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第138回 シリーズ優勝とG1を目指し、秋競馬が開幕!

2007/9/5(水)

今週から秋の中央開催が開幕。日曜日の阪神競馬場ではセントウルSが行われる。サマースプリントシリーズの最終戦であると同時にスプリンターズSの前哨戦として注目の一戦。勝ってG1へ駒を進めるのは果してどの馬か。

暑さはまだ続く日々だが、今週からいよいよ秋の中央開催が始まる。開幕週を飾るのは朝日チャレンジC、京成杯AH、セントウルSの3重賞。今回は日曜日の阪神のメインレース・セントウルSに注目してみたい。本競走はサマースプリントシリーズの最終戦。現在、ポイントトップのアグネスラズベリが逃げ切るのか。はたまた逆転優勝を成し遂げる馬が出てくるのか。今月末に控えるスプリンターズSを占う意味でも、大事な一戦となっている。

現在のようにスプリンターズSのステップレースに位置づけられたのは00年から。この条件になってのレースは今年で8回目。その間、G3からG2へ格上げとなり、昨年は中京芝1200mで行われたが、同年の結果も含めて過去の傾向を分析していきたい。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去7年のセントウルSの上位馬と主な成績(1)
 着順   人気  馬名 6月以降のOP勝ち 芝1200mのG1実績 阪神芝重賞実績
06年 1 1 シーイズトウショウ CBC賞1着 高松宮記念3着(0.3秒) ※CBC賞1着
2 2 テイクオーバーターゲット キングズSS1着 ニューマーケットH1着  
3 4 ネイティヴハート   高松宮記念5着(0.3秒)  
05年 1 5 ゴールデンキャスト   高松宮記念6着(0.6秒) 04年セントウルS1着
2 2 ホーマンテキーラ 小倉日経OP1着    
3 1 マルカキセキ 北九州短距離S1着    
04年 1 1 ゴールデンキャスト 小倉日経OP1着    
2 3 キーンランドスワン   高松宮記念3着(0.2秒)  
3 2 サニングデール   高松宮記念1着 阪急杯1着
03年 1 2 テンシノキセキ 小倉日経OP1着    
2 1 ビリーヴ 函館スプリントS1着 高松宮記念1着 02年セントウルS1着
3 4 デュランダル      
02年 1 1 ビリーヴ      
2 6 パイアン      
3 2 カルストンライトオ アイビスSD1着    
01年 1 6 テネシーガール   高松宮記念3着(0.4秒)  
2 2 ダイタクヤマト   高松宮記念8着(0.8秒) 阪急杯1着
3 1 カルストンライトオ 北九州短距離S1着    
00年 1 2 ビハインドザマスク 小倉日経OP1着    
2 1 ブラックホーク   高松宮記念4着(0.1秒) 阪急杯1着
3 8 スギノハヤカゼ   高松宮記念6着(0.2秒)  
※06年は中京開催なので中京芝重賞の実績を記載。

上の表1は00年以降の過去7年のセントウルS(中京開催含む)で好走した上位3頭の馬を列挙。合計で21頭となる。そして、まずはオーソドックスにこれらの馬の近走のレース実績に注目。すると、セントウルSでは以下の3つのポイント(実績)が重要であることが判明した。

1)6月以降にOPクラスの芝1000〜1200mで勝利
2)同年に芝1200mのG1で0.5秒差以内に入線
3)過去1年以内に阪神(中京)芝1200m以上の重賞で連対

1に関しては今年の6月以降、いわゆる夏場の芝短距離戦線での活躍度合いを計る目安。昨年の優勝馬シーイズトウショウはCBC賞勝ちの実績が該当。2着に入ったオーストラリアからの遠征馬テイクオーバーターゲットも6月に英国で行われたキングズスタンドステークス(G2・芝1000m)で優勝を果たしていた。これらの馬を含み表1の全21頭中10頭が、6月以降にOPクラスの芝1000〜1200mで1着の実績があった。

2は本年の芝スプリントG1の実績・経験。日本馬の場合、春の高松宮記念出走組となるが、そこで0.5秒差以内に入線していた馬は要注意。過去7年で8頭の好走馬を出している。05年1着のゴールデンキャスト(0.6秒差)や01年2着のダイタクヤマト(0.8秒差)のように0.5秒を超える着差で入線しながら好走した例もあるが、両馬は後述する3の実績も持っていた。また、昨年2着のテイクオーバーターゲットも地元の芝1200mのG1で1着の実績があった。高松宮記念勝ちのサニングデール(04年)、ビリーヴ(03年)が本競走で勝ち切れなかった点は少々気になるものの、01年のテネシーガールのように6番人気での優勝という例もある。

3はコース実績に注目。過去1年以内に阪神(中京)芝1200m以上の重賞で連対実績があった馬は、表1の全21頭中6頭が該当。主に旧阪急杯(芝1200m)か、前年のセントウルSの好走馬となっているが、ゴールデンキャスト(04年、05年連覇)のようなコース巧者が活躍している。

以上の点に注目すると、過去7年の好走馬の大半は、この3つの実績のうち一つは有していることがわかる。実に21頭中18頭が該当。セントウルSでの好走に必要な条件(実績)と言っていいだろう。

 

■表2 過去7年のセントウルSの上位馬と主な成績(2)
 着順   人気   性齢  馬名 前走成績 芝1200m  阪神芝 
06年 1 1 牝6 シーイズトウショウ キーンランドC2着 50.0% 42.9%
2 2 セ7 テイクオーバーターゲット ジュライC7着 64.3% 未経験
3 4 牡8 ネイティヴハート NSTオープン2着 27.3% 25.0%
05年 1 5 牡5 ゴールデンキャスト 小倉日経OP4着 26.3% 50.0%
2 2 牡3 ホーマンテキーラ 小倉日経OP1着 71.4% 100.0%
3 1 牡4 マルカキセキ 北九州短距離S1着 25.0% 0.0%
04年 1 1 牡4 ゴールデンキャスト 北九州短距離S8着 40.0% 33.3%
2 3 牡5 キーンランドスワン 駿風S4着 40.0% 0.0%
3 2 牡5 サニングデール 函館スプリントS6着 68.8% 100.0%
03年 1 2 牝5 テンシノキセキ 小倉日経OP1着 60.0% 0.0%
2 1 牝5 ビリーヴ 函館スプリントS1着 68.8% 33.3%
3 4 牡4 デュランダル 中山記念9着 100.0% 100.0%
02年 1 1 牝4 ビリーヴ 北九州短距離S1着 63.6% 25.0%
2 6 牝4 パイアン 耶馬溪特別1着 75.0% 50.0%
3 2 牡4 カルストンライトオ アイビスSD1着 50.0% 33.3%
01年 1 6 牝4 テネシーガール 函館スプリントS4着 33.3% 0.0%
2 2 牡7 ダイタクヤマト 高松宮記念8着 47.6% 57.1%
3 1 牡3 カルストンライトオ アイビスSD3着 80.0% 50.0%
00年 1 2 牝5 ビハインドザマスク 小倉日経OP1着 87.5% 50.0%
2 1 牡7 ブラックホーク 安田記念9着 66.7% 100.0%
3 8 牡8 スギノハヤカゼ 函館スプリントS8着 36.4% 40.0%
※06年は中京開催で「阪神芝」の欄は中京芝コースの連対率を記載。

次に上記の3つの実績を持たずにセントウルSで好走を果たした馬について調べる。つまりは、03年3着のデュランダル、02年の優勝馬ビリーヴ、同年2着のパイアンについてだ。上の表2は過去7年のセントウルSの上位馬の前走成績、そして芝1200mにおける連対率、さらに阪神芝コースにおける連対率を記したもの。

すると、ビリーヴとパイアンは条件クラスながら前走夏場の芝1200mのレースで1着の実績。デュランダルは前走中山記念9着以来の休み明けだったが、芝1200mと阪神芝コースの連対率が100%。ローテーションこそ異色だったが、芝の短距離においては底を見せていなかったと言える。また、ビリーヴとパイアンも距離・コース実績は秀逸。両馬ともに芝1200mの連対率は50%以上、パイアンは阪神芝コースの連対率も50%という良績だった。

一方、表1での実績を持つ馬に関しては、芝1200mと阪神芝コースの実績はあまり気にしなくてもよさそう。緩い目安となってしまうが、芝1200m・阪神芝コースの連対率がどちらか30%以上あれば合格という条件だ。

 

【結論】

それでは、今年のセントウルSを占っていこう。今年の出走予定馬は以下の通り。

■表3 今年のセントウルS出走予定馬と主な成績(1)
順位 馬名 6月以降のOP勝ち 芝1200mのG1実績  阪神芝重賞実績 
1 アグネスラズベリ 函館スプリントS1着   阪神牝馬S2着
2 フサイチリシャール     阪神C1着
3 サンアディユ アイビスSD1着    
4 オレハマッテルゼ   高松宮記念5着(0.6秒差)  
5 エムオーウイナー   高松宮記念7着(0.7秒差)  
6 アイルラヴァゲイン      
7 ゴールデンキャスト      
8 キョウワロアリング 北九州記念1着    
9 スピニングノアール   高松宮記念12着(1.1秒差)  
10 カノヤザクラ      
11 メイショウトッパー      
13 キンシャサノキセキ      
14 アルーリングボイス      
15 エムエスワールド      
16 ナリタシークレット      
17 エイシンツルギザン      
※フルゲート16頭。(12)リキアイタイカンは出走回避の見込み(9/5午前現在)。

 

■表4 今年のセントウルS出走予定馬と主な成績(2)
 順位  馬名  性齢  前走成績 芝1200m(連対率) 阪神芝(連対率)
1 アグネスラズベリ 牝6 キーンランドC2着 4-2-1-3(60.0%) 1-1-0-0(100%)
2 フサイチリシャール 牡4 CBC賞12着 0-0-0-1(0%) 2-0-0-1(66.7%)
3 サンアディユ 牝5 北九州記念7着 0-0-0-1(0%) 未経験
4 オレハマッテルゼ 牡7 安田記念18着 1-0-0-2(33.3%) 0-2-2-1(40.0%)
5 エムオーウイナー 牡6 キーンランドC5着 7-5-1-14(44.4%) 0-1-0-1(50.0%)
6 アイルラヴァゲイン 牡5 アイビスSD4着 3-0-3-2(37.5%) 1-0-0-0(100%)
7 ゴールデンキャスト 牡7 北九州記念9着 6-3-3-21(27.3%) 3-0-0-2(60.0%)
8 キョウワロアリング 牡6 北九州記念1着 3-2-1-6(41.7%) 1-1-1-4(28.6%)
9 スピニングノアール 牡6 北九州記念11着 5-2-8-17(21.9%) 1-1-1-2(40.0%)
10 カノヤザクラ 牝3 北九州記念5着 1-1-0-2(50.0%) 0-0-0-1(0%)
11 メイショウトッパー 牡4 北九州記念10着 5-0-1-2(62.5%) 1-1-0-0(100%)
13 キンシャサノキセキ 牡4 谷川岳S1着 1-0-0-0(100%) 0-0-0-3(0%)
14 アルーリングボイス 牝4 北九州記念2着 2-2-0-1(80.0%) 1-1-0-3(40.0%)
15 エムエスワールド 牡4 小倉日経賞1着 2-0-0-7(22.2%) 1-0-0-0(100%)
16 ナリタシークレット 牝5 シルクロードS8着 3-2-0-7(41.7%) 1-2-1-2(50.0%)
17 エイシンツルギザン 牡7 UHB杯2着 1-2-0-2(60.0%) 0-0-0-1(0%)

前述した1)6月以降にOPクラスの芝1000〜1200mで勝利、2)同年に芝1200mのG1で0.5秒差以内に入線、3)過去1年以内に阪神(中京)芝1200m以上の重賞で連対という3つの実績に注目すると、今年の出走予定馬で該当するのはアグネスラズベリフサイチリシャールサンアディユキョウワロアリングの4頭。

中でも函館スプリントS優勝、今年の阪神牝馬S2着と2つの実績を持つアグネスラズベリが筆頭格。芝1200m・阪神芝コースでも高連対率を誇り申し分ない。現在、サマースプリントシリーズ15ポイント獲得で地力でのシリーズ優勝のチャンス。昨年のシーイズトウショウはセントウルSを勝って、シリーズ優勝を決めただけにここは注目が集まる。

フサイチリシャールは昨年の阪神C優勝馬。芝1400mの実績だが、今回と同格のG2の勝ち馬。阪神芝コースの連対率も高く注意が必要か。サンアディユは芝1200mと阪神芝コースの連対率が足らないが、芝の競走のキャリアそのものが少ないので、情状酌量の余地はありそう。キョウワロアリングは前走がハンデ戦で52キロ。今回は一気に5キロの斤量増で、前走は展開がハマった感は否めないが、阪神芝コースの連対率は40%とマズマズ。

その他の馬では、前走1着のキンシャサノキセキ、エムエスワールドに注目が集まるところだが、前者は4ヵ月半の休養明け。加えて、阪神芝コースで好走例がないのが不安なところ。後者は芝1200mの連対率が22.2%と低いのが気になる。それならば、前走北九州記念大敗も芝1200m・阪神芝コースの連対率の合計でメンバー中最高の数字をマークしているメイショウトッパーに注目してみたい。

 

2007/7/1 函館11R 函館スプリントS(Jpn3)
1着2番 アグネスラズベリ 2006/12/17 阪神11R 阪神カップ(G2)
1着10番 フサイチリシャール
2007/7/1 函館11R
函館スプリントS(Jpn3)
1着 2番 アグネスラズベリ
2006/12/17 阪神11R
阪神カップ(G2)
1着10番 フサイチリシャール

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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