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第133回 2週連続連対中、今週も牝馬の出番か?!

2007/8/1(水)

8月のスタートを飾る今週は関屋記念と函館2歳Sの2つの重賞が組まれている。関屋記念は現コースで行われるようになって、今年で7年目を迎える。過去のデータが蓄積してきたので、今週は関屋記念を分析してみたい。

過去6年、関屋記念は1番人気の成績が(2.1.3.0)と複勝率100%。この数字だけ見ると一見堅そうなレースに見えるが、ヒモ荒れが目立ち過去6年の馬連平均配当は約10,397円となっている。関屋記念は堅いレースではなく、荒れるレースと見ていいだろう。

難解なレースではあるが、過去6年の好走馬19頭(05年3着同着のため)を見ると、すでに重賞勝ちの実績があった馬が9頭、重賞未勝利馬が10頭という内訳。重賞勝ち馬と重賞未勝利馬が互角の成績を残しており、ちょうど2つのグループに分けて考えるのに都合がよい。そこで、この2つのグループの中からどういった馬を買えばいいのか傾向を探ってみたい。なおデータ分析には、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去6年の関屋記念の好走馬(1)
人気 馬名 重賞勝ち実績 前走 2走前
06年 14 1 カンファーベスト 朝日チャレンジC 新潟大賞典13着 産経大阪杯7着
8 2 ダイワバンディット 新潟2歳S 七夕賞13着 福島テレビOP2着
1 3 テレグノシス NHKマイルC 安田記念9着 京王杯SC3着
05年 2 1 サイドワインダー 京都金杯 北九州記念3着 米子S7着
1 2 ダイワメジャー 皐月賞 安田記念8着 ダービー卿CT1着
04年 1 1 ブルーイレブン 東京スポーツ杯2歳S 金鯱賞2着 新潟大賞典7着
03年 1 3 アドマイヤマックス 東京スポーツ杯2歳S 安田記念2着 京阪杯3着
02年 1 1 マグナーテン 関屋記念 NSTオープン1着 安田記念8着
01年 1 3 エイシンプレストン 朝日杯3歳S 北九州記念1着 米子S1着

まずはすでに重賞勝ちの実績があって、関屋記念で好走した馬を見ていきたい(表1参照)。重賞勝ち馬は過去6年連続で連対しており、勝ち馬4頭を輩出。同レースにおいて中心になる存在なのは間違いなさそうだ。過去6年の9頭中8頭に共通していることは、2走で一度は3着以内に好走していることだ。夏は調子も大切なように重賞勝ち馬でも近走着順の悪い馬は厳しいことがわかる。

 

■表2 過去6年の関屋記念の好走馬(2)
 人気   着  馬名  芝1600m成績   芝1600m複勝率 
05年 12 3 インセンティブガイ (4.2.0.3) 66.7%
10 3 ニューベリー (2.2.3.3) 70.0%
04年 10 2 ロードフラッグ (0.1.1.1) 66.7%
3 3 マイネルソロモン (2.1.1.1) 80.0%
03年 8 1 オースミコスモ (2.2.2.4) 60.0%
4 2 エイシンハリマオー (0.1.0.4) 20.0%
02年 9 2 ミデオンビット (2.1.1.4) 50.0%
3 3 ビッグフリート (1.0.1.1) 66.7%
01年 4 1 マグナーテン (1.0.0.0) 100.0%
8 2 クリスザブレイヴ (2.0.0.2) 50.0%

次にもう一つのグループである重賞未勝利馬の好走例を見ていきたい(表2参照)。重賞未勝利馬は過去6年で10頭が好走。その10頭中9頭に共通していることは、1600mの複勝率が50%以上あったことだ。また、芝1600mが未勝利だった馬は10頭中2頭しかおらず、8頭は1600mで勝利した経験があった。

 

■表3 関屋記念好走馬の前走競馬場別一覧(過去6年)
 前走場所   着別度数   勝率   連対率   複勝率   単勝回収率   複勝回収率 
札幌 0-0-0-0/0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
函館 0-0-0-3/0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
福島 0-2-0-14/16 0.0% 12.5% 12.5% 0% 60%
新潟 4-1-2-20/27 14.8% 18.5% 25.9% 477% 124%
東京 0-1-2-9/12 0.0% 8.3% 40.0% 0% 35%
中山 0-1-1-3/5 0.0% 20.0% 50.0% 0% 228%
中京 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 0.0% 130% 70%
京都 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 20.0% 0% 0%
阪神 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 28.6% 0% 73%
小倉 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 0.0% 75% 42%
地方 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
同場所 4-1-2-20/27 14.8% 18.5% 25.9% 477% 124%
別場所 2-5-5-51/63 3.2% 11.1% 19.0% 12% 58%

2つのグループの考察が終わったところで視点を変えて、前走競馬場別一覧を見てもらいたい(表3参照)。前走新潟競馬場と他場で比較すると圧倒的に前走新潟競馬場組が強いことが分かる。

 

■表4 関屋記念で好走した前走新潟競馬場組(過去6年)
 人気   着順  馬名 前走 2走前 3走前
06年 14 1 カンファーベスト 新潟大賞典13着 大阪杯7着 中山記念6着
04年 3 3 マイネルソロモン NSTオープン1着 エプソムC17着 京王杯SC11着
03年 8 1 オースミコスモ NSTオープン5着 米子S3着 安田記念15着
02年 1 1 マグナーテン NSTオープン1着 安田記念8着 京王杯SC5着
9 2 ミデオンビット NSTオープン11着 ダービー卿CT6着 初富士S1着
3 3 ビッグフリート 豊栄特別1着 舞子特別1着 葉山特別3着
01年 4 1 マグナーテン 朱鷺S1着 バーデンバーデンC4着 フリーウェイS1着

上記の表4が前走新潟競馬場組の好走馬。7頭中5頭に共通することは、3走で一度は勝利した経験があったことである。前走新潟競馬場組の4頭は前走がNSTオープンであったことも見逃せない。しかし、昨年からNSTオープンの試行時期が3回新潟に移り、関屋記念の後に回ったことには注意したい。

 

■表5 関屋記念の人気別成績(過去6年)
人気 着別度数  勝率   連対率   複勝率   単勝回収率   複勝回収率 
1番人気 2-1-3-0/6 33.3% 50.0% 100.0% 75% 141%
2番人気 1-0-0-5/6 16.7% 16.7% 16.7% 88% 25%
3番人気 0-0-02-4/6 0.0% 0.0% 33.3% 80% 70%
4番人気 1-1-0-4/6 16.7% 33.3% 33.3% 86% 80%
5番人気 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜10番人気 1-4-1-23/29 3.4% 17.2% 20.7% 184% 117%
11番人気以下 1-0-1-29/31 3.2% 3.2% 6.5% 220% 56%

続いて人気別成績を見てもらいたい(表5参照)。冒頭でも触れたが、関屋記念は1番人気が6年連続で連対中である。また6番人気以下の馬の単勝回収率、複勝回収率の数字も良いことがわかる。これまでは1番人気の馬から入って下位人気の馬へ流す作戦が有効だった。

 

■表6 過去6年の関屋記念の1番人気馬
 人気   着順  馬名 GⅠ実績  同年安田記念 
06年 1 3 テレグノシス NHKマイルC1着 9着
05年 1 2 ダイワメジャー 皐月賞1着 8着
04年 1 1 ブルーイレヴン   不出走
03年 1 3 アドマイヤマックス 安田記念2着 2着
02年 1 1 マグナーテン   8着
01年 1 3 エイシンプレストン 朝日杯3歳S1着 10着

上記の表6が関屋記念で1番人気に支持された馬である(過去6年)。6頭中4頭がGⅠで連対経験があった。また6頭中5頭が同年の安田記念に出走していた。この条件に合致しない馬が1番人気に支持された場合は、少し疑ってみた方がいいかもしれない。

 

【結論】

まずは冒頭で触れたようにすでに重賞勝ちの実績がある馬と重賞未勝利馬の2つのグループに分けて今年の関屋記念を占っていきたい。

■表7 今年の関屋記念出走予定の重賞勝ち馬
馬名 重賞勝ち実績 前走 2走前
アンブロワーズ 函館2歳S ストークS1着 フリーウェイS2着
カンパニー 大阪杯ほか 天皇賞(秋)16着 毎日王冠5着
カンファーベスト 関屋記念ほか マイルCS10着 富士S5着
グレイトジャーニー ダービー卿CTほか ダービー卿CT13着 東風S7着
ゴールドアグリ 新潟2歳S ラジオNIKKEI賞14着 日本ダービー17着
シンボリグラン CBC賞 阪急杯5着 阪神C5着
ストーミーカフェ 共同通信杯ほか 七夕賞7着 福島テレビOP5着
ダンワバンディット 新潟2歳S 谷川岳S14着 ダービー卿CT10着
ヤマニンアラバスタ 府中牝馬Sほか 新潟記念5着 関屋記念14着
※フルゲート18頭。ショウナンタキオンら5頭は除外対象。

今年の関屋記念出走予定馬の中で、重賞勝ち馬は9頭が出走を予定している(表7参照)。しかし、重賞勝ち実績かつ近2走で3着以内の実績があるのはアンブロワーズだけ。同馬はデビュー2戦目で函館2歳Sを勝利し、3戦目で阪神JFを2着と好走。その後は約2年近く不振に陥っていたが、3走前から本来の走りを取り戻した印象だ。今年の重賞勝ち馬は全体的に休み明けが多く、不安を抱えている。唯一好調な同馬には注目したい。

 

■表8 今年の関屋記念出走予定の重賞未勝利馬
馬名  芝1600m成績   芝1600m複勝率 
アポロノサトリ (0.1.0.3) 25.0%
インセンティブガイ (6.5.2.12) 52.0%
スクールボーイ (4.8.1.14) 48.1%
センカク (0.2.0.2) 50.0%
ツルマルヨカニセ (0.0.0.3) 0.0%
トウショウヴォイス (1.0.1.7) 22.2%
ニシノナースコール (3.0.1.3) 42.9%
ピサノパテック (1.0.0.1) 50.0%
マイケルバローズ (2.0.1.6) 33.4%
ヤマニンアラバスタ (1.0.0.4) 20.0%

次に今年の関屋記念に出走予定の重賞未勝利は9頭(表8参照)。芝1600mの複勝率50%以上かつ芝1600mで勝利した経験があるのはインセンティブガイピサノパテックの2頭。インセンティブガイは05年の関屋記念の3着馬。前走の米子Sはトップハンデで2着と好走。ここも引き続き期待したい。ピサノパテックは近2走期待を裏切る結果になっているが、3走前の晩秋Sを上がり33.2の未脚で快勝。左回りのマイルで再度見直してもいいだろう。

 

■表9 今年の関屋記念出走予定の前走新潟競馬場組
馬名 前走 2走前 3走前
ダイワバンディット 谷川岳S14着 ダービー卿CT10着 東風S9着
トウショウヴォイス 新潟日報賞1着 湘南S6着 由比ヶ浜特別1着
ニシノナースコール 関越S3着 オーロC12着 アイルランドT1着
ヤマニンアラバスタ 新潟記念5着 関屋記念14着 ヴィクトリアマイル12着

最後に今年の関屋記念出走予定馬の前走新潟競馬場組を見てみたい(表9参照)。近3走のうちに勝利した経験があるのはトウショウヴォイスニシノナースコール。トウショウヴォイスは昇級初戦になるが、前走が今回と同じ新潟芝1600mで勝った点は強調材料だろう。ニシノナースコールは前走が休み明けで初のダート戦。叩き2走目、芝に戻って前進はありそうだ。

以上の点を踏まえて、最も注目したいのはアンブロワーズ。2週連続で重賞連対中の牝馬でもあるので、今週も期待してみたい。続いて過去の重賞未勝利馬の好走パターンに該当するインセンティブガイとピサノパテック。基本的にこの3頭を中心に馬券は考えたい。トウショウヴォイスとニシノナースコールであるが、過去の前走新潟競馬場組はNSTオープン組が大半を占めていたので、今年は強調材料があるくらいで見るのがいいだろう。

 

2007/7/7 阪神11R ストークステークス 1着10番アンブロワーズ 2007/5/5 東京10R 晩春ステークス 1着8番 ピサノパテック
2007/7/7 阪神11R
ストークステークス
1着 10番 アンブロワーズ
2007/5/5 東京10R
晩春ステークス
1着 8番 ピサノパテック

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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