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第132回 夏本番!軽量馬か実績馬か!?小倉記念を占う!

2007/7/26(木)

今週はサマー2000シリーズの第三戦、小倉記念が行われる。昨年から日程移動のあった小倉のハンデ重賞であるが、今回はハンデ戦となった2000年以降を中心に好走馬のパターン分けをして占っていこうと思う。

夏競馬は3週目。今週は小倉で名物重賞小倉記念が開催される。小倉記念は本来、盆の時期に行われていた名物重賞だったが、昨年から7月末に日程移動になり、それと合わせて有力ステップだった北九州記念が1200m戦となりまるで別のレースになってしまったわけで、予想する側からしたら多少困惑したりもした感じがするが今週はこのレースを占っていくこととする。
昨年の結果を踏まえつつも今回は過去10年間を参考に、といいたいところだが、筆者的にが注目したいのがハンデ戦で行われるようになった2000年以降について。
この年を境に傾向が変わってきているため、今回は分析対象を2000年から2006年の「過去7年」とさせていただく。なお、分析にはいつものようにJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 過去7年の小倉記念の3着以内馬
馬名
性齢
騎手名
斤量
人気
東西
前走
距離
人気
着順
2006
1
スウィフトカレント
牡5
福永祐一
55
4
西
日経新春杯
2400
6
2
2
ヴィータローザ
牡6
上村洋行
57.5
7
西
新潟大賞典
2000
6
12
3
ニホンピロキース
牡5
赤木高太郎
54
9
西
博多S
1800
6
4
2005
1
メイショウカイドウ
牡6
武豊
58.5
1
西
北九州記念
1800
1
1
2
ワンモアチャッター
牡5
福永祐一
54
2
西
フィリピンT
2000
2
1
3
ツルマルヨカニセ
牡5
小牧太
56
3
西
北九州記念
1800
5
2
2004
1
メイショウカイドウ
牡5
武豊
56.5
1
西
北九州記念
1800
3
2
2
メイショウバトラー
牝4
武幸四郎
54
2
西
北九州記念
1800
8
3
3
オースミステイヤー
牡6
福永祐一
54
8
西
関越S
ダ1800
2
3
2003
1
ロサード
牡7
武幸四郎
57
4
西
新潟大賞典
2000
4
16
2
サンライズシャーク
牡5
幸英明
54
1
西
九州スポーツ杯
2000
1
1
3
グリーンブリッツ
牡9
池添謙一
53
9
西
関屋記念
1600
13
6
2002
1
アラタマインディ
牡5
飯田祐史
52
5
西
九州スポーツ杯
2000
3
1
2
イブキガバメント
牡6
芹沢純一
57
6
西
オーストラリアT
1800
4
11
3
マヤノアブソルート
牝5
福永祐一
53
3
西
サマーS
1800
1
2
2001
1
ロサード
牡5
小牧太
57
2
西
北九州記念
1800
1
2
2
トウカイオーザ
牡4
幸英明
52
3
西
小倉城特別
2000
1
1
3
マヤノアブソルート
牝4
福永祐一
52
5
西
垂水S
2000
4
1
2000
1
ミッキーダンス
牡4
佐藤哲三
53
3
西
九州スポーツ杯
2000
3
1
2
アンブラスモア
牡6
須貝尚介
58
2
西
吾妻小富士OP
2000
1
1
3
ロサード
牡4
高橋亮
56.5
6
西
北九州記念
1800
9
2

表1に過去7年の3着以内馬をまとめてみたわけだが、ここで注意していただきたいことは、ハンデ戦だけにやはり斤量。7年中6年で斤量57キロ以上の「重量」馬が連対している(残り1年も56.5キロが連対)が、その一方で54キロ以下の「軽量」馬も7年中6年で連対している。
1,2着の組み合わせで見ると、2000年から2003年までは57キロ以上と54キロ以下のワンツー決着が続いており、2005、2006年は57キロ以上馬と55、56キロの(ほどほどに重いという意味で)「中量」馬のワンツーとなっている。
そう考えると「軽量馬+重量馬」もしくは「中量馬+重量馬」のどちらかのケースで決まる可能性が高いということか?どちらにせよ、重量馬は買い目に加えよ、ということなのだろう。

 

■表2 小倉記念出走馬の斤量別成績(参考)
斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
-51kg 0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51.5-53.0kg 2-1-3-18/24 8.3% 12.5% 25.0% 60% 85%
53.5-55.0kg 1-3-2-25/31 3.2% 12.9% 19.4% 31% 97%
55.5-57.0kg 3-1-2-10/16 18.8% 25.0% 37.5% 77% 78%
57.5-59.0kg 1-2-0-4/7 14.3% 42.9% 42.9% 28% 162%
59.5kg- 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 

■表3 小倉記念出走馬の前走着順別成績
着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1着 3-4-1-10/18 16.7% 38.9% 44.4% 91% 83%
2着 3-0-3-5/11 27.3% 27.3% 54.5% 140% 114%
3着 0-1-1-7/9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 82%
4着 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 230%
5着 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6-9着 0-0-1-16/17 0.0% 0.0% 5.9% 0% 26%
10着以下 1-2-0-20/23 4.3% 13.0% 13.0% 30% 61%

その他の傾向として目立っているのが前走の着順。 表3によると、1着から6-9着と着が落ちるほど成績が悪くなっているようで、前走の着順は2,3着以内が望ましいようだ。夏は格よりも勢いということで、前走好走していた馬がここでも好走というパターンが多い。
また、その一方で二桁着順から巻き返したのは重賞勝ち馬のみである。実績馬の巻き返しというケースはそれなりにあるようだが、その際には実績をチェックしてみたい。

 

■表4 過去7年の小倉記念の枠番別成績
1着
2着
3着
4着以下
出走回数
勝率
連対率
3着内率
1枠
0
0
1
7
8
0%
0%
12.5%
2枠
0
0
1
7
8
0%
0%
12.5%
3枠
0
1
1
8
10
0%
10.0%
20.0%
4枠
0
3
1
8
12
0%
25.0%
33.3%
5枠
2
0
0
10
12
16.7%
16.7%
16.7%
6枠
0
2
1
11
14
0%
14.3%
21.4%
7枠
3
1
1
9
14
21.4%
28.6%
35.7%
8枠
2
0
1
11
14
14.3%
14.3%
21.4%

あと、チェックしておきたいのが枠順。真ん中よりやや外目の枠の方が好成績を残している。小回りの競馬場なので内目の馬かと思いきや、1,2枠の連対馬はゼロで、1枠に関して言うと、3着以下に敗れた8頭中5頭が3番人気以内だったというのはただの偶然だろうか?また、馬番8番は[2-1-1-3]で好成績である。(2003年以降の小倉芝2000m全レースでも[21-12-10-12]、勝率13.5%、連対率21.3%と全馬番中トップである、この辺について詳しくはJRA-VANケータイサイトの「コース解説」を参照してほしい。)

 

■表5 過去6年の小倉記念の3着以内馬(その2)
馬名
芝2000m
着度数
小倉芝
着度数
前走との
斤量差
その他
2006
1
スウィフトカレント
1-1-1-2
0-0-0-0
+1.0
福永騎手騎乗
2
ヴィータローザ
2-2-1-6
0-0-0-1
-0.5
重賞3勝(古馬芝2000m戦含む)
3
ニホンピロキース
0-0-0-1
1-1-0-2
-3.0
2005
1
メイショウカイドウ
1-1-0-1
7-1-1-3
-0.5
重賞3勝(古馬芝2000m戦含む)
2
ワンモアチャッター
4-2-3-6
0-1-1-1
-4.0
福永騎手騎乗
3
ツルマルヨカニセ
4-4-3-3
4-3-1-0
±0.0
2004
1
メイショウカイドウ
0-1-0-1
4-1-1-3
+0.5
2
メイショウバトラー
2-0-0-2
3-1-1-0
-1.0
重賞1勝(小倉大賞典)
3
オースミステイヤー
0-0-1-3
0-0-0-0
-2.0
福永騎手騎乗
2003
1
ロサード
1-0-1-12
1-3-1-1
±0.0
重賞4勝(古馬芝2000m戦含む)
2
サンライズシャーク
4-2-1-4
3-2-1-0
-3.0
3
グリーンブリッツ
1-1-4-2
1-2-2-0
-2.0
2002
1
アラタマインディ
2-2-0-5
1-0-0-0
-5.0
2
イブキガバメント
4-1-1-5
1-2-0-1
±0.0
重賞1勝(古馬芝2000m戦)
3
マヤノアブソルート
1-1-3-1
0-1-1-0
-3.0
福永騎手騎乗
2001
1
ロサード
0-0-1-3
0-2-1-0
+1.0
重賞2勝
2
トウカイオーザ
3-1-0-2
1-0-0-0
-5.0
3
マヤノアブソルート
1-1-2-0
0-0-0-0
-1.0
福永騎手騎乗
2000
1
ミッキーダンス
1-0-0-2
1-0-1-0
-4.0
2
アンブラスモア
3-0-1-2
2-1-1-2
-1.0
重賞1勝(古馬芝2000m戦)
3
ロサード
0-0-0-1
0-1-0-0
+0.5
重賞2勝

表5には表1を受けて、好走馬の関連していそうな項目の調査結果を表にまとめてみた。ここで着目してほしいのは、3着以内馬はおおよそパターン分けできるということ。以下のように分けてみたがいかがだろうか?

[小倉記念好走馬のパターン]
(1)福永騎手騎乗馬・・・過去7年中6回騎乗し、5回が3着以内。が、今年は新潟で騎乗するとのこと。
(2)斤量3キロ以上減馬・・・前走も小倉の条件戦で、かつ勝っていると尚良い。
(3)重賞勝ち馬・・・8頭中7頭は重賞を2勝以上しているか、古馬の芝2000m戦で勝っている。全て57キロ以上。
(4)小倉芝3勝以上馬・・・強いて言うなら3着内率6割以上がほしい。

これがすべでだとは言わないが、予想をする際に出走馬がこれらのパターンに当てはまっているかどうかチェックしておいても無駄ではないと思う。

 

【結論】

■表6 今年の小倉記念出走予定馬
馬名 性齢 斤量
(前走差)
前走成績 芝2000m 小倉芝 備考
アップドラフト 牡5 54.0(±0.0) 七夕賞7人気8着 0-0-0-1 1-0-0-0
アラタマサモンズ 牡5 52.0(-2.0) 三木特別4人気1着 1-1-0-3 0-0-0-0
イアオニードル 牡6 52.0(-4.0) 関が原S5人気17着 1-0-0-7 0-1-0-2
グランドサファイヤ 牡7 48.0(-7.0) 納屋橋S14人気11着 0-0-0-1 0-0-0-1 中45週
サンバレンティン 牡6 58.0(+1.0) 七夕賞6人気1着 2-0-0-3 1-0-0-1 2006年福島記念1着
サンレイジャスパー 牝5 53.0(-1.0) マーメイドS5人気2着 1-4-1-3 2-0-1-1 2006年新潟記念2着
スウィフトカレント 牡6 58.0(±0.0) 宝塚記念8人気13着 2-3-1-3 1-0-0-0 2006年小倉記念1着他
ソリッドプラチナム 牝4 52.0(-1.0) マーメイドS6人気3着 1-0-2-2 0-0-0-0 2006年マーメイドS1着
タガノデンジャラス 牡5 55.0(-2.0) 金鯱賞6人気8着 2-3-0-7 0-0-0-1  
トリリオンカット 牡7 55.0(-1.0) 七夕賞11人気16着 2-2-1-5 0-1-1-1 2006年朝日CC1着
ニホンピロキース 牡6 54.0(±0.0) 七夕賞4人気5着 1-0-1-5 1-1-1-2  
ニルヴァーナ 牡4 53.0(-4.0) 九州スポーツ賞1人気1着 2-0-0-2 1-0-0-0  
フサイチギガダイヤ 牡4 52.0(-4.0) 東京Cけやき賞1人気1着 0-0-0-2 0-0-0-0
ホッコーソレソレー 牡5 55.0(±0.0) 米子S3人気6着 1-0-0-4 0-1-0-2  
メイショウカイドウ 牡8 59.5(±0.0) 小倉記念1人気6着 3-1-0-3 8-1-2-4 中52週、小倉重賞4勝他
ヴィータローザ 牡7 57.0(±0.0) 七夕賞1人気4着 2-3-3-10 0-1-0-1 2006年中山金杯1着他

(注)登録馬は7月25日正午現在

さて、特別登録馬を見て結論を出すこととしよう。普通に考えると、今年はニルヴァーナが最有力だろう。前走小倉で条件戦を勝ち、斤量マイナス4キロ。底を見せていない戦跡も魅力。[小倉記念好走馬のパターン]の(2)にぴったり該当しており、強調できる。秋の重賞戦線を狙う上でここは好走しておきたいところで出走してくれば中心視する。ただし、騎手が主戦の武豊騎手から変更になるとのことで、若干怪しい雰囲気もあるので2着付けも考えてみようと思う。

先週最多勝記録を更新したニルヴァーナの主戦、武豊騎手が今回騎乗する予定なのがメイショウカイドウ。小倉芝8勝に小倉記念2勝を含む小倉重賞4勝と小倉の鬼なのだが、今回は昨年の小倉記念(6着)以来。しかも59.5キロ。基本的に長期休養明けの好走例があるレースではあるが、これはいかにも厳しいかと思う。軽視は禁物も、あくまでも押さえで。

福永騎手もいない、他に小倉スペシャリストやめぼしい上がり馬もいない、となると「重量の重い馬を買い目に加えよ」ということで[小倉記念好走馬のパターン]の(3)よりハンデの重い重賞勝利馬が必然的に浮上してくる。スウィフトカレントサンヴァレンティンヴィータローザといったところだ。
特にスウィフトカレントは昨年の覇者、GTでも好勝負しており、雨さえ降らなければここでも上位争いは必死と見る。前走の宝塚記念は雨が全てとのことなので再度期待してみたい。
サンヴァレンティンは芝2000m戦を含む古馬重賞2勝だが、2勝とも福島というのがやや引っかかる。また、七夕賞をステップとした馬は過去7年で1,2番人気を各1頭ずつ含み[0-0-0-6]はいただけない。ということで同じく七夕賞4着のヴィータローザともども若干割引しておきたい。

最後にあと一頭、サンレイジャスパーを挙げてみる。重賞勝ちはないが、芝2000m重賞ではマーメイドSの2年連続2着に牡馬相手の新潟記念でも2着に健闘しており斤量も適度なので、これまでの好走パターンを微妙に変化させた馬ということで3着以内を期待してみたいと思っている。

2007/7/16 小倉10R九州スポーツ杯
1着3番ニルヴァーナ 2007/6/17 阪神11Rマーメイドステークス(G3)
2着9番サンレイジャスパー
2007/7/16 小倉10R
九州スポーツ杯
1着 3番 ニルヴァーナ
2007/6/17 阪神11R
マーメイドステークス(G3)
2着 9番 サンレイジャスパー

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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