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第159回 実績馬と素質馬が強い共同通信杯

2008/2/6(水)

今週は、東京競馬場で3歳牡馬クラシック路線を展望するのに重要な一戦と言える共同通信杯が行われる。今年は、いまだ混沌としている3歳牡馬クラシック路線だが、ここで一歩抜け出す馬はいるのだろうか?

 

過去10年の共同通信杯の勝ち馬を見ると、エルコンドルパサー、イーグルカフェ、ジャングルポケット、アドマイヤムーンと後の芝G1馬が4頭誕生している。一昨年の勝ち馬アドマイヤムーンは皐月賞で1番人気に支持され、昨年の勝ち馬フサイチホウオーはダービーで1番人気に支持された。今年も共同通信杯勝ち馬がクラシックで人気を集めるのだろうか?
共同通信杯の過去10年を見ると、98年はダートで開催されている。そのため今回は、99年以降の9年間のデータを基に分析していきたい(※03年は中山開催)。なおデータ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 共同通信杯の人気別成績(過去9年)
人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 4-2-0-3 44.4% 66.7% 66.7% 80% 74%
2番人気 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2% 31% 32%
3番人気 1-1-2-5 11.1% 22.2% 44.4% 60% 83%
4番人気 2-0-2-5 22.2% 22.2% 44.4% 137% 76%
5番人気 0-3-2-4 0.0% 33.3% 55.6% 0% 176%
6番人気 0-1-1-7 0.0% 11.1% 22.2% 0% 72%
7番人気 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1% 0% 33%
8番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 1-1-1-18 4.8% 9.5% 14.3% 157% 219%

始めに過去9年の共同通信杯の人気別成績を見てほしい(表1参照)。好走馬27頭中21頭が5番人気以内に支持されていたことがわかる。近5年を見ると、1、2着は5番人気以内の馬同士で決まっている。また勝ち馬は1〜4番人気以内に支持された馬から8頭誕生している

 

■表2 共同通信杯のキャリア別成績(過去9年)
キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1戦 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2戦 0-0-3-10/13 0.0% 0.0% 23.1% 0% 43%
3戦 3-1-1-11/16 18.8% 25.0% 31.3% 31% 65%
4戦 5-1-2-10/18 27.8% 33.3% 44.4% 280% 171%
5戦 0-3-1-15/19 0.0% 15.8% 21.1% 0% 41%
6戦 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 18%
7戦 1-1-1-9/12 8.3% 16.7% 25.0% 45% 59%
8戦 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 143%
9戦 0-2-0-2/4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 687%
10戦以上 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

次にキャリア別成績を見てほしい(表2参照)。表2で注目したいのは、勝ち馬のキャリア。勝ち馬はキャリア3、4戦の馬から8頭誕生している。まだキャリアが少ない素質馬、大事に使われてきた実績馬が勝つことが多いと推測できるだろう。
表1と表2のデータをまとめれば、基本的に5番人気以内の馬を中心に、勝ち馬は1〜4番人気もしくはキャリア3、4戦の馬の中から選びたい

 

■表3 芝重賞勝ち馬の共同通信杯成績(過去9年)
着順 人気 馬名 前走 通算成績
07年 1 1 フサイチホウオー ラジオNIKKEI杯2歳S1着 (3.0.0.0)
06年 1 2 アドマイヤムーン ラジオたんぱ杯2歳S2着 (3.1.0.0)
2 1 フサイチリシャール 朝日杯FS1着 (4.0.0.1)
4 3 ショウナンタキオン 朝日杯FS4着 (2.0.0.1)
05年 1 1 ストーミカフェ 朝日杯FS2着 (2.2.0.0)
01年 1 1 ジャングルポケット ラジオたんぱ杯3歳S2着 (2.1.0.0)
00年 7 2 ラガーレグルス ラジオたんぱ杯3歳S1着 (3.1.0.1)

この時期の3歳重賞戦になると、すでに重賞を勝っている馬の出走がある。そこで、過去9年の共同通信杯における芝重賞勝ち馬の成績を示したのが、表3。過去9年で芝重賞勝ち馬は、7頭出走しており、うち5頭が連対していた。好走した5頭の共通点を見ると、G1勝ち馬であるフサイチリシャールを除く4頭が、これまで一度も連対を外したことがなかった馬だった。対照的に、共同通信杯で敗れた芝重賞勝ち馬の2頭は、4着以下に敗れた経験があった。

 

■表4 前走クラス別の共同通信杯成績(過去9年)
前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
新馬 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
未勝利 0-0-2-6/8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 240%
500万 1-3-2-20/26 3.8% 15.4% 23.1% 23% 62%
OPEN特別 1-1-1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 27% 34%
G3 6-3-3-15/27 22.2% 33.3% 44.4% 174% 178%
G2 0-0-0-0/0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 22% 49%

表4は、前走クラス別の共同通信杯成績(過去9年)。表4を見ると、勝率、連対率、複勝率で最も高い数字なのが前走G3組。それに次ぐのが前走G1組というのがわかる。一言で言うなら前走重賞組が強いレースといえるだろう。よって以下では、前走重賞組と前走非重賞組に分けて分析していきたい。

 

■表5 前走重賞組の共同通信杯好走馬(過去9年)
着順 人気 馬名 斤量 前走 通算成績 前走上がり
07年 1 1 フサイチホウオー 57 ラジオNIKEEI杯2歳S1着 (3.0.0.0) 1位
2 5 ダイレクトキャッチ 56 京成杯5着 (1.0.0.2) 2位
3 2 フライングアップル 56 朝日杯FS4着 (2.2.0.1) 6位
06年 1 2 アドマイヤムーン 57 ラジオたんぱ杯2歳S2着 (3.1.0.0) 2位
2 1 フサイチリシャール 57 朝日杯FS1着 (4.0.0.1) 5位
05年 1 1 ストーミーカフェ 58 朝日杯FS2着 (2.2.0.0) 11位
3 4 マルカジーク 56 シンザン記念3着 (2.2.1.1) 3位
04年 2 1 アポインテッドデイ 56 朝日杯FS3着 (1.2.1.0) 6位
3 5 ナムラシーザー 56 シンザン記念3着 (2.0.2.3) 2位
02年 1 1 チアズシュタルク 55 シンザン記念2着 (1.2.0.0) 1位
3 6 セイコーアカデミー 55 東京スポーツ杯2歳S4着 (1.1.0.1) 5位
01年 1 1 ジャングルポケット 56 ラジオたんぱ杯3歳S2着 (2.1.0.0) 2位
2 3 プレジオ 55 京成杯4着 (2.1.0.2) 2位
00年 1 4 イーグルカフェ 55 京成杯2着 (1.2.1.0) 1位
99年 1 10 ヤマニンアクロ 55 東京スポーツ杯2歳S4着 (1.1.0.2) 5位
2 13 キンショーテガラ 55 京成杯6着 (1.3.3.2) 7位

表5が過去9年の前走重賞組の共同通信杯好走馬(表6参照)。まず注目したいのは、前走着順。好走馬全てが、前走で6着以内だった。また好走馬16頭中10頭が前走で3着以内に好走していた。そして好走馬の通算成績を見ると16頭中11頭が4着以下に敗れたことが2回以上なかった。通算成績で4着以下に敗れたことが2回以上あった5頭中3頭は、前走が上がり2位以内だった。

 

■表6 前走非重賞組の共同通信杯好走馬(過去9年)
着順 人気 馬名 前走 最長距離 東京コース経験
06年 3 4 マッチレスバロー ひいらぎ賞1着 芝1600
05年 2 5 ダイワアプセット 若竹賞1着 芝2000
04年 1 4 マイネルデュプレ ひいらぎ賞1着 芝1800
03年 1 3 ラントゥザフリーズ 若駒S4着 芝2000 無(中山コース経験有)
2 5 タカラシャーディー くすのき賞1着 芝1800 無(中山コース経験無)
3 10 リワードシンバル 未勝利1着 芝1600 無(中山コース経験有)
02年 2 7 サンヴァレー ジュニアC1着 芝1800
01年 3 2 スイートゥンビター ホープフルS1着 芝2000 無し
00年 2 6 ジーティーボス 黒竹賞1着 芝1800
3 3 マルターズホーク ひいらぎ賞1着 芝1600
99年 3 5 ソウシュン 未勝利1着 芝2000

次に過去9年の前走非重賞組の共同通信杯を見ていきたい(表6参照)。まず注目したいのは、重賞組と同様で前走着順。好走馬11頭中10頭が前走で勝利を収めていたのがわかる。次に目立つ特徴は、最長距離と東京コース経験。11頭中8頭に1800m以上の経験があり、11頭中7頭に東京コース経験があった(※03年は中山開催。当該コース経験と広く括れば、11頭中9頭に当該コース経験があった。)

 

【結論】

今年の共同通信杯登録馬の中に、重賞馬はアポロドルチェとサブジェクトがいるが、共に4着以下に敗れた経験があり、過信は禁物。以下では、今年の共同通信杯登録馬を前走重賞組と前走非重賞組に分けて分析していきたい。

 

■表7 今年の前走重賞組の共同通信杯登録馬
馬名 キャリア 前走 通算成績 前走上がり
アポロドルチェ 4戦 朝日杯FS11着 (2.0.1.1) 11位
イイデケンシン 6戦 全日本2歳優駿1着 (3.0.1.2) 2位
サダムイダテン 2戦 ラジオNIKKEI賞2着 (1.1.0.0) 1位
サブジェクト 5戦 ラジオNIKKEI賞1着 (2.1.0.2) 4位
ショウナンアクロス 8戦 京成杯13着 (2.0.1.5) 10位
シングンリターンズ 7戦 京成杯9着 (1.0.2.4) 5位
タケミカヅチ 5戦 シンザン記念4着 (1.1.0.3) 3位
ニシノシュテルン 3戦 京成杯6着 (1.0.0.2) 2位
モエレヘイセイ 11戦 京成杯14着 (2.0.0.9) 11位

表7は今年の前走重賞組の共同通信杯登録馬。前走6着以内かつ通算成績で4着以下に敗れたことが2回以上ないのは、サダムイダテンイイデケンシン。しかし、イイデケンシンのように前走がダート重賞だった馬の好走はなく、ここでは推しづらい。それなら4着以下に2回以上敗れているが、前走上がり2位のニシノシュテルンの方を評価したい。

 

■表8 今年の前走非重賞組の共同通信杯登録馬
馬名 キャリア 前走 最長距離 東京コース経験
アサクサダンディ 4戦 若竹賞2着 芝1800
ウォーターボーイズ 4戦 若竹賞5着 芝1800
サトノハピネス 3戦 黄菊賞12着 芝1800
ショウナンアルバ 3戦 若竹賞1着 芝1800
ジャガージャック 2戦 未勝利1着 ダ1800
ストーミーペガサス 2戦 ガーネットフラワー賞1着 ダ1700
スマートファルコン 4戦 ジュニアC1着 ダ1800
ノットアローン 6戦 あすなろ賞1着 芝2000
ブラックシェル 4戦 福寿草特別1着 芝2000
ホッカイカンティ 3戦 中京2歳S1着 芝1800
マイネルスターリー 5戦 つばき賞5着 芝1800
マイネルプレーザ 2戦 ダリア賞7着 芝1600
リーベストラウム 7戦 ベゴニア賞8着 芝1600
レオマイスター 5戦 ひいらぎ賞1着 芝1600

表8は今年の前走非重賞組の共同通信杯登録馬。前走で勝っている馬は多数いるが、その中で最長距離経験が1800m以上で、東京コースの経験があるのは、スマートファルコンホッカイカンティ

重賞組からサダムイダテンニシノシュテルン。非重賞組からスマートファルコンホッカイインティ。以上の4頭を今年の共同通信杯推奨馬として挙げたい。表1で示したように共同通信杯は人気馬中心で決まることが多いため、あまり手は広げない方が良いだろう。そして勝ち馬には1〜4番人気以内かキャリア3、4戦の馬を選んで、馬券は組み立てたいところだ。

 

2007/12/22 阪神11R ラジオNIKKEI杯(Jpn3)
2着13番 サダムイダテン
2008/1/6 中山9R ジュニアカップ
1着 8番 スマートファルコン
2007/12/22 阪神11R
ラジオNIKKEI杯(Jpn3)
2着13番 サダムイダテン
2008/1/6 中山9R
ジュニアカップ
1着 8番 スマートファルコン

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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