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第123回 第74代ダービー馬を探せ!

2007/5/23(水)

今週は東京競馬場で日本ダービー(東京優駿)が行われる。3歳馬の頂点を決めるまさに大一番。栄えある第74代のダービー馬となるのはどの馬か? データでズバリと切り込んでいきたい。

東京競馬場の5週連続GⅠも4週目。いよいよ注目の日本ダービーを迎えることになった。皐月賞を制し2冠を目論むヴィクトリーか、実績上位馬のフサイチホウオー、アドマイヤオーラらの巻き返しか、ヒラボクロイヤルら新勢力の台頭か、歴史的偉業に挑む牝馬のウオッカの大駆けか、今年も見どころが尽きない楽しみな一戦となりそうだ。いつものように過去10年の日本ダービーを分析。傾向を探っていきたい。データは、JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用した。

 

■表1 日本ダービー出走馬の前走レース別成績(過去10年)
前走レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
皐月賞 7-4-6-49/66 10.6% 16.7% 25.8% 44% 75%
NHKマイルC 2-0-0-18/20 10.0% 10.0% 10.0% 26% 14%
京都新聞杯(G3) 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 255% 105%
青葉賞(G2) 0-3-1-15/19 0.0% 15.8% 21.1% 0% 41%
京都新聞杯(G2) 0-2-0-13/15 0.0% 13.3% 13.3% 0% 39%
京都4歳特別(G3) 0-1-0-4-5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 42%
プリンシパルS 0-0-2-22/24 0.0% 0.0% 8.3% 0% 82%
ベンジャミンS 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 303%
端午S 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
若草賞 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
青葉賞(G3) 0-0-0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
その他 0-0-0-6-6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

昨年に引き続き筆者がダービー担当の大役を担うことになった。今年も昨年提示させていただいた内容が基本線であることは変わらない。有力馬を少頭数に絞り込むまではいかなかったが、考え方に大きなブレはなく、結果的にもダービーは毎年同じような結果となっているはずだ。

重要なポイントはなんと言っても皐月賞。上の表1では過去10年、日本ダービーに出走した馬の前走レース別成績を示したが、前走皐月賞組が圧倒的な数の好走馬を輩出している。分母が大きいので連対率、回収率ベースなどでは平凡な数字となっているが、皐月賞組から中心馬を選ぶのがセオリーだ。以下、NHKマイルC組、京都新聞杯組(ただし、芝2000m時)から勝ち馬が出ている。その他で注目すべき点は、青葉賞組。G3で行われていた00年以前は好走馬が出にくかったが、G2に格上げとなった01年以降から急に本番との関連性が高まっている。優勝馬こそいないが、過去6年で4頭の好走馬が出ている。

 

■表2 前走皐月賞に出走した馬の着順別成績
前走成績 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
皐月賞1着 4-1-1-3/9 44.4% 55.6% 66.7% 234% 114%
皐月賞2着 0-1-2-6/9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 90%
皐月賞3着 2-1-0-3/6 33.3% 50.0% 50.0% 71% 63%
皐月賞4着 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 16%
皐月賞5着 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
皐月賞6〜9着 1-1-2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 19% 131%
皐月賞10着以下 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

ここからは前走皐月賞組について深く掘り下げて考えていく。上の表2は前走皐月賞に出走した馬の着順別成績。具体的に皐月賞での着順をもとにダービーでの成績がどうだったかを調べたものだ。中山芝2000mと東京芝2400mでは、かなり違う能力・適性が要求されるものだが、皐月賞優勝馬の成績が最もいい。もっとも、コース適性云々の前にディープインパクトのように総合能力で図抜けている馬も含まれているのだが、皐月賞優勝馬は半分以上の確率でダービーでの好走も約束されている。そして、皐月賞2着馬よりも皐月賞3着馬の方が優勢。皐月賞4〜5着は不振で、皐月賞6〜9着馬の巻き返しが4度。前走皐月賞で10着以下に敗れた馬の巻き返しは苦しくなっている。全体的に見て、前走皐月賞に出走している場合は、3着以内に好走していればダービーでも有力ということが、まずは言えるだろう。

 

■表3 前走皐月賞1〜3着の日本ダービーでの成績
着順 人気 馬名 2走前成績 備考
06年 1 1 メイショウサムソン スプリングS1着 きさらぎ賞2着
05年 1 1 ディープインパクト 弥生賞1着  
04年 6 4 ダイワメジャー スプリングS3着  
03年 1 1 ネオユニヴァース スプリングS1着 きさらぎ賞1着
02年 8 2 ノーリーズン 若葉S7着  
00年 2 1 エアシャカール 弥生賞2着  
99年 3 3 テイエムオペラオー 毎日杯1着  
98年 4 3 セイウンスカイ 弥生賞2着  
97年 1 6 サニーブライアン 若葉S4着  
06年 3 7 ドリームパスポート スプリングS2着 きさらぎ賞1着
05年 3 7 シックスセンス 若葉S4着  
04年 8 2 コスモバルク 弥生賞1着  
03年 7 2 サクラプレジデント スプリングS2着  
02年 10 5 タイガーカフェ 弥生賞3着  
01年 2 3 ダンツフレーム アーリントンC1着 きさらぎ賞1着
00年 12 2 ダイタクリーヴァ スプリングS1着  
99年 4 4 オースミブライト スプリングS7着  
98年 14 2 キングヘイロー 弥生賞3着  
97年 取消 シルクライトニング 若葉S1着  
06年 11 2 フサイチジャンク 若葉S1着  
05年 10 6 アドマイヤジャパン 弥生賞2着  
03年 10 5 エイシンチャンプ 弥生賞1着  
01年 1 1 ジャングルポケット 共同通信杯1着  
99年 2 1 ナリタトップロード 弥生賞1着 きさらぎ賞1着
98年 1 1 スペシャルウィーク 弥生賞1着 きさらぎ賞1着

上の表3は過去10年、前走皐月賞で3着以内に好走してダービーに出走した馬の全成績。上から順に皐月賞1着馬、2着馬、3着馬と区切ってある。ここで注目したいのは、きさらぎ賞の連対実績。前走皐月賞で3着以内に好走し、なおかつきさらぎ賞で連対実績があった馬は過去10年で6頭おり、【3-2-1-0/6】という成績。複勝率100%という結果が出ている。

 

■表4 前走皐月賞で4着以下で日本ダービーで好走した馬
着順 人気 馬名 前走成績 備考
03年 3 7 ザッツザプレンティ 皐月賞8着 ラジオたんぱ杯2歳S1着
00年 3 6 アタラクシア 皐月賞9着 すみれS1着
99年 1 2 アドマイヤベガ 皐月賞6着 ラジオたんぱ杯3歳S1着
98年 2 14 ボールドエンペラー 皐月賞6着  
97年 3 1 メジロブライト 皐月賞4着 ラジオたんぱ杯3歳S1着

次に皐月賞で4着以下に敗れながら本番で巻き返した馬について見ていく。上の表4の通り、過去10年では5頭が該当する。注目すべき点は、ボールドエンペラーを除く4頭にOPクラスの阪神芝2000m以上の勝ちがあったこと。3頭がラジオNIKKEI杯2歳S(旧・たんぱ杯2歳S)の優勝馬。そして00年3着のアタラクシアはすみれS勝ちの実績があった。

 

■表5 前走青葉賞1着馬の日本ダービーでの成績(01年以降)
着順 人気 馬名 前走着差 前走上がり(順位) 2走前成績
06年 2 4 アドマイヤメイン 0.7秒 35秒3(3位) 毎日杯1着
05年 13 3 ダンツキッチョウ 0.0秒 34秒5(7位) すみれS1着
04年 3 3 ハイアーゲーム 0.4秒 33秒7(1位) 弥生賞4着
03年 2 3 ゼンノロブロイ 0.2秒 34秒1(3位) 山吹賞1着
02年 2 3 シンボリクリスエス 0.4秒 34秒1(1位) 山吹賞1着
01年 14 4 ルゼル 0.1秒 34秒8(3位) 毎日杯4着

続いて別路線組に目を向けよう。まずは近年の好ステップとなっている青葉賞組。結論から言うと、青葉賞組は1着馬だけに絞って考えればよい。過去10年、ダービーで好走を果たした青葉賞組はすべて優勝馬。同馬が果してダービーでも力が足りうる存在なのかを正しく判断できるかにかかっている。上の表5は、青葉賞がG2になった01年以降の優勝馬とダービーでの結果。ここで注目したいのは、青葉賞での2着馬との着差、上がり3ハロンの順位だ。ダービーで好走できなかったダンツキッチョウ、ルゼルは2着との差がわずかで青葉賞を勝利。上がり3ハロンの時計も、それぞれメンバー中7位、3位という結果。対して、2着以下に差をつけて勝ち、上がりの時計も優秀だった馬は、必ずダービーでも好結果を残している。

 

■表6 前走京都芝2000m以上の重賞で1着馬の日本ダービーでの成績
着順 人気 馬名 前走着差 前走上がり(順位) 2走前成績
06年 9 9 トーホウアラン 0.0秒 33秒4(5位) スプリングS10着
05年 2 2 インティライミ 0.0秒 35秒7(2位) 500万1着
04年 2 5 ハーツクライ 0.1秒 33秒4(1位) 皐月賞14着
03年 12 17 マーブルチーフ 0.0秒 34秒6(3位) 毎日杯9着
02年 15 15 ファストタテヤマ 0.0秒 34秒6(3位) 皐月賞15着
01年 6 5 テンザンセイザ 0.4秒 35秒5(1位) 君子蘭賞2着
00年 1 3 アグネスフライト 0.5秒 34秒5(1位) 若草S1着
97年 2 3 シルクジャスティス 0.1秒 34秒7(1位) 若草S1着

次は京都新聞杯組について。上の表6は過去10年、前走京都芝2000m以上の重賞(旧京都新聞杯、京都4歳特別も含むため)で1着馬の日本ダービーでの成績だ。ここも青葉賞組の取捨と同じ方法を用いて考えてみた。すると、案外簡単に狙い馬が絞れてくる。前走上がり3ハロンがメンバー中2位以内をマークしていた馬は5頭。そのうち01年のテンザンセイザを除く4頭がダービーでも好走を果たした。また、2走前の着順も重要。500万かOPで好走していることが望ましい。また、ダービー当日の人気に結果が比例するのも特徴。「京都新聞杯勝ち馬は、上位人気に推されるならば買い、人気薄なら消し」。単純ながら、そんなスタンスで臨むのもいいかもしれない。

 

■表7 表3〜6に該当しなかった日本ダービー好走馬
着順 人気 馬名 前走成績(着差) 備考
04年 1 1 キングカメハメハ NHKマイルC1着(-0.8秒)  
02年 1 1 タニノギムレット NHKマイルC3着 アーリントンC1着(-0.6秒)
02年 3 6 マチカネアカツキ プリンシパルS2着 通算成績【2-6-0-0/8】
01年 3 11 ダンシングカラー ベンジャミンS1着(-0.4秒)  
98年 3 15 ダイワスペリアー プリンシパルS2着  

最後に残りの別路線組について。上記の表3〜6に該当しなかったダービーの好走馬は、過去10年で5頭いる(表7参照)。5頭のうちNHKマイルC組が2頭、プリンシパルS組が2頭、ベンジャミンS組が1頭。NHKマイルC組の好走馬はキングカメハメハとタニノギムレット。ダービー当日に1番人気に推された馬たちで、かなり特殊なケース。マチカネアカツキ、ダイワスペリアーはプリンシパルSが芝2200mで行われていた時のケース。よって、主流の臨戦過程・ローテーションとは呼べないのだが、5頭中3頭に芝のOPクラスで圧勝経験があったことは見逃せない。また、マチカネアカツキはデビュー以来の通算成績が【2-6-0-0/8】。連対率100%で底を見せていなかったと言える。このような強調材料がある場合のみ注意したい。

 

【結論】

さて、それでは今年の日本ダービーを占ってみよう。

■表8 今年の日本ダービー出走予定馬(1)
馬名 前走成績 2走前成績 備考
アドマイヤオーラ 皐月賞4着 弥生賞1着  
ヴィクトリー 皐月賞1着 若葉S1着 ラジオNIKKEI杯2歳S2着
サンツェッペリン 皐月賞2着 スプリングS8着  
ドリームジャーニー 皐月賞8着 弥生賞3着  
ナムラマース 皐月賞11着 毎日杯1着 きさらぎ賞2着
フサイチホウオー 皐月賞3着 共同通信杯1着 ラジオNIKKEI杯2歳S1着
フライングアップル 皐月賞12着 スプリングS1着  

まずは、前走皐月賞組について。優先出走順位に基づくと、今年は7頭が出走予定(表8参照)。中でも注目は皐月賞馬ヴィクトリーと皐月賞3着馬のフサイチホウオー。両馬ともにきさらぎ賞の連対実績はないが、ラジオNIKKEI杯2歳Sの連対馬。表4で注目したデータに該当しており、皐月賞の着順に関係なく買いとなる。また、フサイチホウオーはここ2走、父のジャングルポケットと全く同じローテーション、着順を辿っている点も興味深い。きさらぎ賞2着のナムラマースは、皐月賞でもう少し好走していれば積極的に狙えたのだが…。

 

■表9 今年の日本ダービー出走予定馬(2)
馬名 前走成績(着差) 前走上がり(順位) 2走前成績
ヒラボクロイヤル 青葉賞1着(-0.2秒) 34秒4(1位) 毎日杯2着
タスカータソルテ 京都新聞杯1着(-0.1秒) 34秒4(2位) 毎日杯8着

次に青葉賞と京都新聞杯の勝ち馬と見ていこう(表9参照)。有力と思われるのは青葉賞の勝ち馬ヒラボクロイヤル。前走2着馬に0.2秒差をつけての勝利で、上がり3ハロンもメンバー中最速。2走前が毎日杯で2着。ダービーで好走可能な条件が揃っている。

 

■表10 今年の日本ダービー出走予定馬(3)
馬名 前走成績(着差) 備考
ウオッカ 桜花賞2着 通算成績【4-2-0-0/6】
ゴールデンダリア プリンシパルS1着(-0.3秒) 通算成績【3-1-1-0/5】
ゴールドアグリ NHKマイルC14着  
ダイレクトキャッ NHKマイルC10着  
トーセンマーチ 青葉賞2着  
フィニステール 青葉賞3着  
プラテアード プリンシパルS2着  
マイネルフォーグ NHKマイルC16着  
ローレルゲレイロ NHKマイルC2着  
※フルゲート18頭。(19)メイショウレガーロ、(20)ココナッツパンチ以下は除外対象(5/23午前現在)。

最後にその他の馬についてチェックする(表10参照)。今年は前走NHKマイルCを使った馬が多いのが特徴。同レース2着のローレルゲレイロがいるものの、果してどうか。キングカメハメハやタニノギムレットの実績と比較すると、見劣る感は否めない。オークスを捨てて果敢に挑戦してきた牝馬のウオッカは、評価が難しい。過去10年での牝馬のダービー挑戦は例がなく、データでの取捨判断は困難だ。ただ、同馬の通算成績は【4-2-0-0-/6】で連対率は100%。強調材料はあるので、推奨馬として取り上げておく。あとは、プリンシパルSの勝ち馬ゴールデンダリア。同レースの好走馬は芝2000mに変更なってからは不振だが、同馬は2着馬に0.3秒差をつけて勝利。通算成績も【3-1-1-0/5】で複勝率は100%。狙うだけの根拠はありそうだ。

 

2007/04/15中山11R
皐月賞(G1) 1着17番 ヴィクトリー 2007/04/28東京11R
テレビ東京杯青葉賞(G2)
1着11番 ヒラボクロイヤル
2007/04/15 中山11R
皐月賞(G1)
1着 17番 ヴィクトリー
2007/04/28 東京11R
テレビ東京杯青葉賞(G2)
1着 11番 ヒラボクロイヤル

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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