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第128回 上がり馬?実績馬?ラジオNIKKEI賞を占う!

2007/6/27(水)

今週は福島でラジオNIKKEI賞が行われる。珍しい3歳限定のハンデ重賞で、それも昨年からの変更だが、過去10年の傾向を中心に昨年の結果を加味し的中を目指そう、ということで占ってみることとする。

夏の新潟、小倉開催はまだ始まらないが、宝塚記念も終わり、これで結構夏競馬モードにはいっている方も多いことと思う。今週は函館で函館スプリントS、福島ではラジオNIKKEI賞が行われる。その中から昨年からハンデ戦になり、名称も変更されたラジオNIKKEI賞を昨年に引き続き取り上げたいと思う。週の初めの特別登録を見た段階から割と印が分かれており、また、過去を振り返っても小〜中波乱程度は見込まれるレースなのだが、今回はこのレースを前走という切り口を中心に占ってみようと思う。なお、データの分析にはいつものようにJRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 ラジオNIKKEI杯出走馬の前走着順別成績
着順 着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
1着 4-8-2-28/42 9.5% 28.6% 33.3% 91% 130%
2着 1-0-1-7/9 11.1% 11.1% 22.2% 56% 45%
3着 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 54% 19%
5着 0-0-2-2/4 0.0% 0.0% 50.0% 0% 222%
6-9着 2-0-2-24/28 7.1% 7.1% 14.3% 46% 97%
10着以下 1-1-2-23/27 3.7% 7.4% 14.8% 55% 121%

まずは前走の着順から見ていく。表1によると、前走で勝っている馬が結構目立っている。前走勝ち馬の好走馬の共通点としては「非重賞戦」、「2番人気以内」、「芝1700〜2000m戦」といったところだろうか。また、前走で6着以下に敗れていた馬のうち、当レースで3着以内に入った8頭中6頭が前走GⅠ出走馬だった(6頭中4頭にOP以上の勝鞍が合ったことにも注意)。勢いに乗っている前走を勝った上がり馬と前走敗退の実績馬の巻き返しといったところが中心となるレースといったところだろう。

 

■表2 ラジオNIKKEI杯出走馬の前走クラス別成績
 前走レース  着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
GⅠ 2-1-2-22/27 7.4% 11.1% 18.5% 71% 60%
GⅡ 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 293% 96%
GⅢ 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン 1-2-2-16/21 4.6% 14.3% 23.8% 25% 147%
1000万下 2-0-3-27/32 6.3% 6.3% 15.6% 26% 96%
500万下 3-6-1-29/39 7.7% 23.1% 25.6% 90% 100%

表1を別の角度から見たと言えるのが表2の前走クラス別成績である。前走500万下で負けていた馬がここで好走するということは考えづらい。1000万下になるとさすがに負けた馬の巻き返しが見られるようになるが、このクラスで出走の多い東京の1000万のエーデルワイスS組は900万の時代も含めて[0-0-1-14]となっていて、かなり不振である。また、前走GⅠ組は上でも述べたが大きく負けた馬ばかりで、このレースでは人気が出なかった馬のほうが逆に良い成績を残しているようだ。2000年以降に連対したトラストファイヤー、クレンデスターンは6番、10番人気という低評価だった。そして、ハンデ戦に移った昨年、前走GⅡでソコソコ走ったタマモサポートが勝利している点も踏まえ、今後はトライアルで負けてクラシック出走がかなわなかった馬にも注意していきたい。

 

■表3 ラジオNIKKEI杯出走馬の前走競馬場別成績
 前走レース  着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
福島 2-1-1-9/13 15.4% 23.1% 30.5% 205% 266%
新潟 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
東京 5-4-5-69/83 6.0% 10.8% 16.9% 46% 82%
中山 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 31%
中京 2-2-3-12/19 10.5% 21.1% 36.8% 62% 116%
京都 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
阪神 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 45%

前走の場所に関しては、福島、東京、中京を押さえておけばほぼ大丈夫かということが表3から伺えると思う。前走福島出走馬に関しては、連対馬に注目。ラジオNIKKEI賞は3週目に組まれているため、連闘でなければおおよそ開幕週に走っているのだが、そこで(古馬相手に)好走している馬には多少は注目を払ってみたいところだ。あと注目したいのが、前走中京組。ラジオNIKKEI賞で3着以内だった中京組を見ると表3-2のようになっている。

 

■表3-2 前走中京でラジオNIKKEI賞で3着以内に好走した馬
 着順 
馬名
 東西 
前走
2006年
3
ステラマドレード
西 500万下・牝1人気1着
2005年
3
エイシンサリヴァン
白百合S4人気5着
2004年
1
ケイアイガード
西 白百合S1人気1着
2003年
3
サウスポール
西 白百合S2人気2着
1999年
2
アドマイヤカイザー
西 白藤賞1人気1着
1998年
1
ビワタケヒデ
西 かきつばた賞1人気1着
1997年
2
パルスビート
西 白百合S2人気1着

全部が全部というわけではないのだが、前走中京で上位人気で好走していた馬がラジオNIKKEI賞で好走する例が多い。「前走中京出走で人気で勝っている関西馬」というのがポイントかと思う。表3に戻るが、東京については半分がGⅠ出走馬が大半を占めており、残り半分が500万下の勝ち馬といったところとなっている。

 

■表4 ラジオNIKKEI杯出走馬の東西別成績
 前走レース  着別度数  勝率   連対率   複勝率   単回収率   複回収率 
美浦 5-2-6-74/87 5.7% 8.0% 14.9% 58% 104%
栗東 4-7-3-26/40 10.0% 27.5% 35.0% 65% 96%
招待 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

あとは東西別成績。昨年は1〜3着を独占したが、例によって関西馬で、率的にも、数的にも上回っている。ただ、関東馬も率は悪いものの、連対数はそれなりのものがあるため、軽視はできない。また、たまに出てくる地方馬は今のところ連対例は出ていない。また、表5には枠順をまとめてみたが、3枠がやや優勢だということを除いて、特に目立った傾向は見られない。脚質(表は省略)に関しても同様にだが、先週のレース結果を見ていても意外と後ろからも届くものなのだなといった印象がある。

 

■表5 過去10年のラジオNIKKEI賞の枠番別成績
 枠 
 1着 
 2着 
 3着 
 4着以下 
 出走回数 
 勝率 
 連対率 
 3着内率 
1枠
2
0
0
9
11
18.2%
18.2%
18.2%
2枠
1
1
1
13
16
6.8%
12.5%
18.8%
3枠
1
3
2
10
16
6.3%
25.0%
37.5%
4枠
2
1
0
13
16
12.5%
18.8%
18.8%
5枠
1
1
0
15
17
5.9%
5.9%
11.8%
6枠
1
0
1
15
17
5.9%
5.9%
11.8%
7枠
0
2
2
14
18
0.0%
11.1%
22.2%
8枠
1
1
3
13
18
5.6%
11.1%
27.8%

 

【結論】

■表6 昨年のラジオNIKKEI賞の成績
 着順 
 人気 
馬名
 東西 
 斤量(前走比) 
 前走場所 
前走結果
1
5
タマモサポート
西 54.0(-2.0) 東京 青葉賞6人気7着
2
2
ソングオブウインド
西 54.0(-2.0) 東京 夏木立賞1人気1着
3
12
ステラマドレード
西 51.0(-3.0) 中京 500万下1人気1着
4
1
トウショウシロッコ
56.0(-1.0) 中京 白百合S5人気3着

結論を出す前に、ハンデ戦に変更になった昨年の成績をチェックしようと思う。1,2,3着ともに関西馬なのだが、それよりもハンデで前走比2,3キロの減量があった馬が上位を独占したことがポイントであるかと思う。1番人気を裏切ったトウショウシロッコが1キロ減の56キロだったことや、まだ3歳馬である考えると、2キロだとか5キロといった差は牡牝の違いはあっても大きいのかもしれない。

 

■表7 今年のラジオNIKKEI賞出走予定馬(1)
馬名  性齢   斤量   前走比  前走成績 備考
イクスキューズ 牝3 56.0 +1.0 NHKマイルC8人気17着 クイーンC1着
エミーズスマイル 牝3 54.0 -1.0 桜花賞C5人気15着 アネモネS1着
ゴールドアグリ 牡3 57.0 増減なし ダービー16人気17着 新潟2歳S1着
ショウワモダン 牡3 54.0 -2.0 NZT9人気8着  
フェザーケープ 牡3 54.0 -2.0 京都新聞杯1人気5着  

ということで今年の特別登録馬をチェック。まずは、前走GⅠ、GⅡ組。重賞勝ちもあり、GⅠ組としては狙えるはずのイクスキューズだが、牝馬で56キロは若干重いかと思う。また、表8の藤沢厩舎の成績を見ても思わしくないのでやや狙いは下がる。ゴールドアグリはあまり印もつかなさそうで、過去の穴パターンとしては狙いたいところ。ただ、斤量57キロというのがどうか。軽量馬に軽くあしらわれることも十分にあると見てヒモ程度に押さえようと思う。そう考えるとこの中ではフェザーケープ。昨年のタマモサポートパターンでクラシックへの出走がかなわなかった馬だ。しかも京都新聞杯では武豊騎手騎乗とはいえ1番人気に支持された馬。ここでの巻き返しがあって不思議ではない。あまり人気にならないことを祈るばかりだ。

 

■表8 過去10年のラジオNIKKEI賞における藤沢和雄厩舎の成績
 着順   人気  馬名  性齢  東西  騎手  前走成績
2006 14 14 ピサノバンキッシュ 牡3 北村宏司 端午S5人気10着
2005 11 4 ピサノグラフ 牝3 北村宏司 フローラS3人気4着
2003 6 4 タイキアルファ 牡3 柴田善臣 500万下1人気3着
2002 9 2 ボールドブライアン 牡3 北村宏司 エーデルワイスS3人気2着
2002 11 3 サスガ 牡3 岡部幸雄 ダービー11人気17着
2001 6 2 トレジャー 牡3 北村宏司 エーデルワイスS1人気2着
2001 5 7 ハッピーパス 牝3 岡部幸雄 オークス8人気7着
1999 9 1 マチカネキンノホシ 牡3 岡部幸雄 NHKマイルC4人気4着
1999 13 7 タイキコンコルド 牡3 橋本広喜 菖蒲S3人気7着
1997 8 4 パームシャドウ 牡3 岡部幸雄 NHKマイルC4人気7着

 

■表9 今年のラジオNIKKEI賞出走予定馬(2)
馬名  性齢   斤量   前走比  前走成績 備考
エーシンダードマン 牡3 53.0 -3.0 500万下5人気1着
ガルヴァニック 牡3 53.0 -3.0 500万下5人気1着
クランエンブレム 牡3 56.0 +2.0 福島市制6人気1着
サンワードブル 牡3 54.0 -2.0 夏木立賞7人気1着  
スクリーンヒーロー 牡3 54.0 -2.0 エーデルワイスS8人気4着  
トーセンアーチャー 牡3 53.0 -3.0 エーデルワイスS16人気5着  
ノワールシチー 牡3 50.0 -3.0 500万下6人気5着  
ハイソサエティ 牡3 56.0 増減なし エーデルワイスS1人気1着  
バブルウィズアラン 牡3 52.0 -4.0 白百合S6人気9着  
ブラックオリーブ 牡3 54.0 増減なし 三宮特別4人気6着  
ホクトスルタン 牡3 54.0 増減なし 福島市制4人気2着  
マイネルランページ 牡3 53.0 -3.0 エーデルワイスS14人気6着  
ムラマサノヨートー 牡3 54.0 -2.0 エーデルワイスS3人気7着 NHKマイルC4着
レットイットライド 牡3 53.0 -3.0 500万下3人気1着  
ロックドゥカンブ 牡3 52.0 -4.0 マカオJCT1人気1着  

残りの出走馬についても見ていこうと思うが、ここからはクランエンブレムロックドゥカンブエーシンダードマンガルヴァニックあたりを中心に考えたい。クランエンブレムは上位人気に押されそうだが、前走比2キロ増に前走の人気のなさが若干気になるところだ。古馬相手に勝利後、中1週ということを考えても調子は悪くなさそうだし、芝では負けていないので頭まで考えなくてはならないが、絶対的な存在ではないだろう。ロックドゥカンブは中京の500万を人気で勝ってきた馬。しかも斤量2キロ減の52キロとかなり中心に押したいところだ。ただ、南半球産というのとキャリアが浅いこと(あと関東馬ということも)がどう出るかが若干気になる。ということで中心メンバーは過去のデータと比べていまいちパンチに欠く部分があるので、彼らに代わりうる候補として連勝中の関西馬のエーシンダードマン、復帰戦を快勝したこれまた関西馬のガルヴァニック、ここらまで候補に入れた馬券検討をしようかと思っているところだ。

 

2007/4/21 京都9R ムーニーバレーRC賞
1着9番 フェザーケープ 2007/6/9 中京9R マカオJCトロフィー
1着10番 ロックドゥカンブ
2007/4/21 京都9R
ムーニーバレーRC賞
1着 9番 フェザーケープ
2007/6/9 中京9R
マカオJCトロフィー
1着 10番 ロックドゥカンブ

ライタープロフィール

ヒノデクロス(ひのでくろす)

1976年6月、静岡県生まれ。大学卒業後、都内のシステム開発会社勤務。競馬歴は15年ほど、好きな馬はヒロデクロスとダンスインザダーク。「同じようなレースではおおよそ同じような結果になる」とのことで重賞を中心に過去データの観点から予想を行っている。趣味はサッカー、フットサル。日本代表と清水エスパルスおよび柴犬をこよなく愛す。

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