第134回 シリーズ中盤に突入!北九州記念を占う!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第134回 シリーズ中盤に突入! 北九州記念を占う!

2007/8/8(水)

今週は小倉競馬場で北九州記念が行われる。サマースプリントシリーズの第3戦として、昨年から芝1200mの競走へとリニューアル。現時点ではデータ不足は明白だが、とあるレースに注目して傾向を探っていくことにした。

サマースプリントシリーズはこれから中盤戦に突入。今週は小倉競馬場で北九州記念が行われる。シリーズの3戦目として同レースは昨年からリニューアル。芝1200mの競走として、あらたな時代を築こうとしている。コスモフォーチュンが優勝して幕を閉じた昨年のレースは、最も重要な分析材料となるわけだが、過去1年だけのデータでは情報が不足している。そこで、03年から05年まで8月の小倉開催で行われていた北九州短距離Sに注目した。微妙に開催時期のズレはあるものの、同じ3歳以上のOPクラスの芝1200mのハンデ戦ということで、今回の北九州記念の条件とかなり近い。この過去3年分の北九州短距離Sの結果も加えて、今年の北九州記念を占っていきたい。データ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 06年8月13日・北九州記念(3歳以上GⅢハンデ)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム   前走成績(斤量)
1 11 コスモフォーチュン 牝4 52 1.08.0 疾風特別1着(55キロ)
2 4 ゴールデンキャスト 牡6 58 1.08.3 北九州短距離S1着(57キロ)
3 2 ホーマンテキーラ 牡4 56 1.08.3 アイビスSD4着(56キロ)

 

■表2 05年8月7日・北九州短距離S(3歳以上OPハンデ)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム   前走成績 
1 1 マルカキセキ 牡4 55 1.06.9 佐世保S1着(57キロ)
2 6 カネトシディザイア 牝6 51 1.07.1 佐世保S4着(55キロ)
3 2 ゴールデンキャスト 牡5 57 1.07.3 NSTオープン10着(56キロ)

 

■表3 04年8月29日・北九州短距離S(3歳以上OPハンデ)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム   前走成績 
1 6 フサイチオーレ 牡6 52 1.07.4 小倉日経OP8着(55キロ)
2 2 ヒューマ 牡4 54 1.07.5 小倉日経OP3着(55キロ)
3 8 ダンツキャスト 牡7 51 1.07.8 小倉日経OP7着(55キロ)

 

■表4 03年8月31日・北九州短距離S(3歳以上OPハンデ)の成績
 着順   人気   馬名   性齢   斤量   タイム   前走成績 
1 1 マンデームスメ 牝4 55 1.09.3 佐世保S1着(55キロ)
2 3 スターエルドラード 牡4 54 1.09.8 新潟日報賞5着(57キロ)
3 6 マルカサワヤカ 牝5 51 1.10.4 小倉日経OP3着(53キロ)

まず、表1から表4までを一気にご覧いただきたい。昨年の北九州記念と03年から05年までの北九州短距離Sの簡単な結果(上位3頭)を示した。前述の通り昨年は11番人気のコスモフォーチュンが勝ち、馬連は万馬券。05年と03年は1番人気の馬が勝ち、平穏な結果だったが、04年は6番人気のフサイチオーレが勝利し、馬単は9000円台の配当。偶然かもしれないが、堅い配当と高配当が交互にやってきている。

実践的な傾向に目を向けると、目立つのが4歳馬の活躍。毎年1頭は連対を果たしている。そして、斤量面でも大きな特徴を発見。前走から3キロ以上軽くなった馬が毎年連対を果たしている。06年はコスモフォーチュン、05年はカネトシディザイア、04年はフサイチオーレとダンツキャスト、そして03年はスターエルドラード。この点については、後ほどもう少し詳しく述べていきたい。

勝ち時計は重馬場で行われた03年が最も遅かった。良馬場ならば8秒台以下の決着になることは必至で、好走するためにはそれなりの時計の裏付けは必要になるだろう。

前走成績では着順が悪くて巻き返したのは、05年3着のゴールデンキャスト1頭。全般的にはクラスを問わず前走5着以内に入っていた馬が多い。

 

■表5 表1〜4該当レース出走馬の前走斤量増減別成績
 斤量の増減   着別度数   勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
今回1〜1.5キロ増 0-1-1-4/6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 75%
今回2〜2.5キロ増 0-0-0-0/0 - - - - -
今回3キロ以上増 0-0-0-0/0 - - - - -
増減なし 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 28.6% 18% 42%
今回1〜1.5キロ減 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 20%
今回2〜2.5キロ減 1-0-1-4/6 16.7% 16.7% 33.3% 28% 61%
今回3キロ以上減 2-2-1-9/14 14.3% 28.6% 35.7% 335% 169%

先ほどの斤量面での傾向に関する集計資料が上の表5。表1から表4のレースに出走した馬の前走斤量別成績。やはり前走よりも3キロ以上斤量が減っている馬の成績が良く、連対率は28.6%をマーク。斤量増の馬は出走自体が少ないが、ハンデ戦だけに斤量の増減は必ずチェックしておきたいところだ。

 

■表6 表1〜4該当馬に関するさまざまなデータ
馬名 芝1200m(連対率) 小倉芝(連対率) OPのコース実績 最高時計
06年 コスモフォーチュン 2-3-1-7(23.1%) 1-0-2-3(16.7%) 04年小倉2歳S3着 1.08.1(11位)
ゴールデンキャスト 6-2-3-16(29.6%) 3-2-2-2(55.6%) 北九州短距離S1着 1.07.1(2位)
ホーマンテキーラ 4-2-2-1(66.7%) 2-0-1-0(66.7%) 小倉日経OP1着 1.07.1(2位)
05年 マルカキセキ 1-0-2-4(14.3%) 1-0-0-0(100%)   1.07.2(2位)
カネトシディザイア 0-1-0-7(12.5%) 0-0-0-7(0%)   1.07.6(7位)
ゴールデンキャスト 3-2-2-10(29.4%) 2-2-1-1(66.7%) 小倉日経OP1着 1.07.1(1位)
04年 フサイチオーレ 0-0-2-7(0%) 0-0-1-4(0%)   1.07.6(3位)
ヒューマ 2-0-2-0(50.0%) 0-0-2-0(0%) 小倉日経OP3着 1.07.3(1位)
ダンツキャスト 3-3-3-23(18.8%) 1-0-0-2(33.3%)   1.08.3(8位)
03年 マンデームスメ 5-0-0-5(50.0%) 4-0-0-0(100%)   1.07.9(3位)
スターエルドラード 1-2-1-9(23.1%) 0-1-0-0(100%) 小倉日経OP2着 1.07.8(2位)
マルカサワヤカ 4-4-3-10(38.1%) 1-1-2-6(20.0%) 小倉日経OP3着 1.07.9(3位)

昨年の北九州記念と03年から05年までの北九州短距離Sの好走馬についてもう少し調べていく。上の表6は表1から表4に該当した馬に関するさまざまなデータ。デビューからの芝1200mの成績・連対率、小倉芝コースの成績・連対率、OPクラスの小倉芝1200mにおける過去の好走実績、そして芝1200mでの持ち時計について調べてみた。

まず、芝1200mと小倉芝コースの成績ついては、悪くても致命的な減点材料にはならなそう。05年2着のカネトシディザイアは、芝1200mの連対率12.7%、小倉芝コースは7戦してすべて4着以下という散々な成績だったにもかかわらず好走。04年優勝のフサイチオーレも同様。しかし、両条件で抜群の好成績を残している馬も良く来ているのも事実。芝1200mもしくは小倉芝コースで連対率50%以上の成績の馬が、毎年必ず1頭は連対を果たしている。

そして、過去にOPクラスの小倉芝1200mで3着以内の実績があるならばなおよし。昨年優勝のコスモフォーチュンは2歳時に小倉2歳Sで3着に入った実績があった。同年2着のゴールデンキャスト、3着のホーマンテキーラにも好走実績があったことは見逃せない。

最後に持ち時計ついて。表に記したのは、各馬の芝1200mでの最高走破時計と、出走メンバー中での順位。コスモフォーチュン、ダンツキャスト以外の馬には1分7秒台の持ち時計があった。やはり前述したように、このレースは良馬場ならば1分7秒台以下の決着になりやすいので、持ち時計がない馬や時計勝負が苦手な馬にとっては厳しくなるのだろう。出走メンバー中の持ち時計の順位でも、1位、2位、3位と好順位だった馬の好走が目立っており、このあたりもレース検討の参考になるのではないだろうか。

 

【結論】

それでは、今年の北九州記念について占っていこう。出走予定馬は下の表7(表8)の通り。

■表7 今年の北九州記念出走予定馬(1)
 馬名   性齢   斤量   前走成績(斤量)
アストンマーチャン 牝3 53 桜花賞7着(55キロ)
アルーリングボイス 牝4 52 CBC賞5着(52キロ)
エムエスワールド 牡4 53 北九州短距離S17着(56キロ)
カノヤザクラ 牝3 50 葵S1着(55キロ)
ギャラントアロー 牡7 56 アイビスSD18着(57キロ)
キョウワロアリング 牡6 52 北九州短距離S6着(55キロ)
ゴールデンキャスト 牡7 57 アイビスSD10着(57キロ)
サンアディユ 牝5 54 アイビスSD1着(54キロ)
シルヴァーゼット 牡6 56 アイビスSD8着(56キロ)
スピニングノアール 牡6 56 アイビスSD6着(56キロ)
タニノローゼ 牝5 51 北九州短距離S11着(54キロ)
チョウカイロイヤル 牡6 54 北陸S8着(55キロ)
テイエムチュラサン 牝5 51 アイビスSD11着(54キロ)
デンシャミチ 牡4 53 博多S1着(57キロ)
ニホンピロブリュレ 牝6 49 北九州短距離S7着(52キロ)
フサイチホクトセイ 牡6 55 アイビスSD16着(56キロ)
メイショウトッパー 牡4 56 北九州短距離S1着(56キロ)
モンローブロンド 牝5 52 アイビスSD15着(54キロ)
ワイキューブ 牝4 51 文月S1着(55キロ)

 

■表8 今年の北九州記念出走予定馬(2)
 馬名   芝1200m(連対率)  小倉芝(連対率)  OPのコース実績   最高時計 
アストンマーチャン 2-1-0-0(100%) 2-1-0-0(100%) 06年小倉2歳S1着 1.08.2(11位)
アルーリングボイス 2-1-0-1(75.0%) 2-0-0-0(100%) 05年小倉2歳S1着 1.08.4(15位)
エムエスワールド 1-0-0-6(14.3%) 1-0-0-2(33.3%)   1.08.6(16位)
カノヤザクラ 1-1-0-1(66.7%) 未経験   1.08.3(14位)
ギャラントアロー 3-3-1-19(23.1%) 0-0-1-0(0%) 小倉日経OP3着 1.07.9(10位)
キョウワロアリング 2-2-1-6-(36.4%) 1-0-1-2(25.0%)   1.07.8(8位)
ゴールデンキャスト 6-3-3-20(28.1%) 3-3-2-2(60.0%) 06年北九州記念2着 1.07.1(1位)
サンアディユ 未経験 未経験  
シルヴァーゼット 1-2-3-9(20.0%) 未経験   1.07.3(3位)
スピニングノアール 5-2-8-16(22.6%) 0-0-2-2(0%)   1.07.4(5位)
タニノローゼ 2-1-2-7(25.0%) 1-0-1-3(20.0%)   1.07.7(6位)
チョウカイロイヤル 1-0-1-2(25.0%) 0-0-0-1(0%)   1.08.2(11位)
テイエムチュラサン 2-2-0-11(26.7%) 2-0-0-1(66.7%) ひまわり賞1着 1.07.8(8位)
デンシャミチ 1-1-0-3(40.0%) 2-1-0-0(100%)   1.09.1(17位)
ニホンピロブリュレ 2-0-2-12(12.5%) 0-0-1-6(0%)   1.08.2(11位)
フサイチホクトセイ 3-3-0-4(60.0%) 1-2-0-0(100%)   1.07.1(1位)
メイショウトッパー 5-0-1-1(71.4%) 2-0-1-0(66.7%)   1.07.7(6位)
モンローブロンド 2-0-0-4(33.3%) 3-0-0-0(100%)   1.07.3(3位)
ワイキューブ 1-0-0-0(100%) 未経験   1.10.9(18位)
※フルゲート18頭。優先順位19番目はエムエスワールド。

昨年は14頭立てで、今年は1週前の段階で19頭がエントリー。OP特別の北九州短距離S時代は9頭、10頭と少頭数だったが、G3になったことで各陣営のモチベーションが上がっているのかもしれない。

まず、この4年間で毎年連対を果たしている4歳馬をチェックすると、今年はアルーリングボイス、エムエスワールド、デンシャミチ、メイショウトッパー、ワイキューブが登録。なかでも、メイショウトッパーに注目してみたい。前走準OPの北九州短距離Sでは、2着のマルカジークに0.6秒もの差をつける圧勝。05年優勝のマルカキセキ、03年優勝のマンデームスメと似た臨戦過程を経ており、芝1200mと小倉芝コースにおける連対率もともに50%を超えている。ハンデの56キロは前走から増減なしだが、1.07.7の持ち時計がある点から、今回の4歳勢の中では最有力の存在とみたい。その他の4歳勢では、05年の小倉2歳Sの優勝馬アルーリングボイスに注目。減点材料が持ち時計の面だけで、こちらもデータ的には感触が良さそう。

その他の世代の目を移すと、同じ小倉2歳S勝ち馬ということでアストンマーチャン。こちらも持ち時計の条件はクリアしていないが、キャリアが浅い3歳馬で、芝1200mのレースは小倉2歳S以来走っていない。芝1400mのファンタジーSをレコード勝ちできる能力がある馬だけに、時計面での不安を指摘するのはナンセンスだろう。今回、上位人気が見込まれるが外せない1頭。

あとは、前走から斤量が減った馬について。斤量が3キロ以上軽くなる馬はかなりいるのだが、前走着順が悪すぎるなどの事情で、それぞれ一長一短。非常に選択が難しいが、前走着順が比較的マシなキョウワロアリング、前走から2キロ減で持ち時計3位タイ、小倉芝コース3戦3勝のモンローブロンドを穴で注目してみたい。

 

2007/7/22 小倉10R北九州短距離S
1着4番 メイショウトッパー 2006/9/3小倉10R小倉2歳ステークス(G3)
1着12番 アストンマーチャン
2007/7/22 小倉10R
北九州短距離S
1着 4番 メイショウトッパー
2006/9/3 小倉10R
小倉2歳ステークス(G3)
1着 12番 アストンマーチャン

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN