エアシャカール JC14着 2-1-1-1(60%) 00年皐月賞1着
98年 1 1 エアグルーヴ 有馬記念3着 3-0-0-1(75%) 97年天皇賞(秋)1着
98年 2 3 メジロドーベル 日経新春杯8着 1-0-0-0(100%) 97年秋華賞1着

まず、上の表2は前年に芝2000mのG1で1着の実績があり、産経大阪杯で好走した馬。前述Bの3頭に加え、01年2着のエアシャカール、98年2着のメジロドーベルが該当する。

 

■表3 過去10年の産経大阪杯の好走馬(2)
着順 人気 馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
07年 2 2 シャドウゲイト 中山記念4着 1-1-1-0(66.7%) 中山金杯1着
03年 1 3 タガノマイバッハ 中京記念1着 3-0-2-1(50%)  
02年 1 1 サンライズペガサス 大阪城S1着 1-3-0-1(80%) 01年神戸新聞杯2着
02年 3 7 ビッグゴールド 大阪城S5着 2-1-0-4(42.9%) 中山金杯1着
00年 1 1 メイショウオウドウ 大阪城S1着 1-2-1-2(50%) 99年毎日王冠2着
00年 3 2 ジョービッグバン 小倉大賞典1着 3-0-0-1(75%) 中山金杯1着
99年 1 1 サイレントハンター 中山記念4着 7-2-1-7(52.9%) 中山金杯1着

次に上の表3は同年にOPクラスの芝2000mで1着の実績があり、産経大阪杯で好走した馬。前述Eの4頭に加え、07年2着のシャドウゲイト、02年3着のビッグゴールド、00年2着のジョービッグバンが該当。年明けすぐの中山金杯が本競走との関連性が強く、特に逃げ・先行で勝利している馬が有望となる。

 

■表4 過去10年の産経大阪杯の好走馬(3)
着順 人気 馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
05年 1 1 サンライズペガサス 中京記念2着 2-4-1-2(66.7%) 02年産経大阪杯1着
04年 2 8 マグナーテン 香港C13着 0-1-0-2(33.3%) 03年産経大阪杯1着
02年 2 3 エアシャカール 宝塚記念5着 2-2-1-1(66.7%) 01年産経大阪杯2着

続く上の表4は過去に産経大阪杯で連対実績があった馬。前述Cのサンライズペガサスに加え、04年2着のマグナーテン、02年2着のエアシャカールが該当する。

 

■表5 過去10年の産経大阪杯の好走馬(4)
着順 人気 馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
06年 1 3 カンパニー 中山記念4着 未経験 05年中山記念2着
05年 2 4 ハーツクライ 有馬記念10着 2-0-1-1(50%) 04年京都新聞杯1着
03年 2 1 マグナーテン AJC杯1着 0-0-0-1(0%) 02年毎日王冠1着
03年 3 2 ツルマルボーイ 天皇賞(秋)11着 2-0-1-2(40%) 02年金鯱賞1着
01年 3 5 アドマイヤボス 有馬記念5着 0-1-0-0(100%) 00年セントライト記念1着
99年 2 2 マチカネフクキタル マイラーズC11着 1-0-0-2(33.3%) 京都記念2着
99年 3 3 ミッドナイトベット マイラーズC5着 1-2-0-1(75%) 98年金鯱賞2着
98年 3 4 イシノサンデー 中山記念5着 2-1-1-1(60%) 京都記念2着

続く上の表5は、過去1年以内に芝1800〜2200mのG2以上で連対実績があり、産経大阪杯で好走した馬。優勝馬は前述Dのカンパニーのみだが、2、3着馬は非常に多くなり、計8頭が該当する。

 

■表6 過去10年の産経大阪杯の好走馬(5)
着順 人気 馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
07年 3 8 メイショウオウテ 中山記念12着 3-0-1-2(50%)  
06年 2 6 マッキーマックス ダイヤモンドS1着 0-0-0-3(0%)  
06年 3 5 スズカマンボ 有馬記念10着 1-2-0-3(50%) 04年朝日CC1着
05年 3 6 サイレントディール 大阪城S9着 0-0-0-2(0%)  
04年 3 5 カンファーベスト 中京記念3着 3-1-3-1(50%) 03年朝日CC1着
01年 1 9 トーホウドリーム 京都記念5着 2-1-0-0(100%)  
00年 2 3 ロードプラチナム サンシャインS1着 1-0-0-0(100%)  

最後に上の表6で、その他の産経大阪杯好走馬を示した。計7頭の馬となるが、これらすべての共通項を探すのはなかなか難しい。特に3着馬まで手を広げると難解。逆に言えば、3着候補は上記の実績にとらわれず、穴を狙う方法も有効だろうか。とりあえず、06年3着のスズカマンボと04年3着のカンファーベストには前年の朝日CCで優勝という実績、06年2着のマッキーマックスと00年2着のロードプラチナムには前走芝の長距離で1着という実績があった点に注目し、この手のタイプはしっかりマークしておくことにしておきたい。

 

【結論】

それでは、今年の産経大阪杯を占っていこう。出走予定馬は下の表7の通り。

■表7 今年の産経大阪杯出走予定馬
馬名 前走成績 芝2000m(連対率) 備考
アキノレッドスター 但馬S2着 2-2-1-6(36.4%)  
アサクサキングス 菊花賞1着 0-0-0-2(0%)  
アドマイヤメイン JC12着 2-0-1-3(33.3%)  
インティライミ 有馬記念9着 1-1-1-1(50%) 07年朝日CC1着
ヴィクトリー フェブラリーS15着 3-1-0-0(100%) 07年皐月賞1着
エイシンデピュティ 東京新聞杯7着 0-0-0-1(0%)  
サンライズマックス 中日新聞杯1着 3-1-1-2(57.1%)  
スウィフトカレント 富士S12着 2-3-1-4(50%) 07年金鯱賞2着
ダイナミックグロウ ベテルギウスS8着 0-0-1-1(50%)  
ダイワスカーレット 有馬記念2着 2-0-0-0(100%) 07年秋華賞1着
ドリームパスポート 京都記念4着 1-3-0-0(100%)  
ブライトトゥモロー 大阪城S6着 1-1-0-1(66.7%)  
メイショウサムソン 有馬記念8着 3-1-0-0(100%) 07年天皇賞(秋)1着
ロジック 大阪城S4着 0-0-0-2(0%)  
ワイルドファイアー 中京記念3着 0-1-1-5(14.3%)  

まずは、過去10年の優勝馬の共通データである@前走OPクラスのレースで5着以内、A芝2000mの連対率が50%以上を前提とし、B〜Eいずれかの実績を持つ馬を探すと、注目となるのはダイワスカーレット。その強さは秋華賞を筆頭にした牝馬限定G1だけでなく、有馬記念でも2着に好走。牡馬混合のG1でも互角に戦える底力をすでに示しており、データ的には同馬が筆頭候補だ。

2007/10/14 京都11R 秋華賞(Jpn1) 1着 13番 ダイワスカーレット

続いて次位候補は、メイショウサムソンヴィクトリー。メイショウサムソンは前年の天皇賞(秋)優勝馬で、さらに前年の本競走の勝ち馬。前走の有馬記念8着が案外な成績だったが、過去1年以内に芝2000mにおける強力な実績を2つ持っており、ここは人気でも外せない。ヴィクトリーは昨年の皐月賞優勝馬。その後は大敗続きで、スランプに陥っている感はあるが、ダートや長距離といった適性外の競走での敗戦。芝2000mは皐月賞以降使っていないので、まだ見限れない。

あとは、前年の朝日CC勝ちの実績があるインティライミ、富士S以来の休み明けは微妙だが、前年の金鯱賞2着の実績があるスウィフトカレント。ともに芝2000mの連対率がギリギリ50%以上あるので、3着候補として推奨してみたい。


【追記】

一週前の登録馬からアキノレッドスター、スウィフトカレント、ロジック、ワイルドファイアーの4頭が出走回避となった。推奨馬の一頭であったスウィフトカレントの回避は残念だが、その他の推奨馬の走りに期待したい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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