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第137回 キャリア別で見る小倉2歳S

2007/8/30(木)

まだ世間では暑く、夏の終わりが感じられないが、競馬は今週が夏競馬の最終週ということになる。その最終週は新潟2歳S、小倉2歳S、さらに2週延びた札幌記念の3重賞が組まれている。今週は2歳のスプリント戦、小倉2歳Sを分析してみたい。

小倉2歳Sはデビューして間もない馬同士の対戦で能力比較も困難な上、開催最終週とあって馬場状態も加味しなければならず、難解なレースだ。しかしこういうレースだからこそ、データから見えてくる傾向に頼ってみたい。小倉2歳Sは98年に京都芝1200mで行われたが、通常通り過去10年のデータを基に分析する。なおデータ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 小倉2歳S出走馬の性別別成績(過去10年)
性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
牡馬 2-7-5-57/71 2.8% 12.7% 19.7% 4% 56%
牝馬 8-3-6-56/73 11.0% 15.1% 23.3% 280% 102%

最初に性別別成績を見てもらいたい(表1参照)。牡馬と牝馬は過去10年の出走頭数で見るとほぼ同数であるが、牝馬が8勝もしている。そして勝率、連対率、複勝率、単勝回収率、複勝回収率と全ての数字で牝馬が牡馬を上回っていることがわかる。

 

■表2 小倉2歳S出走馬のキャリア別成績(過去10年)
キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1戦 4-4-1-36/45 8.9% 17.8% 20.0% 50% 44%
2戦 4-5-4-50/63 6.3% 14.3% 20.6% 20% 57%
3戦 2-1-4-22/29 6.9% 10.3% 24.1% 596% 165%
4戦 0-0-2-5/7 0.0% 0.0% 28.6% 0% 157%

次にキャリア別成績を見てもらいたい(表2参照)。勝率、連対率はキャリア1戦の馬の成績が良いが、それほど抜けている数字でもなく、キャリア1戦、2戦、3戦それぞれからまんべんなく好走馬が出ていることがわかる。よって以下では小倉2歳Sの好走馬をキャリア別に分けて、それぞれのキャリアから傾向を探ってみたい。

 

■表3 キャリア1戦で小倉2歳Sを好走した馬(過去10年)
人気 着順 馬名 前走 前走着差
05年 1 3 トーホウアモーレ 新馬(牝)1人気1着 0.4秒
04年 4 1 コスモヴァレンチ 新馬3人気1着 0.8秒
04年 6 2 ケイアイフウジン 新馬2人気1着 2.0秒
01年 2 2 オースミエルスト 新馬4人気1着 0.5秒
00年 3 1 リキセレナード 新馬(牝)1人気1着 0.6秒
00年 4 2 テイエムサウスポー 新馬1人気1着 0.5秒
99年 2 1 アルーリングアクト 新馬(牝)8人気1着 1.1秒
98年 2 2 トウカイナンバー 新馬2人気1着 0.5秒
97年 1 1 タケイチケントウ 新馬2人気1着 1.0秒

上記の表3がキャリア1戦で好走した馬。共通していることは新馬戦で2着馬との着差を0.4秒以上つけて勝ったということだ。また多くの馬が新馬戦で3番人気以内に支持されていた。

 

■表4 キャリア2戦で小倉2歳Sを好走した馬(過去10年)
人気 着順 馬名 前走 前走コース 前々走
06年 3 1 アストンマーチャン 未勝利1着 小倉芝1200m 新馬(牝)2着
5 2 ニシノマオ 未勝利1着 小倉芝1200m 新馬5着
05年 2 1 アルーリングボイス 未勝利1着 小倉芝1200m 新馬2着
5 2 セントルイスガール フェニックス賞2着 小倉芝1200m 新馬1着
03年 1 1 メイショウボーラー フェニックス賞1着 小倉芝1200m 新馬1着
02年 5 2 ブルーコンコルド 新馬1着 小倉芝1200m 新馬2着
01年 11 3 ソウルフルシチー フェニックス賞5着 小倉芝1200m 新馬1着
00年 10 3 クイーンリザーブ 新馬1着 小倉ダ1000m 新馬5着
99年 4 2 ピサノガルボ フェニックス賞1着 小倉芝1200m 新馬1着
98年 1 1 コウエイロマン フェニックス賞1着 京都芝1200m 新馬(九)1着
3 3 クラフティゴールド フェニックス賞4着 京都芝1200m 新馬1着
97年 6 2 テイエムオーロラ 新馬1着 小倉芝1000m 新馬(牝)5着
4 3 ビッググランプリ フェニックス賞3着 小倉芝1200m 新馬1着

次にキャリア2戦で好走した馬を見てもらいたい(表4参照)。多くの馬が前走で小倉芝1200mを使っていたことがわかる。98年は京都芝1200mで小倉2歳Sが行われたので、前走で小倉2歳Sと同コース・距離を走った馬が13頭中11頭いたことがわかる。

 

■表5 キャリア3戦で小倉2歳Sを好走した馬(過去10年)
人気 着順 馬名 前走コース 前々走コース 3走前コース
06年 4 3 スーサンライダー 小倉芝1200m 小倉ダ1000m 京都芝1200m
04年 3 3 コスモフォーチュン 小倉芝1200m 小倉芝1200m 小倉芝1000m
03年 3 2 コスモサンビーム 小倉芝1200m 阪神芝1600m 阪神ダ1200m
02年 10 1 メイプルロード 小倉芝1200m 小倉芝1200m 小倉芝1000m
01年 15 1 タムロチェリー 小倉芝1800m 小倉芝1200m 小倉芝1000m
00年 9 3 マイネバレリーナ 小倉芝1000m 小倉芝1200m 小倉芝1000m
99年 7 3 マンボノリズム 小倉芝1200m 小倉ダ1000m 小倉芝1200m

続いてキャリア3戦で好走した馬を見てもらいたい(表5参照)。全ての馬に共通していることは小倉芝1200m以外の条件で走った経験があるということだ。

 

■表6 キャリア4戦で小倉2歳Sを好走した馬(過去10年)
人気 着順 馬名 前走 前々走 3走前 4走前
03年 4 3 エイシンヘーベ 未勝利1着 未勝利2着 未勝利4着 新馬4着
02年 8 3 ダイキチムスメ 未勝利(牝)1着 未勝利4着 新馬4着 新馬6着

最後にキャリア4戦で好走した馬を見てもらいたい(表6参照)。キャリア4戦で出走してくる馬は少ないが、好走した2頭は4走前から前走まで着順を上昇させていた

 

■表7 前走フェニックス賞組の小倉2歳S好走馬(過去10年)
人気 着順 馬名 前走 通過順
06年 4 3 スーサンライダー フェニックス賞3人気3着 [2-1]
05年 5 2 セントルイスガール フェニックス賞4人気2着 [2-2]
03年 1 1 メイショウボーラー フェニックス賞1人気1着 [2-2]
01年 11 3 ソウルフルシチー フェニックス賞3人気5着 [10-9]
99年 4 2 ピサノガルボ フェニックス賞1人気1着 [5-3]
99年 7 3 マンボノリズム フェニックス賞3人気3着 [2-2]
98年 1 1 コウエイロマン フェニックス賞2人気1着 [1-1]
98年 3 3 クラフティゴールド フェニックス賞1人気4着 [6-4]
97年 4 3 ビッググランプリ フェニックス賞2人気3着 [3-5]

ここで小倉2歳Sのトライアル的な要素を含むフェニックス賞と小倉2歳Sの関係も見ていきたい。上記の表7がフェニックス賞をステップに小倉2歳Sを好走した馬だ。全ての馬がフェニックス賞で4番人気以内に支持されていた。また、9頭中7頭はフェニックス賞で4角の通過順から着順を落としていなかった

 

■表8 小倉2歳S出走馬の枠別成績(過去10年)
枠  着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1-0-2-9/12 8.3% 8.3% 25.0% 36% 73%
2枠 0-0-0-15/15 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3枠 0-1-0-16/17 0.0% 5.9% 5.9% 0% 19%
4枠 1-0-0-18/19 5.3% 5.3% 5.3% 7% 6%
5枠 1-1-2-15/19 5.3% 10.5% 21.1% 342% 84%
6枠 2-3-2-13/20 10.0% 25.0% 35.0% 84% 70%
7枠 3-1-3-13/20 15.0% 20.0% 35.0% 40% 120%
8枠 2-4-2-14/22 9.1% 27.2% 36.4% 510% 215%

最後に枠別成績を見てもらいたい(表8参照)。内枠の成績が悪いのは一目瞭然で、5枠より外の枠の成績が良いのがわかる。

 

【結論】

以上のデータを基に今年の出走馬を見ていく。まず今年の出走馬をキャリア別に分けてみたい。

■表9 今年の小倉2歳S出走予定のキャリア1戦馬
馬名 前走 着差
アキノジャブ 新馬2人気1着 -0.1
コウユーココロコロ 新馬1人気1着 -0.5
シゲルトンカーン 新馬4人気1着 -0.3
シルクストレングス 新馬3人気1着 -0.6
ミリオンウェーブ 新馬4人気1着 0
レッツゴーキリシマ 新馬2人気1着 -0.1

上記の表9が今年の小倉2歳S出走予定のキャリア1戦馬。新馬戦で3番人気以内に支持されて、2着馬との着差を0.4秒以上つけて勝った馬は、コウユーココロコロシルクストレングス

 

■表10 今年の小倉2歳S出走予定のキャリア2戦馬
馬名 前走 前走コース 前々走
エーシンプリリード フェニックス賞4着 小倉芝1200m 新馬1着
マイネレーツェル フェニックス賞2着 小倉芝1200m 新馬1着
マルブツイースター 未勝利1着 小倉芝1000m 新馬2着
※オースミマーシャル、シゲルクシエラ、ノボリデューク、マイネルアトレは出走回避の見込み。

上記の表10が今年の小倉2歳出走予定のキャリア2戦馬。前走で小倉芝1200mを使っている馬はエーシンプリリードマイネレーツェル

 

■表11 今年の小倉2歳S出走予定のキャリア3戦馬
馬名 前走 前走コース 前々走 前々走コース 3走前 3走前コース
アグネスクリスタル 未勝利1着 小倉芝1000m 未勝利4着 新潟芝1600m 新馬4着 阪神芝1200m
ハンターキリシマ ひまわり賞2着 小倉芝1200m 未勝利(九)1着 小倉芝1200m 新馬(九)2着 小倉芝1200m
※メッサーシュミットは出走回避の見込み。

上記の表11が今年の小倉2歳出走予定のキャリア3戦馬。小倉芝1200m以外の条件で走った経験があるのは、アグネスクリスタルのみ。

 

■表12 今年の小倉2歳S出走予定のキャリア4戦馬
馬名 前走 前々走 3走前 4走前
アイファーハクオー 未勝利1着 未勝利4着 未勝利2着 新馬10着

上記の表12が今年の小倉2歳出走予定のキャリア4戦馬。該当するのはアイファーハクオーだけだが、3走前2着、2走前4着と着順を落としており、過去の傾向には合致しない。

 

■表13 今年の小倉2歳出走予定の前走フェニックス賞組
馬名 前走 通過順
エーシンプリリード フェニックス賞3人気4着 [3-3]
マイネレーツェル フェニックス賞4人気2着 [4-3]

最後に今年の小倉2歳出走予定の前走フェニックス賞組を見ていく。フェニックス賞で4番人気以内に支持されて、4角の通過順より着順を落としていない馬はマイネレーツェルのみ。

以上の点からキャリア2戦の傾向とフェニックス賞組の好走馬の2点で合致し、かつ牝馬でもあるマイネレーツェルが最も有力な馬だろう。同馬はフェニックス賞で3着メッサーシュミットに4馬身差も先着しており、上がり最速で勝ち馬ビーチアイドルをあと少しで捕えるところだった。あの勝ち馬がいないなら、ここでも好勝負だろう。そしてキャリア1戦からコウユーココロコロシルクストレングス。キャリア2戦からは、エーシンプリリードが浮上するが、フェニックス賞組の傾向に合致しない。キャリア3戦の馬からアグネスクリスタル。以上の3頭がマイネレーツェルに次ぐ馬だろう。後は枠も同レースでは重要な要素を締めるので、その点だけは忘れずに注意したいところだ。

 

2007/8/4 小倉8R フェニックス賞
2着6番 マイネレーツェル 2007/8/26 小倉4R サラ2歳新馬
1着15番 シルクストレングス
2007/8/4 小倉8R
フェニックス賞
2着 6番 マイネレーツェル
2007/8/26 小倉4R
サラ2歳新馬
1着 15番 シルクストレングス

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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