第146回 明日のヒロインを探せ!ファンタジーSを占う!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第146回 明日のヒロインを探せ! ファンタジーSを占う!

2007/10/31(水)

今週は京都競馬場でファンタジーSが行われる。昨年はアストンマーチャンがレコードで圧勝。年末の阪神JFや来年のクラシックにも繋がる注目の一戦だ。今年はどんな馬が勝ち名乗りを上げるだろうか? 過去のデータをもとに占っていきたい。

今週はJRAのG1競走はひと休み。日曜日には東京でアルゼンチン共和国杯と京都でファンタジーSが組まれている。当コーナーは過去2年、アルゼンチン共和国杯の分析を行ってきたので、今年はファンタジーSの展望に力を注いでみたい。97年以降の過去10年のデータを分析。データ分析はJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去10年のファンタジーS出走馬の前走距離別成績
 前走距離   着別度数   勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
1000m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1200m 5-2-4-33/44 11.4% 15.6% 25.0% 75% 74%
1400m 5-7-5-54/71 7.0% 16.9% 23.9% 35% 59%
1600m 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1700m 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 0-1-1-4/6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 61%
2000m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2歳の重賞は全般的にデータで扱いにくいのだが、過去のファンタジーSの結果から見える傾向をなんとか導き出してみよう。まずは、ファンタジーS出走馬の前走距離に注目してほしい(表1参照)。今回と同じ1400mを使っている馬が5勝と、好成績であるのは自然。しかし、その前後の距離では大きく明暗が分かれる。前走1200mを使っていた馬が5勝に対し、1600mを使っていた馬は3着以内が一度もない。出走頭数そのものに開きはあるが、これまでのところ1600m組は壊滅状態と言っていい。1600mを超えると、1800mからの好走馬が2頭いるだけだ。

 

■表2 前走1200mに出走したファンタジーS出走馬の出走レース別成績(過去10年)
レース名 着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
すずらん賞 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 188% 101%
500万 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 35% 27%
小倉2歳S 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 120% 42%
もみじS 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 280% 96%
函館2歳S 0-1-1-1/3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 163%
新馬 0-1-0-4/5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 64%
未勝利 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 140%
ラベンダー賞 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 190%
ダリア賞 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
未勝利(牝) 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
小倉3歳S 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新馬(牝) 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新潟3歳S 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
カンナS 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
地方 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

それでは5勝を挙げていた前走1200m組を詳しく見ていこう。上の表2は、前走1200m組の出走レース別成績。ここでは前走OPのすずらん賞を筆頭に500万クラスやOP、重賞からの好走馬が目立つ。前走新馬や未勝利を使っていた馬は、2、3着まで。格上げ緒戦馬については、割引が必要かもしれない。

 

■表3 前走1400mに出走したファンタジーS出走馬の出走レース別成績(過去10年)
レース名 着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
新馬(牝) 3-0-0-5/8 37.5% 37.5% 37.5% 267% 77%
ききょうS 1-1-0-1/3 33.3% 66.7% 66.7% 83% 96%
かえで賞 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 28% 22%
りんどう賞 0-4-0-24/28 0.0% 14.3% 14.3% 0% 51%
サフラン賞 0-1-3-7/11 0.0% 9.1% 36.4% 0% 71%
アイビーS 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 200%
新馬 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 200%
マリーゴールド賞 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 160%
新潟3歳S 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
未勝利(牝) 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
未勝利 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
ダリア賞 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
地方 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

次に同じく5勝をマークしていた前走1400m組(表3参照)。ここでは1200mとは対象的に前走新馬戦を勝ったばかりの馬が3勝しているのが大きな特徴。内訳については、興味深いデータが出ているので後述する。そして、さらに注目なのはりんどう賞とサフラン賞組の成績。ファンタジーSのステップレース的な意味合いがある京都芝1400mのりんどう賞組が、苦戦しているという点だ。好走例は2着までしかなく、連対率も14.3%と正直、物足りない。

このような状況が起こるのは、おそらく内回りと外回りコースの違いに起因している。同じ京都1400mの競走でもりんどう賞は内回り、ファンタジーSは外回りで行われるため、両レースは別物と考えなければならない。500万特別のかえで賞も内回りコース使用で、本競走とファンタジーSを連勝したのは02年のピースオブワールド1頭しかいない。東京のサフラン賞組も勝ち馬を出しておらず、連下候補。OP組からはききょうS、アイビーS、マリーゴールド賞と、高確率で好走馬を出している。

 

■表4 表2で1〜3着に好走した馬の詳細
 着順   人気  馬名 前走成績
06年 1 3 アストンマーチャン 小倉2歳S1着
05年 2 4 ラッシュライフ 函館2歳S2着
3 10 ニシノタカラヅカ 未勝利1着
02年 3 4 トーホウアスカ 函館2歳S2着
01年 1 1 キタサンヒボタン すずらん賞1着
2 4 ツルマルグラマー 新馬1着
00年 1 4 タシロスプリング すずらん賞3着
3 6 オイスターチケット すずらん賞1着
99年 1 4 テネシーガール もみじS2着
98年 3 3 タヤスブルーム ラベンダー賞1着
97年 1 1 ロンドンブリッジ 500万1着

上の表4は表2の好走馬の詳細。前述したように500万クラスやOPクラスからの馬が中心で、なおかつそこで3着以内に好走している馬。前走着順を素直に評価すべきだろう。

 

■表5 表3で1〜3着に好走した馬の詳細
 着順   人気  馬名 前走成績
06年 3 1 ハロースピード マリーゴールド賞1着
05年 1 1 アルーリングボイス ききょうS1着
04年 1 2 ラインクラフト 新馬1着
2 4 モンローブロンド りんどう賞1着
3 3 リヴァプール サフラン賞1着
03年 1 2 スイープトウショウ 新馬1着
2 3 ロイヤルセランガー りんどう賞1着
3 8 マルターズヒート 新馬1着
02年 1 1 ピースオブワールド かえで賞1着
2 5 シーイズトウショウ りんどう賞3着
01年 3 6 ブライアンズイブ サフラン賞1着
00年 2 2 テンザンデザート アイビーS3着
99年 2 13 グロウリボン りんどう賞3着
98年 1 6 プリモディーネ 新馬1着
2 2 ゴッドインチーフ ききょうS1着
97年 2 5 シンコウノビー サフラン賞2着
3 3 ダイワリプルス サフラン賞1着

続いては前走1400組の表3の詳細。こちらもクラスを問わず前走3着以内に入っているのが条件。そして、今回のレース予想には直接関係ないのだが、興味深いデータがある。前走新馬を勝ったばかりにもかかわらず優勝を果たした04年のラインクラフト、03年のスイープトウショウ、98年のプリモディーネは、それぞれ翌年のG1を制覇。同じように前走新馬勝ちで、ここで3着に入った03年のマルターズヒートも同年のフェアリーSを制覇している。キャリア1戦でファンタジーSを勝ったような馬は、素質馬の証明で、その後のG1戦線で追いかけてみたい。

 

■表6 前走芝1600m以上のレースに出走しファンタジーSで好走した馬(過去10年)
 着順   人気  馬名 前走成績
06年 2 2 イクスキューズ 札幌2歳S3着
99年 3 3 エンゼルカロ 札幌2歳S3着

最後に前走1600m以上のレースに出走してファンタジーSで好走した馬について(表6参照)。過去10年で2頭の該当馬で、ともに前走札幌2歳Sで3着だった。

 

【結論】

さて、それでは今年のファンタジーSを占ってみよう。出走予定馬は下の表7の通り。

■表7 今年のファンタジーSの出走予定馬
馬名 前走成績 前走コース
エイシンパンサー 新潟2歳S4着 新潟芝1600m
エイムアットビップ りんどう賞1着 京都芝1400m(内)
オディール りんどう賞2着 京都芝1400m(内)
ギンザフローラル サフラン賞10着 東京芝1400m
コウヨウマリーン 未勝利1着 中山芝1200m
サマーファインデイ サフラン賞6着 東京芝1400m
チェレブリタ 未勝利(牝)1着 京都芝1400m(内)
デューン りんどう賞4着 京都芝1400m(内)
ドリームローズ 新馬(牝)1着 阪神芝1400m
パッションローズ 新馬1着 札幌芝1200m
ビーチアイドル フェニックス賞1着 小倉芝1200m
フラミニンアウェイ サフラン賞7着 東京芝1400m
プレサンンティール 未勝利(牝)1着 京都芝1600m(内)
ベストオブミー 函館2歳S9着 函館芝1200m
マイネレーツェル 小倉2歳S3着 小倉芝1200m
リマレックス 新馬(牝)1着 京都芝1400m(内)
ルルパンブルー ききょうS3着 阪神芝1400m

まず、前走1200m組は500万クラス以上で3着以内の馬が注目馬。よって、今年は前走フェニックス賞1着のビーチアイドルと前走小倉2歳S3着のマイネレーツェル。前者はスピード能力がありすぎて実際には距離延長が微妙だが、データ的には買い。

次に前走1400m組。まずはりんどう賞1着のエイムアットビップ、2着のオーディールが実績上位だが、りんどう賞好走馬は過大評価禁物。前者は2走前がレコード勝ちで、当日人気が予想されるが、当コーナーでは単勝は厳しいと判断する。

牝馬限定戦ながら新馬を勝ち上がったばかりなのは、ドリームローズリマレックス。ただし、リマレックスは前走京都芝1400mの勝ち時計が1分24秒1と遅く、同様の臨戦課程だったスイープトウショウやラインクラフトに比べると、時計面で見劣るのがどうか。ドリームローズも前走派手な後方一気が逆に不安なところだが、京都芝1400mではまだ走っていない可能性を考慮して、こちらを上位にとってみたい。

あとは、前走ききょうS3着のルルパンブルー。前走は上位2頭に大きく離されているので、あまり強気になれないが、OP勝ちの実績があるのは強調材料か。

 

2007/8/4 小倉8R フェニックス賞
1着7番 ビーチアイドル
2007/9/17 阪神5R サラ2歳新馬
1着1番ドリームローズ
2007/8/4 小倉8R
フェニックス賞
1着 7番 ビーチアイドル
2007/9/17 阪神5R
サラ2歳新馬
1着 1番 ドリームローズ

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN