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第162回 今年のG1にも役立つ?中山記念を分析する

2008/2/28(木)

今週から中山開催がスタート。その開幕週を飾るのは、中山記念。過去2年は開幕週らしい鮮やかな逃げ切り勝ちだったが、今年はどのような結末が待ち受けているのだろうか?

中山記念の過去10年の勝ち馬を見ると、実績のある馬が目につく。実際、過去10年の勝ち馬は全てG1で3着以内の実績があった馬か後にG1で3着以内に好走した馬だ。中山記念は、G2の中でも特に格が高いレースと言えるだろう。まずは過去10年の中山記念の結果を踏まえて分析していきたい。なおデータ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去10年の中山記念の結果(1)
着順 人気 馬名 前走 備考 主な芝重賞連対実績
07年 1 6 ローエングリン 鳴尾記念4着   中山記念1着
2 3 エアシェイディ 東京新聞杯2着   アメリカJCC2着
3 5 ダンスインザモア ニューイヤーC1着   スプリングS1着
06年 1 6 バランスオブゲーム 根岸S11着 前走ダート 中山記念1着
2 1 ダイワメジャー マイルCS2着   皐月賞1着
3 4 エアメサイア エリザベス女王杯5着   秋華賞1着
05年 1 4 バランスオブゲーム マイルCS8着 前走G1 弥生賞1着
2 2 カンパニー 京阪杯2着   京阪杯2着
3 7 アルビレオ 東京新聞杯5着   京都金杯2着
04年 1 1 サクラプレジデント ジャパンC14着 前走G1 皐月賞2着
2 3 サイドワインダー 東京新聞杯4着   京都金杯1着
3 2 ローエングリン 香港M3着   中山記念1着
03年 1 1 ローエングリン 東京新聞杯2着   東京新聞杯2着(※中山開催)
2 4 バランスオブゲーム 菊花賞5着   弥生賞1着
3 9 ダイワジアン 東京新聞杯7着 前走中26週  
02年 1 8 トウカイポイント 白富士S4着   カブトヤマ記念2着
2 7 トラストファイヤー 東京新聞杯5着   ラジオたんぱ賞1着
3 3 ラスカルスズカ 日経新春杯6着 前走中73週 天皇賞(春)2着
01年 1 2 アメリカンボス アメリカJCC1着   アメリカJCC1着
2 3 ジョウテンブレーヴ 京阪杯1着   京阪杯1着
3 1 ダイタクリーヴァ 京都金杯1着   皐月賞2着
00年 1 5 ダイワテキサス アメリカJCC4着   オールカマー1着
2 4 アメリカンボス 白富士S4着   エプソムC1着
3 3 ビッグサンデー 小倉大賞典4着   スプリングS1着
99年 1 1 キングヘイロー 東京新聞杯1着   皐月賞2着
2 4 ダイワテキサス オールカマー1着   オールカマー1着
3 5 サンプレイス 中京記念2着   中京記念2着
98年 1 1 サイレンススズカ バレンタインS1着   神戸新聞杯2着
2 3 ローゼンカバリー アメリカJCC3着   日経賞1着
3 5 ジェラスガイ 内外タイムス杯1着    

過去10年の中山記念の結果から、多くの傾向が見えてくる。したがって、まずは中山記念の結果を(1)と(2)に分けて分析していこう。表1は過去10年の中山記念の結果(1)。始めに注目したいのは、前走着順。好走馬30頭中25頭が前走で5着以内に好走していた。前走6着以下の5頭は前走ダートかG1、そして間隔が中26週以上空いた馬だった。次に中山記念の好走馬の芝重賞連対実績を見ると、30頭中28頭が芝の重賞で連対実績があった。また芝重賞連対実績のあった28頭中17頭に中山の芝重賞で連対実績があった点も見逃せない。

 

■表2 過去10年の中山記念の結果(2)
着順 人気 馬名 芝1800m実績(複勝率)
07年 1 6 ローエングリン 2.2.2.3(66.7%)
2 3 エアシェイディ 3.0.1.1(80%)
3 5 ダンスインザモア 2.1.0.3(50%)
06年 1 6 バランスオブゲーム 2.1.0.1(75%)
2 1 ダイワメジャー 0.0.1.1(50%)
3 4 エアメサイア 未経験
05年 1 4 バランスオブゲーム 1.1.0.0(100%)
2 2 カンパニー 2.2.0.1(80%)
3 7 アルビレオ 0.0.1.2(33.4%)
04年 1 1 サクラプレジデント 1.1.0.0(100%)
2 3 サイドワインダー 3.0.0.1(75%)
3 2 ローエングリン 2.1.0.2(50%)
03年 1 1 ローエングリン 1.1.0.2(50%)
2 4 バランスオブゲーム 未経験
3 9 ダイワジアン 1.2.0.3(50%)
02年 1 8 トウカイポイント 1.3.0.0(100%)
2 7 トラストファイヤー 1.0.0.1(50%)
3 3 ラスカルスズカ 1.0.0.0(100%)
01年 1 2 アメリカンボス 2.1.1.3(57.1%)
2 3 ジョウテンブレーヴ 2.1.0.0(100%)
3 1 ダイタクリーヴァ 2.0.0.0(100%)
00年 1 5 ダイワテキサス 3.3.0.2(75%)
2 4 アメリカンボス 1.0.1.1(66.7%)
3 3 ビッグサンデー 1.1.0.4(33.3%)
99年 1 1 キングヘイロー 2.0.0.0(100%)
2 4 ダイワテキサス 3.2.0.2(71.4%)
3 5 サンプレイス 1.0.0.1(50%)
98年 1 1 サイレンススズカ 1.0.0.1(50%)
2 3 ローゼンカバリー 0.0.1.0(100%)
3 5 ジェラスガイ 1.0.0.0(100%)

表2は、過去10年の中山記念の結果(2)。これは中山記念の好走馬の芝1800m実績に注目したもの。好走馬30頭中26頭が芝1800mで複勝率が50%以上だった。芝1800mが未経験もしくは複勝率が50%以下の馬は、4頭中3頭が3着止まりで、好走しても2着までと考えたい。

 

■表3 過去10年の中山記念の人気別成績
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 4-1-1-4 40% 50% 60% 71% 69%
2番人気 1-1-1-7 10% 20% 30% 58% 46%
3番人気 0-4-1-5 0% 40% 50% 0% 86%
4番人気 1-3-1-5 10% 40% 50% 76% 122%
5番人気 1-0-3-6 10% 10% 40% 92% 108%
6番人気 2-0-0-8 20% 20% 20% 324% 65%
7番人気 0-1-2-7 0% 10% 30% 0% 164%
8番人気 1-0-0-9 10% 10% 10% 174% 39%
9番人気 0-0-1-9 0% 0% 10% 0% 65%
10番人気以下 0-0-0-40 0% 0% 0% 0% 0%

過去10年の中山記念の結果を大きく見てきたが、ここからは各項目別に中山記念を分析していきたい。まず表3は、過去10年の中山記念の人気別成績。ここで注目したいのは10番人気以下の成績。過去10年で10番人気以下の好走馬は1頭もいない。馬券は1〜9番人気以内の組み合わせの中で買いたいところだ。

 

■表4 過去10年の中山記念の所属別成績
所属 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
美浦 8-8-4-56/76 10.5% 21.1% 26.3% 100% 66%
栗東 2-2-6-44/54 3.7% 7.4% 18.5% 5% 47%

表4は、過去10年の中山記念の所属別成績。この表4からは、はっきり関東馬が強いことがわかる。現在、関東馬が同レースを8連勝中。関西馬で勝ったのは、サイレンススズカとキングヘイロー。両馬は後にG1を制した馬だった。よほどの実績と素質が無い限り、関西馬が勝つのは厳しそうだ。

 

■表5 過去10年の中山記念の斤量別成績
斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
54キロ 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
55キロ 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 66%
56キロ 1-3-1-17/22 4.5% 18.2% 22.7% 6% 56%
57キロ 4-4-5-69/82 4.9% 9.8% 15.9% 28% 43%
58キロ 4-3-3-8/18 22.2% 38.9% 55.6% 220% 130%
59キロ 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 513% 100%
60キロ 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

中山記念は、芝の重賞実績がある馬が強いことは表(1)でわかったが、G2戦になると重賞実績のある馬が多数出走するのも事実。よってその重賞実績を別の角度から掘り下げたのが表4。表4は、過去10年の中山記念の斤量別成績。勝率と連対率では、斤量58、59キロの馬が他の斤量を背負う馬より頭一つ抜けて高い数字なのがわかる。特に斤量58キロは、半数以上が馬券になっており、勝ち馬もここから4頭が誕生している。重賞実績に加えて、斤量58、59キロを背負う馬は、素直に評価していいだろう。

 

■表6 過去10年の中山記念の前走クラス別成績
前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1600万下 0-0-1-5/6 0% 0.0% 16.7% 0% 38%
OPEN特別 2-1-1-26/30 6.70% 10.0% 13.3% 62% 34%
G3 4-5-5-44/58 6.90% 15.5% 24.1% 62% 73%
G2 2-2-1-16/21 9.50% 19.0% 23.8% 71% 46%
G1 2-2-1-4/9 22.20% 44.4% 55.6% 107% 111%

表6は、過去10年の中山記念の前走クラス別成績。勝率と連対率は、クラスが上がるごとに数字が上昇しているのがわかる。特に前走G1組は半数以上が好走しており、前走G1出走馬には注意したい。

 

■表7 過去10年の中山記念の4角位置別成績
4角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番手 4-0-1-5/10 40.0% 40.0% 50.0% 356% 101%
2番手以内 5-2-3-18/28 17.9% 25.0% 35.7% 133% 95%
3番手以内 6-2-5-22/35 17.1% 22.9% 37.1% 128% 99%
4番手以内 7-3-7-30/47 14.9% 21.3% 36.2% 108% 98%
5番手以内 8-4-8-40/60 13.3% 20.0% 33.3% 113% 87%
7番手以内 10-5-8-54/77 13.0% 19.5% 29.9% 103% 76%
10番手以内 10-7-8-78/108 9.7% 16.5% 24.3% 77% 64%
10番手以下 0-4-2-31/37 0.0% 10.8% 16.2% 0% 41%

中山記念は開幕週に行われ、芝1800mでコーナーを4つ回ることを考えると、先行有利と考えられる。それをデータで示したのが表7。表7は、過去10年の中山記念の4角位置別成績。単純に4角で前にいればいるほど、勝率、連対率、複勝率は上昇している特に4角1番手だった馬は、4。これは事前にわかることではないが、ある程度は推測できるのも事実。逃げる馬、先行しそうな馬には注意したい。ちなみに4角で10番手以下にいた馬から勝ち馬は誕生しておらず、極端な追い込み馬は勝てないレースだ。

 

■表8 中山記念出走馬の同年の主なG1成績(過去10年)
着順 人気 馬名 同年の主なG1成績
07年 4 1 シャドウゲイト 07'エアラインズC1着
13 12 ペールギュント 07'高松宮記念13人気2着
06年 1 6 バランスオブゲーム 06'宝塚記念9人気3着
2 1 ダイワメジャー 06'天皇賞(秋)4人気1着
3 4 エアメサイア 06'ヴィクトリアM3人気2着
03年 1 1 ローエングリン 03'安田記念1人気3着
8 3 テレグノシス 03'ジャック・ル・マロワ賞3着
9 5 デュランダル 03'スプリンターズS5人気1着
02年 1 8 トウカイポイント 02'マイルCS11人気1着
4 2 ミレニアムバイオ 02'安田記念4人気3着
5 1 エイシンプレストン 02'マイルCS3人気2着
01年 1 2 アメリカンボス 01'有馬記念13人気2着
4 8 メイショウオウドウ 01'安田記念7人気3着
5 6 エイシンプレストン 01'マイルCS2人気2着
00年 1 5 ダイワテキサス 00'有馬記念13人気3着
99年 1 1 キングヘイロー 99'マイルCS4人気2着
98年 1 1 サイレンススズカ 98'宝塚記念1人気1着
2 3 ローゼンカバリー 98'天皇賞(春)5人気3着

最後に今回のレースとは直接的に関係はないが、今後のG1を占う意味で鍵になりそうな中山記念のデータを示して終えたい。表8は、過去10年の中山記念出走馬の同年の主なG1成績をまとめたもの。過去10年中8年で、同年のG1で好走した馬が誕生している。特に人気薄で好走する馬が目立ち、昨年の高松宮記念のペールギュントは記憶に新しいところ。
今年のG1は先週のフェブラリーSでスタートしたばかりだが、残りのG1で中山記念出走馬が思わぬ波乱を呼ぶかもしれない。

 

【結論】

中山記念の傾向をもう一度まとめると、前走5着以内、芝重賞連対実績(中山芝重賞連対実績があればなお良い)そして芝1800mの複勝率50%以上、この3つに当てはまるのが基本的な好走条件。そして関東馬が強いレース。斤量面では58、59キロの馬が強く、前走クラスは高ければ高いほど良い(特にG1)。表3の人気と表7の4角位置のデータについては正確に予想が出来ないので、上記の傾向に絞って今年の中山記念出走予定馬を見ていくことにしよう。

■表9 今年の中山記念出走予定馬
馬名 所属 斤量 前走 主な芝重賞連対実績 芝1800m実績
プリサイスマシーン 美浦 57 ガーネットS8着(G3) 阪急杯1着 3.0.0.2(60%)
エアシェイディ 美浦 58 アメリカJCC1着(G2) アメリカJCC1着 3.1.1.1(83.3%)
コンゴウリキシオー 栗東 58 香港M9着(G1 安田記念2着 3.0.0.1(75%)
アサカディフィート 栗東 57 小倉大賞典1着(G3) 中山金杯1着 4.2.1.9(43.8%)
エイシンドーバー 栗東 58 京都金杯7着(G3) 京王杯SC1着 1.3.0.0(100%)
チョウサン 美浦 58 有馬記念13着(G1 毎日王冠1着 2.0.0.2(50%)
カンパニー 栗東 57 東京新聞杯4着(G3) 中山記念2着 3.3.0.4(60%)
ディアデラノビア 栗東 55 小倉大賞典10着(G3) 中山牝馬S2着 0.1.1.2(50%)
マルカシェンク 栗東 57 小倉大賞典2着(G3) 小倉大賞典2着 0.2.0.3(40%)
ヨイチサウス 美浦 57 白富士S1着   1.1.0.1(66.7%)
リキッドノーツ 美浦 57 東京新聞杯2着(G3) 東京新聞杯2着 3.5.2.2(83.3%)
トラストジュゲム 美浦 57 根岸S8着(G3)   未経験
マチカネメニモミヨ 栗東 57 都大路S9着   0.0.1.4(20%)
レオエンペラー 美浦 57 根岸S10着(G3)   0.0.0.1(0%)
グラスボンバー 美浦 57 白富士S7着 オールカマー2着 1.3.0.3(57.1%)
リザーブカード 美浦 57 東京新聞杯11着(G3)   未経験

2008/1/27(日)中山11R アメリカジョッキーC(Jpn2)
1着 5番 エアシェイディ

基本的な好走条件の3つに該当するのは、エアシェイディカンパニーリキッドノーツ
その中でも最も推奨したいのはエアシェイディ。同馬は関東馬で、斤量58キロ。中山芝重賞実績もあり、申し分ないと言えるだろう。また同レースは過去10年でダイワテキサス、アメリカンボス、ローエングリンそしてバランスオブゲームの4頭が2年続けて中山記念で好走している。エアシェイディは昨年2着で、同馬にも2年連続の好走に期待が持てそうだ。カンパニーとリキッドノーツは、東京新聞杯組。中山記念の過去6年中5年で東京新聞杯組が3着以内に好走しているのは強調材料だろう。



2007/10/7東京11R 毎日王冠(G2)1着7番
チョウサン

その他の馬では、プリサイスマシーンコンゴウリキシオーチョウサンの3頭を挙げておきたい。プリサイスマシーンは関東馬で芝重賞実績もあり、芝1800mの複勝率の点でもクリア。前走6着以下ではあるが、バランスオブゲームが根岸S11着から巻き返した例があるので、注意したい。コンゴウリキシオーとチョウサンは前走G1で、斤量58キロ。共に先行できるのも強みで、巻き返す可能性は高そうだ。


ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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