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第157回 一年の計はAJCCにあり!? AJCCを占う!

2008/1/23(水)

有馬記念でマツリダゴッホが鮮やかに勝ち、波乱を演出してはや1ヶ月。同馬が昨年のAJCCの勝ち馬だったことは多くの方がご存知であろう。マツリダゴッホに加え、過去の同レースの勝ち馬にはアメリカンボス、スペシャルウィーク、メジロブライトとその年のGⅠに強い関連を持つ馬が揃っている。今週は京都でフェブラリーSへのステップレースの平安Sが開催されるが、昨年の当欄では平安Sを取り上げたこともあり、今年の当欄ではこの中山の名物GⅡであるAJCCについて占ってみようと思う。
手始めにいつも通り過去10年の3着以内馬(2002年は東京開催のため除外)についてみていこうと思う。

データの調査・集計にあたってはいつもの通りJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去10年のAJCCの3着以内馬
馬名
性齢
騎手名
斤量
人気
東西
前走
距離
人気
着順
2007
1
マツリダゴッホ
牡4
横山典弘
56
2
クリスマスC
1800
1
1
2
インテレット
牡4
後藤浩輝
56
5
菊花賞
3000
15
6
3
シルクネクサス
牡5
松岡正海
57
6
西
寿S
2000
8
1
2006
1
シルクフェイマス
牡7
柴田善臣
58
5
西
京都金杯
1600
7
9
2
フサイチアウステル
牡4
藤田伸二
56
2
西
菊花賞
3000
5
5
3
ハイアーゲーム
牡5
内田博幸
57
4
JCD
ダ2100
10
9
2005
1
クラフトワーク
牡5
横山典弘
57
1
中山金杯
2000
1
1
2
エアシェイディ
牡4
後藤浩輝
56
3
京阪杯
1800
3
3
3
ユキノサンロイヤル
牡8
岡部幸雄
57
5
ニューイヤーS
1600
6
3
2004
1
ダンツジャッジ
牡5
藤田伸二
57
2
西
中山金杯
2000
3
3
2
ウインジェネラーレ
牡4
蛯名正義
56
3
冬至S
2500
2
1
3
ユキノサンロイヤル
牡7
小野次郎
57
8
ニューイヤーS
1600
2
11
2003
1
マグナーテン
セ7
ペリエ
58
1
JC
2200
8
4
2
グラスエイコウオー
牡5
吉田豊
57
3
中山金杯
2000
9
5
3
アグネススペシャル
牡6
蛯名正義
57
2
中山金杯
2000
3
11
2001
1
アメリカンボス
牡6
江田照男
57
2
有馬記念
2500
15
6
2
ロードプラチナム
牡5
蛯名正義
57
3
西
ステイヤーズS
3600
3
5
3
コスモブレイザー
牡6
岡部幸雄
57
9
グッドラックH
2500
4
1
2000
1
マチカネキンノホシ
牡4
岡部幸雄
56
3
アクアラインS
1800
3
1
2
ステイゴールド
牡6
熊沢重文
58
1
西
有馬記念
2500
8
10
3
ゴーイングスズカ
牡7
芹沢純一
57
4
西
有馬記念
2500
14
6
1999
1
スペシャルウィーク
牡4
ペリエ
58
1
西
JC
2400
1
3
2
サイレントハンター
牡6
柴田善臣
58
3
中山金杯
2000
1
1
3
メジロスティード
牡6
後藤浩輝
57
7
京都金杯
2000
12
12
1998
1
メジロブライト
牡4
河内洋
57
1
西
ステイヤーズS
3600
1
1
2
マイネルブリッジ
牡6
岡部幸雄
58
5
中山金杯
2000
5
3
3
ローゼンカバリー
牡5
横山典弘
58
2
有馬記念
2500
8
4

過去10年表を振り返ってみた。今回は基本項目を中心に見ていこうと思うので、表2以下にまとめてみた。ここで指摘しておきたいのは、前走の競馬場としては中山が[7-6-6-51]なので数から言ったら中山組を中心視すべきである。その他では京都[1-3-2-9]、東京[1-0-1-7]しか3着以内馬を輩出していないことで、軽く気にする程度であろう。

 

■表2 過去10年のAJCCの東西別成績
東西
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
関東馬
5
6
7
58
6.6%
14.5%
23.7%
関西馬
4
3
2
21
13.3%
23.3%
30.0%

さて、まずは東西別の成績から見てみようと思う。おおよその重賞で関西馬が好成績を残しているが、このレースは3着以内の総数でみると数では関東馬が多い。もちろん、関西馬の方が率に関しては上だが、過去10年で関東馬が3着以内に入らなかった年はないことをみてもわかるように、関東馬軽視はしない方が良いと思われる。

 

■表3 過去10年のAJCCの年齢別成績
年齢
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
4歳
4
4
0
16
16.7%
33.3%
33.3%
5歳
2
2
3
13
10.0%
20.0%
35.0%
6歳
1
3
3
22
3.4%
13.8%
24.1%
7歳以上
2
0
3
28
6.1%
6.1%
15.2%

年齢では、4歳馬優勢。4歳、5歳、6歳・・・と行くにつれて率が下がっていくが、7歳以上でもある程度の数は出ていることに注意。とはいえ、8歳以上の好走例は2005年のユキノサンロイヤルのみなので、基本は4歳から7歳までと考えるべきかと思う。 4歳は菊花賞帰り(ダービー以来の好走例はなし)、前走条件戦勝ちというパターンが多い。5、6歳ではGⅠ帰り、前走重賞で掲示板、前走条件戦勝ちといったところを狙うのが良いかと思う。

 

■表4 過去10年のAJCCの人気別成績
人気
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
1番人気
4
1
0
4
44.4%
55.6%
55.6%
2番人気
3
1
2
3
33.3%
44.4%
66.7%
3番人気
1
5
0
3
11.1%
44.4%
66.7%
4番人気
0
0
2
7
0.0%
0.0%
22.2%
5番人気
1
2
1
5
11.1%
33.3%
44.4%
6番人気以下
0
0
4
57
0.0%
0.0%
6.6%

次は人気別の成績をまとめてみた。過去10年の連対馬を見てみると、全てが5番人気以内。馬連、馬単ば5番人気以内でというのが基本線だろうか?逆にみると、3着には6番人気以下の馬でも食い込んでいるようだが、意外と4頭しかいない。人気だけで考えると、素直にいくならば5番人気以内のボックス馬券に加えて3連単のヒモとして6から9番人気くらいまで、というのが良いかと思う。(ちなみに、消えた1番人気の4頭中3頭は関東馬である。)

 

■表5 過去10年のAJCCの4角位置について
4角位置
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
4角1番手
2
2
0
5
22.2%
44.4%
44.4%
4角3番手以内
5
4
2
20
16.1%
29.0%
35.5%
4角5番手以内
7
7
7
35
12.5%
25.0%
37.5%
4角10番手以内
9
9
9
65
9.8%
19.6%
29.3%

有馬記念のときもそうだったが、基本的に中山は追い込みが利きづらい競馬場である。よって、このレースでも4コーナーではある程度の位置につけられるようでないと苦しい、といったことをデータで示しているのが表5である。大半の3着以内馬の4コーナーの位置は5番手以内だった。また、過去10年の勝ち馬に関して調べてみたが、AJCCでは全て4角10番手かつAJCCの前走でも4角10番手以内であったことを補足しておきたい。

 

■表6 過去10年のAJCCの前走レース別成績(一部クラス別)
前走
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
中山金杯
2
3
1
24
6.7%
16.7%
20.0%
JC
2
0
0
0
100.0%
100.0%
100.0%
有馬記念
1
1
2
6
10.0%
20.0%
40.0%
ステイヤーズS
1
1
0
5
14.3%
28.6%
28.6%
菊花賞
0
2
0
1
0.0%
66.7%
66.7%
OP特別
0
0
2
10
0.0%
0.0%
16.7%
1600万下
2
1
1
13
11.8%
17.6%
23.5%
1000万下
0
0
1
3
0.0%
0.0%
25.0%

前走クラス別、OP・重賞に関してはレース別ということで分けてみた。1000万組からの好走例は今のところ無いが、準OPからは多少の好走例が見られる。準OP組は人気は問わないが、必ず勝っていることが必要(3着内好走した4頭中3頭が中山の準OP)。また、重賞のうち、率でいえばJCと菊花賞組の相性が良いようだが、今年はこれらの組から出走がないようなので、今回は数の多い中山金杯組と有馬記念組に関してもう少し掘り下げていこうと思う。

 

■表7 過去10年で中山金杯からAJCCに臨戦した馬の中山金杯での斤量別成績
斤量
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
-53kg
0
0
0
7
0.0%
0.0%
0.0%
53.5-55.0kg
0
0
1
10
00.0%
00.0%
9.1%
55.5-57.0kg
1
1
0
7
11.1%
22.2%
22.2%
57.5-59kg
1
2
0
0
33.3%
100.0%
100.0%

中山金杯からは過去10年でクラフトワーク、ダンツジャッジ、グラスエイコウオー、サイレントハンター、マイネルブリッジが好走している。割と実績馬が好走しているなということで、過去10年でAJCCに出走した前走(ハンデ戦の)中山金杯組を分析してみたのが表7である。 中山金杯で重い斤量を背負っていた馬がAJCCで好走しているというデータが出ている。参考までにクラフトワーク(中山金杯57キロ1人気1着)、ダンツジャッジ(中山金杯57.5キロ3人気3着)、グラスエイコウオー(中山金杯56キロ9人気5着)、サイレントハンター(中山金杯58キロ1人気1着)、マイネルブリッジ(中山金杯57キロ5人気3着)とのことなので斤量に加え、掲示板に乗る程度の着順は確保しているべきかなと思う。

 

■表8 過去10年で有馬記念からAJCCに臨戦した馬
人気
着順
馬名
性齢
前走
4角
重賞実績
2006
1
4
グラスボンバー 牡6 有馬記念11人気9着 13番手 福島記念1着
2006
3
5
オペラシチー 牡5 有馬記念13人気14着 8番手 目黒記念1着
2003
5
10
フサイチランハート 牡4 有馬記念14人気8着 11番手 AJCC1着
2001
2
1
アメリカンボス 牡6 有馬記念15人気6着 2番手 エプソムC1着
2001
6
5
ゴーイングスズカ 牡8 有馬記念14人気15着 15番手 福島記念1着
2001
1
8
ダイワテキサス 牡8 有馬記念13人気3着 2番手 中山記念、オールカマー他
2000
1
2
ステイゴールド 牡6 有馬記念8人気10着 9番手 GⅠ2着4回
2000
4
3
ゴーイングスズカ 牡7 有馬記念14人気6着 1番手 目黒記念1着
1998
2
3
ローゼンカバリー 牡5 有馬記念8人気4着 9番手 日経賞、AJCC1着
1998
4
4
マウンテンストーン 牡5 有馬記念10人気7着 9番手 青葉賞1着

次は有馬記念組。取り立ててデータの有意性は見られないが、ダイワテキサス(有馬で大激走後武豊騎手に乗り替わり8歳ながら1番人気も8着)を除いて考えると、有馬記念で6着程度に残れたかどうか、という見方ができる。(もしくはGⅠで複数回の連対実績があったか)また、もう少し考えてみると彼らの有馬記念での4コーナーの位置だ。こじつけとも見られかねないが、4コーナーで10番手以下にいたような馬 (=有馬記念でただ回ってきただけの馬、といったら言い過ぎか)はある程度の先行力が必要なAJCCではやや苦しい、という考察をしてみたが、果たしてどうだろうか。

 

■表9 過去10年のAJCCの枠番別成績(参考)
1着
2着
3着
4着以下
勝率
連対率
3着内率
1枠
0
1
1
7
0.0%
11.1%
22.2%
2枠
0
0
2
7
0.0%
0.0%
22.2%
3枠
1
1
1
7
10.0%
20.0%
30.0%
4枠
1
2
0
10
7.7%
23.1%
23.1%
5枠
2
0
3
8
15.4%
15.4%
38.5%
6枠
0
1
0
15
0.0%
6.3%
6.3%
7枠
4
3
1
10
22.2%
38.9%
44.4%
8枠
1
1
1
15
5.6%
11.1%
16.7%

 

【結論】

ここまでいくつの項目を見てきたが、結論としては特別登録馬を見ながらこれまでの調査で判明した項目を重視して狙い馬を決めていこうと思う。

■表10 AJCC登録馬
馬名
性齢
東西
前走
重賞実績
アドマイヤメイン 牡5 西 ディセンバーS2人気4着 06年青葉賞1着、ダービー2着
エアシェイディ 牡7 中山金杯2人気2着(57kg) 重賞2着6回
グラスボンバー 牡8 中山金杯14人気5着(57kg) 05年福島記念1着
ゴーウィズウインド 牡9 ステイヤーズS12人気9着 なし
サンバレンティン 牡7 西 鳴尾記念13人気10着 07年七夕賞1着他
シャドウゲイト 牡6 香港C5着 07年シンガポール国際1着、中山金杯1着
シルクネクサス 牡6 西 中山金杯5人気4着(56kg) なし
シルクフェイマス 牡9 西 06年札幌記念4人気8着 06年AJCC1着他
ダブルティンパニー 牡6 西 オリオンS6人気1着 なし
チェストウイング 牡7 ステイヤーズS8人気9着 なし
トウカイトリック 牡6 西 万葉S1人気1着 07年ダイヤモンドS1着
トウショウナイト 牡7 中山金杯10人気11着(58kg) 06年アルゼンチン共和国杯
ドリーミーオペラ 牡6 寿S12人気5着 なし
ドリームパスポート 牡5 有馬記念7人気6着 06年神戸新聞杯他
ピサノパテック 牡6 アルデバランS6人気13着 なし
ブラックアルタイル セ6 クリスマスC4人気1着 なし
ブリットレーン 牡9 万葉S13人気10着 なし
プラズマ 牡7 巴賞11人気2着 なし
メイショウレガーロ 牡4 中山金杯9人気3着 なし
メテオバースト 牡7 万葉S13人気10着 なし
※グラスボンバー、メイショウレガーロ、シャドウゲイトは回避予定

まずは5番人気以内で決まりやすいレースなので、何が上位人気かを予想してみる。GⅠと重賞での実績が豊富な今回から関東馬のドリームパスポートを筆頭に、先日の中山金杯でも6回目の重賞2着好走を果たした善戦マン・エアシェイディに、長距離巧者トウカイトリック、ダービー2着馬アドマイヤメインにシルクネクサス、ダブルティンパニーといったところが上位人気を形成しそうかと思う。

ドリームパスポートはGⅠ、重賞実績があり、有馬記念でも6着とほどほどに走っているのでAJCCでは「手頃」な感じがする。ただ、彼自身有馬記念では後方13番手が示すようにどちらかというと(AJCCでは相性が悪い)後方待機の馬で、かつ今回は騎手が乗り替わるとのこと。力では抜けていると思われるが、危険な要素があるということで、押さえに回そうと思う。

エアシェイディは重賞2着6回を誇る堅実派。7歳となった今年も年始から中山金杯で57キロながら2着に好走し、その勢いでAJCCに乗り込んでくるようだが、こちらもドリームパスポート同様強調項目がない。中山金杯57キロでの好走例は過去10年でクラフトワークしかない点をみても重い印までは回せないかと思う。

同様にステップとして例のない万葉Sというトウカイトリック、前走のOP戦ディセンバーSがステップがネックなアドマイヤメイン、前走阪神というダブルティンパニーも今一歩パンチに欠ける。よって、5番人気までの中からドリームパスポート、エアシェイディを中心にあと1,2頭を選んでボックス買い、というのが良いかと思うが、人気薄を絡めたい方にはブラックアルタイル、トウショウナイトを推してみたいと思う。
ブラックアルタイルはAJCCで好走例がちらほら見られる前走中山の準OP勝ちであるという点、トウショウナイトに関しては前走中山金杯で58キロを背負っており、表7の斤量別成績を見ると十分好走可能との見方ができる点をそれぞれ理由として挙げてみようと思う。

 

2006/9/24 中京11R 神戸新聞杯(G2)
1着13番 ドリームパスポート 2007/12/22 中山11R クリスマスカップ
1着16番 ブラックアルタイル
2006/9/24 中京11R
神戸新聞杯(G2)
1着 13番 ドリームパスポート
2007/12/22 中山11R
クリスマスカップ
1着 16番 ブラックアルタイル

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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