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第136回 サマースプリントシリーズ第四戦!キーンランドCを占う!

2007/8/23(木)

今週はサマースプリントシリーズの第四戦、キーンランドCが行われる。昨年から重賞となった北の大地のスプリント戦。 昨年は牝馬が上位独占となったが、今年はいかに?少ないデータと今年の戦況、直近の様子まで含めて占っていきたいと思う。

今週は新潟で新潟記念が、札幌でキーンランドカップがそれぞれ開催される。過去2年の当週の当コーナーでは新潟記念を取り上げてきたが、今年は昨年の新設レースでデータはないに等しいものの、キーンランドカップを占って行こうと思う。札幌の芝1200mで行われるGⅢ(JPNⅢ)戦だが、類似するレースが特にない点(キーンランドカップは2006年に新設。以前に同名のレースは存在したものの、過去数年は条件戦で行われていた)もあり、今回は昨年の結果、今年のこの路線の状況、直近の開催の状況等も踏まえて分析し、占っていこうと思う。なお、データの調査・集計にあたってはいつもの通りJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 06年8月27日 キーンランドカップ(3歳以上GⅢ別定)の成績(1)
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム   前走成績(斤量)
1 4 チアフルスマイル 牝6 54 1.08.4 クイーンS5着(55キロ)
2 1 シーイズトウショウ 牝6 55 1.08.5 函館SS2着(56キロ)
3 2 ビーナスライン 牝5 54 1.08.5 函館SS1着(54キロ)
4 3 ブルーショットガン 牡7 56 1.08.5 UHB杯8着(56キロ)
5 6 ツルガオカハヤテ セン6 56 1.08.7 UHB杯1着(54キロ)
【払戻】単勝16:1240円、馬連14-16:1040円、馬単16-14:3560円、三連単16-14-02:20110円

まず、昨年の結果をご確認いただきたい。払戻を見てもらえればわかると思うが、割と平穏に収まったというイメージかと思う。そして、何といっても牝馬3頭が上位独占したというのが最大のポイントであろう。ただ、牝馬なら何でも良いというわけでなく、3頭とも重賞勝ちもしくは(当年の)オープン勝利があった、実績馬、好調馬だったことには注意しておきたい。あと、気のせいかもしれないが、
・前走はオープンクラスで5着以内といったある程度の結果
・斤量増だった馬は?(ツルガオカハヤテの5着が最高であった)
といったことを付け加えておく。あまりに着順が悪かったり斤量が一気に重くなるような馬に関しては気にした方が良いということだろうか。

 

■表2 06年8月27日 キーンランドカップ(3歳以上GⅢ別定)の成績(2)
着順 人気 馬名 全着度数 芝連対率 芝1200m
着度数
芝1200m
連対率
 札幌芝1200m 
着度数
備考
1 4 チアフルスマイル 7-3-4-15 34.5% 3-1-0-1 80.0% 2-0-0-1 06年谷川岳S1着
2 1 シーイズトウショウ 6-7-5-15 39.4% 6-3-3-7 47.4% 0-0-0-0 05、04年函館SS1着他
3 2 ビーナスライン 6-2-6-11 32.0% 5-1-5-4 40.0% 1-0-0-0 06年函館SS1着
4 3 ブルーショットガン 7-6-5-31 26.5% 4-5-4-24 24.3% 1-1-2-0 06年阪急杯1着
5 6 ツルガオカハヤテ 6-1-2-7 43.8% 6-1-2-5 50.0% 1-0-1-0

表2では昨年の上位馬の戦跡についてまとめてみた。芝で6勝以上、芝1200mで3勝以上といった実績に加え、札幌芝1200mの経験がある馬に関しては好走経験が必要といったところだろか。
昨年の5着以内馬は全て5歳以上で、ある程度のキャリアがあった馬たちばかりなので「芝6勝、芝1200m3勝」というのはいささかハードルが厳しいかもしれないので目安にとどめようと思うが、3、4歳の馬でもある程度は芝、距離での成績を求めるとともに、出走経験がある場合は札幌芝1200mでの好走経験も求めていくべきだと思う。

 

■表3 07年6月10日 CBC賞(3歳以上GⅢハンデ)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム  前走成績(斤量)
1 10 ブラックバースピン 牡4 55 1.09.1 京王杯SC12着(57キロ)
2 7 ナカヤマパラダイス 牡4 54 1.09.2 駿風S1着(57キロ)
3 8 アグネスラズベリ 牝6 54 1.09.2 ヴィクトリアM11着(55キロ)

 

■表4 07年7月1日 函館SS(3歳以上GⅢ別定)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム  前走成績(斤量)
1 3 アグネスラズベリ 牝6 54 1.08.9 CBC賞3着(54キロ)
2 6 サープラスシンガー 牡3 52 1.08.9 クロッカスS1着(56キロ)
3 4 ブラックバースピン 牡4 56 1.08.9 CBC賞1着(55キロ)

 

■表5 07年7月15日 アイビスSD(3歳以上GⅢ別定)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム  前走成績(斤量)
1 13 サンアディユ 牝5 54 0.55.1 京葉S12着(53キロ)
2 1 ナカヤマパラダイス 牡4 56 0.55.2 CBC賞2着(54キロ)
3 5 クーヴェルチュール 牝3 51 0.55.2 バーデンバーデンC1着(49キロ)

 

■表6 07年7月29日 UHB杯(3歳以上OPハンデ)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム  前走成績(斤量)
1 8 タニノマティーニ 牡7 55 1.11.4 函館SS10着(56キロ)
2 1 エイシンツルギザン 牡7 55 1.11.6 函館SS8着(56キロ)
3 6 ダンスオブサロメ 牝5 51 1.11.6 テレビユー福島賞6着(55キロ)

ここからは今年の夏の芝短距離路線の状況を占うために、表3から表6を続けて見ていく。6月のCBC賞、函館スプリントS(函館SS)、アイビスSDのGⅢに函館のOP、UHB杯の結果を表にまとめてみた。
6月のCBC賞の3着以内馬のうち、ブラックバースピン、アグネスラズベリに関しては次走の函館SSで、2着のナカヤマパラダイスに関してはこれまた次走のアイビスSDでそれぞれ好走しており、この組を基準に彼らと対等な戦いをしてきているかどうかを見るべきかと思う。 シンプルに考えるならば、これら3頭が安定した力を出していることからも、彼らと差のない競馬をしてきているのならば買い目に入れる、彼らから大きく負けていた馬を割り引いて考える、といった必要がありそうだ。

 

【結論】

ここからは結論として中心となる馬を占っていきたいところだが、登録馬を見ていく前に二つほどチェックしてみたいことがあるので表7、表8をご覧頂きたい。

■表7 8月11・12日の札幌芝のレースの1〜3着馬の4コーナーの位置取り
日付  レース   距離   1着馬   2着馬   3着馬 
8月11日(土) 1R 1500m 1 3 3
4R 1200m 3 5 3
6R 2000m 1 2 8
9R 1200m 6 2 10
10R 2600m 2 7 4
12R 1200m 1 3 4
8月12日(日) 4R 1800m 10 3 1
5R 1200m 8 2 13
7R 2000m 3 8 2
9R 1800m 1 2 11
10R 1500m 6 6 1
11R 1800m 3 1 3
12R 1200m 6 1 3

まず、表7に札幌開幕週(8/11、8/12)の芝のレースにおける1〜3着馬の4コーナーでの位置取りをまとめてみた。表7をご覧いただければすぐにわかると思うが、距離、展開に関わらず、必ず3着以内に4コーナー3番手以内の馬が好走しているということである。それだけ馬場状態が良いということなのだろうが、留意したいのは今週は馬インフルエンザの影響で1週空いての開催であるということ。1週空いたことでおそらく開幕週に近い良好な馬場状態で競馬が開催されるであろうことを念頭に入れて逃げ、先行馬に関して考慮に入れておきたい。(この辺は土曜日の結果も見ながら判断したいところだ)

 

■表8 毎年6〜8月における3歳馬の古馬1000万以上戦における年別の成績
世代 着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
2007年(現3歳) 19-20-16-98/153 12.4% 25.5% 35.9% 70% 93%
2006年(現4歳) 20-9-21-141/191 10.5% 15.2% 26.2% 95% 79%
2005年(現5歳) 22-15-11-120/168 13.1% 22.0% 28.6% 109% 77%
2004年(現6歳) 16-14-9-110/149 10.7% 20.1% 26.2% 89% 65%
2003年(現7歳) 9-16-14-140/179 5.0% 14.0% 21.8% 75% 71%
2002年(現8歳) 18-14-21-127/180 10.0% 17.8% 29.4% 60% 71%
2001年(現9歳) 19-17-17-93/146 13.0% 24.7% 36.3% 69% 83%
現3歳世代に関しては8/11,12の開催までのデータ

次にこの夏の3歳馬はどうなのか?というのを探るべく、夏競馬における3歳馬の古馬に対する戦績を見てみることとする。
表8に古馬混合戦が実施されるようになった6月以降の夏競馬に1000万、1600万、OPで3歳馬がどれくらいの成績を残しているかというデータである。今年は割と3歳が古馬を相手に1000万クラスで勝ち鞍をあげているなというイメージだったので調べてみたのだが、期間が欠けているにもかかわらず今の3歳世代はここ数年の3歳馬と同等かそれ以上の良い成績を残している。勝ち鞍がほぼ同等(期間が短いので割合的には例年より評価できるはず)で、連対率、3着内率もみても現5歳、現9歳世代と同等かそれ以上と見るべきであろう。要するに今年の3歳馬は古馬相手でもそこそこ通用するということかと思う。

 

■表9 今年のキーンランドCの登録馬
馬名 性齢 斤量 前走成績 全芝 芝1200m 札幌芝
1200m
備考
アグネスラズベリ 牝6 54.0 函館SS1着(54キロ) 7-4-3-6 4-1-1-3 0-1-0-0 07年函館SS1着
アズマサンダース 牝6 54.0 UHB杯4着(52キロ) 2-3-1-7 1-0-0-4 1-0-0-0 05年京都牝馬S1着
エイシンツルギザン 牡7 56.0 UHB杯2着(55キロ) 3-4-0-9 1-2-0-2 0-0-0-0 03年NHKマイルC2着
エムオーウィナー 牡6 56.0 TV愛知OP4着(57キロ) 7-5-1-15 7-5-1-13 0-0-0-0 07年シルクロードS1着
クーヴェルチュール 牝3 51.0 アイビスSD3着(51キロ) 4-0-1-5 4-0-0-2 1-0-0-1
クリノビスケット 牝4 55.0 札幌日刊S杯7着(55キロ) 4-0-0-4 3-0-0-1 0-0-0-1
コレデイイノダ 牡7 56.0 札幌日刊S杯6着(57キロ) 0-6-2-4 0-5-2-2 0-0-0-2
サープラスシンガー 牡3 53.0 函館SS2着(52キロ) 3-3-0-2 2-3-0-0 0-0-0-0
サチノスイーティ− 牝4 54.0 アイビスSD5着(54キロ) 3-2-1-6 2-2-1-4 0-0-0-0 06年アイビスSD1着
ショウナンパントル 牝5 54.0 アイビスSD12着(54キロ) 2-2-0-11 0-0-0-0 0-0-0-0 04年阪神JF1着
シンボリウエスト セン7 56.0 札幌日刊S杯1着(57キロ) 3-3-2-2 2-1-1-3 1-0-0-0  
ステンカラージン 牡6 56.0 エニフS15着(53キロ) 0-0-0-5 0-0-0-3 0-0-0-0  
ゼットカーク 牡3 53.0 札幌日刊S杯3着(54キロ) 3-2-2-3 3-0-1-3 0-0-1-0
ダンスオブサロメ 牝5 54.0 札幌日刊S杯9着(55キロ) 4-5-2-18 4-5-2-13 0-0-0-4  
ツルガオカハヤテ セン7 56.0 UHB杯8着(55キロ) 6-1-2-18 6-1-2-12 1-0-1-1
トールハンマー 牡7 56.0 UHB杯7着(54キロ) 6-6-2-19 3-4-1-9 0-1-0-2
ニシノチャーミー 牝3 51.0 桜花賞18着(55キロ) 2-0-0-1 2-0-0-0 0-0-0-0 06年函館2歳S1着
ビーナスライン 牝6 54.0 函館SS14着(54キロ) 6-2-8-17 5-1-7-8 1-0-2-1 06年函館SS1着
ブラックバースピン 牡4 56.0 函館SS3着(56キロ) 5-2-2-5 1-0-1-1 0-0-0-0 07年CBC賞1着
ブルーショットガン 牡8 56.0 UHB杯5着(56キロ) 7-6-5-40 4-5-4-30 1-1-2-1 06年阪急杯1着
リキアイタイカン 牡9 56.0 函館SS6着(56キロ) 5-1-5-33 4-0-3-19 0-0-0-3 01年CBC賞1着
レヴリ 牝5 54.0 羊が丘特別1着(55キロ) 4-3-2-5 4-3-2-3 3-0-1-0  
ローレルゲレイロ 牡3 53.0 東京優駿13着(57キロ) 1-5-2-2 0-1-1-0 0-0-0-0 07年NHKマイルC2着
ワイルドシャウト 牡6 56.0 函館SS4着(56キロ) 4-2-0-6 4-2-0-6 0-0-0-0
(注)登録馬は8月22日正午現在。また、同時点で今週の競馬開催は未定。

最後に表9で特別登録馬を見て狙い馬を抽出していこうと思う。アグネスラズベリは今夏のこの路線の中心馬の一頭。昨年の当レースの上位3頭が実績のあった牝馬だったこと、芝、距離での成績に加え、札幌の成績が悪いわけではない点を重視してここでの中心馬とする。斤量も増えていないので位置取りさえ悪くならなければと思っている。
実績があるという意味ではエムオーウィナーも浮上するだろうか。シルクロードSで重賞勝利し、春の高松宮記念で上位人気だったようにもともとこの路線の中では力のある馬。先行できる脚質も開幕後1週空いた今の馬場には合うと思うし、休み明けなので評価は若干落とすが買い目に加えておきたい1頭である。

先行という意味でも浮上してくるが、今年の3歳はそれなりに力があるのでは?という期待の面から見ると、既に古馬と互角に渡り合っているクーヴェルチュールサープラスシンガーに、クラシックから路線を変えて出てくるローレルゲレイロの3歳馬3頭にはぜひ注目してみたい。クーヴェルチュール、サープラスシンガーとともに芝、芝1200m戦での成績も評価できると思うし、春のGTでも好走したローレルゲレイロに関しても戦績から判断すれば同等以上の評価は与えられると思う。ローレルゲレイロあたりがあっさり勝つようなことがあれば今年の3歳馬は本物かという気がするので、そういう意味でも楽しみにしたいところだ。
あとはこの路線でアグネスラズベリとともに夏をリードしているブラックバースピンに安定した戦績のシンボリウエストまで見て手広く考えてみようと思っている。

 

2007/7/1 函館11R 函館スプリントS(Jpn3)
1着2番 アグネスラズベリ 2007/5/6 東京11R NHKマイルカップ(Jpn1)
2着10番 ローレルゲレイロ
2007/7/1 函館11R
函館スプリントS(Jpn3)
1着 2番 アグネスラズベリ
2007/5/6 東京11R
NHKマイルカップ(Jpn1)
2着10番 ローレルゲレイロ

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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